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52 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:30:23.37 ID:mR9MWEUH0.net
そして夕食と風呂を済ませ部屋で自由時間。
ちなみに、イチモツが一番デカかったのは樋口。
器もイチモツも大きいなんて大した漢だ。
そして部屋は俺と樋口と佐野と吉田の4人。
吉田「先帰っとけって言ってたのに遅すぎwww」
佐野「樋口から事情は聞いたけど、なんでそんな遅れたんだよ?」
吉田はテレビのリモコン弄りながら、吉田はトランプをシャッフルしながら俺に聞いてきた。
53 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:31:09.91 ID:mR9MWEUH0.net
この2人もなかなか癖が強い。
吉田は美術部のくせに合宿にギター持ってきて、バスで弾いてるようなやつ。ギターは上手いのに髪型は坊主。まるで修行僧みたいだ。
佐野はバスの窓に持参の風鈴を付け、バケツに氷水張って部屋でキュウリ冷やしてるようなやつ。憎めないバカって感じか。勉強は出来るインテリメガネだけど。
54 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:33:33.31 ID:mR9MWEUH0.net
そして俺は樋口にドヤ顔をかましながら
俺「あの子と2人で真面目に絵を描いたんだよ」
と言う。樋口、悔しそうな顔しててワロタw
吉田「やっぱり女かよ〜www 俺らも呼べってwww」
佐野「イッチにもついに恋がやってきたか!www」
俺「そんなんじゃねえよバカwww」
吉田、佐野、お前ら彼女いるからって調子乗んなよ、とか思いながら楽しく話してた。
55 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:34:26.13 ID:mR9MWEUH0.net
部屋での会話で、美凪という名前は意図的に使わなかったのは今でも鮮明に覚えている。まだ名前を知っているのは自分だけという優越感に浸っていたかった。
樋口「女の子と一緒とはいえ、イッチが真面目に絵を描くなんていつぶりでござるかwww」
俺「うるせえ、そんな気分の時もあるだろw」
56 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:35:08.19 ID:mR9MWEUH0.net
消灯後は布団を囲んで定番の恋バナ。やっぱり恋バナはいつになっても楽しいもんだよね。
クラスや美術部の可愛い子の話、太ももがエロい子ランキング、などくだらん話をしているうちに皆爆睡。
やっぱり吉田と佐野は2人揃って、俺の彼女が一番だろ!とか言ってて羨ましかったな。
そして夕食と風呂を済ませ部屋で自由時間。
ちなみに、イチモツが一番デカかったのは樋口。
器もイチモツも大きいなんて大した漢だ。
そして部屋は俺と樋口と佐野と吉田の4人。
吉田「先帰っとけって言ってたのに遅すぎwww」
佐野「樋口から事情は聞いたけど、なんでそんな遅れたんだよ?」
吉田はテレビのリモコン弄りながら、吉田はトランプをシャッフルしながら俺に聞いてきた。
53 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:31:09.91 ID:mR9MWEUH0.net
この2人もなかなか癖が強い。
吉田は美術部のくせに合宿にギター持ってきて、バスで弾いてるようなやつ。ギターは上手いのに髪型は坊主。まるで修行僧みたいだ。
佐野はバスの窓に持参の風鈴を付け、バケツに氷水張って部屋でキュウリ冷やしてるようなやつ。憎めないバカって感じか。勉強は出来るインテリメガネだけど。
54 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:33:33.31 ID:mR9MWEUH0.net
そして俺は樋口にドヤ顔をかましながら
俺「あの子と2人で真面目に絵を描いたんだよ」
と言う。樋口、悔しそうな顔しててワロタw
吉田「やっぱり女かよ〜www 俺らも呼べってwww」
佐野「イッチにもついに恋がやってきたか!www」
俺「そんなんじゃねえよバカwww」
吉田、佐野、お前ら彼女いるからって調子乗んなよ、とか思いながら楽しく話してた。
55 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:34:26.13 ID:mR9MWEUH0.net
部屋での会話で、美凪という名前は意図的に使わなかったのは今でも鮮明に覚えている。まだ名前を知っているのは自分だけという優越感に浸っていたかった。
樋口「女の子と一緒とはいえ、イッチが真面目に絵を描くなんていつぶりでござるかwww」
俺「うるせえ、そんな気分の時もあるだろw」
56 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:35:08.19 ID:mR9MWEUH0.net
消灯後は布団を囲んで定番の恋バナ。やっぱり恋バナはいつになっても楽しいもんだよね。
クラスや美術部の可愛い子の話、太ももがエロい子ランキング、などくだらん話をしているうちに皆爆睡。
やっぱり吉田と佐野は2人揃って、俺の彼女が一番だろ!とか言ってて羨ましかったな。
59 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:36:28.01 ID:mR9MWEUH0.net
そして、翌朝のミーティングでは、なんと昨日の俺の絵がめちゃくちゃ褒められた。
中嶋先生「イッチは真面目に描けば上手いんだからさぁwww」と苦笑。
でも俺は、この絵より何倍も魅力的な絵を昨日見ている。美術部に入ってから初めて、悔しさというか劣等感というか、そんな気持ちを感じた。
2日目も勿論サボるんだけど、やっぱり
昨日の事が気にかかることが多かった。
60 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:37:05.32 ID:mR9MWEUH0.net
避暑地と言えど真夏の正午にもなるとさすがに暑かった。
午後には繁華街から離れ、峠道の下の方にある田園風景を樋口と眺めていた。
近くの民家の縁側の方からチリンチリンと風鈴の音が聞こえたり、少し遠くの大きい家でビニールプールに水を張って遊ぶ子供たちも見えた。
子供と一緒にはしゃぐ大人もいて、やっぱりみんな夏が好きなんだなぁと思った。
61 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:38:38.60 ID:mR9MWEUH0.net
俺「俺らの地元よりも夏って感じだよな」
樋口「当たり前ぞwww こんな風景ここでしか見れぬwww」
俺「絵を描くにはもってこいだよなwww」
樋口「イッチが絵の話www昨日からどうしたでござるwww」
俺「ちょっとは、描いてみようかなぁ」
62 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:39:38.43 ID:mR9MWEUH0.net
そんなことを言いながら、絵を描いてみることに。俺が自主的に絵を描くなんて珍しいと思ったのか、樋口は俺をジロジロ見ていた。
だが数分もすると、樋口も俺に釣られたのか黙って絵を描き始めた。
俺「なぁ、どっちが上手いか勝負しようぜ」
樋口「勝てるわけなかろうwww イッチは真面目に描けば上手いんだからなwww」
63 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:40:36.97 ID:JiOzv6Szd.net
おもしろい。描写上手いなー。続き楽しみにしてる!
65 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:41:43.04 ID:mR9MWEUH0.net
>>63
ありがとう。ただの思い出話とはいえ、励みになりますm(_ _)m
64 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:40:47.38 ID:mR9MWEUH0.net
数分して早速絵に飽きたのか、樋口が筆をクルクル回しながら笑う。何とか説得し絵を描かせたが。
そして完成した絵を見せ合うと、やっぱり俺の方が上手い。
自慢ではないが昔から才能はそこそこあったんだと思う。
樋口「やっぱイッチ上手いwww 真面目に描いてればコンクールも取れるってwww」
俺「別に絵、好きじゃないしよwww」
樋口「じゃあなんで今描いたでござるかwww あ、昨日最後まで描くの忘れてたからだなwww」
俺「ま、そんなところだな」
66 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:42:37.68 ID:mR9MWEUH0.net
本当はちょっと違ったけど。昨日、美凪に負けたのはやっぱり悔しかったから描いたんだよな。
失礼だが、美術部のくせに素人同然の樋口の絵を見てるとより美凪の絵には魅力を感じた。
そしてこの次に俺がやることは決まっていた。
樋口も察していたのか、
樋口「俺はあいつらと遊んできますかね〜www」
とか言って、ぶらぶらと歩いていった。
67 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:43:14.93 ID:mR9MWEUH0.net
民家の縁側の方からは、まだ風鈴がチリンチリンと鳴っていた。
いつもあの場所で絵を描いているとは言っていたが、この時間帯に美凪が公園に居るとは限らない。
だが、また美凪と勝負をしたい一心で峠道を歩いた。
68 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:44:21.86 ID:mR9MWEUH0.net
とはいえ去年の合宿でも、民宿までの峠道をこんな昼間に歩いたことなんてなかったと思う。
毎日夕方まではしゃぎ回り暗くなった頃に帰路につく。これが定番だった。
だから当然体力のない俺は、夕方よりも激しい日差しにバテていた。中学時代は学年全体で比べても体力には自信があったのに。
69 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:45:25.42 ID:mR9MWEUH0.net
俺が仕方なく美術部に入った理由にも繋がるのだが、俺は中学時代は陸上部だった。
当時は走ることが大好きだとまで思うほど熱心に部活に励んでいた。
最後の大会の前に靭帯を怪我してからは運動とは程遠い生活を送っていたから、今は体力なんて微塵も残っていない。
残っているのは、無駄に負けず嫌いな性格だけ。
70 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:47:25.79 ID:mR9MWEUH0.net
もし怪我がなければ高校でも走ってたのかなぁと考えてるうちに、東屋に座る美凪が見えてきた。
日差しから逃げるように東屋に逃げ込む。
美凪「イッチ、今日は早いね〜」
俺「昨日は時間足りたかったしね」
美凪が俺を待っててくれたような感じがして少し嬉しかった。やっぱり早めに来て良かったな。
71 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:48:23.91 ID:mR9MWEUH0.net
俺「今日こそ勝負勝つからな!」
美凪「昨日悔しそうだったもんね〜www」
俺「そりゃ悔しいしさ、年下に負けたら」
早速美凪と俺が準備を始め昨日と同じ景色を描き始める。昨日の夕日とは違って、大きな入道雲が空を覆っていた。
72 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:49:31.84 ID:mR9MWEUH0.net
夜まで待たずに少し書きました。夜まで休憩しようと思います。
つまらん青春の思い出に付き合ってくれた数人の方、ありがとう。
73 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 17:02:52.65 ID:JiOzv6Szd.net
いいなぁ、この季節に読むから余計情景が浮かぶよ
74 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:05:34.57 ID:AKdGRNNO0.net
青春だぁなぁー
おっさんには眩しすぎる
>>次のページへ続く
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