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AKBヲタから足を洗って、人生をやり直した話

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1 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 12:46:36.61 ID:W/k+6Efh0
一度ちょっと狂いかけたが、やっと持ち直した。

立ったら書く。

5 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 13:24:04.32 ID:W/k+6Efh0
さーせん。

とりあえずスペック

1 25歳フツメン 173cm

21歳までドルヲタキメエと思ってた。

大学時代は洋楽とかラップ、テクノをよく聞いてた。

就活を始めて、一巡目全滅でかなり落ち込んでいたところで初めてAKBの曲を耳にした。

アイドルの曲で元気になれるという感覚が生まれて初めてわかった。

6 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 13:38:16.03 ID:W/k+6Efh0
書き溜めしてないから遅い。

当時彼女はいたが留学中で会えず、暇になったらAKBのMVをつべで見てた。

その時はまだ誰推しということもなく、前田大島篠田ぐらいしか知らなかった。

第一回総選挙も特に気にしてなかった。

7 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 13:45:27.71 ID:Lmh/gcSv0
3行書くのに15分もかかるのか。

就活全滅も止むを得まい。

9 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 13:53:20.11 ID:W/k+6Efh0
>>7
ごめん。ほかごとと同時進行だったんだ。

その後就職はきまったよ。

8 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 13:52:13.50 ID:W/k+6Efh0
秋頃に就活が終わり卒論も年内に終わり、やることが減った頃ちょうどAKBのドラマが始まる。

「マジすか学園」だ。

そのドラマがきっかけで、俺はあるメンバーにのめり込む事になる。

10 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:00:58.27 ID:W/k+6Efh0
4月に就職してからも、暇さえあればつべやブログをチェックしてた。

CDを買えばそのメンバーと握手が出来ると知り、初任給で初めてCDを買った。

そして、そのCDには第二回総選挙の投票権が入っていた。

総選挙の事を詳しく知りたかったため、初めて地下板を見た。

12 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:06:31.66 ID:W/k+6Efh0
地下板ではいろいろと便利な情報が手に入ったし、リアルの世界でアイドル好きと思われたくなかったので、話を共有できる人達がいて楽しかった。

それから地下板をチェックするのも日課になった。

そして、社会人になったら月々しようと思っていた貯金を使って投票券を買いたした。

速報で順位が良かったから、結果発表に向けて一気に気分が高まった。

14 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:13:34.33 ID:W/k+6Efh0
しかし最終結果では順位が下がり、最大のライバルとされていたメンバーに抜かされた。

そのメンバーは秋元康のお気に入りで、地下板では陰謀認定されてた。

その日からそのメンバーのアンチになり、叩き始めた。

15 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:15:52.00 ID:W/k+6Efh0
やがて初めての握手会が訪れた。

初めてみた俺の推しメンは白くて目がクリッとしてて手が細くてまるで天使だった。

その日は何度もその子の事を思い出してはドキドキした。

16 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:24:24.00 ID:W/k+6Efh0
そんな中、彼女が留学から帰ってきた。

彼女は留学生活で丸々と太り、たまに英語を口走るようになりいろいろと幻滅した。

それでもそのあと少し付き合っていた。

俺は就活や学校の事は話していたが、アイドルのことは話していなかった。

きっと引くだろうと思い隠す事にした。

しかし、一緒にいても俺は常に推しメンのことを考えるようになってしまった。

17 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:35:17.27 ID:W/k+6Efh0
そんな中、新しいCDが発売されまた握手に行けると興奮していたところ彼女がまだ学生だからデートを奢るように言ってきた。

そんな金があるならCDが買いたかったので、ちょっとしたケンカになった。

ちょうどいい機会だと思って別れようと言った。

彼女が激怒号泣したけど、最終的には納得してくれた。

18 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:36:43.94 ID:7ANg/TxD0
支援

19 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:53:53.89 ID:W/k+6Efh0
それからの俺はヲタ一筋だった。

ブログや公式ページ、地下板の応援スレチェックはかかさずCD発売に備えて貯金し、握手会に挑んだ。

物覚えのいい俺の推しはすぐに俺のことを覚えてくれた。

もちろん嫌いなメンバーは毎日地下板で叩いた。

チケットが取れればコンサートにも必ず行った。

本当は公演も行ってみたかったが、遠方だし推しメンは公演に出る回数が少なかったため申し込まず、配信サービスで満喫した。

20 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 14:56:59.33 ID:W/k+6Efh0
入社して一年がたった時、部署異動があり、俺は割と激務な部署に変わった。

休日出勤もあると聞き、そのせいで握手会に行けない事を恐れた俺は仕事を変わろうと決意した。

21 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:06:12.90 ID:W/k+6Efh0
第三回総選挙が近づいていた時だったため、どうしてもお金は欲しかった。

だから転職にはかなり躊躇したが、派遣の仕事で月々の給料が元の会社より良い休日を見つけた。

もちろんボーナス無しでいつ首切りかわからんのはあるが、休日出勤や残業がないというのは何よりも魅力だった。

面接をパスしなんとか上司に話をつけ、俺は会社を辞め派遣になった。

22 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:13:54.54 ID:W/k+6Efh0
その頃ちょうどﾏｼﾞすか学園2が放送されていて､推しへの思いはかなり高まっていた｡

前の会社の有給分を給与に換算してもらい､選挙資金に当てた｡

それでも足りないと思い､ｶｰﾄﾞでCDを買い足した｡

真剣になると去年の悔しさが蘇ってきて､ﾒﾝ叩きにも力が入った｡

23 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:19:45.85 ID:W/k+6Efh0
結果は去年より順位があがり、嫌いなメンの順位がかなり下がった。

嬉しすぎて映画館でスピーチ中継を見ていて涙が出た。

握手会などで出会ったヲタ仲間とも喜びを分かち合い、帰ってから順位落ちたメンをめちゃくちゃ叩いて喜んだ。

24 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:27:53.90 ID:W/k+6Efh0
その後も似たような生活を続けた。

その後、推しメンがケータイドラマに出るようになり金がないのにdocomoに乗り換えた。

雑誌で表誌を飾るときは、部数落としたと思われないようにできるだけ多く買うようにした。

個人の貢献なんて知れてるのにな。。。

25 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:32:57.93 ID:W/k+6Efh0
さらにその後も写真集やDVDの発売があり、金銭的な疲弊が始まった。

食事は一食300円以内、最後に服を買ったのはいつか覚えていない。

家賃の安いアパートに引っ越したかったが、引っ越し費用が工面できなかった。

26 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:36:43.30 ID:W/k+6Efh0
ある日カード会社から手紙が来た。引き落としができなかったらしい。

流石にこれはまずいと思い、いろいろ考えた。

サラ金が頭をよぎったが、結局親に頭を下げて、お金を貸して貰った。

28 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:38:11.26 ID:t288XTE60
これが廃人か…

29 ：忍法帖【Lv=17,xxxPT】(1+0：8) ：2012/09/30(日) 15:39:27.41 ID:vWDPy/Vk0
おもしろい

30 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:46:06.63 ID:W/k+6Efh0
それでも、急にヲタを辞めることはできなかった。

そのうちに第四回総選挙が近づいてきた。

もし今回で順位が上がれば、世間の注目度もあがり、天性の演技力があるあの子の女優への道は開かれる

なぜかそう確信していたため、家賃と生活費ギリギリの金額を計算しCDを買った。

31 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:51:25.93 ID:W/k+6Efh0
ただ、ボーナスが無い派遣のため、去年よりも投票数は減った。

それでも、去年からの活躍や、握手会での圧倒的な混み具合を考えると絶対に順位は上がると考えていた。

不安に駆られると、応援スレで大量投票する人を見ては安心した。

32 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:52:05.95 ID:0/1HdbTeP
これは面白い

33 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 15:54:31.64 ID:W/k+6Efh0
しかし、最終的な順位は去年と同じだった。

ライバルにも抜かれた。

俺は唖然とした。

一昨年の様に、ライバルメンを叩く気力すらなかった。

34 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 16:06:40.13 ID:W/k+6Efh0
毎年の事だが、総選挙のあとの地下板は混沌としていて、俺はそれを読む気にもなれなかった。

ショックすぎて、ヲタ仲間と会うのも嫌だった。

その数週間後、握手会があり推しメンに会いに行った。

ヲタ仲間は「こっちが元気なかったら、メンに申し訳ないだろ！」とかいって意気揚々としてたが、俺は落ち込みを隠せなかった。

36 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 16:11:42.49 ID:W/k+6Efh0
推しメンは、いつもと同じ笑顔で「元気ないですね、大丈夫？」と言ってくれたが正直、前まで感じていたドキドキを感じなくなっていた。

その日はなんだか疲れてしまい、金もないので真っ直ぐ帰った。

37 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 16:15:46.74 ID:W/k+6Efh0
それからというもの、AKBにたいして熱くなる事がなくなった。

まだ使える握手券があったけど、電車代が勿体無く感じて行かなかった。

そうして、ヲタ生活の終わりは急に訪れた。

38 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 16:19:29.33 ID:W/k+6Efh0
会社と家を往復するだけになり、カードの支払いに追われる生活を逃れた。

しかし仕事は単純なもので、正社員には見下されよそ者扱いされる。そりゃ派遣だからな。

2ヶ月ぐらいボケっとしていたが、俺は一念発起して転職活躍を始めた。

39 ：名も無き被検体774号+：2012/09/30(日) 16:20:09.81 ID:Gm9sbzAp0
わかりやすいJRだな

>>次のページへ続く

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