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超低スペックでも幸せな結婚ができた話がしたい
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61 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 07:53:56.44 ID:tC7BEgfu0
彼のおかげや、それぞれのバイト先で可愛がってもらえるようになっていたおかげで笑顔でいる時間がだんだんと増えていったと思う。
水の仕事も、自分目当てのお客さんが付くようになると、こちらが困るような行動はしないでくれる人がほとんどだった。ありがたかった。
私はお酒があまり飲めないのだが、それでもそれなりにはこなせるようになっていた。たかが水でも、自信に繋がった。
さらに彼と頻繁に言葉を交わすようになって、ちょっと舞い上がるようになった。
その頃には、さすがに勘違いはよくないと思うようになっていた。
けど、明るくなってきた自分には素直に嬉しいと思ったし、彼やバイト先の人達に感謝できた。
少しはボダも良くなってきてるのかなとか思った。
家を出てバイト生活を始めて一年経たないくらいのとき。珍しく、地元ではそこそこの待遇で、とある会社の受付嬢の求人が出た。
63 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 08:15:26.32 ID:tC7BEgfu0
その会社は地元では大手で、さらにブラックだらけの企業の中、クリーンなイメージのところだったためダメ元で履歴書を送ってみた。
でも受かるわけがないと思っていたので、彼にはネタ半分で予め話していた。
なぜか、面接に進めることになった(多分書類で落ちた人はいないと思う)
ダメ元なので、気楽に臨んだ。
いざ行ってみると、15人くらいの集団面接が組まれていた。唖然とした。
ほとんどの人が、自分よりもずっと若く、可愛くてはきはきとしている。
それになにより、身なりが違った。
みんな黒髪で、リクルートスーツをぱりっと着こなしている。
対して私は、モデル時代()に購入した、リクルートでも使えないことはないが少しデザイン性のあるスーツ姿に茶髪。
さらにベリーショートだった。
この髪型には訳があって、もう男性受けするような格好はしたくなかった私は、長かった髪を思い切ってかなり短めにしようと思った。(なので水ではウィッグを付けていた)
しかしショートは維持が大変なのでカットモデルになった。(ベリーショートはカットモデル不足のため、私でもすんなりなれた)
ただ、その時はカラーもということで、たまたま茶髪だった。
終わったと思った。
彼のおかげや、それぞれのバイト先で可愛がってもらえるようになっていたおかげで笑顔でいる時間がだんだんと増えていったと思う。
水の仕事も、自分目当てのお客さんが付くようになると、こちらが困るような行動はしないでくれる人がほとんどだった。ありがたかった。
私はお酒があまり飲めないのだが、それでもそれなりにはこなせるようになっていた。たかが水でも、自信に繋がった。
さらに彼と頻繁に言葉を交わすようになって、ちょっと舞い上がるようになった。
その頃には、さすがに勘違いはよくないと思うようになっていた。
けど、明るくなってきた自分には素直に嬉しいと思ったし、彼やバイト先の人達に感謝できた。
少しはボダも良くなってきてるのかなとか思った。
家を出てバイト生活を始めて一年経たないくらいのとき。珍しく、地元ではそこそこの待遇で、とある会社の受付嬢の求人が出た。
63 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 08:15:26.32 ID:tC7BEgfu0
その会社は地元では大手で、さらにブラックだらけの企業の中、クリーンなイメージのところだったためダメ元で履歴書を送ってみた。
でも受かるわけがないと思っていたので、彼にはネタ半分で予め話していた。
なぜか、面接に進めることになった(多分書類で落ちた人はいないと思う)
ダメ元なので、気楽に臨んだ。
いざ行ってみると、15人くらいの集団面接が組まれていた。唖然とした。
ほとんどの人が、自分よりもずっと若く、可愛くてはきはきとしている。
それになにより、身なりが違った。
みんな黒髪で、リクルートスーツをぱりっと着こなしている。
対して私は、モデル時代()に購入した、リクルートでも使えないことはないが少しデザイン性のあるスーツ姿に茶髪。
さらにベリーショートだった。
この髪型には訳があって、もう男性受けするような格好はしたくなかった私は、長かった髪を思い切ってかなり短めにしようと思った。(なので水ではウィッグを付けていた)
しかしショートは維持が大変なのでカットモデルになった。(ベリーショートはカットモデル不足のため、私でもすんなりなれた)
ただ、その時はカラーもということで、たまたま茶髪だった。
終わったと思った。
64 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 08:25:50.68 ID:tC7BEgfu0
結果、私が採用された。
歓迎会をしてもらったときに、人事の方がわざわざこちらの席まで来てくれて「とにかく明るい人に来てほしくて貴方にしました」という話をしてくれた。
明るく見えてるんだ、だんだん変わってこれてるんだとさらに自信がついた。
(しかし職歴のない分、仕事を覚えるのにはかなり苦労した...)
というわけでバイト生活も間もなく終わりというところで、彼がまた来てくれた。
さっそく「おかげさまで就職できました」と報告。
すると彼から思いがけないお誘いがあった。
「お祝いさせてほしいので、ごはんとか行きませんか?」
男性とバイト先以外では会わないと決めていたが、ごはん程度ならと自分に言い訳をして「お願いします」と返事をした。
でも言うまでもなく、彼は自分の中ではもう、ちょっと特別な存在だった。
その後、また別の苦しみに襲われるようになる。
67 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 17:50:46.24 ID:tC7BEgfu0
お待たせしました。支援どうもです。
以下続きです。
その場で連絡先をもらい、こちらから連絡して直接のやりとりが始まった。
ちょうど連休が近かったため、食事だけでなく、少しだけ遠出することにした。
完全にデートの計画だった。嫌じゃなかったし、むしろ嬉しかったので断り切れなかった。
我ながら意志が弱い。クズが調子に乗るんじゃないという気持ちが強くあった。
デート当日、少しとはいえ遠出なので、車で二人きりの時間が長い。
道中も映画も食事も、照れて恥ずかしかったがとても楽しかった。
帰りの車の中で、ついにこの質問が来た。
「彼氏とかいるんですか」
嘘はつけないと思った。
「いませんが、バツイチで子供もいます」
あーあ、言ってしまった。これで終わりかと思った。
でも終わりではなかった。
アパートまで送ってもらった十数分後に楽しかった、おやすみなさいのメール。
次の日にはいつも通りのたわいもないメール。
嬉しかったが、戸惑った。
食堂の店主や彼の知り合いのお客さんから聞いて、彼がフリーであるのは知っていた。欲が出てきそうになった。
すぐにまた食事やデートに誘われた。
いけないと思いつつ、彼が嫌でないのならと、頻繁に会うようになった。
68 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 18:09:16.33 ID:tC7BEgfu0
彼は遊びのつもりなんじゃないかと思うようになった。
だとしたら自分にはお似合いの扱いだと思った。
彼ならいいや、嫌じゃないもん。
でも、彼の私に対するそれは、明らかに違うものだった。
そのうち、自然な流れで付き合って下さいと言われた。
正直に、とても嬉しいし、あなたのことは好きだが、立場上すぐに返事はできないと伝えた。
ある日の夜、また食事に行った。
彼に少しでも付き合いたくて、苦手なお酒を飲んだ。記憶をなくした。
気付いたら彼の部屋だった。
聞いてはいたが、彼も一人暮らしだったのだ。ベッドに寝かされていて、彼はソファにいた。
リスカ痕を見られてないか、まず確認したくなった。
自分の格好は...最初から着ていた袖が長めの服のままだ。うん、大丈夫だ。
恥ずかしながらも、彼の部屋で二人きりという状況が嬉しかった。
ちょうどその次の日も休みだったため、コンビニでメイク落としや歯ブラシを買ってきてもらってシャワーを借りたりした。
当然だがメイクはぼろぼろ、ショートなので髪はぼさぼさで、また恥ずかしいと思った。
見てない?いや、普通見るよな、なんて思って頭を何回も叩いたりした。
そんなわけでその日もずっと一緒にいたため、流れで彼の部屋で部屋デートすることが増えていった。
69 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 18:16:50.12 ID:tC7BEgfu0
当然、彼の部屋にいればそういう機会にもなってくる。
キスは普通にしていた。
そのうちどちらからともなく一緒に寝るようになった。
最初はソファで、そのうちベッドの上、そして一緒の布団に入るように。
やりたいとか性欲とはちょっと違った。とにかく彼に触れたい。
でも駄目だ。自分は汚いから。
はじめて一緒の布団に入ったとき、私は声をあげて泣いた。
驚く彼に、泣きながら、でも今までの事を全部話した。リスカ痕も穴だらけの耳、タトゥも全部見せた。
これで本当に終わった。夢を見せてくれてありがとう。
ていうかこんなのと一緒にいたなんて気持ち悪いよね、隠していてごめんね、さよなら。
70 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 18:22:48.68 ID:tC7BEgfu0
このときほど、自分を大切にしなかったことの重大さを痛感し、後悔した事はない。
彼にも申し訳なかったし、自分で自分が心底嫌になった。そうだ、またリスカしよう、と思った。
でも不思議とできなかった。刃物を持ってくることがもうバカバカしい。なんだこの気持ち?
それに、こんな状況でも彼の反応が気になる。気持ち悪いだろうけど、彼の言葉をはっきり聞きたい。そうじゃないと諦めもつかない、かもしれない。
怖いけど、本音を彼の口から聞きたい。
72 :6 ◆d2NDAsJK5U :2014/01/09(木) 23:35:13.90 ID:tC7BEgfu0
「なんとなく知ってましたよ、実は前からよく見てたんで。タトゥもあるんですねw俺の仲間でも入れてるやついますよ」
そんな言葉からはじまった。
過去があることは薄々気づいていた。だが前向きな姿に惹かれた。
正直に言って、過去を気にしない自信は全くないが、過去があるから今のあなたがいる。今のあなたが好きです。
そんな感じの事を言われた。
彼と私は、恋人同士になった。
いくつか条件が出された。
もう二度と自分を傷つけないこと。
できることは協力するので、ゆっくりでいいから病気をしっかり治していこう。
俺はいずれ子供が欲しい。
あなたの年齢からすると安全に出産できる時期はもう残り少ない、だからこれから一年間、結婚に向けての生活をしていこう。
舞い上がる言葉ばかりのようだが、つまりはたった一年で病気をある程度まで克服する必要がある。
妊娠、出産、育児に支障が出ては元も子もない。
そして私は言わずもがな、彼も一人暮らしでしかも20代前半のため、貯金があまりなかった。
一年かけてできるだけ貯金をするため、私は彼の部屋に引っ越した。
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