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「機械と少年」
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541 :名も無き被検体774号+:2013/12/28(土) 07:27:18.28 ID:cR6HzrjT0
おはほ
息子がリートより頭良さそう…



-------------------------------------------------------------



543 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/28(土) 19:12:54.05 ID:xphScl4vP
本部演習場

そこに一機の機械兵と一人の少年がいた



ノール『やばいと思ったらいつでも言えよ』

勇「了解・・・」

機械兵の方は見た目は普通の機械兵だが
中身はノールのカスタムにより限界まで性能が上げられている
そう、ハーキュリーを想定してのカスタムだ
ダッ!!
機械兵が凄まじい跳躍力で飛びかかってくる

勇「行くぞ・・・!」

突進をギリギリでかわして逆に飛び掛かる
機械兵が上半身だけを回転させその斬撃を受け止める

勇「・・・!?」

ノール『敵は機械じゃ。そんな動きもするかもしれん』

勇「面白い・・・」

機械兵が次のモーションに動く前にこちらが仕掛ける
一瞬の隙を突いてカッターを突き刺す
狙うのは装甲の無いうち肘だ
ハーキュリーの装甲はカッターを弾くほどの強度だった
その対策として間接を狙うことにしていた



544 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/28(土) 19:20:18.16 ID:xphScl4vP
肘に突き刺さったカッターが機械兵の腕を切断する
腕を落とされても機械兵は怯まない
素早く鉄拳を繰り出してきた
俺は身体を仰け反らせ鉄拳をよけた

勇「もらった・・・!!」

ホルスターから拳銃を引き抜き、すかさず発砲
撃ったのは足の付け根だ
弾を弾く装甲は無く全弾が命中しめり込む
それでもなお動こうとした機械兵の右足が根元から脱落し、体制を崩した
ドシャッ・・・・!

ノール『よぉやったの。訓練終了じゃ』

ノールが演習場に降りてくる

勇「・・・」

ノール「なにかもの足りんか?」

勇「・・・そうだな。
  この機械兵には憎まれ口を叩く機能が無いな。
  実際のハーキュリーに近づけるためにも・・・」

ノール「いらんわ」

勇「そうか」



こんな訓練を最近ずっと続けていた
なぜなら待たなければならなかったからだ
あれを・・・




549 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/30(月) 09:16:05.54 ID:dhFfhgn7P
それから約一週間が経ったある日

ウェルス「よぉ!久しぶりだな!」

勇「相変わらず元気そうだな」

ミーラ「あんたの方が死にかけたのに元気そうじゃない」

勇「いろいろあってな」

ゴート「ずいぶんたくましくなったな」

この一週間で俺もかなり鍛えられた
今では仮想ハーキュリーを一気に3体まで
相手に戦えるほどまで鍛えた

ガイウス「俺たちからお前に渡したいものがある」

勇「渡したいもの?」

ゴート「お前のヴィントに残っていたレコーダーからあの戦闘を分析したんだ」

ミーラ「今のあなたには絶対に必要なものよ」

ガイウスが差し出したのは長い袋だ

勇「なんだ?これ?」

ウェルス「いいから開けろって」

ウェルスに急かされるまま袋から中身を取り出す

勇「これは・・・」



550 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/30(月) 09:25:12.11 ID:dhFfhgn7P
勇「日本刀・・・?」

鞘に収まった姿はまさに日本刀だ

ウェルス「どぉだ?すげぇだろ?」

勇「ま・・・まぁ・・・」

ゴート「これはただの日本刀ではない。
    ガイウスの知り合いに兵器開発部の知り合いがいてな」

ガイウス「そいつに頼んで開発してもらった」

鞘から抜いてみるがどこもおかしくない普通の日本刀だ

勇「・・・すまん。どう見ても日本刀だ」

クロム「高周波ブレードね」

いつの間にかクロムが隣から日本刀を観察していた

勇「高周波?」

クロム「次世代のカッター開発で注目されている、
    いわば新型のカッターよ」

ゴート「どうだ?感動したか?」

勇「すごいな」

クロム「でも形状は私の見た試作機とは違うみたいね」

ガイウス「それは・・・」

勇「分かってる。ガイウスが注文したんだろ?」

ガイウス「気に入らないか?」

勇「いや、むしろこっちの方がしっくりくる」

ノール「ん?全員そろっとるじゃないか」

勇「ノール!」

ノール「お前たちに渡す例のあれ・・・できあがっとるぞ」

ミーラ「あれっ?」

勇「来れば分かる」

久々にそろったチームブラウは格納庫に向かった




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552 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/30(月) 11:52:15.21 ID:dhFfhgn7P
格納庫の最深部にあった先行量産型V2

それを今回俺とノールとクロムで改良していた
先行量産型なだけあってすでに機数は19機製造されていた

勇「どうだ?」

ゴート「おぉ・・・すげぇな・・・」

なんだか反応がおかしい

勇「気に入らないか?」

ウェルス「いや・・・すげぇんだけど・・・」

ミーラ「私たちも持ってきてるのよ」

勇「何を?」

ミーラ「ヴィント」



553 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/12/30(月) 11:55:10.14 ID:dhFfhgn7P
勇「いや、でもこっちの方が性能も上で・・・」

ノール「もしかしてそのヴィントとはドレッドからか?」

ゴート「そうです」

ノール「早く見せんか!」

ゴート「私たちの輸送機に・・・」

ノール「はよう!はよう!」

ノールに急かされて輸送機に戻る一向

輸送機の奥には小型のコンテナが搭載されていた

勇「たった一機・・・?」

コンテナが開けられて中から出てきたのは

勇「・・・なんだこれ?」

青いヴィントだ
どこかV2やVT2に似通っているが俺の知るヴィントではない

ノール「ほぉ!奴もやりおる!わしのリクエストにばっちし答えとる!」


リクエスト・・・?
そういえば以前ノールがドレッドに何か作らせているとは聞いていたが
このヴィントがそうなのか?


勇「ノール・・・これは?」

ノール「こいつはお前のヴィントだ」

勇「・・・俺の?」

『そうです。ダディ』

ヴィントが喋った

勇「ってお前か!」



>>次のページへ続く
 
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