なぜか急に8年前の彼女のことを思い出した
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159 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:24:04.87 ID:KlTs5mOk0
俺
「悪いと思ってるのなら 今すぐ同居はやめろ!」
俺の怒りはまだまだ収まらない
俺
「どうなんだ!」
平山さんは俯いたままなにも答えない
その姿が余計に俺を苛立たせる
俺
「なんとかいえよ!」
平山
「…むり…無理です」
は?
俺
「どういうことだよ…なんで無理なんだよ!」
平山
「前に説明したとおり…」
俺
「じゃあ、お前は俺と付き合っていくことよりも今の生活を続けていくことを選ぶのか!」
ついに開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまった
答えはわかっていたが聞きたくなかった
言わないでくれ…
お願いだから言わないでくれ…
俺は自分で聞いておきながらも彼女から答えが返ってくることを拒否しようとしていた
160 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:25:04.37 ID:KlTs5mOk0
平山
「ごめんなさい…」
俺の予想通りの答えだった
「ごめんなさい…」
彼女は何度も繰り返していた
俺はしばらく何も答えなかった
答えることが出来なかった
いくら予想していた答えとはいえ実際聞いてみるとあまりの衝撃に吐き気さえもよおした
俺
「…わかった…」
どれだけ時間がたったのだろう
声を出すことが出来るようになった
最低なことを
多分俺の人生の中でこれ以上ないほどの最低な提案をするのだ
俺
「君の気持ちはわかった…だけどこのままじゃ俺の気持ちは治まらない」
平山
「…うん…どうしたら許してくれるの?」
俺
「申し訳ないという気持ちがあるのなら…」
俺
「奴隷になれ」
平山
「えっ?」
彼女の顔色が変わった
161 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:25:59.92 ID:KlTs5mOk0
俺に本当に奴隷にする気などない
ただ、彼女を困らせたかったのだ
批難したかったのだ
このときの俺は ほんとにどうかしていた
今考えると最低である
自分の非には目を向けず彼女を攻めることしか考えていなかった
最低の男である
しかし
彼女からは意外な言葉が返ってきた
平山
「…うん わかった」
わかった?
何を言ってるんだこの子は?
平山
「…それだけ悲しませたのなら…」
平山
「何でも言うことを聞きます」
俺は泣いていた
そして
彼女も泣いていた
そして
車の中で
最後のセクロスをした
キスするたびに二人の涙が交じり合った
明日からは
上司と部下に戻るのだ
俺の恋は
終わったのだ
俺
「悪いと思ってるのなら 今すぐ同居はやめろ!」
俺の怒りはまだまだ収まらない
俺
「どうなんだ!」
平山さんは俯いたままなにも答えない
その姿が余計に俺を苛立たせる
俺
「なんとかいえよ!」
平山
「…むり…無理です」
は?
俺
「どういうことだよ…なんで無理なんだよ!」
平山
「前に説明したとおり…」
俺
「じゃあ、お前は俺と付き合っていくことよりも今の生活を続けていくことを選ぶのか!」
ついに開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまった
答えはわかっていたが聞きたくなかった
言わないでくれ…
お願いだから言わないでくれ…
俺は自分で聞いておきながらも彼女から答えが返ってくることを拒否しようとしていた
160 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:25:04.37 ID:KlTs5mOk0
平山
「ごめんなさい…」
俺の予想通りの答えだった
「ごめんなさい…」
彼女は何度も繰り返していた
俺はしばらく何も答えなかった
答えることが出来なかった
いくら予想していた答えとはいえ実際聞いてみるとあまりの衝撃に吐き気さえもよおした
俺
「…わかった…」
どれだけ時間がたったのだろう
声を出すことが出来るようになった
最低なことを
多分俺の人生の中でこれ以上ないほどの最低な提案をするのだ
俺
「君の気持ちはわかった…だけどこのままじゃ俺の気持ちは治まらない」
平山
「…うん…どうしたら許してくれるの?」
俺
「申し訳ないという気持ちがあるのなら…」
俺
「奴隷になれ」
平山
「えっ?」
彼女の顔色が変わった
161 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:25:59.92 ID:KlTs5mOk0
俺に本当に奴隷にする気などない
ただ、彼女を困らせたかったのだ
批難したかったのだ
このときの俺は ほんとにどうかしていた
今考えると最低である
自分の非には目を向けず彼女を攻めることしか考えていなかった
最低の男である
しかし
彼女からは意外な言葉が返ってきた
平山
「…うん わかった」
わかった?
何を言ってるんだこの子は?
平山
「…それだけ悲しませたのなら…」
平山
「何でも言うことを聞きます」
俺は泣いていた
そして
彼女も泣いていた
そして
車の中で
最後のセクロスをした
キスするたびに二人の涙が交じり合った
明日からは
上司と部下に戻るのだ
俺の恋は
終わったのだ
162 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 10:27:42.50 ID:KlTs5mOk0
午後にまた再投下します
それで完結します
思い出すとやはりかなしいです
それではみなさんお疲れ様でした
163 :名も無き被検体774号+:2011/05/25(水) 10:34:26.71 ID:SVru1s/70
気持ち分かるぞ。
あとちょっとだけがんばれ。
164 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/05/25(水) 11:06:53.61 ID:uvAutq670
俺は逆に分からなくなってきた。
結局、同居してた男の子ともヤってたか付き合ってたんでしょ。
165 :名も無き被検体774号+:2011/05/25(水) 11:20:26.66 ID:JzRubUIP0
本命は同居男
166 :名も無き被検体774号+:2011/05/25(水) 11:31:15.81 ID:SVru1s/70
それは相手の事だから、こっちがいくら考えてても無意味だわ。
もうこの時点では、本命が誰とかどうでもいい。
それよりそういう空気嫁ん奴を相手にしてたら無茶苦茶にしてやりたいって思う時もある。
その究極が愛欲殺人なわけで・・。
まぁ>>1はそこまでじゃないだろうから、最後にハードル高い事をあえて言って、相手の真意というか、こっちへの愛情をテストしたくなる。
けど、そんな事しても結果は変わらないし、これから気持ちが深みに嵌るほど辛くなる。
憎しみと悔しさと嫉妬心で逃げたくなるから別れた方が楽ってなるね。
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167 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 14:02:37.51 ID:KlTs5mOk0
みなさん
こんにつは
それでは
最後の投下となります
168 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 14:03:44.34 ID:KlTs5mOk0
次の日から俺たちが2人でプライベートで会うことはなくなった
しばらくは彼女を見るのがつらかった
つらいはずなのにいつも目で追ってしまう
彼女はどう思っていたのだろうか
彼女がよく歌っていた浜崎あゆみの「SEASONS」が流れてくると胸が締め付けられそうな日々が続いた
169 :橋下 ◆K4as//FcdI :2011/05/25(水) 14:04:26.78 ID:KlTs5mOk0
数週間後
彼女から同居している男と付き合うことになったと聞いた
彼女から告白したらしい
同居男は涙を流しながら2年間の想いが通じたといったらしい
やはり彼は平山さんのことを好きだったようだ
俺は何ヶ月後に新しい彼女が出来た
何のことはない出会い系で知り合った女だった
それなりの恋愛をしてそれなりの別れだった
>>次のページへ続く
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