そして高2で再び私は原田くんと同じクラスになる
あ、ゆめこちゃんもいて相変わらず話はしなかったけど面と向かって悪口言われることはなかった
原田くんのおかげか?
わたしの成績も安定して上位グループに入り続けてたし学校も楽しく過ごせてた
この時期が一番楽しくて充実してたなぁ
あ、初チューと初エッチは高2で済ませたwww
でもそう幸せは続かなかった
悪いことって急にやってくるね
母親がいなくなったんだ
ある日母親が「ちょっと東京の親戚の体調が良くないっていうから様子見てくる」って言って3、4日家を空けたんだ
親戚の葬儀や法事って今までにも何度かあったから私もお父さんも何も不思議に思わず送り出した
前の日にはいつも通り私に「おみやげ何がいい?」って聞いてたぐらい母親は普通だった
あれ?おかしいって思ったのは母親が帰ってくると言ってた日になっても帰ってこなかったとき
最初は事故にでもあったんじゃないかと思った
母親は携帯持ってなかったので親戚の家にお父さんが電話した
すると親戚のおばさんは信じられないこと言うんだ
誰も体調悪くないし、母親はこっちにきてない、というかここ数ヶ月連絡とってないって言うんだ
意味がわからなかった
お父さんはもっと混乱してたと思うけど私には決してそういう姿見せなかった
この間色々なことがあったんだけど
ちょっとめんどくさいんで省略させてもらいます
結論として
母親には浮気相手がいた
再婚前に知り合ってたっぽいんだけど詳しいことは知らない、ていうか知りたくないので聞いてない
この母逃亡事件で生活は一変したんだ
狭い田舎なんでこういうゴシップは好かれるんだと思う
クラスでも私は腫れもの扱いだったし、歩いてもおばちゃんが「大変ねー」って声かけてくる
本心から心配してくれてる人がいるっていうのは今ではわかるけど当時は全員うちのことを面白がってるって思ってた
学校も欠席がどんどん増えた
お父さんはそれに対しては何も言わなかった
朝お父さんが仕事行ったあと、のっそり起きて朝ご飯食べてゲームしたりしてカップラーメン食べて昼寝して夜ご飯作って自分の部屋に引きこもってた
立派な引きこもりができあがった
でも原田くんとは連絡とってたんだ
なぜか原田くんはこんなクズ生活送ってる私を叱りもしないし、同情もしなかった
部活が終わったあと、「やほー」って普通にうちにやってきて私が作ったご飯をむしゃむしゃ食べながら居間でゴロゴロして「なんか新婚さんみたいだねー」なんてのんきなこと言ってた
2週間目に
私から「なんでこんなことしてんの?」って聞いたら
「別に 俺がしたいからしてんだよ
ひなちゃんのためとかじゃないし」
って言ってゴロゴロしてた
そんな原田くん見てたら無性に自分がくだらないことしてるって思えて
あ、やばいこれ泣くと思って逃げた
急いでトイレ駆け込んでワンワン泣いた
2、30分立てこもった後
戻ると原田くんが無言でよしよししてくれた
そういえばお父さんは毎日文句言わずに仕事行ってるよなー
私本当に出てばっかで情けないなーと思った
その2日後、学校行った
腫れもの扱いは変わんなかったけど、でも気分は多少楽だった
家に帰ってお父さんと話した
長く避けてきた母親のことについてだ
1「お父さん、私この家にいてもいいのかな?」
父「?」
1「だって戸籍上は家族だけど、やっぱ血繋がってない子供だし」
父「血は繋がってないけど親子に変わりはないから」
「お前が成人して籍抜きたいと思うんだったらそうしてもいい」
「とにかく大学卒業までは親させてくれ」
「お金とか家のこととか子供は心配しなくていい」
本当お父さんがお父さんでよかった
私はいい人に囲まれてるなぁと思った