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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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52 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 10:09:05.69 ID:DP/9YheF0
俺『大丈夫か!!!!!??』
冬美『・・・・・うーーーーーん・・・・やっちゃいましたね・・・・・・・すみません・・・・・・』
俺『どっか痛いところは!?、動けそうか!?』
冬美『・・・・はい、体は大丈夫みたいです、・・・・・起きます。』
俺『手を貸すから、気をつけてな・・・・、そーーーっと・・・・・』
大の字に寝転がった冬美の両肩と腰の辺りに手を回し、首に負担をかけないようにゆっくりと起こす。
上体を起こした冬美は慎重に首を振り、肩や手首を回して痛んでないかを自分で確かめた。
冬美『・・・・・大丈夫みたいです、・・・・立ちますね』
俺『その前にヘルメット脱げ、ああ待て、アゴ紐とゴーグル外してやるから・・・・痛くないか?』
冬美『・・・はい、大丈夫です・・・』
ゆっくりゆっくりとヘルメットを脱がしてやり、座っていた傍らに置いた。
一応肩を貸してやったが、冬美は しゃきっと立ち上がった。
どうやらケガは無いようだ、まずは一安心。
・・・・・よかった、本当に良かった。
これで冬美が大怪我でもしてしまっていたら、冬美の両親に何と詫びれば良かったのか。
やっぱり下りでも俺が先に走るべきだったのだ、明らかに俺の判断ミスだ。
62 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:11:41.85 ID:DP/9YheF0
続きます
勢いよく立ち上がった冬美だが、なんだか視線が定まっていない。
失神したり意識が混乱している訳じゃないし、立ち居振る舞いからして大きな怪我などはしていない。
大丈夫だとは思うが、何だか頼りない感じだ。
冬美『いやーやっちゃいましたねwwww山降りてきて少し調子に乗っちゃってアクセル開けすぎてwww』
俺『いや、すまん、やっぱり俺が前でペース作るべきだった、申し訳ない・・・・』
冬美『いやそんな譲二さんの所為じゃないですよ私始めての林道でハイになっちゃって楽しくってwww』
俺『いや・・・・、俺がちゃんと先導してればお前は安定していた、こんな場所でこけなかったはずだ、すまん・・・』
冬美『いやでも連れて行ってってお願いしたのは私だし前を走らせてってお願いしたのも私だし あのその』
俺『・・・・・』
明らかにおかしい状態だった、俺にも覚えがあるから、何となーく分かった。
以前細い峠道でスリップしてコケた事があるのだが、その後の俺と今の冬美が そっくりなのだ。
その時の俺は連れに対し、狂ったように笑ってはしゃいでいた記憶がある。
怖かったのだと思う、昔の俺もその時の冬美も、大怪我したかも、死んだかも、そんな恐怖と必死に戦っている。
俺はまあ、見栄っ張りな男だから、黙って痩せ我慢してその場をやり過ごしたが、あの時の冬美はそう行かなかった。
冬美『・・・・・・・・・・・・、バイク、乗って帰れるかなあ・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
そう呟いた冬美は見る見るうちに無口になり、顔が青ざめていく。すぐにガタガタ震え始め、自分の両肩を抱いて その場にうずくまってしまった。
俺は迷わなかった、しゃがみ込んだ冬美の両肩を鷲掴みにして無理やり立たせ、そのまま力一杯抱き締めた。
後ろ頭と腰の辺りに両手をまわし、振り回す様に引き寄せて、強く抱き締めた。
63 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:13:22.55 ID:DP/9YheF0
冬美は一瞬だけ びっくりした様な感じだったが、構わず抱き締めている内に段々落ち着いてきた。
鉄の棒が入っていたみたいだった体は段々柔らかくなって行く。
自分の両肩を抱いていた手は、いつの間にか俺の背に回っていた。
冬美はコクンと首を前に倒し、俺が視線を下に向ければ項と背中を見下ろすカタチ。
俺『・・・・落ち着いたか?』
冬美『・・・・はい、もう大丈夫です、大丈夫だと思います・・・、取り乱してすみませんでした・・・・』
俺『・・・同じだったからな。』
冬美『・・・・はい?』
俺『俺も前に こけた事があってな、パニくってさっきのお前みたいになってた。』
冬美『・・・・・そうなんですか、ごめんなさい、あたし、不安で、怖くって・・・』
俺『怪我がなくて良かったよ、本当に、・・・・・さて、いつまでこうしてるwww?』
冬美『・・・・え、あ!はいあのそのスミマセンあたしそのフジコ』
気が付くと もう五分ほども抱き合っていて、慌てて俺から離れた冬美は顔を真っ赤にしているwww
離れる瞬間は残念と言うか寂しいと言うか、後で聞いたら冬美も そうだったらしい。
俺と冬美が出会ってから別れるまで、お互いに一度も好きとか愛してるとか、その類の言葉は口に出さなかった。
口にすれば お互いの気持ちが形になり 言霊になる、極めて近い将来に別れが来ると言うのにも関わらず。
64 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:14:49.78 ID:DP/9YheF0
俺『さてと、お前のバイクを何とかしないとな、走れればいいんだけど。』
冬美『ああああ、あたしのバハが、・・・・大丈夫かな・・・・』
数メートル離れた場所に転がっていたバハに近寄り、とりあえず引き起こしてスタンドをかけて立たせた。
つんと鼻を突くガスの臭いがする、キャブがかぶっているのだろう、まあこけたんだから当然だ。
問題はフロント周りと灯火類、バハ特有のトンボ眼を支えるステーは根元から曲がっていた。
ライトもウインカーも正常に動作するので電装は問題ないだろうが、光軸が左に曲がっている状態だった。
更にハンドルを真っ直ぐにすると、前輪が右に少し切れている状態、だったと思う。
他の部分には全くダメージは無いみたいだ、結構激しく転がってたみたいだけど、丈夫だなあXR。
元々過酷な場所を楽しく走るためのバイクだからして、当然と言えば当然だ。
試しにセルを回すと幸いにして直ぐにエンジンは掛かった、コレなら何とか自走して帰れそうだ。
でも今の状態の冬美に、左に少しハンドルを切ってれば真っ直ぐ走るから大丈夫とか、・・・・心配だ。
結局 俺がバハに乗って帰る事にして、ドジェベルは冬美に跨らせた。
65 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:17:06.88 ID:DP/9YheF0
俺が真っ直ぐ走らないバハを運転し、冬美がドジェベルで後ろに続く。
一時の動転からは何とか立ち直ったようで、乗り慣れないバイクにでも千鳥で淡々と付いてくる。
怪我もなかったようで何よりだが、どうにも全身泥だらけで気の毒だ。
ウチまで無事辿り着いた後 例の温泉に行かないかと誘うと、泥だらけ汗まみれの冬美は もちろん即OK。
とりあえずガレージにバイクを入れてから、フル装備を脱ぎ捨てて2人で軽ワゴンに乗り込んだ。
俺『すっかり落ち着いたみたいだな、怪我がなくて良かったわ、マジで。』
冬美『・・・・・・もー、いきなりなんだからwww』
俺『は?何だって???』
冬美『いきなりギューってしたじゃないですかwwww、びっくりしましたよ本当にwww』
俺『あーあれかwwwいや何だか自然になwww、・・・・嫌だったか?』
冬美『まさかまさかまさか!!!!そんな事無いですよwww、すっごく安心しました・・・ありがとう。』
俺『そうか、なら良かった。怒ってないかちょっとだけ心配だったww』
冬美『さっきの譲二さんて、何だかお父さんみたいで・・・懐かしかった。』
66 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:18:31.83 ID:DP/9YheF0
俺『ふーん、お前のお父さんて、俺に似てるのか?』
冬美『いやーあの、外見は全く似てませんwww、ある意味に於いて似てると言えば似てるんですけどwww』
俺『何だそりゃ?どっちだおいwww』
冬美『外見は全然似てないんですけど、譲二さんて兄貴親分丸出しって感じじゃないですか?、その辺はそっくりwww』
俺『俺が?兄貴丸出し?はあ?、どこがよ?』
冬美『・・・・自覚無いんですね、でも誰が見ても明らかにそうだと思いますよ、・・・・だから気になったのかな・・ボソ・・・』
俺『ん?なんだって?、まーなんでいいけどな、それでお前の親父って どんな人なんだ?』
冬美『うーんそうですね・・・・、零細だけど社長さんで、脂ぎってて男臭くて、いつも元気で、元気でした・・・・』
俺『元気、・・・・でした?』
冬美『はいあの、あたしが中1の時、病気で・・・・』
俺『そうか・・・・・・すまん、聞いちゃいかん事を聞いちまったな・・』
冬美『いや気にしないで下さい、ずいぶん前の事だし、譲二さんは何も知らなかったんだから、仕方ないっすよww』
何故ニセコで初めて出あったあの時、いきなり俺と打ち解けられたのか判った気がした。
何故わざわざ奥尻島くんだりまで俺を追いかけて来たのか、それも判った気がした。
その時は何となくそう感じただけだったが、冬美がいなくなった後考えに考え、そうだったのだなと思い至った。
68 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:21:49.36 ID:DP/9YheF0
俺『・・・・そうか、じゃあこの話しはコレでヤメって事で、・・・よし、着いたぞ、また三十分後でいいか?』
冬美『はい、じゃあまた後で。』
きっかり三十分後に上がってきたのだが、冬美の姿はまだ無い。おやー珍しいなと思ったが、備え付けのマンガを読んでいたら十分ほどで現れた。
俺『おう遅かったな、お陰で洗い髪が芯まで冷えちまってよ、風邪通り越して肺炎になるとこだったぞw』
冬美『え?洗い髪って?・・・・・譲二さん今坊主なんですけど・・・・?』
どうやら冬美は神田川を聞いた事が無いらしい・・・・or z
俺『・・・・まーいーや、じゃあ帰ってメシにするか、それともどっかに食いに行くかな・・・・何か喰いたいもんあるか?』
冬美『いやあの、今は胸がいっぱいっつーか、軽いものがいいですね。』
俺『よし、んじゃー一丁おされなカフェにでも行くか、結構旨いもん食わすぞ。』
冬美『え?カフェ?譲二さんが?・・・・何かこう違う感じがwwww』
俺『なにおう〜俺だっておされなカフェのひとつやふたつくらい知ってるよ、まあ黙って連れて行かれなさいwww』
69 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:23:29.36 ID:DP/9YheF0
クルマで走ること十分で目的のカフェに到着、昼間はランチとカフェで夜はバーになる店だ。
夜のバータイムになると出てくるマスターが俺のバイク仲間で、昼間は その奥さんとバイトの子がランチ営業をしているのだ。
開けるとカランコロンとキャッツアイ音がするドアを開け、奥さんに挨拶してクルマが見える窓際の席に座った。
2人がけのテーブルに冬美と座り、駐車場を眺める、いつもはバイクを眺めて座る位置だが、今日は冬美とクルマを視界に入れている。
奥さんはレモンの味がするお冷を二つ置いて、意味ありげに笑ってカウンターの中に戻っていった。
俺『なんにする?、奢るから好きなモン食っていいぞ』
冬美『え!?、いいんですか?、・・・悪いですよ。』
俺『気にスンナ、奢るよ、って言うか奢らせろ、・・・いや、何も言うな、奢られてくれ、すまん。』
冬美『何で謝るんですか・・・・・、はい、でも判りました。じゃあ 今日のパスタセットは・・・ボンゴレと海藻サラダですね、ゴチになりまーす!』
俺『おう何でも食え、大盛りでも特盛でもいいぞ、俺は・・・・ロコモコ丼特盛と、やっぱ肉と米だよな肉とメシ!』
冬美『葉っぱとか根っこの野菜も食べましょうね、少しは・・・・』
70 :譲放二想兄陰貴誓:稲2011/12/26(月) 19:24:41.20 ID:DP/9YheF0
注粉文の品範が貞来て者二棟人駅と逓も口瞬軒く姉間均に看完後食、罰やっ豊ぱり岩疲衣れ賠て漂腹へって農た乱ん汗だろうね峰え脹。
気が紫付愚くと も議う午止後銀三時を回ろうかと脱いう憂頃合、孫店乱内に居搬る客は俺読達だけだ比。柔
セット次の浴コーヒ凡ーを飲み決干族して固追潤加で謀ブ窃レン存ドを注剣文した、就こ印このブ翌レ煩ンドはガ款ッ賓ツ俵り量が汚多くて同飲恒み経応羽え優があり、エさらSに件旨盗い刷。
こ繊の校辺はさ暫す元がに楼リ警ア垂ル白バSイカー幼が陶営増む店愁だ、ザ墾クとは法違肩うの禅だよ称!ザク生とは武!
この時点遺で幽2斗人とも完較璧算にケ祈ツに根勘が抑生え涙てい注た、職色邸々話した迭よ鼻、翌本当慢に色々、たっ胃ぷ諭り二時間Iく盾らい方。
ニ片セコ暁や奥塩尻太島丸のキャ華ンプ場型で九そ排うだ譜っ渡た声みた午い備に環、飽末きも井せず河 お互いの事勺を等たくさん祉話$し俸た。票
子亡供の頃の事、杯始rめて塩乗った嫌バ宵イ堕クの賄事、開友達致の射事迫、学校生七活怒の大事。
俺やはB男献だらけの工業つ高培校続、冬美唇は女ぬ子高退だ艦っ頑た括そうだ、何だか梅外矛で舶は話畜せな痘いよさーな行事奉が色疑々あるらし珠いww程
日本の$南と景北に髄はア分かれているが、酬同証年代なの医で際当紺然のごとく汚昔話催にも花が咲く。俺は生ブル三ーハ賄ー工ツ訴派で山、冬彰美は盛ユ鑑ニ初コ巧ーンの派敬、貨どう見て衣もバン作ドブxー膜ム7世泌代資です容本戒(裏r熱y
・暗・み・気が誇付くとも由う五時盟を回って謄お拠り、腹いくら涙なんでもハ長的居残しす朝ぎ刷たふ馬い(r邦y凡、そろそ斗ろ実潮時崎かなと陵冬索美を促bし夜て縦腰景を浮吹か但した甘。
ハ紳レ珍仲間の窯マんスタ例ーは まだ昼浴の仕事から朱戻注って来還てい紀ないの幅で携、よろしく月伝え零てチョ淡ーダイと愚奥加さんにR言騎い残凍して店善を後卵に前し殿た。
71 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:25:14.43 ID:DP/9YheF0
晩飯には早すぎるし、まだ家に帰りたい気分ではない。
ちょっくらドライブにでも行くかと言うと、冬美は笑顔で頷いた。
行き先は決まっている、ここから三十分ぐらいの場所に車で乗り入れられる砂浜があるのだ。
海に行くとだけ冬美に告げてハンドルを握り、着いてみると天気は穏やかなので海は凪いでいた。
冬美『え!?あのちょっと!このまま行っちゃうのかYO!クルマ埋まっちゃいますYO!』
俺『ダイジョーブ大丈夫GJと、ほーれなんともないでしょw』
冬美『ああ・・・・本当だ、平気で走ってる!!、スゴーーーーい!!!!、なぎさドライブウェイみたい!!』
俺『何だそれ?どっかの有料道路か?』
冬美『いや、あたしも何処だか良く知らないんですけどww、聞く所によるとパリダカの砂浜みたいな所らしいです!』
俺『ふーーん、そうか、何時か行ってみたいもんだな、でもここだって ちょっとしたもんじゃね?』
冬美『はい!凄いです!ちょwwwww何あの夕陽wwwwsugeeeeeee!!!!』
>>次のページへ続く
俺『大丈夫か!!!!!??』
冬美『・・・・・うーーーーーん・・・・やっちゃいましたね・・・・・・・すみません・・・・・・』
俺『どっか痛いところは!?、動けそうか!?』
冬美『・・・・はい、体は大丈夫みたいです、・・・・・起きます。』
俺『手を貸すから、気をつけてな・・・・、そーーーっと・・・・・』
大の字に寝転がった冬美の両肩と腰の辺りに手を回し、首に負担をかけないようにゆっくりと起こす。
上体を起こした冬美は慎重に首を振り、肩や手首を回して痛んでないかを自分で確かめた。
冬美『・・・・・大丈夫みたいです、・・・・立ちますね』
俺『その前にヘルメット脱げ、ああ待て、アゴ紐とゴーグル外してやるから・・・・痛くないか?』
冬美『・・・はい、大丈夫です・・・』
ゆっくりゆっくりとヘルメットを脱がしてやり、座っていた傍らに置いた。
一応肩を貸してやったが、冬美は しゃきっと立ち上がった。
どうやらケガは無いようだ、まずは一安心。
・・・・・よかった、本当に良かった。
これで冬美が大怪我でもしてしまっていたら、冬美の両親に何と詫びれば良かったのか。
やっぱり下りでも俺が先に走るべきだったのだ、明らかに俺の判断ミスだ。
62 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:11:41.85 ID:DP/9YheF0
続きます
勢いよく立ち上がった冬美だが、なんだか視線が定まっていない。
失神したり意識が混乱している訳じゃないし、立ち居振る舞いからして大きな怪我などはしていない。
大丈夫だとは思うが、何だか頼りない感じだ。
冬美『いやーやっちゃいましたねwwww山降りてきて少し調子に乗っちゃってアクセル開けすぎてwww』
俺『いや、すまん、やっぱり俺が前でペース作るべきだった、申し訳ない・・・・』
冬美『いやそんな譲二さんの所為じゃないですよ私始めての林道でハイになっちゃって楽しくってwww』
俺『いや・・・・、俺がちゃんと先導してればお前は安定していた、こんな場所でこけなかったはずだ、すまん・・・』
冬美『いやでも連れて行ってってお願いしたのは私だし前を走らせてってお願いしたのも私だし あのその』
俺『・・・・・』
明らかにおかしい状態だった、俺にも覚えがあるから、何となーく分かった。
以前細い峠道でスリップしてコケた事があるのだが、その後の俺と今の冬美が そっくりなのだ。
その時の俺は連れに対し、狂ったように笑ってはしゃいでいた記憶がある。
怖かったのだと思う、昔の俺もその時の冬美も、大怪我したかも、死んだかも、そんな恐怖と必死に戦っている。
俺はまあ、見栄っ張りな男だから、黙って痩せ我慢してその場をやり過ごしたが、あの時の冬美はそう行かなかった。
冬美『・・・・・・・・・・・・、バイク、乗って帰れるかなあ・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
そう呟いた冬美は見る見るうちに無口になり、顔が青ざめていく。すぐにガタガタ震え始め、自分の両肩を抱いて その場にうずくまってしまった。
俺は迷わなかった、しゃがみ込んだ冬美の両肩を鷲掴みにして無理やり立たせ、そのまま力一杯抱き締めた。
後ろ頭と腰の辺りに両手をまわし、振り回す様に引き寄せて、強く抱き締めた。
63 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:13:22.55 ID:DP/9YheF0
冬美は一瞬だけ びっくりした様な感じだったが、構わず抱き締めている内に段々落ち着いてきた。
鉄の棒が入っていたみたいだった体は段々柔らかくなって行く。
自分の両肩を抱いていた手は、いつの間にか俺の背に回っていた。
冬美はコクンと首を前に倒し、俺が視線を下に向ければ項と背中を見下ろすカタチ。
俺『・・・・落ち着いたか?』
冬美『・・・・はい、もう大丈夫です、大丈夫だと思います・・・、取り乱してすみませんでした・・・・』
俺『・・・同じだったからな。』
冬美『・・・・はい?』
俺『俺も前に こけた事があってな、パニくってさっきのお前みたいになってた。』
冬美『・・・・・そうなんですか、ごめんなさい、あたし、不安で、怖くって・・・』
俺『怪我がなくて良かったよ、本当に、・・・・・さて、いつまでこうしてるwww?』
冬美『・・・・え、あ!はいあのそのスミマセンあたしそのフジコ』
気が付くと もう五分ほども抱き合っていて、慌てて俺から離れた冬美は顔を真っ赤にしているwww
離れる瞬間は残念と言うか寂しいと言うか、後で聞いたら冬美も そうだったらしい。
俺と冬美が出会ってから別れるまで、お互いに一度も好きとか愛してるとか、その類の言葉は口に出さなかった。
口にすれば お互いの気持ちが形になり 言霊になる、極めて近い将来に別れが来ると言うのにも関わらず。
64 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:14:49.78 ID:DP/9YheF0
俺『さてと、お前のバイクを何とかしないとな、走れればいいんだけど。』
冬美『ああああ、あたしのバハが、・・・・大丈夫かな・・・・』
数メートル離れた場所に転がっていたバハに近寄り、とりあえず引き起こしてスタンドをかけて立たせた。
つんと鼻を突くガスの臭いがする、キャブがかぶっているのだろう、まあこけたんだから当然だ。
問題はフロント周りと灯火類、バハ特有のトンボ眼を支えるステーは根元から曲がっていた。
ライトもウインカーも正常に動作するので電装は問題ないだろうが、光軸が左に曲がっている状態だった。
更にハンドルを真っ直ぐにすると、前輪が右に少し切れている状態、だったと思う。
他の部分には全くダメージは無いみたいだ、結構激しく転がってたみたいだけど、丈夫だなあXR。
元々過酷な場所を楽しく走るためのバイクだからして、当然と言えば当然だ。
試しにセルを回すと幸いにして直ぐにエンジンは掛かった、コレなら何とか自走して帰れそうだ。
でも今の状態の冬美に、左に少しハンドルを切ってれば真っ直ぐ走るから大丈夫とか、・・・・心配だ。
結局 俺がバハに乗って帰る事にして、ドジェベルは冬美に跨らせた。
65 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:17:06.88 ID:DP/9YheF0
俺が真っ直ぐ走らないバハを運転し、冬美がドジェベルで後ろに続く。
一時の動転からは何とか立ち直ったようで、乗り慣れないバイクにでも千鳥で淡々と付いてくる。
怪我もなかったようで何よりだが、どうにも全身泥だらけで気の毒だ。
ウチまで無事辿り着いた後 例の温泉に行かないかと誘うと、泥だらけ汗まみれの冬美は もちろん即OK。
とりあえずガレージにバイクを入れてから、フル装備を脱ぎ捨てて2人で軽ワゴンに乗り込んだ。
俺『すっかり落ち着いたみたいだな、怪我がなくて良かったわ、マジで。』
冬美『・・・・・・もー、いきなりなんだからwww』
俺『は?何だって???』
冬美『いきなりギューってしたじゃないですかwwww、びっくりしましたよ本当にwww』
俺『あーあれかwwwいや何だか自然になwww、・・・・嫌だったか?』
冬美『まさかまさかまさか!!!!そんな事無いですよwww、すっごく安心しました・・・ありがとう。』
俺『そうか、なら良かった。怒ってないかちょっとだけ心配だったww』
冬美『さっきの譲二さんて、何だかお父さんみたいで・・・懐かしかった。』
66 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:18:31.83 ID:DP/9YheF0
俺『ふーん、お前のお父さんて、俺に似てるのか?』
冬美『いやーあの、外見は全く似てませんwww、ある意味に於いて似てると言えば似てるんですけどwww』
俺『何だそりゃ?どっちだおいwww』
冬美『外見は全然似てないんですけど、譲二さんて兄貴親分丸出しって感じじゃないですか?、その辺はそっくりwww』
俺『俺が?兄貴丸出し?はあ?、どこがよ?』
冬美『・・・・自覚無いんですね、でも誰が見ても明らかにそうだと思いますよ、・・・・だから気になったのかな・・ボソ・・・』
俺『ん?なんだって?、まーなんでいいけどな、それでお前の親父って どんな人なんだ?』
冬美『うーんそうですね・・・・、零細だけど社長さんで、脂ぎってて男臭くて、いつも元気で、元気でした・・・・』
俺『元気、・・・・でした?』
冬美『はいあの、あたしが中1の時、病気で・・・・』
俺『そうか・・・・・・すまん、聞いちゃいかん事を聞いちまったな・・』
冬美『いや気にしないで下さい、ずいぶん前の事だし、譲二さんは何も知らなかったんだから、仕方ないっすよww』
何故ニセコで初めて出あったあの時、いきなり俺と打ち解けられたのか判った気がした。
何故わざわざ奥尻島くんだりまで俺を追いかけて来たのか、それも判った気がした。
その時は何となくそう感じただけだったが、冬美がいなくなった後考えに考え、そうだったのだなと思い至った。
68 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:21:49.36 ID:DP/9YheF0
俺『・・・・そうか、じゃあこの話しはコレでヤメって事で、・・・よし、着いたぞ、また三十分後でいいか?』
冬美『はい、じゃあまた後で。』
きっかり三十分後に上がってきたのだが、冬美の姿はまだ無い。おやー珍しいなと思ったが、備え付けのマンガを読んでいたら十分ほどで現れた。
俺『おう遅かったな、お陰で洗い髪が芯まで冷えちまってよ、風邪通り越して肺炎になるとこだったぞw』
冬美『え?洗い髪って?・・・・・譲二さん今坊主なんですけど・・・・?』
どうやら冬美は神田川を聞いた事が無いらしい・・・・or z
俺『・・・・まーいーや、じゃあ帰ってメシにするか、それともどっかに食いに行くかな・・・・何か喰いたいもんあるか?』
冬美『いやあの、今は胸がいっぱいっつーか、軽いものがいいですね。』
俺『よし、んじゃー一丁おされなカフェにでも行くか、結構旨いもん食わすぞ。』
冬美『え?カフェ?譲二さんが?・・・・何かこう違う感じがwwww』
俺『なにおう〜俺だっておされなカフェのひとつやふたつくらい知ってるよ、まあ黙って連れて行かれなさいwww』
69 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:23:29.36 ID:DP/9YheF0
クルマで走ること十分で目的のカフェに到着、昼間はランチとカフェで夜はバーになる店だ。
夜のバータイムになると出てくるマスターが俺のバイク仲間で、昼間は その奥さんとバイトの子がランチ営業をしているのだ。
開けるとカランコロンとキャッツアイ音がするドアを開け、奥さんに挨拶してクルマが見える窓際の席に座った。
2人がけのテーブルに冬美と座り、駐車場を眺める、いつもはバイクを眺めて座る位置だが、今日は冬美とクルマを視界に入れている。
奥さんはレモンの味がするお冷を二つ置いて、意味ありげに笑ってカウンターの中に戻っていった。
俺『なんにする?、奢るから好きなモン食っていいぞ』
冬美『え!?、いいんですか?、・・・悪いですよ。』
俺『気にスンナ、奢るよ、って言うか奢らせろ、・・・いや、何も言うな、奢られてくれ、すまん。』
冬美『何で謝るんですか・・・・・、はい、でも判りました。じゃあ 今日のパスタセットは・・・ボンゴレと海藻サラダですね、ゴチになりまーす!』
俺『おう何でも食え、大盛りでも特盛でもいいぞ、俺は・・・・ロコモコ丼特盛と、やっぱ肉と米だよな肉とメシ!』
冬美『葉っぱとか根っこの野菜も食べましょうね、少しは・・・・』
70 :譲放二想兄陰貴誓:稲2011/12/26(月) 19:24:41.20 ID:DP/9YheF0
注粉文の品範が貞来て者二棟人駅と逓も口瞬軒く姉間均に看完後食、罰やっ豊ぱり岩疲衣れ賠て漂腹へって農た乱ん汗だろうね峰え脹。
気が紫付愚くと も議う午止後銀三時を回ろうかと脱いう憂頃合、孫店乱内に居搬る客は俺読達だけだ比。柔
セット次の浴コーヒ凡ーを飲み決干族して固追潤加で謀ブ窃レン存ドを注剣文した、就こ印このブ翌レ煩ンドはガ款ッ賓ツ俵り量が汚多くて同飲恒み経応羽え優があり、エさらSに件旨盗い刷。
こ繊の校辺はさ暫す元がに楼リ警ア垂ル白バSイカー幼が陶営増む店愁だ、ザ墾クとは法違肩うの禅だよ称!ザク生とは武!
この時点遺で幽2斗人とも完較璧算にケ祈ツに根勘が抑生え涙てい注た、職色邸々話した迭よ鼻、翌本当慢に色々、たっ胃ぷ諭り二時間Iく盾らい方。
ニ片セコ暁や奥塩尻太島丸のキャ華ンプ場型で九そ排うだ譜っ渡た声みた午い備に環、飽末きも井せず河 お互いの事勺を等たくさん祉話$し俸た。票
子亡供の頃の事、杯始rめて塩乗った嫌バ宵イ堕クの賄事、開友達致の射事迫、学校生七活怒の大事。
俺やはB男献だらけの工業つ高培校続、冬美唇は女ぬ子高退だ艦っ頑た括そうだ、何だか梅外矛で舶は話畜せな痘いよさーな行事奉が色疑々あるらし珠いww程
日本の$南と景北に髄はア分かれているが、酬同証年代なの医で際当紺然のごとく汚昔話催にも花が咲く。俺は生ブル三ーハ賄ー工ツ訴派で山、冬彰美は盛ユ鑑ニ初コ巧ーンの派敬、貨どう見て衣もバン作ドブxー膜ム7世泌代資です容本戒(裏r熱y
・暗・み・気が誇付くとも由う五時盟を回って謄お拠り、腹いくら涙なんでもハ長的居残しす朝ぎ刷たふ馬い(r邦y凡、そろそ斗ろ実潮時崎かなと陵冬索美を促bし夜て縦腰景を浮吹か但した甘。
ハ紳レ珍仲間の窯マんスタ例ーは まだ昼浴の仕事から朱戻注って来還てい紀ないの幅で携、よろしく月伝え零てチョ淡ーダイと愚奥加さんにR言騎い残凍して店善を後卵に前し殿た。
71 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:25:14.43 ID:DP/9YheF0
晩飯には早すぎるし、まだ家に帰りたい気分ではない。
ちょっくらドライブにでも行くかと言うと、冬美は笑顔で頷いた。
行き先は決まっている、ここから三十分ぐらいの場所に車で乗り入れられる砂浜があるのだ。
海に行くとだけ冬美に告げてハンドルを握り、着いてみると天気は穏やかなので海は凪いでいた。
冬美『え!?あのちょっと!このまま行っちゃうのかYO!クルマ埋まっちゃいますYO!』
俺『ダイジョーブ大丈夫GJと、ほーれなんともないでしょw』
冬美『ああ・・・・本当だ、平気で走ってる!!、スゴーーーーい!!!!、なぎさドライブウェイみたい!!』
俺『何だそれ?どっかの有料道路か?』
冬美『いや、あたしも何処だか良く知らないんですけどww、聞く所によるとパリダカの砂浜みたいな所らしいです!』
俺『ふーーん、そうか、何時か行ってみたいもんだな、でもここだって ちょっとしたもんじゃね?』
冬美『はい!凄いです!ちょwwwww何あの夕陽wwwwsugeeeeeee!!!!』
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