テーブルに並んだハンバーグを一口食べて涙がこぼれそうになった。
しかし俺の涙がこぼれる前におかんの目から涙がこぼれていた
母「ほんまに心配かけて...」
俺「」
母「一週間くらい連絡なかったから、ほんまに死んでるんかと思って心配やったんやで...」
俺「ごめん...」
その夜、仕事から帰宅した親父には顔面グーパンされて、鼻血がでたが
それだけですんだ。
次の日、俺は大学に復学するための学費を稼ぐためアルバイトを探しはじめることにした
屈辱的にも俺は2回バイトの面接で落ちて、ようやくファミレスのバイトに採用された。
とりあえずホールからやらされることになった。
ファミレスのバイトって実質研修みたいなものがなくて、いきなり投げ出されて注文をとる
ハンディってやつを使いこなすまでかなり時間がかかった。
そしてコンビニのバイトとも掛け持ちすることなり、次の4月からの復学を目指して順中にお金もたまっていった。
しかしとあるバイト終わり、バイト仲間の田元(ファミレス同時期に入ったフリーターの同い年)くんが風俗の話をふってきた
田元「鈴木(俺)さー、飛田新地いったことある???」
俺「え、いや...ないけど」
田元「一緒にいかない?」
俺「いやそれは...」
田元「お前さては童貞だな??」
俺「童貞じゃねえよ!」←素人童貞です
田元「なにきれてんだよ?図星か?じゃあ、風俗はいったことあんの?」
俺「まあな...大学東京やし、むこうはソープやらヘルスやら腐るほどあるからな...」
田元「いったことあるなら飛田新地くらいどってことないやろ?いこうぜ!」
俺「いやでもな...俺休学中の身やし、お金貯めないといけないからこんな時に風俗なんて、倫理的に間違ってるやん?」
田元「一回くらいいこうぜ!息抜きしようよ!」
俺「わ、わかったよ...一回だけな...」
このたった一回のつもりが、すべてを狂わせることになる
大阪の阿倍野駅で田元と合流し、二人でGoogleマップを見ながら飛田遊郭の場所まで足並みそろえてあるいた。
そして目的地についた...
正直、飛田新地には驚愕した。
東京の風俗でも女の子をみて選べるなんてあまり聞いたことがない。(池袋の中華系だとわりとあるらしい)
ひとつひとつの小さい料亭の中にライトで照らされた女の子が手をふって座っている。その隣ではおばさんが客引きをしている。
「兄ちゃん、どうやー?よってってー」
こんな感じのフレーズを飛田にいったことある人なら絶対きいたことあるだろう。