今日、彼女の父親は死ぬ
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86 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:09:50.84 ID:7//OxQ26.net[75/87]
五分くらいした頃かな、後ろから声が聞こえてきた。
「やっと、見つけた」
その声は、僕が何をしてでも助けたかった人の声、振り返ると彼女がそこにいた。
87 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:35.59 ID:7//OxQ26.net[76/87]
やっぱり僕の推測は当たったみたいだね。
結局、運命は僕と彼女を赦してくれなかった。
まったく、神様がいるとしたら相当性格が悪いやつなんだろうな。
88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:55.14 ID:7//OxQ26.net[77/87]
「ねぇ、どうして、どうしてお父さんを殺したの? ねぇ、なんで?」
「……」
彼女の目は悲しみと怒りが混ざったような目だった。
ただ、明らかな敵意が僕に向けられていた。
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:11:24.00 ID:7//OxQ26.net[78/87]
「答えないならいい。この時のためにいつも持ち歩いてた、私はあなたを許さない」
彼女はカバンの中からナイフを取り出して僕に向けた。
五分くらいした頃かな、後ろから声が聞こえてきた。
「やっと、見つけた」
その声は、僕が何をしてでも助けたかった人の声、振り返ると彼女がそこにいた。
87 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:35.59 ID:7//OxQ26.net[76/87]
やっぱり僕の推測は当たったみたいだね。
結局、運命は僕と彼女を赦してくれなかった。
まったく、神様がいるとしたら相当性格が悪いやつなんだろうな。
88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:55.14 ID:7//OxQ26.net[77/87]
「ねぇ、どうして、どうしてお父さんを殺したの? ねぇ、なんで?」
「……」
彼女の目は悲しみと怒りが混ざったような目だった。
ただ、明らかな敵意が僕に向けられていた。
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:11:24.00 ID:7//OxQ26.net[78/87]
「答えないならいい。この時のためにいつも持ち歩いてた、私はあなたを許さない」
彼女はカバンの中からナイフを取り出して僕に向けた。
90 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:11:42.77 ID:7//OxQ26.net[79/87]
すごくおかしな話なんだけどさ、今、確信したよ。
ずっと考えてもわからなかった答え、あの感情がどこから来るのか、その答えが今わかった。
91 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:12:56.15 ID:7//OxQ26.net[80/87]
僕は彼女が好きだ。
92 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:13:13.64 ID:7//OxQ26.net[81/87]
どうしようもなく彼女が好きなんだ。
何をしてでも守りたい、どんなことをしてでも。
これがきっと好きってことなんだ。
93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:13:58.25 ID:7//OxQ26.net[82/87]
だから僕は殺す、彼女に殺させるわけにはいかない。
僕が殺さなくちゃいけないんだ。
94 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:14:23.40 ID:7//OxQ26.net[83/87]
「ねぇ、聞いてる――」
彼女の言葉を遮って僕は口にしていた。
「好きだ」
最後にこれを言うくらいのわがままは許してくれよ、僕はこれで満足だからさ。
95 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:14:48.80 ID:7//OxQ26.net[84/87]
次の瞬間僕は橋から飛び降りた。
腕時計を見ると針は九時十二分十六秒を指している。
僕が彼女を助けるまであと五秒。
ようやく僕の長い長い九月が終わる。
これが僕のハッピーエンドだ。
96 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:15:19.32 ID:7//OxQ26.net[85/87]
最後にもう一つだけ言っておこうかな。
あの性格が悪い、僕が大嫌いな奴にさ。
時計の針が九時十二分二十一秒を指したその瞬間、僕は勝ち誇った顔で、満面の笑みで言ってやった。
97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:16:08.67 ID:7//OxQ26.net[86/87]
「神様、ざまあみろ」
98 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:20:12.52 ID:7//OxQ26.net[87/87]
これでおしまいです
もし最後まで読んでくれた方がいたならありがとうございました。
「ドッペルゲンガーと人生を交換した話」
「涙の色は赤がいいだろ?」
も読んでくれると嬉しいです。
ツイッターやってるのでフォローしていただけると嬉しいです
http://twitter.com/yuasa_1224
99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:22:17.28 ID:N472HQEP.net
乙
103 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:44:33.53 ID:0Nj5sqJG.net
実に面白い
105 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 22:18:25.59 ID:cY9UlGZb.net[1/2]
感動したよ!ありがとう!
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