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さよならした女の子との思い出
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69 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 06:15:45.42 ID:TGOBPwZG
少しだけ震えが止まり、胸から顔を話して上を向きました。

涙でいっぱい濡れているなぎさの顔は今でもはっきりと覚えています。

なぎさ:「・・・っ!」

すぐに顔が歪み、また泣きそうになりました。

だから、思いっきり引き寄せてキスしました。

唇は涙で濡れていて、少ししょっぱかったです。


なぎさもビックリしたようで、背中に回していた手がビクッと硬直しました。

なぎさの唇から自分の唇を離した瞬間。

「いい雰囲気のところすんませーん」



70 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 06:24:15.68 ID:TGOBPwZG
背後一メートル以内に変態が立っていた。

変態:「いやぁ、いいもの見せてもらいました」

のちに聞いた話だと、俺のいきなりのキスにビックリしたのではなく上を向いたら背後にいた変態にビックリしたのだそう。なぎさ談。

変態UZEEEEEEEEEEE!!

変態:「俺さん、いちゃつくのは後でいくらでもやってください」

俺:「・・・」

変態:「そんな不機嫌な顔せんで、さっさと終わらしてしまいましょうよー」

俺:「そうですねっ!」

なぎさの頭を軽く撫でてから立ち上がる。

変態:「こっちの準備はできました」

俺:「は? こっち?」

変態:「そうです。 理由もなくなぎさちゃんを動物園の檻の中につっこますわけないですやん」

なにをしていたのか俺はまったく知りませんでした。

変態:「まぁ、いじめがどれだけいけないことがわからせてやりますよ」

ただ純粋に、恐ろしい子だった。



71 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 07:47:30.34 ID:A3PHe909
変態ww
待ってるからぼちぼち書いとくれ


72 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 07:56:06.84 ID:pMOLqUcv
これは良スレ。vipから来た甲斐があったは


73 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 08:05:45.71 ID:TGOBPwZG
かるく寝落ちしてました!見てくださってありがとつございます!続けます。


で、変態の組んだ作戦、その一。


変態:「まぁ、とりあえずは校長から行きましょうか」

俺:「えらい軽々しくいいますね」

変態:「まぁ、校長はたぶん知ってると思いますけどね」


スタスタと歩いていく変態についていく。

ちなみになぎさは保健室に送り届けてきた。


俺:「俺のファーストキスを・・・」

変態:「男のファーストキスなんてゴミの価値にもなりませんよー」

俺:「お前、それ俺に対するいじめだからな?」

変態:「なに言ってすか! いじめじゃなく罵倒です」

俺:「よし喧嘩だ」


そんなくだらんやりとりをやってる間に校長室到着・・・

変態:「失礼しまーす」



74 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 08:16:39.68 ID:TGOBPwZG
校長:「お、変態君じゃないか」

変態:「どもです!」


校長:「私に何か用事ですか?」

変態:「簡単に申しますと、○組のいじめの事です」


この瞬間、校長の顔がハッとした。


変態:「ご存知ですよね?」


ここで、校長ら身を乗り出してきた。


校長:「いじめがあるとは聞いていました。しかし、担任が無いと言い張るのでどうにか動こうとは考えていたのですが」

変態:「本来ならもう少し早く動いていただきたかったですね」


この変態、ずいぶんと上からである。

変態はバックからノートパソコンを取り出すと その場で立ち上げ、画面を校長の方へ。



75 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 08:24:32.00 ID:TGOBPwZG
校長:「これは?」

変態:「○組の授業風景です。 もちろんなぎささんには出席してもらいました」

そこには さっきの教室での出来事が写っていた。

画面的に教室の左後ろの上から撮ったものだった。


俺:「まて、いつ仕掛けた?」

変態:「まぁちょろっと入ってちょろっと仕掛けました」


俺:「まったく説明になってないんだが?」

変態:「そんなことはどうでもよろし!」


その間も校長は画面を食い入るように見つめていた。ただひたすらに、真剣な表情で。


重要な場所をピックアップした動画を見せ変態はノートパソコンを閉じた。


変態:「以上が○組のいじめの現状です」

校長:「・・・」


変態:「こちらから どうこう言うつもりはありません。あとは校長ご自身にお任せします」



76 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 08:32:24.21 ID:TGOBPwZG
それだけ言うと変態はさっさと校長室を出て行った。俺は黙ってそれに続く。


変態:「俺さん、思った以上になにもしませんね」

俺:「お前の考えてることを全て話せっ!お前の行動予測とか普通できねぇんだよ!」

変態:「まだ俺さんの出番じゃないですからね。モブキャラでも仕方ないですね」

俺:「いちいち俺を蔑むのやめてくんない?!」

変態:「さて、次行きますよー」

続いて向かったのは、康子先生のところ。

まぁ、この人にはちょっとしたお願いがあったので。

同じように動画を見せてから、軽く現状報告。

変態:「ってな感じなんでお任せしますね」

康子:「・・・ごめんね」

俺と変態は二人で黙って康子先生を見た。

とても悲しそうな顔をしていた。


康子:「こういうのは私たち教師が動かないといけないのに」

俺:「動いてもらいますよ?」

康子:「そうね。今は解決することだけを考えるわ!」

そう言って、ももをパンっと叩いて こっちを見据えてくる。



77 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 08:44:24.39 ID:TGOBPwZG
俺:「この間、お願いしたこと、よろしくお願いします」

康子:「ええ、任せなさい!」

それだけ伝え終わると職員室をでた。

変態:「さて、作戦その二も終わりましたし、最後の方の大詰めは明日にしますか!」

俺:「そうね」

もう授業が始まる時間だったので そのままの足で変態は自身の教室に帰って行った。


俺は なぎさが心配だったので保健室へ。

保健室へ行くと先生が「なぎささん?」と聞いてきたので頷くとカーテンで仕切られたベッドを指差した。

「泣きながら寝ちゃったわ」と言って優しく微笑んでいた。

カーテンを開けて中に入るとなぎさは枕をぎゅっと握って まだ涙の残る目元で、寝ていた。

時々フルフルと震えていたけど寒いのか、怖かったのかわからなかった。


なんだかとても愛おしくなって なぎさの頭をそっと撫で続けた。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:すっきりした話,
 


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