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僕の愚かな生き方を聞いてほしい
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62 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 15:17:57.25 ID:xfpT2ete0.net
大学3年の夏を過ぎると、就職活動の時期になりました。

僕も友人に誘われて説明会等に行きました。

その中で、国家公務員の説明会にも参加しました。

当初は就職先として意識していませんでした。

けれど、職員の方の話を聞くと、とても魅力的に思えました。



63 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 15:35:10.34 ID:xfpT2ete0.net
説明会の中である職員の方が、自分の価値観を大切にしてほしいと話していました。

僕は自分の大切にしている価値観、どんな仕事をしたいのか考えました。

中学高校時代のことを思い出しました。

同級生や先生のお陰で今の自分がいること、それが自分にとって重要な価値だと思いました。

生徒も先生も好きになるような学校を作れる仕事をしたいと思いました。

文科省に入ることを目指しました。



64 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 16:06:09.32 ID:xfpT2ete0.net
資格試験の勉強仲間だったKも公務員試験を受験するというので、2人で一緒に勉強しました。

資格試験の勉強が役に立ちましたが、僕は教養試験に苦戦し、1次試験はギリギリでした。

Kは励ましてくれましたが、結局2次試験で落ちました。



65 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 16:22:00.12 ID:xfpT2ete0.net
公務員試験は再受験することにしました。

留年ではなく、大学院に進学することにしました。

間もなくして、サークルの彼女から連絡がありました。

一緒に飲みたいとの誘いでした。

数ヶ月ぶりの再会だったと思いますが、少し緊張しました。



66 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 16:48:38.02 ID:xfpT2ete0.net
保険会社に就職した彼女は、まだ学生の僕に比べて、大人っぽく見えました。

特にお店を決めていなかったので、適当な居酒屋に入りました。

彼女から、入社間もない社会人生活の話を聞きました。

少し愚痴っぽかったけど、色々と大変なんだなと感じました。

帰り際、また会う約束をしました。





67 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 17:15:20.77 ID:xfpT2ete0.net
それから、彼女とは頻繁に会い 付き合うことになりました。

2人で過ごす時間が長くなるにつれて、彼女は僕にとって大切な存在になりました。


ある日、自分の高校時代の話をしました。

ありのまま話し終わると、彼女はありのまま受け入れてくれました。

僕は少し解放されたような、気持ちが軽くなった感じがしました。



68 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 17:30:12.67 ID:xfpT2ete0.net
保険会社に勤めていた彼女は、自動車事故を担当していました。

男性が担当するような内容を受け持ち、彼女はとても大変そうでした。精神的に参っているようでした。


会う度に彼女の表情から笑顔が段々と消えていきました。

車を見て泣いてしまう彼女の姿は、僕にはつらい光景でした。



69 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 17:53:44.77 ID:xfpT2ete0.net
連休を利用して、はじめて彼女と短い旅行に行きました。

気分転換になればという思いでした。

近郊で、温泉でゆっくりしたいという彼女の要望を受けて、熱海に行きました。

何だかいつもより時間がゆっくり流れているようで、久しぶりに お互いくつろげた気がしました。

一緒に入った家族風呂、地元で採れた魚介の夕食、渡り廊下から見た星空。

今でもよく覚えています。



70 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 18:09:13.74 ID:xfpT2ete0.net
帰り道、海が見える坂道を駅へと向かい登り道を歩いていると、みかんが木になっていました。

何となく珍しく立ち止まって暫し見てました。

彼女は、「こんな誰も知っている人がいない場所で一人で暮らしたい」と言っていました。

「みんな心配するから そんなことしちゃいけないよ」と僕が言うと、彼女は、時々手紙を書くから、と言っていました。

「探し回るよ」というと、その場の会話は終わりました。



71 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 20:54:04.35 ID:xfpT2ete0.net
帰りの車内で座っていると、珍しく彼女が頭を僕の肩に寄せてきました。

普段なら恥ずかしくて嫌がるけど、その時は目の前の乗客を忘れることにしました。

新宿に着くと、彼女の誕生日祝いに作ったペアリングをマルイまで受け取りに行きました。

ペアリングを嵌めるのは初めてと喜ぶ姿が嬉しかった。

細長い綺麗な指に、とても似合っていると僕は思いました。



73 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:12:14.08 ID:xfpT2ete0.net
旅行から戻ってからも、彼女の元気は戻りませんでした。

彼女は週末に外出する余裕がなくなり、以前のように毎週末会えなくなりました。

クリスマスイブの日は僕の自宅で一緒に過ごそうと思っていました。

プレゼントにネックレスを用意していましたが、結局その日は渡すことはできませんでした。

彼女から電話があり、病院でうつ病と診断されたと聞きました。



74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:21:13.08 ID:PK7mInR80.net
激務だったんだな


75 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:24:31.42 ID:xfpT2ete0.net
その年は1人暮らしになって初めて、年末年始を実家に帰省しませんでした。

彼女が自分を1人にしていいのかと冗談で脅迫してきたからでした。

彼女は実家暮らしだったので正確には1人ではありませんでしたが。

僕は ほとんど自炊していなかったので、スーパーで正月らしい食材を調達しました。

元気になってもらいたいと思い、いつもよりも奮発しました。

お雑煮も自分で作ったことがなかったので実家の母に電話して聞きました。



76 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:27:45.41 ID:xfpT2ete0.net
激務だったのかもしれません。

彼女の話を聞くと、事故の当事者や会社との間で板挟みにあったり、色々と厳しい言葉を投げつけられたりしたのが、苦しかったみたいです。

色んな立場の人のことを思いやりすぎたんだと思います。

僕には彼女の仕事をどうすることもできませんでした。



77 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:34:36.66 ID:xfpT2ete0.net
元旦の日に彼女は僕の家に来てくれました。

けれど、風邪をひいていたようで体調は良くありませんでした。

ベッドでほとんど寝ていました。

用意していた料理は口にできませんでした。

翌朝、彼女は家に帰りました。





78 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:42:51.15 ID:xfpT2ete0.net
それから、彼女とは電話やメールはしても、直接会うことはできませんでした。

彼女は間もなくして休職し、ほとんど外出しなくなったからでした。薬を飲んで寝てたりしていたようです。


僕は とても辛かったです。

彼女がそんな風になるまで、自分は何か出来なかったのか。

そんな気持ちが強く、しばらく何もやる気が起きませんでした。



83 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 21:52:58.41 ID:xfpT2ete0.net
それでも、彼女から電話で「私たちの将来のために頑張って」と言われて、やる気を取り戻しました。

間近に迫る公務員試験の勉強を再開しました。

2回目の試験だったので、前回よりは緊張せず試験を受けることができました。

点数も前回のように危なげなく、無事に合格することができました。



84 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 22:14:18.46 ID:xfpT2ete0.net
筆記試験の合格を知り、翌日から官庁訪問しました。

結果は途中で駄目でした。

それからしばらくして、彼女から電話がありました。

彼女は結局退職し「今は誰とも付き合える状態じゃなく、一緒にいてもお互い幸せになれない」と言われ別れることになりました。



85 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 22:30:45.50 ID:xfpT2ete0.net
結局 僕は、就職し地元に戻りました。

戻る前に、クラスの友人やサークルの友人と会いました。

池袋の改札前で抱きしめてくれた友人のことをよく覚えています。

勉強仲間だったKとは会えずに終わったのが心残りでした。

彼女は僕にとって初めて自分よりも大切な存在でした。

失ったことが、一番大切なものをなくしたようで辛かったです。



86 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 22:44:01.00 ID:xfpT2ete0.net
初めて配属された職場は、皆さんとても優しく歓迎してくれました。

直属の上司である係長は、見た目からして いかにも九州男児で、よく飲みに行きました。

課長は注文が多かったけれど、東京勤務の経験があり、大学が東京だった僕に関心を持ってくれました。

課長もお酒が好きでした。冗談で、一緒に飲んでくれることが評価の基準と言ってました。

僕は ほとんど断らずに一緒に飲みに行きました。



87 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 22:56:37.88 ID:xfpT2ete0.net
そのためか、課長は特に僕に優しかったです。

僕の高校の先輩でもあるOBの方を紹介してくれました。

その人は僕を色んな宴席の一員に加えてくれました。

組織内の色んな職場の人と知り合えることができました。

地元では、高校の同級生からよく遊びの誘いを受け、楽しい週末を送れました。



88 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 23:05:55.69 ID:xfpT2ete0.net
彼女とは別れてからも時折メールしていました。

未練もありましたし、心配もありました。

退職後、学校に通い直して、新しい職場で働いていることを彼女から教えてもらいました。

職場では毎年、異動希望を書かされました。

僕は毎年東京勤務を希望しました。

大学の友人にも会えるし、何より彼女に会いたいと思っていました。



89 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 23:15:23.12 ID:xfpT2ete0.net
東京勤務の場合、東京支社勤務と国への出向の2パターンがありました。

東京支社勤務の経験がある課長は前者を進めていました。

けれど、僕は国への出向を希望しました。

国への出向の場合、そのまま国の職員として残る可能性があったからでした。

彼女と再会し、もしうまく行った時のことを考えていました。

彼女は実家のある東京を離れられないかもしれないと思った上での選択でした。

課長は、国への出向はハードだから心配してくれました。

一方で、国に残れるなら その方が僕にとっていいと背中を押してくれました。



90 :俊@\(^o^)/:2015/05/31(日) 23:20:46.21 ID:xfpT2ete0.net
異動の希望が叶うように自分なりに頑張ろうとも思いました。

日常の勤務はもちろん、様々な研修に参加したり、外部組織との交流にも参加しました。

日頃 運動を全くしていなかったので、体力づくりも行いました。

出来るだけ残業しないようにして早く帰宅すると、自宅近くの市民公園でジョギングをするようにしました。

最初は時間がかかりましたが、毎日のように練習を行い、周回も増えスピードも速くなりました。ダイエットにもなり体重も落ちました。







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カテゴリー:人生・生活  |  タグ:青春,
 

 
 
 
 

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