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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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63 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:13:22.55 ID:DP/9YheF0
冬美は一瞬だけ びっくりした様な感じだったが、構わず抱き締めている内に段々落ち着いてきた。

鉄の棒が入っていたみたいだった体は段々柔らかくなって行く。

自分の両肩を抱いていた手は、いつの間にか俺の背に回っていた。

冬美はコクンと首を前に倒し、俺が視線を下に向ければ項と背中を見下ろすカタチ。

俺『・・・・落ち着いたか?』

冬美『・・・・はい、もう大丈夫です、大丈夫だと思います・・・、取り乱してすみませんでした・・・・』

俺『・・・同じだったからな。』

冬美『・・・・はい?』

俺『俺も前に こけた事があってな、パニくってさっきのお前みたいになってた。』

冬美『・・・・・そうなんですか、ごめんなさい、あたし、不安で、怖くって・・・』

俺『怪我がなくて良かったよ、本当に、・・・・・さて、いつまでこうしてるwww?』

冬美『・・・・え、あ!はいあのそのスミマセンあたしそのフジコ』


気が付くと もう五分ほども抱き合っていて、慌てて俺から離れた冬美は顔を真っ赤にしているwww

離れる瞬間は残念と言うか寂しいと言うか、後で聞いたら冬美も そうだったらしい。

俺と冬美が出会ってから別れるまで、お互いに一度も好きとか愛してるとか、その類の言葉は口に出さなかった。

口にすれば お互いの気持ちが形になり 言霊になる、極めて近い将来に別れが来ると言うのにも関わらず。



64 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:14:49.78 ID:DP/9YheF0
俺『さてと、お前のバイクを何とかしないとな、走れればいいんだけど。』

冬美『ああああ、あたしのバハが、・・・・大丈夫かな・・・・』


数メートル離れた場所に転がっていたバハに近寄り、とりあえず引き起こしてスタンドをかけて立たせた。

つんと鼻を突くガスの臭いがする、キャブがかぶっているのだろう、まあこけたんだから当然だ。

問題はフロント周りと灯火類、バハ特有のトンボ眼を支えるステーは根元から曲がっていた。

ライトもウインカーも正常に動作するので電装は問題ないだろうが、光軸が左に曲がっている状態だった。

更にハンドルを真っ直ぐにすると、前輪が右に少し切れている状態、だったと思う。

他の部分には全くダメージは無いみたいだ、結構激しく転がってたみたいだけど、丈夫だなあXR。

元々過酷な場所を楽しく走るためのバイクだからして、当然と言えば当然だ。

試しにセルを回すと幸いにして直ぐにエンジンは掛かった、コレなら何とか自走して帰れそうだ。

でも今の状態の冬美に、左に少しハンドルを切ってれば真っ直ぐ走るから大丈夫とか、・・・・心配だ。

結局 俺がバハに乗って帰る事にして、ドジェベルは冬美に跨らせた。



65 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:17:06.88 ID:DP/9YheF0
俺が真っ直ぐ走らないバハを運転し、冬美がドジェベルで後ろに続く。

一時の動転からは何とか立ち直ったようで、乗り慣れないバイクにでも千鳥で淡々と付いてくる。

怪我もなかったようで何よりだが、どうにも全身泥だらけで気の毒だ。


ウチまで無事辿り着いた後 例の温泉に行かないかと誘うと、泥だらけ汗まみれの冬美は もちろん即OK。

とりあえずガレージにバイクを入れてから、フル装備を脱ぎ捨てて2人で軽ワゴンに乗り込んだ。


俺『すっかり落ち着いたみたいだな、怪我がなくて良かったわ、マジで。』

冬美『・・・・・・もー、いきなりなんだからwww』

俺『は?何だって???』

冬美『いきなりギューってしたじゃないですかwwww、びっくりしましたよ本当にwww』

俺『あーあれかwwwいや何だか自然になwww、・・・・嫌だったか?』

冬美『まさかまさかまさか!!!!そんな事無いですよwww、すっごく安心しました・・・ありがとう。』

俺『そうか、なら良かった。怒ってないかちょっとだけ心配だったww』

冬美『さっきの譲二さんて、何だかお父さんみたいで・・・懐かしかった。』



66 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:18:31.83 ID:DP/9YheF0
俺『ふーん、お前のお父さんて、俺に似てるのか?』

冬美『いやーあの、外見は全く似てませんwww、ある意味に於いて似てると言えば似てるんですけどwww』

俺『何だそりゃ?どっちだおいwww』

冬美『外見は全然似てないんですけど、譲二さんて兄貴親分丸出しって感じじゃないですか?、その辺はそっくりwww』

俺『俺が?兄貴丸出し?はあ?、どこがよ?』

冬美『・・・・自覚無いんですね、でも誰が見ても明らかにそうだと思いますよ、・・・・だから気になったのかな・・ボソ・・・』

俺『ん?なんだって?、まーなんでいいけどな、それでお前の親父って どんな人なんだ?』

冬美『うーんそうですね・・・・、零細だけど社長さんで、脂ぎってて男臭くて、いつも元気で、元気でした・・・・』

俺『元気、・・・・でした?』

冬美『はいあの、あたしが中1の時、病気で・・・・』

俺『そうか・・・・・・すまん、聞いちゃいかん事を聞いちまったな・・』

冬美『いや気にしないで下さい、ずいぶん前の事だし、譲二さんは何も知らなかったんだから、仕方ないっすよww』


何故ニセコで初めて出あったあの時、いきなり俺と打ち解けられたのか判った気がした。

何故わざわざ奥尻島くんだりまで俺を追いかけて来たのか、それも判った気がした。

その時は何となくそう感じただけだったが、冬美がいなくなった後考えに考え、そうだったのだなと思い至った。



68 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:21:49.36 ID:DP/9YheF0
俺『・・・・そうか、じゃあこの話しはコレでヤメって事で、・・・よし、着いたぞ、また三十分後でいいか?』

冬美『はい、じゃあまた後で。』


きっかり三十分後に上がってきたのだが、冬美の姿はまだ無い。おやー珍しいなと思ったが、備え付けのマンガを読んでいたら十分ほどで現れた。

俺『おう遅かったな、お陰で洗い髪が芯まで冷えちまってよ、風邪通り越して肺炎になるとこだったぞw』

冬美『え?洗い髪って?・・・・・譲二さん今坊主なんですけど・・・・?』

どうやら冬美は神田川を聞いた事が無いらしい・・・・or z

俺『・・・・まーいーや、じゃあ帰ってメシにするか、それともどっかに食いに行くかな・・・・何か喰いたいもんあるか?』

冬美『いやあの、今は胸がいっぱいっつーか、軽いものがいいですね。』

俺『よし、んじゃー一丁おされなカフェにでも行くか、結構旨いもん食わすぞ。』

冬美『え?カフェ?譲二さんが?・・・・何かこう違う感じがwwww』

俺『なにおう〜俺だっておされなカフェのひとつやふたつくらい知ってるよ、まあ黙って連れて行かれなさいwww』



69 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:23:29.36 ID:DP/9YheF0
クルマで走ること十分で目的のカフェに到着、昼間はランチとカフェで夜はバーになる店だ。

夜のバータイムになると出てくるマスターが俺のバイク仲間で、昼間は その奥さんとバイトの子がランチ営業をしているのだ。

開けるとカランコロンとキャッツアイ音がするドアを開け、奥さんに挨拶してクルマが見える窓際の席に座った。

2人がけのテーブルに冬美と座り、駐車場を眺める、いつもはバイクを眺めて座る位置だが、今日は冬美とクルマを視界に入れている。

奥さんはレモンの味がするお冷を二つ置いて、意味ありげに笑ってカウンターの中に戻っていった。

俺『なんにする?、奢るから好きなモン食っていいぞ』

冬美『え!?、いいんですか?、・・・悪いですよ。』

俺『気にスンナ、奢るよ、って言うか奢らせろ、・・・いや、何も言うな、奢られてくれ、すまん。』

冬美『何で謝るんですか・・・・・、はい、でも判りました。じゃあ 今日のパスタセットは・・・ボンゴレと海藻サラダですね、ゴチになりまーす!』

俺『おう何でも食え、大盛りでも特盛でもいいぞ、俺は・・・・ロコモコ丼特盛と、やっぱ肉と米だよな肉とメシ!』

冬美『葉っぱとか根っこの野菜も食べましょうね、少しは・・・・』



70 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:24:41.20 ID:DP/9YheF0
注文の品が来て二人とも瞬く間に完食、やっぱり疲れて腹へってたんだろうねえ。

気が付くと もう午後三時を回ろうかという頃合、店内に居る客は俺達だけだ。

セットのコーヒーを飲み干して追加でブレンドを注文した、ここのブレンドはガッツり量が多くて飲み応えがあり、さらに旨い。

この辺はさすがにリアルバイカーが営む店だ、ザクとは違うのだよ!ザクとは!


この時点で2人とも完璧にケツに根が生えていた、色々話したよ、本当に色々、たっぷり二時間くらい。

ニセコや奥尻島のキャンプ場でそうだったみたいに、飽きもせず お互いの事をたくさん話した。

子供の頃の事、始めて乗ったバイクの事、友達の事、学校生活の事。

俺は男だらけの工業高校、冬美は女子高だったそうだ、何だか外では話せないよーな事が色々あるらしいww

日本の南と北には分かれているが、同年代なので当然のごとく昔話にも花が咲く。俺はブルーハーツ派で、冬美はユニコーン派、どう見てもバンドブーム世代です本(ry


・・・気が付くともう五時を回っており、いくらなんでも長居しすぎたふい(ry、そろそろ潮時かなと冬美を促して腰を浮かした。

ハレ珍仲間のマスターは まだ昼の仕事から戻って来ていないので、よろしく伝えてチョーダイと奥さんに言い残して店を後にした。



71 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 19:25:14.43 ID:DP/9YheF0
晩飯には早すぎるし、まだ家に帰りたい気分ではない。

ちょっくらドライブにでも行くかと言うと、冬美は笑顔で頷いた。

行き先は決まっている、ここから三十分ぐらいの場所に車で乗り入れられる砂浜があるのだ。

海に行くとだけ冬美に告げてハンドルを握り、着いてみると天気は穏やかなので海は凪いでいた。


冬美『え!?あのちょっと!このまま行っちゃうのかYO!クルマ埋まっちゃいますYO!』

俺『ダイジョーブ大丈夫GJと、ほーれなんともないでしょw』

冬美『ああ・・・・本当だ、平気で走ってる!!、スゴーーーーい!!!!、なぎさドライブウェイみたい!!』

俺『何だそれ?どっかの有料道路か?』

冬美『いや、あたしも何処だか良く知らないんですけどww、聞く所によるとパリダカの砂浜みたいな所らしいです!』

俺『ふーーん、そうか、何時か行ってみたいもんだな、でもここだって ちょっとしたもんじゃね?』

冬美『はい!凄いです!ちょwwwww何あの夕陽wwwwsugeeeeeee!!!!』



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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 胸キュン, すっきりした話,
 


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