http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1435506337/
1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:45:37.63 ID:NWjmv6xd0.net
大学の部活の新歓で会ったとき、彼女がぼくに一目惚れをした
ぼくは彼女とよく話した
一緒にお昼を食べて、一緒に勉強をして、1年生の夏休みに一緒に花火を見に行った
2 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:46:54.23 ID:NWjmv6xd0.net
花火の帰りに行った安い居酒屋からぼくと彼女のお付き合いは始まった
2人で飲み慣れない酒を飲み、真っ赤になった顔を笑いあった
その日の別れ際、あしたになったら覚えてない、とか言わないでね
彼女はそう言ってニコニコしながら人ごみに消えていった
4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:47:21.52 ID:NWjmv6xd0.net
夏休みが明けて学校に行くと、彼女が友だちに囲まれてた
バレないように横を通り過ぎようとしたけど見つかって2人そろって散々な質問攻めにあった
5 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:47:54.96 ID:NWjmv6xd0.net
その日の夕方、彼女を家によんだ
オムライスが食べたいというのでつくってあげた
ケチャップで彼女の名前をかいたら彼女は大喜びしていた
食べ終わると、ぼくたちに沈黙が訪れた
6 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:48:16.64 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは彼女の目をじっと見た
彼女もぼくの目をじっと見ていた
外はいつの間にか暗くなっていたけど、部屋の電気はついていなかった
ぼくらは最初のキスをした
7 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:48:44.30 ID:NWjmv6xd0.net
その次の日曜日、彼女が家に来た
映画を借りてきて昼間から缶ビールを飲んだ
彼女が今日は泊まっていくと言ったあとは、映画の内容なんてほとんど入ってこなかった
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:49:18.55 ID:NWjmv6xd0.net
その日、結局ぼくらはひとつになりそびれた
彼女は痛がったことを申し訳なさそうにしていて、他にできることをしたいと申し出た
狭いシングルベッドの上でお互いの肌の感覚を楽しみながら眠った
10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:50:30.12 ID:NWjmv6xd0.net
次の日2人で授業に出た
ぼくがクシャミをすると彼女は風邪ひいたんじゃない?と小さな声で言って笑った
11 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:51:04.11 ID:NWjmv6xd0.net
冬になると2人でぼくの家で過ごすことが多くなった
さすがに気が利かなさすぎるだろうかと思って、イルミネーションを見に行こうと誘ったこともあったど、彼女は寒いから嫌だと言った
だからぼくらはクリスマスも近所のスーパーで買い物して家でゆっくりケーキを食べただけだった
でもその日は、ぼくらが初めて ひとつになれた日になった
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:51:38.39 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はぼくの下で泣いていた
ぼくが急いで謝ると、幸せだと言って目を潤ませたまま微笑んだ
ぼくは意味が分からんと笑って彼女を抱きしめた
13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:52:26.77 ID:NWjmv6xd0.net
彼女の誕生日にはペアの指輪を買ってあげた
ぼくの誕生日には ぼくの好きなバンドのライブチケットをもらった
ぬるま湯のような幸せな日々に浸かりきっていて、ぼくは知らず知らず調子に乗っていた
14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:53:11.31 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくの誕生日におめでとうと言ってくれた女性が彼女の他にもう1人いた
高校時代に憧れていた先輩だった
ずっとアタックを続けた結果、卒業式の直前に1ヶ月だけ付き合ってくれて、ぼくを男にしてくれた人だった
何度かメールのやり取りをするうちに、会う約束を取り付けてしまっていた
15 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:53:41.69 ID:NWjmv6xd0.net
駅で先輩と待ち合わせて、店に向かった
先輩が予約してくれていた店はオシャレなカフェのような雰囲気の店で、ビールが1000円する店だった
先輩と高校時代の思い出話をしながら、薄暗い照明の中で彼女と違う長い髪や、深い黒をした瞳、厚い唇、そしてふっくらとした胸に意識を奪われていった
18 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:54:18.91 ID:NWjmv6xd0.net
店を出てから先輩は2軒目に行こうと言った
ぼくが頷くと先輩は子どものように喜んで、ぼくの腕をとって歩き始めた
一瞬 頭の中でもう1人のぼくが、こんなところを誰かとに見られたら どうするんだと咎めたが、鼻先を先輩の髪の香りにくすぐられ、なんかもうどうでもよくなった
19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:55:27.95 ID:NWjmv6xd0.net
どんどん繁華街から離れるので、どこへ行くのかと聞くと先輩の部屋だと言った
ぼくは繋いでいた手を離し、先輩を見た
先輩はぼくの方を見ないまま、彼女と別れて私と付き合ってよと言った
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:56:04.23 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは、今は返事ができないと言って謝り、先輩に背を向けて駅へと向かった
酔いは完全に醒めていた
電車に乗ってから携帯を確認すると、何も知らない彼女からバイトが終わったと報告のメールがきていた
ぼくはおつかれ、と返事をして携帯をしまった
21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:58:45.57 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは先輩への返事もできぬまま、罪悪感から彼女と接しにくくなってしまった
幸か不幸か、彼女は女の勘というものが鋭くなかった
なんとなく よそよそしいぼくを責めることなく、自分の行動ばかり省みていた
22 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:02:30.98 ID:NWjmv6xd0.net
苦手だった料理を克服するといって料理教室に通い始めたり、胸が大きくなるという体操を覚えたり、ぼくが一度でも不満を口にしたことについて全て改善しようとしているようだった
先輩とは告白の返事をせぬままに、なんとなく連絡を続けていた
23 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:08:01.53 ID:4q9jkCwm0.net
そしてぼくは彼女と先輩を部屋に呼んだ
三時間くらい沈黙が続いたのか緊張で喉が乾いて変な汗を書いていた
汗が垂れるのを先輩が見て「暑いの?」と一言発した
ぼくは「そんなことないですよ」と言いまた二時間が経過したのだ
24 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:08:06.96 ID:NWjmv6xd0.net
そうしているうちに、彼女はどんどん自信をつけて綺麗になっていった
ぼくはもう一度先輩と会う約束を取り付けていた
今度はお酒を飲まず、ちゃんと断ろうと思っていた
25 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:14:04.14 ID:NWjmv6xd0.net
先輩はぼくの部屋に来たがった
ぼくは一度断ったが、先輩はぼくの返事が分かっていたのか
最後のお願いだから
と強く主張して、ぼくが折れる形になった
26 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:17:22.10 ID:NWjmv6xd0.net
次の彼女がバイトの日、先輩が部屋に来た
いつも彼女とぼくしかいない部屋に違う女の人がいることがとても変な感じだった
先輩がシュークリームを買ってきてくれたので、ぼくはコーヒーをいれた
2人でなんとなくテレビを見ていたがCMになったとき、ついに先輩が切り出した
27 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:20:30.08 ID:NWjmv6xd0.net
こないだの答え、聞かせてよ
先輩はコーヒーカップから目を離さずにそう言った
ぼくは、ごめんなさいと言って
ぼくよりいい人は山のようにいますよと続けたが
先輩はかぶせるように、いないよ、と言ったのでびっくりした
28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:22:31.14 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはもう一度ごめんなさいと言ってコーヒーを啜った
それから先輩は何も言わず、ただ長い髪を弄んでいた
ぼくはどうしたら良いのか分からず、早く帰って欲しいと思っていた
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:27:02.96 ID:NWjmv6xd0.net
沈黙をやぶったのは、やっぱり先輩だった
なんで?
ぼくは一瞬なんのことだか分からなかったが、すぐに用意していた答えで対応できると気づき、タイミングが悪かったです、先輩は悪くないですと言った
32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:32:03.50 ID:NWjmv6xd0.net
それを聞いて先輩は一言、そっか…とだけ言って立ち上がった
駅まで送りますと申し出たが、先輩はいらないと言った
先輩が靴を履いて扉をあけたとき、もう一度謝ろうとしたら先輩が振り返ってぼくを抱きしめた
33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:35:40.10 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはどうすることもできなくて、立ち尽くしていた
先輩は抱きついていた腕をほどいて、潤んだ目でぼくを見つめた
高校時代ぼくを夢中にさせた先輩の瞳にぼくは釘付けになってしまった
35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:38:21.36 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは抗えなかった
玄関先で先輩を抱きしめて、貪るようにキスをした
激しく舌を絡ませながら、もう1人のぼくは冷静に彼女はバイトだから23時までは大丈夫だな、と思っていた
37 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:41:21.58 ID:NWjmv6xd0.net
彼女と何度も寝たベッドに先輩を連れて入った
やっぱり変な感じがした
経験を積んだぼくが高校時代とは違うセックスが出来るようになっていたことに、先輩は満足気だった
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:47:13.81 ID:NWjmv6xd0.net
行為が終わって先輩がシャワーを浴びている間に、彼女から電話がかかってきた
ぼくはベランダに出て電話に出た
バイト先でしつこいナンパにあったと言っていたのが少し嬉しそうに聞こえて、なんとなく不愉快だった
とりあえず心配した風なことを言って、飲みすぎたからしんどいと告げて電話を切った
40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:48:58.02 ID:NWjmv6xd0.net
シャワーを終えた先輩がドライヤーの場所を聞いてきたが、そのままもう一度押し倒してセックスした
41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:53:42.65 ID:NWjmv6xd0.net
終わってから先輩がぼくの腕の中で、ズルいと言った
ズルいのは先輩だとぼくは言った
そのまま先輩は泊まっていったが、ぼくが目を覚ましたときには先に起きてバイトがあると言って帰ってしまっていた
皮肉なほど清々しい青空が広がっていた
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:58:11.50 ID:NWjmv6xd0.net
その日は彼女が来ることになっていたので授業にも出ず死ぬ気で掃除をした
ベッドのシーツも全部洗濯したし、ゴミはコンビニまで捨てにいったし、ゴムも買い足した
46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:03:33.83 ID:NWjmv6xd0.net
彼女が来て、やっぱり落ち着くなと思ったが口に出さなかった
彼女は料理教室で習ったメニューを再現するといってキッチンに立っていた
後ろ姿を見るだけで、奮闘しているのが分かり愛おしいと思った
肩越しに何をしているのか見ようとしたが、恥ずかしいからあっちに行っててと言われた
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:07:15.26 ID:NWjmv6xd0.net
1時間ほどたったころ、ぼくが好きな鯵づくしのメニューができあがっていた
魚を三枚におろせるようになった!とか臭みはとれてるかとか、楽しそうに話す彼女を見ながら ぼくも楽しくなっていた
48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:10:24.78 ID:NWjmv6xd0.net
食べ終わった食器を片付けて、いつも通りぼくたちはベッドに入った
ぼくの下で何も知らずに喘ぐ彼女を見て、今更ながら罪悪感がこみ上げてきた
罪悪感をかき消すように、ひたすら腰を振っていた
50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:16:06.04 ID:NWjmv6xd0.net
彼女の好きなところは分かっていた
奥の方のおなか側にあるポイントを狙ってひたすら突いた
ぼくの汗が彼女のからだに落ちた
彼女は潤んだ目をこちらに向け、呂律の回らない声で、いや、いやと言っていた
>>次のページへ続く
1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:45:37.63 ID:NWjmv6xd0.net
大学の部活の新歓で会ったとき、彼女がぼくに一目惚れをした
ぼくは彼女とよく話した
一緒にお昼を食べて、一緒に勉強をして、1年生の夏休みに一緒に花火を見に行った
2 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:46:54.23 ID:NWjmv6xd0.net
花火の帰りに行った安い居酒屋からぼくと彼女のお付き合いは始まった
2人で飲み慣れない酒を飲み、真っ赤になった顔を笑いあった
その日の別れ際、あしたになったら覚えてない、とか言わないでね
彼女はそう言ってニコニコしながら人ごみに消えていった
4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:47:21.52 ID:NWjmv6xd0.net
夏休みが明けて学校に行くと、彼女が友だちに囲まれてた
バレないように横を通り過ぎようとしたけど見つかって2人そろって散々な質問攻めにあった
5 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:47:54.96 ID:NWjmv6xd0.net
その日の夕方、彼女を家によんだ
オムライスが食べたいというのでつくってあげた
ケチャップで彼女の名前をかいたら彼女は大喜びしていた
食べ終わると、ぼくたちに沈黙が訪れた
6 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:48:16.64 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは彼女の目をじっと見た
彼女もぼくの目をじっと見ていた
外はいつの間にか暗くなっていたけど、部屋の電気はついていなかった
ぼくらは最初のキスをした
7 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:48:44.30 ID:NWjmv6xd0.net
その次の日曜日、彼女が家に来た
映画を借りてきて昼間から缶ビールを飲んだ
彼女が今日は泊まっていくと言ったあとは、映画の内容なんてほとんど入ってこなかった
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:49:18.55 ID:NWjmv6xd0.net
その日、結局ぼくらはひとつになりそびれた
彼女は痛がったことを申し訳なさそうにしていて、他にできることをしたいと申し出た
狭いシングルベッドの上でお互いの肌の感覚を楽しみながら眠った
10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:50:30.12 ID:NWjmv6xd0.net
次の日2人で授業に出た
ぼくがクシャミをすると彼女は風邪ひいたんじゃない?と小さな声で言って笑った
11 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:51:04.11 ID:NWjmv6xd0.net
冬になると2人でぼくの家で過ごすことが多くなった
さすがに気が利かなさすぎるだろうかと思って、イルミネーションを見に行こうと誘ったこともあったど、彼女は寒いから嫌だと言った
だからぼくらはクリスマスも近所のスーパーで買い物して家でゆっくりケーキを食べただけだった
でもその日は、ぼくらが初めて ひとつになれた日になった
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:51:38.39 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はぼくの下で泣いていた
ぼくが急いで謝ると、幸せだと言って目を潤ませたまま微笑んだ
ぼくは意味が分からんと笑って彼女を抱きしめた
13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:52:26.77 ID:NWjmv6xd0.net
彼女の誕生日にはペアの指輪を買ってあげた
ぼくの誕生日には ぼくの好きなバンドのライブチケットをもらった
ぬるま湯のような幸せな日々に浸かりきっていて、ぼくは知らず知らず調子に乗っていた
14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:53:11.31 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくの誕生日におめでとうと言ってくれた女性が彼女の他にもう1人いた
高校時代に憧れていた先輩だった
ずっとアタックを続けた結果、卒業式の直前に1ヶ月だけ付き合ってくれて、ぼくを男にしてくれた人だった
何度かメールのやり取りをするうちに、会う約束を取り付けてしまっていた
15 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:53:41.69 ID:NWjmv6xd0.net
駅で先輩と待ち合わせて、店に向かった
先輩が予約してくれていた店はオシャレなカフェのような雰囲気の店で、ビールが1000円する店だった
先輩と高校時代の思い出話をしながら、薄暗い照明の中で彼女と違う長い髪や、深い黒をした瞳、厚い唇、そしてふっくらとした胸に意識を奪われていった
18 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:54:18.91 ID:NWjmv6xd0.net
店を出てから先輩は2軒目に行こうと言った
ぼくが頷くと先輩は子どものように喜んで、ぼくの腕をとって歩き始めた
一瞬 頭の中でもう1人のぼくが、こんなところを誰かとに見られたら どうするんだと咎めたが、鼻先を先輩の髪の香りにくすぐられ、なんかもうどうでもよくなった
19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:55:27.95 ID:NWjmv6xd0.net
どんどん繁華街から離れるので、どこへ行くのかと聞くと先輩の部屋だと言った
ぼくは繋いでいた手を離し、先輩を見た
先輩はぼくの方を見ないまま、彼女と別れて私と付き合ってよと言った
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:56:04.23 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは、今は返事ができないと言って謝り、先輩に背を向けて駅へと向かった
酔いは完全に醒めていた
電車に乗ってから携帯を確認すると、何も知らない彼女からバイトが終わったと報告のメールがきていた
ぼくはおつかれ、と返事をして携帯をしまった
21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 00:58:45.57 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは先輩への返事もできぬまま、罪悪感から彼女と接しにくくなってしまった
幸か不幸か、彼女は女の勘というものが鋭くなかった
なんとなく よそよそしいぼくを責めることなく、自分の行動ばかり省みていた
22 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:02:30.98 ID:NWjmv6xd0.net
苦手だった料理を克服するといって料理教室に通い始めたり、胸が大きくなるという体操を覚えたり、ぼくが一度でも不満を口にしたことについて全て改善しようとしているようだった
先輩とは告白の返事をせぬままに、なんとなく連絡を続けていた
23 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:08:01.53 ID:4q9jkCwm0.net
そしてぼくは彼女と先輩を部屋に呼んだ
三時間くらい沈黙が続いたのか緊張で喉が乾いて変な汗を書いていた
汗が垂れるのを先輩が見て「暑いの?」と一言発した
ぼくは「そんなことないですよ」と言いまた二時間が経過したのだ
24 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:08:06.96 ID:NWjmv6xd0.net
そうしているうちに、彼女はどんどん自信をつけて綺麗になっていった
ぼくはもう一度先輩と会う約束を取り付けていた
今度はお酒を飲まず、ちゃんと断ろうと思っていた
25 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:14:04.14 ID:NWjmv6xd0.net
先輩はぼくの部屋に来たがった
ぼくは一度断ったが、先輩はぼくの返事が分かっていたのか
最後のお願いだから
と強く主張して、ぼくが折れる形になった
26 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:17:22.10 ID:NWjmv6xd0.net
次の彼女がバイトの日、先輩が部屋に来た
いつも彼女とぼくしかいない部屋に違う女の人がいることがとても変な感じだった
先輩がシュークリームを買ってきてくれたので、ぼくはコーヒーをいれた
2人でなんとなくテレビを見ていたがCMになったとき、ついに先輩が切り出した
27 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:20:30.08 ID:NWjmv6xd0.net
こないだの答え、聞かせてよ
先輩はコーヒーカップから目を離さずにそう言った
ぼくは、ごめんなさいと言って
ぼくよりいい人は山のようにいますよと続けたが
先輩はかぶせるように、いないよ、と言ったのでびっくりした
28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:22:31.14 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはもう一度ごめんなさいと言ってコーヒーを啜った
それから先輩は何も言わず、ただ長い髪を弄んでいた
ぼくはどうしたら良いのか分からず、早く帰って欲しいと思っていた
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:27:02.96 ID:NWjmv6xd0.net
沈黙をやぶったのは、やっぱり先輩だった
なんで?
ぼくは一瞬なんのことだか分からなかったが、すぐに用意していた答えで対応できると気づき、タイミングが悪かったです、先輩は悪くないですと言った
32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:32:03.50 ID:NWjmv6xd0.net
それを聞いて先輩は一言、そっか…とだけ言って立ち上がった
駅まで送りますと申し出たが、先輩はいらないと言った
先輩が靴を履いて扉をあけたとき、もう一度謝ろうとしたら先輩が振り返ってぼくを抱きしめた
33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:35:40.10 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはどうすることもできなくて、立ち尽くしていた
先輩は抱きついていた腕をほどいて、潤んだ目でぼくを見つめた
高校時代ぼくを夢中にさせた先輩の瞳にぼくは釘付けになってしまった
35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:38:21.36 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは抗えなかった
玄関先で先輩を抱きしめて、貪るようにキスをした
激しく舌を絡ませながら、もう1人のぼくは冷静に彼女はバイトだから23時までは大丈夫だな、と思っていた
37 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:41:21.58 ID:NWjmv6xd0.net
彼女と何度も寝たベッドに先輩を連れて入った
やっぱり変な感じがした
経験を積んだぼくが高校時代とは違うセックスが出来るようになっていたことに、先輩は満足気だった
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:47:13.81 ID:NWjmv6xd0.net
行為が終わって先輩がシャワーを浴びている間に、彼女から電話がかかってきた
ぼくはベランダに出て電話に出た
バイト先でしつこいナンパにあったと言っていたのが少し嬉しそうに聞こえて、なんとなく不愉快だった
とりあえず心配した風なことを言って、飲みすぎたからしんどいと告げて電話を切った
40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:48:58.02 ID:NWjmv6xd0.net
シャワーを終えた先輩がドライヤーの場所を聞いてきたが、そのままもう一度押し倒してセックスした
41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:53:42.65 ID:NWjmv6xd0.net
終わってから先輩がぼくの腕の中で、ズルいと言った
ズルいのは先輩だとぼくは言った
そのまま先輩は泊まっていったが、ぼくが目を覚ましたときには先に起きてバイトがあると言って帰ってしまっていた
皮肉なほど清々しい青空が広がっていた
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 01:58:11.50 ID:NWjmv6xd0.net
その日は彼女が来ることになっていたので授業にも出ず死ぬ気で掃除をした
ベッドのシーツも全部洗濯したし、ゴミはコンビニまで捨てにいったし、ゴムも買い足した
46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:03:33.83 ID:NWjmv6xd0.net
彼女が来て、やっぱり落ち着くなと思ったが口に出さなかった
彼女は料理教室で習ったメニューを再現するといってキッチンに立っていた
後ろ姿を見るだけで、奮闘しているのが分かり愛おしいと思った
肩越しに何をしているのか見ようとしたが、恥ずかしいからあっちに行っててと言われた
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:07:15.26 ID:NWjmv6xd0.net
1時間ほどたったころ、ぼくが好きな鯵づくしのメニューができあがっていた
魚を三枚におろせるようになった!とか臭みはとれてるかとか、楽しそうに話す彼女を見ながら ぼくも楽しくなっていた
48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:10:24.78 ID:NWjmv6xd0.net
食べ終わった食器を片付けて、いつも通りぼくたちはベッドに入った
ぼくの下で何も知らずに喘ぐ彼女を見て、今更ながら罪悪感がこみ上げてきた
罪悪感をかき消すように、ひたすら腰を振っていた
50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:16:06.04 ID:NWjmv6xd0.net
彼女の好きなところは分かっていた
奥の方のおなか側にあるポイントを狙ってひたすら突いた
ぼくの汗が彼女のからだに落ちた
彼女は潤んだ目をこちらに向け、呂律の回らない声で、いや、いやと言っていた
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