もういいや!謝ってゆめこちゃんに許してもらおう!!
「ゆめこちゃん、ごめんね!」と言おうと思った瞬間、
「おい、ゆめこ 返せよ」
後ろの席から原田くんが言った
ゆ「何よ、私取ってない!」
原「お前が髪ゴム持ってるの一度も見たことないぞ いいからさっさと返せって」
ゆ「・・・・」(ゆめこちゃん涙目)
原田くん、勝手にゆめこちゃんのリュックを開けて探し始める
原田くんがリュックの中をひとしきり見てポケットを覗き、髪ゴムを取り出した
原「はい」(私に向かって投げる)
ゆ「・・・・」
1「あ、ありがとう・・・・」
すごくきまずい空気が流れるが原田くんは気にせず仲のいい男子の席に言ってしまい、様子を見てたクラスのみんなはじわじわとおしゃべりのトーンを上げ始めた
wkwk
その日私は怖かったのでゆめこちゃんからやや机を離して残りの授業を受け、そそくさと家に帰った
夕ご飯でいつも学校であったこと、友達にこんなこと教えてもらったとか
たくさんお父さんと母親に報告してたんだけどその日は気持ち少なめ、かつ内容薄めだった
翌日教室に入り、近くにいた女子の友だちに挨拶した
1「おはようー!」
クラスメイト「・・・・」
あ、あれ 聞こえなかったかな・・・
1「○○ちゃんおはよっ!」
クラスメイト「・・・・」
2度目は名指しで挨拶したから聞こえてないはずはない
これは無視されてるなぁと感じた
原因は昨日のあれだよな・・・
声をかけたその子は ゆめこちゃんと比較的仲がいい(部活がゆめこちゃんと同じ)から昨日のことで私のこと嫌いになったんだなと思った
でもいずれ収まるでしょと思ってた
隣の席のおとなしい子がすでに席に座ってた
1「○○ちゃん、おはよ」
おとなしい子「・・・・・」
私が甘かった
ゆめこちゃんはクラスの子全員に私を無視しろって言ってる
ショックというより絶望でしかなかった
その日は普段私の席にくるはずのまゆちゃんも他の友達も誰も来なかった
というかクラスの女子からはガン無視だった
その夜の報告会は授業でいっぱい手を挙げたこと、帰りにおばあちゃんとお話したことくらいしか言わなかった
その次の日も、また次の日も無視されてた
さすがに数日続くと男子も気付いてた
みんな「気の毒に・・・ゆめこは怖いからなぁ・・・・」と言ってた
だんだん報告会でありもしない話をでっち上げて話すようになった
>>33 ちびまる子ちゃんのみぎわさん想像しちゃった
>>34
意地悪だし自己中だとは思うけどブサイクではないと思うよw
体格はよかったけどね
クラスの女子から無視された週の金曜日の夜
思わぬ人物から電話がかかってきた
1「も、もしもし」
?「あ、原田だけど1さん?」
1「うん・・・」
原「今お母さんとか近くにいる?」
1「あ、今自分の部屋だからいないけど・・・」
原「ならいいや ゆめこに、っていうかゆめこのせいで女子から無視されてるよね?」
1「え?あ・・・そ、そんな感じ・・・」
自覚はしてたけど人に言われるのってなんか突き詰められてるみたいで辛い
原「俺がゆめこに言っとくから」
1「え?でも原田くんに迷惑かかるんじゃ・・・」
原田くんに迷惑かけたくないって言うのもあったが私はまた原田くんにかばってもらうと次は無視どころか危害が加えられるようなイジメを受けるんじゃないかと心配した
なんか自分のことしか考えてないガキで嫌だwww
原「全然迷惑じゃないよ じゃ、また月曜ね」
1「あ、うん 月曜ね・・・」
翌週の月曜、学校に行くと先週の無視が嘘のようにまゆちゃんはじめ半数くらいのクラスの女子を話すことができた
ゆめこちゃんとゆめこちゃんが所属する陸上部の子には相変わらず無視されてたけど
でも、それでも嬉しくてまゆちゃんと二人で話すときちょっと泣きそうになった