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それまでの人生で最も綺麗だと思った女性との事
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33 :1:2012/11/09(金) 02:47:32.14 ID:dtfgVW2W0
道中、全く会話はありませんでした。

△△駅まで徒歩で10分程度でしょうか。

僕たちは ずっと無言でした。

というのも、当時僕は酒が相当弱くて、一杯だけでも まあまあフワフワした感じになる、ということも影響していますが、ともかく柴咲も何も話さず、僕らは、ただ無言のまま、歩き続けました。



34 :1:2012/11/09(金) 02:51:26.70 ID:dtfgVW2W0
そして、△△駅に着きました。

「じゃあ気を」

「☓☓駅までついてきて」

食い気味に柴咲は言います。

さすがに これは面倒だ、帰りたい、、、

「もう無理!また明日!」僕はそう言うと、自転車に乗って帰り道に向かいました。

すると、帰り道の途中、ケイタイに着信があったのです。

もちろん、相手は柴咲から。



46 :1:2012/11/09(金) 09:45:48.16 ID:dtfgVW2W0
「もしもし?」

電話に出ると、柴咲はいつも通り淡々とした口調で、こう言いました。

「1くんのことがすき」



47 :1:2012/11/09(金) 09:48:05.38 ID:dtfgVW2W0
僕は女性から あまり告白されたことが無かったので、本来だったら、これほどの美人に こんなことを言われたら二つ返事でじゃあ付き合おう!と答えるに違いないのですが

僕の口から出た返事は、それはそれは頼りないもので

「は、はあ」

それだけでした。



48 :1:2012/11/09(金) 09:49:20.03 ID:dtfgVW2W0
突然の告白でしたので、驚きもあったのだと思いますが、それ以前に、あまりにも淡々とした口調で言う、まるでロボットの音声のような一本調子の柴咲の告白に何ひとつ、心に響くものが無かったのでしょう。

柴咲は再び言います。

「1くんのことがすき」



49 :1:2012/11/09(金) 09:50:13.37 ID:dtfgVW2W0
「う、うん、、」

そして、沈黙が訪れます。

とはいえ、30秒程度だったでしょう。

すると、

「それだけ、じゃあね」

電話はそれで切れました。


僕は掛け直すこともなく、何だかモヤモヤした気持ちで家に帰りました。




50 :1:2012/11/09(金) 09:50:44.82 ID:dtfgVW2W0
何度も言いますが、柴咲は本当に美人で、そのコから好きだ、と言われたにも関わらず

これだけテンションが上がらないなんて、それはこれまでの自分では考えられないようなことです。



51 :1:2012/11/09(金) 09:51:15.43 ID:dtfgVW2W0
とは言っても、当時の僕は まだ20歳くらい。

なんというか、今よりも明らかに性的な欲も強く、あれだけの美人と、あんなことやこんなことも出来る、、、

そう思うと、このチャンス、逃す手はないんじゃあないか、という気持ちもありました。



52 :1:2012/11/09(金) 09:52:03.87 ID:dtfgVW2W0
実際の自分の気持ちはどうあれ、こんなチャンスは滅多に来ない。

こんな気持ちで人と付き合ったことはないけど、おそらく明日バイトで顔を合わせたら、柴咲はちゃんと告白してくるだろう。

その時は、首を縦にふろう。そう考えました。



53 :1:2012/11/09(金) 09:54:01.13 ID:dtfgVW2W0
翌日。

いつも通り僕はバイト先に向かうと、柴咲はそこにはいませんでした。

店長いわく、今日は風邪で休むらしい、とのこと。

肩をすかされた気分にはなりましたが、どうせ近々会うんだから。そう思いました。



54 :1:2012/11/09(金) 09:54:36.45 ID:dtfgVW2W0
それから、一週間、

お互いのシフトの関係もあり、僕は柴咲とは会うこともなく時間が過ぎていきました。


そして、そんなある日。

僕はバイト先の事務所で、あるものを見たのです。



58 :1:2012/11/09(金) 10:36:51.38 ID:dtfgVW2W0
僕が見たもの、それは携帯電話でした。

今では少なくなってきましたが、それが開いた状態で置いてありました。

今では少なくなってきましたが、その折りたたみ式の携帯電話は、どうやら店長のもののようでした。

何気なく目をやると、

「昨日はいっぱいカウパーでたあ〜」

宛先は、柴咲でした。



59 :名も無き被検体774号+:2012/11/09(金) 12:09:35.78 ID:3qWP9j3xO
急に面白くなってきたな


60 :名も無き被検体774号+:2012/11/09(金) 12:12:48.46 ID:6wYik0H70
ちくしょういっつも良いところで待たせやがってwwww


61 :名も無き被検体774号+:2012/11/09(金) 12:15:17.46 ID:uPFJv8LT0
俺みたいな顔でも彼女できるぜスレじゃなかったww

美貌の持ち主の性癖の話だったかwww


64 :1:2012/11/09(金) 21:06:52.33 ID:dtfgVW2W0
これは、見てはいけないものを見てしまった、、、

ていうか、いつの間にそんなことに。

他人の携帯は見るもんじゃありませんね。

でも、その時は二人がどんなメールのやり取りをしているのか、気になって仕方ありませんでした。



65 :1:2012/11/09(金) 21:07:24.90 ID:dtfgVW2W0
店長「カウパーいっぱいでたあ〜」

柴咲「カウパーってなあに☆」


店長「男が我慢したときに出るもんだよ」

柴咲「ええ〜ガマンしてたのぉ?じゃあ今度、もっともっと出させてあげるねぇ☆」


詳しくは覚えていませんが、大体こんな感じだったと思います。



66 :1:2012/11/09(金) 21:08:12.32 ID:dtfgVW2W0
僕が店内に戻ると、店長(カウパー)は、そんなこともつゆしらず、いつも通り黙々と作業に取り組んでいました。

何だか気まずい感じがしましたが、それを話題にするわけにもいかず、僕はカウパーの一件を、そっと胸にしまいこむことにしました。




67 :1:2012/11/09(金) 21:08:56.35 ID:dtfgVW2W0
店長(カウパー)は、お世辞にもイケメンとは言えないタイプの人で、身長は180くらいでしたが、目も腫れぼったく、鼻もでかい、クチビル分厚い、ボソボソ喋る、社交的ではない、というようにイケメンとは程遠い人(カウパー)だったと思います。

そういう意味では、

>>61さんの言うように、カウパーでも超絶美人と性的な関係になれることになりますね。



68 :1:2012/11/09(金) 21:09:36.49 ID:dtfgVW2W0
これまでも特別意思の疎通が出来ていた間柄でもありませんでしたが、このことをきっかけに、僕は彼と喋っていても、こいつカウパーだしな、と思うようになってしまったのです。



69 :1:2012/11/09(金) 21:10:22.05 ID:dtfgVW2W0
それにしても、僕を好きだと言った柴咲の変わり身の早さには呆れましたが、まあそれならそれでいいや、とあの時のことは忘れることにしました。

その時には既に、柴咲に対して軽い嫌悪感を抱きはじめていたので、その綺麗な顔が逆に気持ち悪いと思うようになっていきました。



70 :1:2012/11/09(金) 21:10:57.79 ID:dtfgVW2W0
徐々に僕が柴咲と話すことも少なくなっていきました。

もともと僕が話を展開していかないと、会話は続きませんでしたし、僕の彼女に対する興味が薄れてしまっている以上、そうなるのは必然だったのかも知れません。


それからしばらくして、お店はあまり経営状態が良くなかったことを理由に、バイトを一人、クビにするという話が持ち上がりました。



71 :1:2012/11/09(金) 21:11:35.27 ID:dtfgVW2W0
接客という仕事上、やはりある程度の社交性は求められます。

そういった面から、クビをきられるのは柴咲。

そう決定されたようでした。



72 :1:2012/11/09(金) 21:12:10.49 ID:dtfgVW2W0
その後、本社側からカウパーの上司がお店に派遣され、エリアマネージャー、カウパー、サバ、僕の四人体制となったのです。

柴咲の送別会はあったかなあ?


ちょっと覚えていませんが、まあ事情が事情なだけに、きっと無かったと思います。



73 :1:2012/11/09(金) 21:12:45.11 ID:dtfgVW2W0
ともかく、四人体制として新たにスタートをきるわけですが、その日はエリアマネージャー、サバ、僕の3人が出勤しており、まあ暇なお店でしたので、皆で雑談をしていました。

そこで、カウパーと柴咲の話になったのです。



74 :1:2012/11/09(金) 21:13:33.14 ID:dtfgVW2W0
エリア「カウパーと柴咲の件やけどさ、1くん大丈夫だった?」

サバ「あ、私もそれ思ってた」

僕「え?大丈夫って何がです?」

エリア「いや、カウパーも心配してたからさ、1くんのこと」

僕「心配って僕を?ちょっと話が分からないんですけど」

エリア「いや、なんか柴咲のことをさ、1くんが好きだってカウパーから聞いてたから、付き合っていいのかなって」

僕「はい?」

食事のため、一時中断します。



76 :名も無き被検体774号+:2012/11/09(金) 21:25:18.55 ID:MRxcUnP3i
我慢汁店長ww

駄スレだと思ったが良スレの予感w

期待してるぞ


77 :1:2012/11/09(金) 21:36:59.81 ID:dtfgVW2W0
>>76
そう言って下さると書く甲斐があります。有り難うございます。


サバ「あれ?違うの?」

僕「いや、全然よく分からんのだけど、何でそういうことになってんの?」

二人の話によると、こともあろうに柴咲はカウパーに、僕が柴咲を好きだと伝えた上で、それでも私は店長が好きだ、と告げたらしいのです。



78 :1:2012/11/09(金) 21:37:41.90 ID:dtfgVW2W0
それをカウパーは、この二人にも相談していたようで、まあその結果カウパーとなったわけですが、

ともかく僕は即座にその情報を正そうと弁解しました。

「いやいや、柴咲の話は全部デタラメです!」



79 :1:2012/11/09(金) 21:38:16.82 ID:dtfgVW2W0
僕はカウパーの一件以外の全てを洗いざらい二人に話しました。

二人はひとしきり笑ったあと、

「あいつ綺麗な顔してすげぇ奴だな!」

「まあ確かに変わったコやもんねえ」

と言い、ともかく、この件はカウパーには伏せておこう、となりました。

エリアマネージャーいわく、あいつそれ以来何か元気になってるからな、そっとしてやろう、とのことでした。






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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:修羅場・人間関係,
 

 
 
 
 

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