全裸の彼女と友達を発見。彼女の苦しい言い訳に言葉を失った。
数年前、まだ学生だった時の話なんだが・・・。
大学2年の夏、仲のいい男女3:3でキャンプ行ったんだ。
そのうち俺とY子、A男とB子の2組はカップル。C男とD子はフリーだった。
C男ってのは見た目ちょっと病弱っぽいけど、背も高く、顔もイケメン部類。
だけど妙に内気なところのある奴で、「女いない歴=年齢」の童貞だった。
見た目もいいしモテるだろうに、はっきりとしない性格が災いしてたんだな。
普段から照れて「女なんていらないよ〜。」と弱気な事を言っているけど、実はD子の事を気にしているんじゃないかって情報をキャッチ。
D子もC男に対して満更ではない様子。
今回のキャンプで二人の仲を進展させるきっかけをつくってやろうと、俺たち2組のお節介カップルは密かに目論んでいたわけだ。
特に俺の彼女・Y子はすごい乗り気で、張り切っていろいろ取り仕切ってた。
キャンプは山奥。
一応、男と女は別々に泊まれるようにバンガローは二棟借りたんだけど、夜は結局、女のバンガローに6人集まってどんちゃん騒ぎ。
C男とD子の仲を取り持つ使命なんか忘れて楽しんだ。
そのままいつしか眠ってしまった。
夜中に目が覚めた。
部屋はすでに消灯して真っ暗になっていた。
俺は いったん寝ると朝まで目が覚めないタイプの人間なのだが、珍しく夜中に目が覚めてしまい、しばらくぼーっとしていた。
そのうち目が慣れてきたので、辺りを見渡すと、もうみんな寝静まっているようで、いくつかの人影が転がっていた。
しかし人影は3体しかない。
「あれ、男連中は俺だけ残して自分達のバンガローに戻ったのかな」と、一人一人の顔をそっと覗き込んでみると、いないのはY子とC男だと分かった。
時間を見るとちょうど2時だった。
「まあ、トイレ行ったか、寝つけなくて散歩でもしているんだろう」と思った。
一応、外には真っ暗にならない程度の外灯はある。
俺も目がさえてしまったので、ちょっと二人のところ行ってみるかと、みんなを起こさないようにそっとバンガローから外に出て、トイレや広場など探してまわったけど、二人の姿はどこにも見当たらなかった。
「寝ている皆に気を遣って、男用バンガローに移って喋っているのかな」
そう思い、最後に男バンガローに立ち寄ってみたが、外から見たところ、窓は閉まりカーテンがかかっているようだ。明かりは消えている。
「電気ついていないって事は、ここにもいないのかな」と思いつつも、何気にドアノブに手をかけると、鍵がかかっていないようなので、入ってみた。
と、同時に、「きゃっ」という女の声と、ガサガサドタッという音。
そして静寂。
部屋の中は暗くて何も見えず、もわっとした異常な湿気だけが漂っている。
俺 「誰かいるのか〜?」
と一声かけながら、ドアの脇にあるスイッチを手で探り、電気をつけた。
明るくなった部屋、俺の目に飛び込んできたのは、裸の男女二人。
Y子とC男だ。
二人とも部屋の隅で体を隠すように小さくなっている、Y子は一応Tシャツで胸の辺りを隠しているようだが、どう見ても全裸だ。
C男も背を丸め、股間の辺りを手で隠し横向きに座っている。
二人とも顔だけは驚いた表情をしてこっちを向いていた。
このスレの皆さんなら最初っからこういうオチが予想できただろうけど、当時の俺は本当にこの瞬間まで二人の事を疑いもしなかった。
彼女と友人の事を信じているとかそういう感情もなかった。全く考えもつかない事だったからだ。
だから二人を探している時にも不安みたなものもなかった。俺が迂闊とか鈍感とか、そういうのとも違うと思う。
それだけに裸の二人を見た瞬間、俺は怒りよりも唖然とした。
辺りには服が脱ぎ散らかしてあった。
Y子のブラジャーとショーツも、C男のトランクスも。
そして二人ともすごい汗だ。
俺も段々と正気に戻り、そして怒りがこみあげてくる。
俺 「お前ら・・・何してる?」
C男は即座に「すまん」と言ったが、その言葉にY子がかぶせるように言った。
Y子 「C男クンは悪くないの、私が悪いの。でも何もなかったから、ね、信じて。」
俺 「二人とも裸なのに信じてって・・・意味分からん。」
Y子 「裸で抱き合ってただけ。それ以上は何もないの。」
極寒の雪山で遭難した男女じゃあるまいし、こんなクソ暑い夏に窓閉めきって、裸で体を温め合うだけの馬鹿がいるかよ。