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婚約者が間男に失神させられてた
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862 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:30:53
『もしもしぃ!なんで切るんだよ!』
相手は何故か怒っている。
「ごめん、携帯の調子悪くて」
オドオドと言い訳する彼女。
『あ、そうなの?それより、さっき大丈夫だった?』
「うん……大丈夫」
『いきなり気ぃ失うから、マジビビったよ!』
「うん、ごめん。もう大丈夫」
『それよか、電マよかったっしょ?』
「うん……あのさ」
『マジハンパなくイッてたもんな!』
「あのさ、今からウチ来れる?」
『今からぁ?したりねーの?w』
「来れない?来て欲しいんだけど」
『わーったよ!すぐ行くわ!』
「ありがとう…待ってるね」
『はいよー!全裸で待っとけよ!w』
相手の馬鹿男が無駄にデカイ声で、アホらしい会話を一部始終聞かされた。
沸々と沸き上がる怒りを彼女にぶつけたい衝動に駆られたが、なんとか我慢する。
「じゃあ、説明して」
怒気を孕んだ声に彼女は怯え切っていた。
その馬鹿男は、友人の知人らしく、友人とランチに行ったら偶然あったらしい。
最初は、三人で飯を食べたり、カラオケに行って俺に対する愚痴や相談をしていた。
ある日、パーティルームがあるホテルに誘われて三人で入ったが、友人が親に電話で呼び出され、帰っていった後に【なんとなく】関係を持った。
それからは、ずるずると。
部屋で何度かセックスをして、電マは今日出してきた。
してる最中に気絶したみたいで、そのまま放置されたらしい。
863 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:31:47
一通り聞き出し、靴をシューズボックスに入れ、玄関近くの寝室で息を潜めて馬鹿男を待つ。
明かりを消した寝室で待っているうちに、何故か涙が止まらなくなった。悔しくて、情けなくて。
何より俺を信頼して娘を預けてくれた彼女の両親に申し訳なかった。
リビングで彼女の携帯が鳴る。
「もしもし……うん……大丈夫、上がってきて」
おそらく『エントランスに着いたけど、部屋に行っていいのか』みたいな事だろう。
程なくして部屋のチャイムが鳴った。
彼女がパタパタと小走りで玄関へ向かう。
鍵が開く音。ノブを捻る音。ドアが開く音。
この音は今も鮮明に覚えている。
そして下品な声。
「おーいw服着てんじゃんw」
電話の声の主に間違いなかった。
「やめて」 彼女のたしなめる声。
俺が冗談で胸を揉んだりするとこう言われていたのを思い出した。
短い廊下を歩き、リビングのドアが開いた音が聞こえ、俺は寝室から音を立てずに出る。
リビングからは、下品な声の笑い声が聞こえる。
さっきの電話で沸き上がった怒りが再燃する。
リビングのドアを開け、男の顔を見る。
大学の部活の後輩だった。
「あれぇ?◯◯さん、なんでいるんすかぁ?」
間の抜けた声の質問。
後輩を無視して、彼女に訊く。
「こいつ?」
こくりと頷く彼女。
「え?なんすか?意味分かんないっすよw」
頭の悪そうな声の感想。
彼女を指差し後輩に告げる。
「俺の婚約者」
後輩の顔が引きつる。
彼女は、少し嬉しそうな顔をした。
「ごめん、間違った。俺の元婚約者」
二人とも同じように顔が引きつった。
『もしもしぃ!なんで切るんだよ!』
相手は何故か怒っている。
「ごめん、携帯の調子悪くて」
オドオドと言い訳する彼女。
『あ、そうなの?それより、さっき大丈夫だった?』
「うん……大丈夫」
『いきなり気ぃ失うから、マジビビったよ!』
「うん、ごめん。もう大丈夫」
『それよか、電マよかったっしょ?』
「うん……あのさ」
『マジハンパなくイッてたもんな!』
「あのさ、今からウチ来れる?」
『今からぁ?したりねーの?w』
「来れない?来て欲しいんだけど」
『わーったよ!すぐ行くわ!』
「ありがとう…待ってるね」
『はいよー!全裸で待っとけよ!w』
相手の馬鹿男が無駄にデカイ声で、アホらしい会話を一部始終聞かされた。
沸々と沸き上がる怒りを彼女にぶつけたい衝動に駆られたが、なんとか我慢する。
「じゃあ、説明して」
怒気を孕んだ声に彼女は怯え切っていた。
その馬鹿男は、友人の知人らしく、友人とランチに行ったら偶然あったらしい。
最初は、三人で飯を食べたり、カラオケに行って俺に対する愚痴や相談をしていた。
ある日、パーティルームがあるホテルに誘われて三人で入ったが、友人が親に電話で呼び出され、帰っていった後に【なんとなく】関係を持った。
それからは、ずるずると。
部屋で何度かセックスをして、電マは今日出してきた。
してる最中に気絶したみたいで、そのまま放置されたらしい。
863 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:31:47
一通り聞き出し、靴をシューズボックスに入れ、玄関近くの寝室で息を潜めて馬鹿男を待つ。
明かりを消した寝室で待っているうちに、何故か涙が止まらなくなった。悔しくて、情けなくて。
何より俺を信頼して娘を預けてくれた彼女の両親に申し訳なかった。
リビングで彼女の携帯が鳴る。
「もしもし……うん……大丈夫、上がってきて」
おそらく『エントランスに着いたけど、部屋に行っていいのか』みたいな事だろう。
程なくして部屋のチャイムが鳴った。
彼女がパタパタと小走りで玄関へ向かう。
鍵が開く音。ノブを捻る音。ドアが開く音。
この音は今も鮮明に覚えている。
そして下品な声。
「おーいw服着てんじゃんw」
電話の声の主に間違いなかった。
「やめて」 彼女のたしなめる声。
俺が冗談で胸を揉んだりするとこう言われていたのを思い出した。
短い廊下を歩き、リビングのドアが開いた音が聞こえ、俺は寝室から音を立てずに出る。
リビングからは、下品な声の笑い声が聞こえる。
さっきの電話で沸き上がった怒りが再燃する。
リビングのドアを開け、男の顔を見る。
大学の部活の後輩だった。
「あれぇ?◯◯さん、なんでいるんすかぁ?」
間の抜けた声の質問。
後輩を無視して、彼女に訊く。
「こいつ?」
こくりと頷く彼女。
「え?なんすか?意味分かんないっすよw」
頭の悪そうな声の感想。
彼女を指差し後輩に告げる。
「俺の婚約者」
後輩の顔が引きつる。
彼女は、少し嬉しそうな顔をした。
「ごめん、間違った。俺の元婚約者」
二人とも同じように顔が引きつった。
867 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:36:03
それから、明け方まで後輩を尋問。
供述内容は ほぼ一緒。
セックスしてる途中に「死んじゃう」と言いながら、彼女が急に動かなくなったから、死んだと思って逃げたらしいが、あとあと冷静に考えたら そんなはずもなく、電話したりメールを送ってみたらしい。
彼氏の愚痴は聞いていたが、それが先輩だとは思わなかった。
「知らなかったんすよ!マジすいません!」と土下座して来たが、その頃にはもう制裁は決めていた。
朝イチで上司に連絡し、休ませてもらい、彼女と後輩を連れ彼女の実家へと向かった。
彼女の父親にも会社を休んでもらい、ご両親に事の報告と、婚約を破棄したい旨を伝えた。
母親は、「一度くらいの過ちで…」と言っていたが、それを聞いた父親に「お前にはその過ちがあるのか?」と問われ、以降話し合いに参加しなかった。
その後、父親は力一杯座卓を殴り、「◯◯くんにどんな不満があったんだ!」と怒鳴った。
ボソボソと思いついた理由を列挙する彼女にテレビのリモコンが投げつけられ、タバコが投げつけられ、湯のみを投げつけようとした時にしょうがなく制止した。
父親は、なおも敵意剥き出しで、彼女と後輩を睨みつけ
「◯◯くんにどう落とし前を付けるんだ!」と凄み、完全に萎縮した彼女と後輩は、長年連れ添った夫婦のように揃って土下座をした。
「では、仕事がありますので」と一言残し、車に乗り込んで部屋に戻った。
大学の後輩を総動員して、自分の荷物だけを全て貸し倉庫に移し、その足で不動産屋に行き、部屋の解約をして、新居も見つけ、会社の寮へと泊まった。
870 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:42:10
次の日、父親から連絡があり、顔中に青あざを刻まれた後輩が委任状を片手に、彼女の荷物の引き取りと鍵の返却、諸々の精算を行ったらしい。
とりあえず彼女の荷物は、後輩の実家へ運び込まれ、娘は勘当したの事だった。
その後、自分の両親の元へ彼女の両親と彼女が謝罪に来て、連絡の取れない俺にと、引越し資金+αを置いていった。
制裁の締めくくりに、大学の友人知人、会社の同僚、学外の知り合いなど、彼女の交友関係全てに事の顛末を正しく伝えてもらった。
お陰で彼女と後輩は、泣く泣く結婚したらしい。
結婚式には、友人が一人も出席しなかった事も付け加えておく。
ちなみに、病的に痩せた俺を心配して、助けてくれた女性と今年の初めに結婚した。
来年の春には三人家族になっている予定でもある。
長くてすいませんでしたぁ!マジハンパねぇっしょ?w
871 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/10/07(火) 20:43:15
>>870
結婚した彼女と後輩はどうしてる?
872 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/10/07(火) 20:44:47
当時の年齢よろしく
874 名前:850 投稿日:2008/10/07(火) 20:56:46
>>871
仲良く……行くわけもなくw
>>872
俺:25才
彼女:23才
後輩:23才
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