元カノとのセクロスのことを語ろうと思う
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197 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 09:54:45.23 ID:Wpwxq6xQO
ハードな内容なのにリリカルな詩情をたたえている
そして胸を引き裂かれるほど切ない
支援age
199 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 12:38:58.44 ID:MZaXXhiH0
せつないよ…
最後まで読ませて下さい。待ってます。
200 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 15:09:03.06 ID:cW3PBZri0
すごく切ない話だね…
最後までちゃんと読むからね
201 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 15:55:24.49 ID:9mnsjv3CO
これを書いてる1の気持ちを思うと、せつなくなるな。つづき、待ってるぞ。
202 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 19:51:01.40 ID:5vLbr17L0
これすごいね
204 :なまえを挿れて。:2012/01/13(金) 00:17:03.71 ID:gjXCfc5W0
あああ。
そんな終わりになるとは....
切ないです。
最後まで是非聞かせてください。
220 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:40:01.84 ID:RGjwNvhY0
数日後、オレは喫茶店で友里さんと会っていた。
事の顛末を伝え、あと数日で同棲も解消し、長い二人の関係が終わる事を伝えた。
オレはただ話したかった。誰かに話したかった。
しかし、友人や仕事仲間、知り合いには話せなかった。
性癖のことが大きく絡むし、なにより元カノを「好奇の目」で見られるのだけは避けたかった。
きっと普通の人たちは、分かったような顔で聞き、うんうん頷いて、オレを慰めてくれるのかも知れない。
だが頭の中で元カノを「3Pした女」扱いするのだ。簡単にやらせる女と思うのかも知れない。
仕方のない事でもある。彼らは普通だ。僕や元カノは普通じゃない。一般的にはそれで片付く。
オレは友里さんに、淡々とこれまでの数年間を話した。聞いてもらえているのかも分からない。オレは独り言のようにずっと話し続けた。
221 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:41:13.89 ID:RGjwNvhY0
我慢強くオレの話を聞き終えたあと「全部知ってました」と、友里さんは事も無げに言った。
「あの娘を貴方から開放したのは、私みたいなものだから」と続けた。
友里さんは、元カノとオレが思っていた以上に仲が良かったようだ。仕事帰りにも実はよく会っていたらしい。
元カノに好きな人ができた時も、元カノはまず友里さんに報告していたと言う。
よって友里さんはオレと元カノの関係をホントによく分かっていた。
そんな中オレは友里さんを抱いた。抱いた日の夜、元カノにオレと別れることを薦めるメールを送り、数日後直接会って話もしていたらしい。
オレはそれらを聞いて何かを友里さんに言っていたが、友里さんの耳には届かなかったし、オレ自身も覚えていない。
オレは友里さんを見る。友里さんは手元のマグカップを指先でいじっている。
222 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:41:36.31 ID:RGjwNvhY0
「私の彼はね。私に興味がないの」
「他の女と寝たいから、私を使ってカップル喫茶に行ってるだけなの」
「可哀想でしょう私」
「でもね。私も彼には興味がないの」
「何も無くなるのは怖いだけなの。だから彼といるだけ」
「あなた達は傷つけあってる。そうやって愛し合ってると思う」
「私たちみたいになっちゃダメだし、どちらかが壊れるのもダメ。だから別れたほうがいいと思った」
「私たちは壊れてるもの。あなた達は、そうならないで」
オレは友里さんの言葉は正しいと直感的に思った。友里さんはマグカップから指を離し、僕の頬に手を当てる。
223 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:45:19.11 ID:RGjwNvhY0
「あなたに抱かれると、あなたの寂しい気持ちが何もない私に沢山入ってくる。私はあなたを満たしたいと思う。それで私が満たされていくのも感じるの」
「今日は特に寒いね。ホントは今すぐあなたに抱かれたい。あなたを抱きしめたい。私の体が求めてるのをすごく感じる。たぶん今びしょびしょだと思う。
でも、あなたとはもうセクロスしない。あなたは同じ間違いをする。私はそれでもいい。それくらいホントはあなたがほしい」
小さな声で、だが周りにも聞き取れるくらいハッキリと、何度か「今すぐ抱かれたい」と友里さんは言った。
正直オレも同じことを思っていた。友里さんに包まれたかった。
224 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:21.01 ID:RGjwNvhY0
「あなたが好き。ホントよw」
そういって友里さんは笑いながら席を立つ。
「さよなら」
友里さんはそのままオレの前から立ち去った。
それが友里さんとの最後だった。
225 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:36.40 ID:RGjwNvhY0
クリスマスの夜、オレは引越しの準備を一人進めていた。ダンボールに本やCDを詰め込み、「元カノに置いていくもの」「自分が持っていくもの」の判断しかねるモノたちを部屋に並べて眺めたりしていた。
元カノは同棲してから、初めてその日家に帰って来なかった。
オレは誰もいない部屋で一人オナニーした。情けない思いは駆け巡る。が、今まさに他の男に抱かれているであろう元カノを思ってオナニーした。
愛をもって、今元カノは抱かれている。そう思うと興奮した。同時に虚しさも強烈に襲ってくる。オレは部屋に無造作に干された元カノの下着をみながら射精した。
226 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:58.34 ID:RGjwNvhY0
大晦日。キレイに片付いた部屋で元カノとビールを飲む。
「今年もお世話になりました」「来年もよろしく?なのかな??」と言い合い笑う。紅白と格闘技番組をザッピングしながら、ソファに並んで座る。
電気を消し、テレビの光だけが部屋に反射する。オレたちは長いキスをする。あの日以来、彼女の洋服を脱がせる。元カノも抵抗しない。
耳を愛撫しながら「もう抱かれたんだろう?沢山抱かれたんだろう?」といつものように聞く。元カノは「うん。クリスマスから毎日彼に抱かれてるよ」と目を閉じて言う。
オレはオナニーしていたクリスマスの自分を思い出す。
「今日もさっきまで彼に抱かれてたよ」と挑発的に元カノが僕に言う。
上半身を裸にし、ミニスカートの中に手を入れる。元カノの指はオレの勃起したちnぽをいつものように刺激する。
227 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:47:18.69 ID:RGjwNvhY0
元カノの胸をさわさわと撫で、乳首にほんの少し舌を当てる。元カノの顔が苦痛に歪む。が、オレに気付かれないようにしている。
おれは「?」と思ったが、様子を見る。指先をパンティの脇から差し込み、クリトリスのあたりを用心深くそっと撫でてみる。
するとやはり苦痛の表情を浮かべる。オレは手を止め「どうしたの?いたい?それとも嫌なの?」と聞く。
「彼があんまり上手じゃないから。。いつも強すぎて痛くって。彼には言えないんだけどね」と元カノは申し訳なさそうに言う。
「だから今日は私がしてあげるね」「1君の気持いいとこ、ぜんぶ可愛がってあげる」と優しくつぶやく元カノ。
だがオレは気づくと泣いていた。元カノの胸に顔をうずめ嗚咽に近い泣き方をした。しゃくりあげて肩を揺らして泣いた。
元カノはそんなオレに驚き「ごめんね。ごめんね」と何度も言う。いや、君は何も悪くない。なぜいつもオレを気遣って謝る?だって悪いのは全部オレじゃないか。
悪いのは全部、オレじゃないか。
228 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:47:36.50 ID:RGjwNvhY0
しばらくして落ち着きを取り戻したが、オレは元カノの胸の上に、赤子のようにへばりついていた。
オレは「お前を失いたくない」と今更言う。元カノは黙っている。「お前と結婚したい」と今更言う。ああ、本当に格好悪い。
友里さんが頭の中で嘲笑に近い表情で現れ「いい加減諦めなさい」と小さな声でオレに言う。
オレは言う。
「お前と別れるなんて考えられない。愛してる。本当なんだ」
「本当に情けない男」と頭の中の友里さんが僕に言う。
でもね友里さん、人を愛するってこんなもんなんじゃないのかな。
情けなくてバカで格好悪い。
「オレを捨てないでくれ」
叶わない事を言葉にして、オレはいつまでも元カノを困らせる。
229 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:49:04.17 ID:RGjwNvhY0
「今日が最後だから。1をいっぱい感じさせて。私の体にいっぱいちょうだい」
オレは情けない言葉を吐くのを止め、元カノに言われるがまま何も考えず抱いた。挿入すると彼女は少し痛がり、だが腰をくねくねと振った。
「もう抱けないのよ?だから もっともっといっぱいちょうだい」
「彼の方が大きいの。もっと奥まで入れてくれるの」
「今日は彼も中に出してくれたの。あなたの精液もかけて」
「彼には今日抱かれてるの内緒なの。それにすごく興奮してるやりまんなの」
数々の元カノの言葉にオレは興奮した。他の人に彼女の愛情が向いている。それが一番なによりも興奮した。
だが長い長い付き合いは元カノの全てが分かるといって過言はない。いま元カノは痛みに耐えている。それでもいいと思って抱いた。
だが やはりオレはそれ以上出来なかった。ゆっくりと抜き「いたいんだろ?」という。元カノはエロモードからハッと我に返り、子どものように「うん」と言った。
それがオレたちの最後のセクロス。
230 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:50:51.05 ID:RGjwNvhY0
歳が明け、裸のまま「あけましておめでとう」とお互いに言う。
オレは服を着て、元カノに最後のキスをし、「さよなら。帰るよ」と言う。
元カノは「今日は泊まってってもいいよ」という。「いや、帰る。今までありがとう」と格好をつける。
玄関まで送ってくれる。最後はキスではなくハグ。
玄関を出て,ドアを閉じる。
カチッと鍵の閉まる音。
元旦の街を車で流し、新しい空っぽの部屋に向かう。
友里さんが頭の中で僕に言う。
「好きな人を、愛している人を、大切にするのよ」
オレは車の中で「うん」と声にして言った。
(終わり)
231 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 05:09:24.46 ID:RGjwNvhY0
以上で私の語りは終了です。長々ダラダラした文章にお付き合いいただきありがとうございました。
スレを立てたのが昨年の12/31でした。
文中の通り、個人的にも区切りの日でした。
私の中でも書き終えてようやくケリがついたようなスッキリした気持ちです。
皆さんのご支援のお陰で書き終えられたような気がします。
それではまた名無しのROM専門に戻ります。ホントにありがとう。
233 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 05:31:56.44 ID:GccLBo6ZO
あぁ…すべてが終わってしまったのですね…
ありがとうございました
お疲れ様でした
234 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 06:24:58.03 ID:e/z4tp240
お疲れさまです…
なんだかどうにも、切ないね
傷付けられることを望んでそして相手がそれを与えてくれるから、いつか別れがきてその痛みが続くことを思い浮かべて震えるのさえ、快楽になってしまうなんて。
どうしてこんなふうにしか愛せないんだろうね。
お疲れさまでした。
最後まで聞かせてくれてありがとう。
236 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 08:25:43.79 ID:L4Sfpji90
切ないなぁ
本当に大切なモノって、何で失いそうにならないと気付かないのかな?
気付いた時は取り戻せない
でも失うか失わないかの、瀬戸際の駆け引きが楽しかったり…
>>1さんお疲れ様でした
ハードな内容なのにリリカルな詩情をたたえている
そして胸を引き裂かれるほど切ない
支援age
199 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 12:38:58.44 ID:MZaXXhiH0
せつないよ…
最後まで読ませて下さい。待ってます。
200 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 15:09:03.06 ID:cW3PBZri0
すごく切ない話だね…
最後までちゃんと読むからね
201 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 15:55:24.49 ID:9mnsjv3CO
これを書いてる1の気持ちを思うと、せつなくなるな。つづき、待ってるぞ。
202 :なまえを挿れて。:2012/01/12(木) 19:51:01.40 ID:5vLbr17L0
これすごいね
204 :なまえを挿れて。:2012/01/13(金) 00:17:03.71 ID:gjXCfc5W0
あああ。
そんな終わりになるとは....
切ないです。
最後まで是非聞かせてください。
220 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:40:01.84 ID:RGjwNvhY0
数日後、オレは喫茶店で友里さんと会っていた。
事の顛末を伝え、あと数日で同棲も解消し、長い二人の関係が終わる事を伝えた。
オレはただ話したかった。誰かに話したかった。
しかし、友人や仕事仲間、知り合いには話せなかった。
性癖のことが大きく絡むし、なにより元カノを「好奇の目」で見られるのだけは避けたかった。
きっと普通の人たちは、分かったような顔で聞き、うんうん頷いて、オレを慰めてくれるのかも知れない。
だが頭の中で元カノを「3Pした女」扱いするのだ。簡単にやらせる女と思うのかも知れない。
仕方のない事でもある。彼らは普通だ。僕や元カノは普通じゃない。一般的にはそれで片付く。
オレは友里さんに、淡々とこれまでの数年間を話した。聞いてもらえているのかも分からない。オレは独り言のようにずっと話し続けた。
221 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:41:13.89 ID:RGjwNvhY0
我慢強くオレの話を聞き終えたあと「全部知ってました」と、友里さんは事も無げに言った。
「あの娘を貴方から開放したのは、私みたいなものだから」と続けた。
友里さんは、元カノとオレが思っていた以上に仲が良かったようだ。仕事帰りにも実はよく会っていたらしい。
元カノに好きな人ができた時も、元カノはまず友里さんに報告していたと言う。
よって友里さんはオレと元カノの関係をホントによく分かっていた。
そんな中オレは友里さんを抱いた。抱いた日の夜、元カノにオレと別れることを薦めるメールを送り、数日後直接会って話もしていたらしい。
オレはそれらを聞いて何かを友里さんに言っていたが、友里さんの耳には届かなかったし、オレ自身も覚えていない。
オレは友里さんを見る。友里さんは手元のマグカップを指先でいじっている。
222 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:41:36.31 ID:RGjwNvhY0
「私の彼はね。私に興味がないの」
「他の女と寝たいから、私を使ってカップル喫茶に行ってるだけなの」
「可哀想でしょう私」
「でもね。私も彼には興味がないの」
「何も無くなるのは怖いだけなの。だから彼といるだけ」
「あなた達は傷つけあってる。そうやって愛し合ってると思う」
「私たちみたいになっちゃダメだし、どちらかが壊れるのもダメ。だから別れたほうがいいと思った」
「私たちは壊れてるもの。あなた達は、そうならないで」
オレは友里さんの言葉は正しいと直感的に思った。友里さんはマグカップから指を離し、僕の頬に手を当てる。
223 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:45:19.11 ID:RGjwNvhY0
「あなたに抱かれると、あなたの寂しい気持ちが何もない私に沢山入ってくる。私はあなたを満たしたいと思う。それで私が満たされていくのも感じるの」
「今日は特に寒いね。ホントは今すぐあなたに抱かれたい。あなたを抱きしめたい。私の体が求めてるのをすごく感じる。たぶん今びしょびしょだと思う。
でも、あなたとはもうセクロスしない。あなたは同じ間違いをする。私はそれでもいい。それくらいホントはあなたがほしい」
小さな声で、だが周りにも聞き取れるくらいハッキリと、何度か「今すぐ抱かれたい」と友里さんは言った。
正直オレも同じことを思っていた。友里さんに包まれたかった。
224 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:21.01 ID:RGjwNvhY0
「あなたが好き。ホントよw」
そういって友里さんは笑いながら席を立つ。
「さよなら」
友里さんはそのままオレの前から立ち去った。
それが友里さんとの最後だった。
225 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:36.40 ID:RGjwNvhY0
クリスマスの夜、オレは引越しの準備を一人進めていた。ダンボールに本やCDを詰め込み、「元カノに置いていくもの」「自分が持っていくもの」の判断しかねるモノたちを部屋に並べて眺めたりしていた。
元カノは同棲してから、初めてその日家に帰って来なかった。
オレは誰もいない部屋で一人オナニーした。情けない思いは駆け巡る。が、今まさに他の男に抱かれているであろう元カノを思ってオナニーした。
愛をもって、今元カノは抱かれている。そう思うと興奮した。同時に虚しさも強烈に襲ってくる。オレは部屋に無造作に干された元カノの下着をみながら射精した。
226 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:46:58.34 ID:RGjwNvhY0
大晦日。キレイに片付いた部屋で元カノとビールを飲む。
「今年もお世話になりました」「来年もよろしく?なのかな??」と言い合い笑う。紅白と格闘技番組をザッピングしながら、ソファに並んで座る。
電気を消し、テレビの光だけが部屋に反射する。オレたちは長いキスをする。あの日以来、彼女の洋服を脱がせる。元カノも抵抗しない。
耳を愛撫しながら「もう抱かれたんだろう?沢山抱かれたんだろう?」といつものように聞く。元カノは「うん。クリスマスから毎日彼に抱かれてるよ」と目を閉じて言う。
オレはオナニーしていたクリスマスの自分を思い出す。
「今日もさっきまで彼に抱かれてたよ」と挑発的に元カノが僕に言う。
上半身を裸にし、ミニスカートの中に手を入れる。元カノの指はオレの勃起したちnぽをいつものように刺激する。
227 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:47:18.69 ID:RGjwNvhY0
元カノの胸をさわさわと撫で、乳首にほんの少し舌を当てる。元カノの顔が苦痛に歪む。が、オレに気付かれないようにしている。
おれは「?」と思ったが、様子を見る。指先をパンティの脇から差し込み、クリトリスのあたりを用心深くそっと撫でてみる。
するとやはり苦痛の表情を浮かべる。オレは手を止め「どうしたの?いたい?それとも嫌なの?」と聞く。
「彼があんまり上手じゃないから。。いつも強すぎて痛くって。彼には言えないんだけどね」と元カノは申し訳なさそうに言う。
「だから今日は私がしてあげるね」「1君の気持いいとこ、ぜんぶ可愛がってあげる」と優しくつぶやく元カノ。
だがオレは気づくと泣いていた。元カノの胸に顔をうずめ嗚咽に近い泣き方をした。しゃくりあげて肩を揺らして泣いた。
元カノはそんなオレに驚き「ごめんね。ごめんね」と何度も言う。いや、君は何も悪くない。なぜいつもオレを気遣って謝る?だって悪いのは全部オレじゃないか。
悪いのは全部、オレじゃないか。
228 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:47:36.50 ID:RGjwNvhY0
しばらくして落ち着きを取り戻したが、オレは元カノの胸の上に、赤子のようにへばりついていた。
オレは「お前を失いたくない」と今更言う。元カノは黙っている。「お前と結婚したい」と今更言う。ああ、本当に格好悪い。
友里さんが頭の中で嘲笑に近い表情で現れ「いい加減諦めなさい」と小さな声でオレに言う。
オレは言う。
「お前と別れるなんて考えられない。愛してる。本当なんだ」
「本当に情けない男」と頭の中の友里さんが僕に言う。
でもね友里さん、人を愛するってこんなもんなんじゃないのかな。
情けなくてバカで格好悪い。
「オレを捨てないでくれ」
叶わない事を言葉にして、オレはいつまでも元カノを困らせる。
229 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:49:04.17 ID:RGjwNvhY0
「今日が最後だから。1をいっぱい感じさせて。私の体にいっぱいちょうだい」
オレは情けない言葉を吐くのを止め、元カノに言われるがまま何も考えず抱いた。挿入すると彼女は少し痛がり、だが腰をくねくねと振った。
「もう抱けないのよ?だから もっともっといっぱいちょうだい」
「彼の方が大きいの。もっと奥まで入れてくれるの」
「今日は彼も中に出してくれたの。あなたの精液もかけて」
「彼には今日抱かれてるの内緒なの。それにすごく興奮してるやりまんなの」
数々の元カノの言葉にオレは興奮した。他の人に彼女の愛情が向いている。それが一番なによりも興奮した。
だが長い長い付き合いは元カノの全てが分かるといって過言はない。いま元カノは痛みに耐えている。それでもいいと思って抱いた。
だが やはりオレはそれ以上出来なかった。ゆっくりと抜き「いたいんだろ?」という。元カノはエロモードからハッと我に返り、子どものように「うん」と言った。
それがオレたちの最後のセクロス。
230 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 04:50:51.05 ID:RGjwNvhY0
歳が明け、裸のまま「あけましておめでとう」とお互いに言う。
オレは服を着て、元カノに最後のキスをし、「さよなら。帰るよ」と言う。
元カノは「今日は泊まってってもいいよ」という。「いや、帰る。今までありがとう」と格好をつける。
玄関まで送ってくれる。最後はキスではなくハグ。
玄関を出て,ドアを閉じる。
カチッと鍵の閉まる音。
元旦の街を車で流し、新しい空っぽの部屋に向かう。
友里さんが頭の中で僕に言う。
「好きな人を、愛している人を、大切にするのよ」
オレは車の中で「うん」と声にして言った。
(終わり)
231 : ◆aIaziT4xCw :2012/01/15(日) 05:09:24.46 ID:RGjwNvhY0
以上で私の語りは終了です。長々ダラダラした文章にお付き合いいただきありがとうございました。
スレを立てたのが昨年の12/31でした。
文中の通り、個人的にも区切りの日でした。
私の中でも書き終えてようやくケリがついたようなスッキリした気持ちです。
皆さんのご支援のお陰で書き終えられたような気がします。
それではまた名無しのROM専門に戻ります。ホントにありがとう。
233 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 05:31:56.44 ID:GccLBo6ZO
あぁ…すべてが終わってしまったのですね…
ありがとうございました
お疲れ様でした
234 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 06:24:58.03 ID:e/z4tp240
お疲れさまです…
なんだかどうにも、切ないね
傷付けられることを望んでそして相手がそれを与えてくれるから、いつか別れがきてその痛みが続くことを思い浮かべて震えるのさえ、快楽になってしまうなんて。
どうしてこんなふうにしか愛せないんだろうね。
お疲れさまでした。
最後まで聞かせてくれてありがとう。
236 :なまえを挿れて。:2012/01/15(日) 08:25:43.79 ID:L4Sfpji90
切ないなぁ
本当に大切なモノって、何で失いそうにならないと気付かないのかな?
気付いた時は取り戻せない
でも失うか失わないかの、瀬戸際の駆け引きが楽しかったり…
>>1さんお疲れ様でした
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