2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg
 
 
 
 

逆転
(10ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /



長い結婚生活で これほど憔悴した妻を見るのは初めてかもしれません。

タカピーを通し続けて来た妻が、何でこの位の事でそんなに弱るのか?

『いつもの様に開き直ってくれよ!そんな神妙な顔をしてくれるな!面倒臭い事は止めようや』

それが私の本音です。

何か企んでいるんじゃないのかと、余計な事まで考えてしまいます。

しかし、向かい合いましょう。それが私の最後の誠意です。


それと不思議な感情も芽生えて来ています。

今までは さして興味もなかったのですが、妻があんな男と何故に身体の関係を持つようになったのかを知りたくなったのです。


「時間がかかってもいい。言いたい事だけは言ったらいい。

ただ駆け引きはするなよ。俺は、お前から何を聞いても、やる事に変わりはない。俺に情けを請おうと思うな。

今日の事で それは分かっただろう?」


「・・・・もう、何を言っても信じて貰えないと思うけど、私は貴方を愛しているの・・・

昔も今も その気持ちに変わりはない・・・

でも、今更そんな事を言っても遅いわね・・・・」


何を言ってるのでしょうか。

妻は あの男と何年浮気をしていたのでしょう?

この期に及んで『愛してる』なんて言葉を聞こうとは思ってもいませんでした。

私は馬鹿にされているようで、心の中に怒りが大きく湧き上がって来ます。


「はぁぁ!?お前のやった事は、愛している者にする事か?どうしたら そんな事が出来るのか聞きたいものだ。
そんな取って付けた事を言っても、誰が信じるんだ!隣の親父に聞いてみろよ。変な話だって言われるから」


私は呆れた言わんばかりの言葉を返します。


「・・・・それは貴方が・・・・だって貴方が私の事を愛してくれなかったから・・・」


妻は小さな声ではありますが、私の目をしっかりと見ながら はっきりした言葉で言いきりました。

確かに言いえているところですが、それは私ばかりに責任がある訳ではないでしょうに。

私が妻との距離を取ったのは、彼女の性格にあると思っていました。

しかし、夫婦の出来事に、片一方だけが悪いなんてあり得ないのではないでしょうか?

お互いが築き上げて来た家庭に歪が入ったのは、私にも妻にも責任があるのは事実でしょう。

ですから、一方的に妻を責めるつもりはないのですが、妻から言われたくはない。


本当に今が別れるチャンスです。

その為には、今回の出来事をフルに使わせて貰うのが最善の方法だと思っています。


その前に、妻の浮気が原因で離婚では格好が付きません。私も男を見せなければならない。少しばかり色を付けてね!

ただ浮気の原因を知る事は、これからの私の取るべき方法に必要不可欠なものと自分に言い聞かせています。

長年連れ添った妻が、私よりも あんな男に魅力を感じた等とは思いたくないと言うのも正直な気持ちですが、そんな事は私から口が曲がっても言えません。

なんとも複雑な心理状況です。

もう興味をなくし、別れを本心では望んでいる私が、今さら妻がどうして浮気をしたのかを知る等、何の意味もありません。

それが自分に言い訳しながらも、知りたいと思うのは何なんでしょうか?気持ちの何処かに魅力を感じているのでしょうかね?


「俺も愛していたよ。結婚してから一度もお前を裏切った覚えはない。それが証だな。

まあ、そんな前の事はどうでもいいさ。

さあ、話したいなら話せや。

その代わり、初めからちゃんと話せよ」


『俺は愛していたよ』私も嘘つきです。もうずっと前から愛なんて感じていません。

それにちゃっかり、妻から全てを聞き出そうともしています。したたかな所もあるんだなと我ながら感心してしまいます。

こんな私を敵に回した妻とあの馬鹿男は苦労するだろうな。

--------------------

妻は なかなか話し出しませんが、そりゃあ話し辛いでしょう。

しかし、話があると言ったのは妻の方ですから、覚悟は決めて来たはずです。

私が求めるような話かどうかは分かりませんが、こうなったら全てを語ってもらいましょう。

ただ神妙な顔で謝れば、私が許すとでも思っているのなら、それは自分で墓穴を掘ったのです。

あの馬鹿男に浅知恵を教え込まれ、私の機嫌でも取ろうとするならば、私は それほど甘くないつもりです。

「話が無いのなら部屋から出て行ってくれないか。俺は明日仕事だよ」

私は感情を抑えて言いました。


「・・・貴方が私の立場だったら、そんなに簡単に話せる?私は何から話せばいいのか考えて・・・」


遂に妻の身勝手な性格が顔を出しました。このように全てが自分中心で事を進めてきます。

あの男の前では どんな女を演じていたのでしょうか?私の前に座る女ではなかったのでしょうね?

長年連れ添った私から見ても、妻の容姿は美しいと思います。この女がもっと素直であれば、こんな家庭にならなかったのにと、私も自分勝手な事に思いを巡らせます。

その考えは私を苛立たせ声を荒げ妻の話をさえぎります。


「考えなければ話せない事をしたのはお前だろう。

それに何だその態度は!もういいから出て行けよ!

お前には付き合いきれん。がっかりだ!」

ここでは冷静に相手の出方を見た方がいいのでしょうが、業を煮やした私はキレてしまいました。

それでも妻は出て行きません。

「わっ分かったわ。ちゃんと話すから大きな声を出さないで」


滅多に妻に強く出なかった私ですが、どうやら立場は逆転です。さぞや彼女は悔しい事でしょうが、ポツリポツリと話し始めました。


「あの人との付き合いは知ってる通り随分長くなるわ。御免なさい。本当に貴方には申し訳ないと思ってる。

でも・・・でもね聞いて。私ね、私は貴方にもっと愛されたかった・・・・

・・・・私、いつも男の人に ちやほやされてきた。それは結婚するまで続いたわ。貴方も知ってるでしょう?

一緒に働いている時だって そうだったでしょう?でもね、私そんな男に興味が持てないの。

そんな中で貴方は私に振り向かなかった。何とか振向かせようと頑張ったつもりよ。

だって擦り寄って来る男には興味はないけれど、私を見ない男が居るのは気が納まらないんだもの。

自分でも勝手なのは分かってる・・・・そんな性格だから貴方に引かれたの。

どうしても私に振向かせたかった。

そのうちに私の方が貴方にハマッタのよ。悔しかったけど どう仕様もなかったわ。

でも貴方は私とデートしている時も、その気があるのかないのか掴み所がなくて・・・

だから結婚出来た時は、本当に幸せだと思ったのよ。

自分でも あんな気持ちになるなんて不思議に思ったの・・・・


でも貴方は違ったでしょう?貴方は私じゃなくてもよかったんでしょう?

結婚が決まってからも薄々とは感じてた・・・・

だから、結婚してからも私は必死だったわ。だって貴方に振向いて欲しかったんだもの。

・・・・少しは私の気持ちも分かって・・・

私が貴方に強く当ったのも、そんな貴方に苛つきがあったんだと思う。

それが、かえって貴方の気持ちを遠ざけると分かっていても、私・・・

そんな愛情表現しか出来ないの・・・・こんな女で御免ね・・・・」


妻は泣き声になり、話が続かないようです。


「お前が浮気したのは俺に責任があるように聞こえるな?

俺がお前を愛さなかったから こんな事をしたと言うのか?

お前の言う通り、俺は距離を置いていたと思うよ。だけど、最初からそうだったろうか?

お前は何を言っても聞いてくれなかったよな。そのうちに疲れちまったのさ。

努力が足りないと言われれば それまでだけどな。だから全部俺が悪いと言いたいんだな?

それは勝手過ぎないか?


そもそも、俺はそんな話を聞きたいんじゃない。

どうしてあんな男と出来たのかと聞いているんだ。

どうしてあんな男と一緒に こんなに長く家族を裏切り続けたのかと聞いているんだよ。

そんな自分勝手な話を聞きたい訳じゃない。そんな話がしたいなら聞く耳は持てない」


何を我侭な話をしているんでしょう。親父が言ってた通り女とはこんなものか?

人に少しでも弱みがあれば、出来るだけ自分を有利な立場に置きたい。そこからストーリーを組み立てる小狡さに むっとします。


私は この妻が不倫をしてショックを受けたかと言うと、正直な気持ちは面白くはありませんが、食事も喉を通らない程に傷付いて等いません。

深層心理までは分かりませんが、心の表面は かすり傷程度だと思っています。だって私はこんな今の状況でも ぐっすりと寝れるのですから。


そうかと言って、妻を寝取られた夫では どうも格好が悪い。その辺がクリアーされれば満足なのです。


>>次のページへ続く
 
 


\ シェアする /


関連記事

 
































easterEgg記事特集ページ

 

こちらもどうぞ

 

 

カテゴリー

 

 
 

殿堂入りのおすすめ記事

 
 
 

新着記事

 
 
 

おすすめ記事2

 

 

人気記事(7days)

 

 

新着記事