2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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155 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:35:35.77 ID:DK1TNxo90
でも冬美の心実の所は そうじゃなかった、

冬美は強くなるための旅の途中で、目的に対するブレを矯正し、前に進む力を補強する為に来たのだ。

たぶん冬美にとって俺は、強くなるための旅の、途中の道しるべや一里塚、いや、駆け込み寺か、そのような存在。

女が男に抱く自然な恋心を、それらを包む精神的なオブラートにしたのではないだろうか。

冬美はそれを使って、色々な気持ちを包み込み、自分でも そうとは はっきりと気付かぬまま ここに持って来た。

利用されたとか踏み台にされたとは、今も当時も全く思ていない。

ただこの子の苦しみを、自力で克服する手伝いをしてあげなきゃと。

流れ者のガンマンが、ヒロインの暮らす町を悪党から救うあれ、あれだ、アメリカの西部劇の反対だ。

流れ者のガンマンならぬ機械メーカーのエンジニアの俺が住む町に、XRに跨ったヒロイン冬美が救ってくれとやって来たようなものだったのだろう。



156 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:35:58.15 ID:DK1TNxo90
ならば俺のやるべき事は一つしかない、

冬美の話を一字一句漏らさず聞いて、冬美のために話すこと。

その結果 冬美はここを去ることになるのだが・・・・、

まあ元々旅の途中だから当たり前と言えば当たり前。

でも俺が自分の気持ちに忠実に行動したならば、もしかしたら冬美は今でも俺の側に居たかもしれない。

もし俺が自分の思いや欲望に馬鹿正直で、自分勝手なDQN男だったら?

あれこれ悩まず押し倒して種付けしちまえとか、そんな乱暴な事をしていたかも知れない。

でもその場合 冬美は家を出て母と別れ故郷と別れ、お父さんを慕い会社を守るお兄ちゃん達と会う事も無くなっていただろう。


そして冬美は一生お父さんと家族と、お父さんを慕ってくれた社員に負い目を持って生きていく事になる。

そう思い至ってしまった俺には もうとても、ここに居てくれなんて言えたもんじゃなかった。



157 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:40:26.58 ID:DK1TNxo90
俺は冬美に向かって少しずつ、言葉を選んで、ぼそぼそと話し始めた。

それが事実上の別れの言葉になるのだが、どうしても言わなければならないことだった。


手の中のグラスの酒は飲み干されていたが、もう注ぎ足そうとは思わなかった。

酒でも飲まなきゃ話せない話だが、酒に飲まれていちゃあ話にならない。

体内を巡る酒精の調整が必要だった、精神的な居住まいを正し、話し始めた。



・・・・・・・うーん、なあ冬美。

学校の勉強って何のためにすると思う?

授業で習った事が、実際の仕事や生活に役に立つ、って実感する事って殆どねえよなあw


俺は工業高校の機械科卒で、機械いじりする職業に就いたんだけどな。

それでも授業で習った事が、実際の仕事で役に立った事って殆どないぞ。

一見役に立ちそうな、旋盤やらフライスなんかの実習なんかも含めてな。


まあ機械や電気配線の図面を読めるくらいかな、実際の現場で役に立ったのは。

学校で習う手動の旋盤やプレスなんて、ごくごく一部でしか使われてないと思うぞ。

専門学校とか大学の専門学部とかは また別なんだろうけど、それは俺にはわからん話だから、ここはおいとかせてくれ。これから話す事に直接関係あるわけでもないしな。

で、あの高校の三年間で習った事や、やらかした事って、間接的に身になってると思うんだよな。

入学したら一方的にクラス分けされて、いい奴も悪い奴も、変な奴とか面白い奴とか、いっぱい居てよ。



158 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:47:21.25 ID:DK1TNxo90
最初は隣の席の奴とかとボソボソ話してさ、だんだん輪が広がっていって。

友達の友達が友達になって、その内本当に気が合う友達が出来て。

一緒に遊びに行くようになって、学校にナイショでつるんで原付の免許取りに行ったり。

おれ中学までは柔道やってて、何となく高校でもやろうかなって一応入部したんだけど。

でもバイクに乗りたくてたまらなくて、ま、オリンピックに出たいとか警察に入りたかった訳じゃないからな。

先輩と顧問にやる気と実力が、著しく欠けてたってのも一因だな。マジかお前ら、何でそんなに弱いんだよorz

こんな環境なら もうやらなくてもいいかなって、一年の夏休み前にやめちゃった、後はバイトに明け暮れる毎日よ。


二年の時にバイトで溜めた金で、ふたりで同じNチビ買ってさ、ミニバイクレースに出たよ。

ガキだからトランポも無くてよ、朝早く自走でサーキット(笑)に着いて、保安部品外してレースに出て。

今の旦那とデートついでに見に来た姉ちゃんが、おにぎり差し入れてくれたり、同級生が応援しに来てくれたり。

帰りには またウインカーやら何やら付けて、つなぎ着たまま自走して帰るんだぜww、馬鹿みたいだろ俺たち?

バリマシとかの記事を頼りにキャブばらしたりさ、割れたカウルは裏からガムテープで補修して誤魔化して。

バリバリ伝説?もちろん全巻持ってますけど何か?

バイトとバイクに明け暮れて、きつかったけどガキだから体力無限でどうって事無かったな。

でも授業も真面目に受けて、テスト勉強してテストを受けて、眠いのを我慢して勉強して、その苦労を繰り返して。

就職してレースからは自然に離れていったんだけど、あの時の苦労ってさ、絶対に今の俺の基本になってると思うんだよね。



159 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:48:41.45 ID:DK1TNxo90
一緒にレース出てたダチは何故か鈴菌の工場に就職して、離れ離れになっちゃったけど、今でも連絡を取り合ってる。

そいつが帰省する正月は欠かさず一緒に酒呑んでさ、昔話で盛り上がるのが年に一度の楽しみでな。

この前飲んだときは、譲二テメーガラクタハレなんざ買う金あったら、日本の誇りの、世界最速のハヤブサ買えゴルアって怒られたwww

まあ そいつもわかって言ってんだけどな、何に乗ろうが本人の自由で、趣味のバイクに貴賎なんて無いって事。


まあ それでここからが本題っていうか、お前は今、バイクで日本中を旅してるだろ?

基本的にツーリングって楽しい事なんだけどな、はじめて見る景色に初めて喰う料理。

初めて走る道に初めて会う奴、初めて・・・まあこれくらいにしとくかww

端から見るとお気楽だけどよ、まー、実際走ってると楽しい事ばかりじゃないよな。雨降れば冷たいし、日が暮れれば寒い、日が照れば暑いし。

泊りがキャンプなら尚更、テントは狭くて暑苦しいし、蚊だのブヨだのが入ってきたら最悪だべ?

まかり間違ってシュラフを雨で濡らしたりした日にゃあ・・・・・orz



160 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:51:19.53 ID:DK1TNxo90
会う奴会う奴善人ばかりって訳じゃねーし、セコくてずるくて鬱陶しいライハのヌシみてえな連中だっている。

それにお前は若くて見栄えのいい女だから、俺には縁のねえトラブルや危険がいっぱいあっただろ?

でも お前は それに懲りて家に逃げ帰ったりしないで、こんな所で俺と酒飲んでケラケラ笑ってるwww

月並みな言い方だけどな、お仕着せの旅行じゃない旅って人を鍛えると思うんだよ。


しかも ただ鍛えられただけじゃなく色んな奴に出会って、ああ、特に俺みたいな変な男とかになwww

まあそれでだ、カネは掛かるけど、カネじゃあ買えねえモノ、思い出とか言う奴がたっぷりと脳みそに残る。


ちょっと話がずれるけどな、ナースログって言葉がアメリカだかカナダだかにあるんだと。

ちょっと有名な釣り好きの作家が書いた、アラスカでサケ釣る話しの中にあったクダリなんだけどな。

えっとたしか、まず寿命が来た大木が風でドカンと倒れるとだな、倒れた木を細菌とかバクテリアみてえなもんが分解し始めるわけだ。

腐り始めた木の栄養を目当てにアリやなんかの虫が集まって、その虫を食いに小鳥やねずみなんかが来て。その鳥やねずみを食いにタカやワシやクマーとかが来て、食物連鎖って奴がそこに起こって。



161 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:52:49.62 ID:DK1TNxo90
倒れた木は ただ腐っていくように見えて、実は森の生態系を守る役割を果たしてる、って言う考え方らしい。

森を守る、看護する木、だからナースログ、って事らしい。


んで これを人間に当て嵌めるとだな、とにかく端から見ると無駄としか思えねー事ってあるだろ?

旅に出るにでもサケ釣りでも何でもいい、日々の仕事じゃない、ただ自分が楽しむ為だけの面倒事な。

でも それって無駄じゃないんだよな、仕事でちょっと余裕が出た時とか、どっかに出かけてるときとか、夜寝る前とか。

ふと思い出して楽しかった事を反芻するよな、それを思い出しただけで何だか楽しい気分になって。

死ぬまでに何回も、何十回も、何千回も、何万回も、何十万回も、思い出すんだよ、そのときの事を。

きつい時とか疲れたときとか、ムカつく時とか寂しい時とかにな、それを思うと少し気が楽になるんだよ。

そーいうマイナスの感情を抑えられる思い出があるって事はだ、これすなわち心の強さ、って事にならないか?



162 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 15:54:42.79 ID:DK1TNxo90
まあそれでだ、このまま旅を続けて強くなって、実家に無事帰ってきたお前ならな。

旅の前は尻尾巻いて逃げてちまった事にも、落ち着いて対処出来るんじゃないか?

会社を継ぐも継がないも、結婚するもしないも、はっきりと意思表示できるんじゃないか?・・・・・・


・・・・・ああ、ついに言っちまった、あーやっぱり押し倒して中出し・・・・・もう遅いか・・・・・・。

これじゃあ冬美に帰って家を継げって、クドクド説教してるようなモンじゃねえか・・・・・。

冬美の手に握られたグラスも とうの昔に空になっていたが、ここまで注ぎ足そうとする素振りも見せなかった。

俺が真剣に話したから、真剣に聞いてくれたのだろう、・・・・・・・・・・何ていい女なんだ!!!!!!!


会話が切れて一分ほど経ってから、促して冬美の手からグラスを受け取り、ホットウィスキーを作って手渡した。

自分のグラスにもドボドボとバーボンを注ぎ、喉を通りやすいようにロックにする。

その後は打って変わって下らない事ばかり話しながら、ゲラゲラ笑って気が付いたら午前三時だった。

この夜は2人でバーボンを1本半消費し、朝五時近くになってから2人で仲良く居間で潰れた。

かろうじて持ってきた毛布を一枚ずつ被って雑魚寝し、俺はこの月曜、入社以来始めて会社をずる休みした。



165 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:07:41.10 ID:DK1TNxo90
バーボン1本分の二日酔いにかろうじて打ち勝ち、朝八時半前に会社に休む旨の電話を入れることが出来た。

どうしても体調が悪くてすいませんと上司に平謝りし、電話を切った瞬間 再び落ちてしまった・・・。

次に目が覚めたのは昼十二時過ぎだった、ソファの上では冬美が まだうつ伏せになって寝ている。

まあ2人で安バーボン2本近く空けたからな・・・、このくらいは仕方ないだろう。

少しすると冬美も もぞもぞと起きだして来たが、流石にしんどそうだ。

結局ズル休みしてしまった格好なので、大っぴらに外に出歩くのもはばかられる。

この辺は妙に小心なんだよなあ俺って、多分厳しく鍛えられた柔道時代の影響だと思うんだけど。

同じく根が体育会系の冬美も その辺は心得ているのか、どこに行きたいとか何を食べたいとかは何も言わなかった。

んー、昼間は何をしていたんだったかなあ、前の晩の会話のインパクトが強すぎて あんまり憶えてないや。

夕方近くになってやっと物を食いたいような気分になって来たので、あっさりしたソバかなんかで夕食を済ませた。

流石にこの晩は2人ともノンアルコール、じっくり、ゆっくり、のんびりと時間を過ごした。



166 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:09:24.51 ID:DK1TNxo90
十一時くらいまで とりとめない会話を交わし、2人で俺の部屋の同じベッドに寝た。

一応お休みのキスくらいはしたが、それ以上の事はしなかった。

どちらかが求めれば、どちらかが そんな素振りを見せれば、多分すぐにセックスが始まっていただろう。

でも2人とも もう、その週末の別れの日まで、お互いの体を求めるような事はしなかった。

もちろん健康な成人男子の俺にとって正直苦しくはあった、若くて健康な冬美だって同じようなモノだったかもしれない。

でも もう2人の間には暗黙の了解と言うか、お互いの心身ともに別れの準備をし始めている空気が流れていた。

間近に迫った別れ、恐らくは今生の別れに備え、お互いに心を強くしなければならない。

男と女が求め合って体を重ねれば、そこには情という至極厄介な奴が生まれる。生まれた情は ただでさえ辛い別れを、更に苦しく悲しいものにしてしまうだろう。

ろくに眠れずに悶々としながら朝を迎えてしまい、朝方になってようやくウトウトすることができた。

気が付くと隣に冬美は居らず、いつの間にか台所で朝飯を準備をしてくれていた。

その朝飯をぺろりと平らげて俺の好みの濃さに淹れてくれたコーヒーを飲んで会社に行った。

会社に向かう1BOXの中で いつものメロコアを流しながら、幸せってこんなもんなんだろうなとか。



167 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:11:21.84 ID:DK1TNxo90
昨日 突然休んでしまった事を上司と同僚に平謝りし、その日は現場で一日汗をかいて働いた。

定時の五時は あっという間に過ぎたが、現場は片付いても事務所に残ってやるべき事が色々あった。

五時半くらいに休憩所でコーヒーを飲みながら冬美に電話し、遅くなる旨を伝えた。


俺『・・・・ってな訳でな、ちょっと遅くなりそうなんだわ、晩飯は適当に済ませといてくれ』

冬美『いやー、ちょっと位遅くても大丈夫ですよ、待ってますから。』

俺『いや、早くても九時くらいだぞ、多分、いいから先に食っててくれ』

冬美『わかりました、じゃあ無理しないで食べて待ってますね、・・・・譲二さん?』

俺『ん?どうした?』

冬美『残業、頑張って下さいね!』

俺『おう!ありがとな!じゃあ頑張ってくるわ!』


電話を切って周りを見ると同僚達がニヤニヤしている、あちゃー、顔に出てたかorz

照れ隠しに紙コップに残ったコーヒーを一息に飲み干し、勢い良くゴミ箱に叩き込んで事務所に戻った。

その勢いもあってか 普段より随分と早く仕事が進み、予想よりずっと早く八時半くらいには会社を出ることが出来た。

うーん、女の力って偉大だなあ、出来た女の励ましって、本当に力になるんだなあ。

これが話に聞く内助の功って奴なのかなあ、冬美がこのままうちに居てくれたらなあ・・・・

と、妄想のような繰言の様な、未練がましくみっともない事を考えずには、吉岡秀隆のナレーションを流さなければ居られない訳で。

九時前には うちに着き、玄関を開けると いきなり鼻にカレーの匂いが充満した。

ドアの音で気付いた冬美が玄関に現れ、満面の笑みでお帰りなさいと言って出迎えてくれた。



168 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:12:47.15 ID:DK1TNxo90
冬美『お帰りなさい譲二さん、九時くらいに帰ってくるって踏んで、それに合わせてカレー作ってましたw』

俺『早くても九時って言ってたろーよ、じゃあ食わないで待ってたのか?』

冬美『はい、もうお腹ペコペコッす!、早く食べましょうよ!』

俺『おうwww、じゃあ今着替えてくるから、五分だけ待ってれ』

冬美『はーい、じゃあすぐ食べられるようにしておきますね!』


仕事着から普段着のジャージ上下に着替え、洗面所で手と顔を洗ってからテーブルに向かった。

テーブル上には すでに2人分のカレーとサラダが並べられ、後はグラスに好みの飲み物を注ぐだけだ。

俺は冷蔵庫から黒ラベルの大瓶を取り出し、目で聞いてから冬美のグラスにビールを注いだ。

ビンを受け取りたいような素振りをした冬実を軽い手振りで制して、自分のグラスにもビールを満たした。

それは俺が初めて知る、2人の力で作り上げる、自分の家庭の味だったのかもしれない。

子供が出来る前の夫婦2人だけの家庭って、こんなんなのかなあって、新鮮な感じだった。

もちろんこれは期間限定、もう数日だけの、夫婦ごっこのようなものだったのだが。

だからこそ あの秋二人で過ごした二週間は、強烈な記憶となっているのだろう。



169 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:14:33.46 ID:DK1TNxo90
その次の日の晩、軽く残業して帰ってきて、晩飯を食って、2人で床に着いた後の事だった。

電気を消して もうお休みと言ってから、五分くらいだっただろうか。冬美がもぞもぞと動いき、小さな声で話しかけてきた。


冬美『・・・・ねえ、譲二さん、まだ起きてる?』

俺『ん、ああ、まだ起きてるぞ、・・・・どうした?』

冬美『・・・・あのね、私ここに来て、今週末で半月になるんです。』

俺『ああ、そうだな、そう言えばそうだな・・・・』

冬美『それでね、譲二さんは楽しいし、お姉さんは優しいし、旦那さんも甥っ子君もみんな・・・・』

俺『・・・・・みんな・・・・それで?』

冬美『・・・・・みんな、いい人たちで・・・・あたし・・・・一生忘れないと思います。』

俺『・・・・・・そうか、ありがとな』

冬美『・・・・今週末の日曜の朝、出発しようと思います、バハも調子よくなって戻ってきたし・・・』

俺『・・・・そうか、あっという間だったな・・・・』

冬美『あたしね、ここにこれ以上居るとね、もうウチに帰れなくなっちゃうと思うの』

俺『・・・・・・・・・』

冬美『この先あたしがどうするか、まだわからないけど、それでも一度はウチに帰らなきゃ・・・・』

俺『そうだな・・・・お母さんも心配して待ってるだろうしな・・・、・・・・・。』


その時 俺はお母さんの後に『お兄ちゃんも』と、付け加える事が出来なかった。

全く未熟モンだったなとは思うが、それまでの夏の北海道での出会いと、秋の再会って経緯。まだまだ若造であった二十代半ばの当時を考えると、ま、仕方なかったかなとも思う。


冬美『ねえ譲二さん、あたし、最後に譲二さんと一緒に走りたいな、途中まで見送ってくれます?』

俺『ああ、もちろん、とっておきのいい道を案内してやるよ、楽しみにしてな・・・・』


そして次の日曜には間違いなく冬美との別れがやってくる、うつ伏せで寝ながら声で笑って顔と心で泣いて。

その割にはあっさりと眠って朝までぐっすりだった、ある意味で安心してしまったって事だったのかなあ。



170 :譲二兄貴:2011/12/28(水) 16:16:39.96 ID:DK1TNxo90
・・・・そして もうあっという間にお別れの朝になる、お互いの身支度はもう出来ていて、後はもう出発するだけだ。

日本一周分の荷物は頑丈なバハの頑丈なキャリアにがっちり固定され、元の過積載旅人仕様に戻っていた。

もう十月も半ばを過ぎて、ここは東北の地方都市、2人の服装はすっかり冬仕様だ。

見送りは姉一家全員とぬこ一匹、姉はアレをもっていけ、これを食べなさいと色々と持ってきていた。

でも大量のジャガイモとか一升瓶の地酒とかよwwww、バイクなんだから無理だってwww

冬美は苦笑しながらも何度も礼を言って、お昼ゴハンにと作ってきたオムスビだけを受け取ってサイドバッグに入れた。


姉ちゃんは冬美の手を握って何度も何度も、気をつけて気を付けてと繰り返していた。

甥っ子は姉旦那に抱っこされて今にも泣きそうな顔だ、毎日のように冬美に遊んでもらっていたからな・・・。

・・この場面を詳しく書いてると大菩薩グイン峠サーガになるので この辺で、俺はドジェベルに跨り、九時きっかりに冬美を促して出発した。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 胸キュン, すっきりした話,
 


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