5年付き合った彼女と別れた時に知った衝撃の事実
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38 :名無しさん :2012/12/18(火)02:20:33 ID:N84aBGZRx
まあ行く行かないは本人の自由なので 俺はもちろん地元の成人式に参加した。
成人式では中学、下手したら小学校のから会っていないような同級生と再会し、久々に新鮮な空気を味わった。
39 :名無しさん :2012/12/18(火)02:20:50 ID:N84aBGZRx
中学時代のやんちゃ連中は相変わらずのやんちゃっぷりで、市長が壇上に立つや否や袴姿で缶ビール片手にああだこうだのばか騒ぎ。
やっぱり成人式はこうなるのか…とも思ったが、とても楽しかった。
40 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:26 ID:N84aBGZRx
俺はこれでも相当な一途で下心は全くなかったけれど、元カノや初恋の人の晴れ姿は、すがすがしいほどの青空にとても映えていた。
そして成人式→飲み会というお約束のパターン。
41 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:40 ID:N84aBGZRx
ただ、俺は飲み会には参加できなかった。
しょうこに どうしても飲み会には行かないでほしいと懇願されたからだ。
元カノたちと飲むなんて許せない、ということだった。
俺は すごく行きたかったが、成人式に参加していないしょうこが かわいそうでもあったので しょうこと飲み屋に行き その後 地元の仲のいい友達を呼んで3人で8時間ぐらい酒を飲んだ。
42 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:58 ID:N84aBGZRx
その帰りみち、俺としょうこは ひょんなことから口論になった。
話は やったやらないの水掛け論で埒が明かず、一緒にいた友人も まぁまぁと制止しようとした。
ところが しょうこは突如として俺に手を出し始めた。
殴り、爪で引っ掻きまくり、痣と血が出るほどの爪痕になり、さすがにキレた俺は「もうお前ひとりで帰れ!」とその場で別れてしまった。
43 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:15 ID:N84aBGZRx
俺は友人宅に泊まることにしたのだが、時間をおいて冷静になると先ほどのしょうこの豹変ぶりと夜道にひとり帰してしまったことを後悔し、しょうこを探しに駅前まで探した。
しょうこは基本方向音痴である。
たださすがに付き合いが長くなっていたので、しょうこの行動原則はある程度把握していた。
44 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:37 ID:N84aBGZRx
思ったよりも早く、駅前でしょうこを見つけ、「帰ろう」と腕をひくと頑なに逆方向へ歩き始めた。
「わたしはモテるのよ!」
「今だっておっさんに5000円もらった!ホテル行くとこだったのに!」
「もう放してftgyふじこlp」
しょうこは散々喚き散らしたあと大人しくなり、渋々自転車の後ろに乗り友人宅に泊まった。
45 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:53 ID:N84aBGZRx
次の日の朝、俺が一番に起きると、昨夜の寝ていた配置とちょっと変わっている事に気付いた。
俺としょうこが布団で寝て、友人がベッドで寝ていたはずが、なぜかしょうこがベッドで寝ていた。
46 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:11 ID:N84aBGZRx
次に起きた友人に話を聞くと、友人は、
「いやさ、昨日の夜お前が寝た後に しょうこちゃんが いきなり風呂入りたいって言いだして、俺いるのに目の前で服脱ぎ始めたんだよ」
どうやらそれを友人が止めてくれたらしい。お前は男だ。
47 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:29 ID:N84aBGZRx
パンツとブラになったしょうこに とにかく服を着させ、寝かしてくれたらしい。
だからベッドを奪われ寝てる場所が替わってんだよ、と。
48 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:50 ID:N84aBGZRx
一応断っておくが、俺には親友が二人いて、この二人のことは天地がひっくり返っても信用している。
なので その件に関しては それ以上はなにも いかがわしいことはないのだなと思った。
むしろ泊めてもらってんのに迷惑かけてすまん!という話である。
49 :名無しさん :2012/12/18(火)02:24:21 ID:N84aBGZRx
そして当の本人はというと、昨日酒を飲んだこと自体は覚えているものの、俺に暴力を振るったことや一人で駅前でぶらぶらしていたこと、夜中にパンツ姿になって友人に止められるなどの醜態は全く覚えていないという。
50 :名無しさん :2012/12/18(火)02:24:46 ID:N84aBGZRx
そこで初めて俺は「あ、この子は酒乱だ」ってことに気付いた。
酒を飲むと何もかも忘れる。タガが外れる。
だから あのとき浮気したんだ、と。
51 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:07 ID:N84aBGZRx
でも そのあとは酒での失敗は思い返すほど大きなものはなく、高校時代の友達と女子会にいくであるとか以外には お母さん同伴などだったので特に心配することもなく それまでのように仲良く過ごしていた。
52 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:23 ID:N84aBGZRx
暖かい日は公園に出かけたり、中免も持っていたのでバイクに乗って遠出したり。
互いの相性は抜群で、互いに好きな本や漫画、音楽、映画その他は狙ったように互いのツボにはまった。
それがきっと長く続いてきた理由なのかもしれない。
53 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:46 ID:N84aBGZRx
2012年に入り、3月にしょうこは大学を卒業した。
成人式に晴れ着を着ることはなかったが、馬子にも衣装とはよく言ったもので卒業式に着たドレスはとても似合っていた。
俺たちは付き合い始めて4年と3ヵ月になっていた。
54 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:01 ID:N84aBGZRx
しょうこには言えなかったが俺は薄々と『結婚』というものを意識していた。
これから俺も卒業して、無事就職して、仕事も落ち着いてきたらその時は…ちゃんと申し込もう。
高校3年の時には気恥ずかしくて、もじもじして目線も合わせられないまま告白したけれど。
しっかり目を見て「好きだ。俺と結婚してほしい」と。
55 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:15 ID:N84aBGZRx
しょうこはと言えば、大学を卒業したものの学生時代から続けているアルバイトを惰性で続け、立派なフリーターとなっていた。
俺は将来を意識し始めてから しょうこのフリーターというぬるま湯生活に少しずつ苛立つようになった。
56 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:36 ID:N84aBGZRx
「そのままバイトでやっていけると思う?」
「実家から離れて一人暮らしして、自立してみたらどう」
俺は そういう小言をぽつぽつと言うようになり、またしょうこ自身も このままではまずいとは思っていたらしい。
そのことでケンカになり、「やりたいこと探すとか、仕事探すとかしたら!?俺は先々そんな寄生されるのは嫌だよ!?」と言ってしまった。
57 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:59 ID:N84aBGZRx
俺は「じゃあ もうはっきりしよう。一人暮らしするか、仕事見つけるか。どっちか自分で決めて。
フリーターで だらだらこのまま なんてダメだよ できないなら俺が一緒にいるといつも甘やかしちゃって あなたのためにならないから別れよう。決まったら連絡して。」
58 :名無しさん :2012/12/18(火)02:27:20 ID:N84aBGZRx
そう言って俺は しょうこに発破をかけた。
つもりだった。
59 :名無しさん :2012/12/18(火)02:27:43 ID:N84aBGZRx
2週間後、しょうこから連絡があった。
「ごめんね。別れよう。私いまは どうしてもがんばれない。」
60 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:02 ID:N84aBGZRx
納得がいかなかった俺は しょうこに会いに行った。
するとしょうこは、
「いまは何もやる気が起きない。何かしなきゃいけないのは わかってるけど踏み出せない。」
これの一点張りだった。
61 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:24 ID:N84aBGZRx
何度聞いても似たような返答しか返ってはこなかった。
俺は このとき胸の奥の奥で何かに気付いた。
ただそれは、しまっておいた。
62 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:43 ID:N84aBGZRx
そして
「じゃあ、一人暮らしして身の回りのことできるようになってほしい。俺が働いたら、その時は結婚してほしい。」
今度は真っすぐ言うことができた。
63 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:08 ID:N84aBGZRx
しょうこは一瞬とても輝いた表情をしてから、
「今は はっきりお願いします…って言えない。ごめんね。」
と俯いて小さく言った。
出会ってから丸5年が経っていた。
64 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:22 ID:N84aBGZRx
「最近Hしてないね。久しぶりにする?」としょうこは おどけて言ったけれど、いや、しないよ、と俺は小さく首を振りながら断った。
俺としょうこはその日、お別れをした。
65 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:40 ID:N84aBGZRx
それから1カ月して、俺には新しく彼女ができた。
小学校の同級生で、初恋の人だ。
佳子様に似ているので仮名佳子と呼ぶ。
期間をあまり空けないまま他の人と付き合うのは憚られたけれど、一人ではとてもいられなかった。
それだけではなく、佳子のことは人間的にも女性的にも非常に尊敬し、しょうことは正反対のストイックなその性格にとても魅力を感じた。
66 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:58 ID:N84aBGZRx
佳子は同級生だけれど現役で卒業し建設会社に就職、毎日多忙な毎日だった。
しょうこは かまってちゃんだったけれど 佳子は「疲れた」や「忙しい」は言い訳だし、それを連呼するような人は嫌いというほどの働きマンで、俺はむしろ心配になり少し休んでほしいと思うくらいだった。
67 :名無しさん :2012/12/18(火)02:30:19 ID:N84aBGZRx
俺は そんな佳子と付き合い始めた。
無論しょうこのことは引きずってはいない。
将来の話をして駄目だと言われたのだから、未練はない。
ただ、亡くなったしょうこの祖父のマフラーをいただいていたりしていたので、これは返すべきだと思うものを まとめてしょうこに渡しに行った。
68 :名無しさん :2012/12/18(火)02:30:44 ID:N84aBGZRx
佳子にはちゃんと理由を説明し 了承を得て、一月半ぶりに会った
しょうこは特に変わった様子もなく、飄々と「元気?」と言った。
返すものを渡した後、じゃあと帰ろうとすると「私も少し話があるの。ここじゃ何だから歩きながら話さない?」と二人でしょうこの家の近所を歩くことにした。
69 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:06 ID:N84aBGZRx
「彼女できた?」
「できたよ。しっかりしたひと」
「マジで!?なんか想像つかないなぁ。他の人と付き合ってるとか。」
「いつまでも引きずってられないよ」
70 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:28 ID:N84aBGZRx
実際できることは全てした。
全力でぶつかり、ちゃんと飲みこんで前に進もうと決めた。だから もう未練はない。
71 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:59 ID:N84aBGZRx
「それで話ってなに?」
「私ね…浮気してたの。」
「あっ…あぁーやっぱりそうか!そうじゃなきゃ納得いかないもんね。」
まあ行く行かないは本人の自由なので 俺はもちろん地元の成人式に参加した。
成人式では中学、下手したら小学校のから会っていないような同級生と再会し、久々に新鮮な空気を味わった。
39 :名無しさん :2012/12/18(火)02:20:50 ID:N84aBGZRx
中学時代のやんちゃ連中は相変わらずのやんちゃっぷりで、市長が壇上に立つや否や袴姿で缶ビール片手にああだこうだのばか騒ぎ。
やっぱり成人式はこうなるのか…とも思ったが、とても楽しかった。
40 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:26 ID:N84aBGZRx
俺はこれでも相当な一途で下心は全くなかったけれど、元カノや初恋の人の晴れ姿は、すがすがしいほどの青空にとても映えていた。
そして成人式→飲み会というお約束のパターン。
41 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:40 ID:N84aBGZRx
ただ、俺は飲み会には参加できなかった。
しょうこに どうしても飲み会には行かないでほしいと懇願されたからだ。
元カノたちと飲むなんて許せない、ということだった。
俺は すごく行きたかったが、成人式に参加していないしょうこが かわいそうでもあったので しょうこと飲み屋に行き その後 地元の仲のいい友達を呼んで3人で8時間ぐらい酒を飲んだ。
42 :名無しさん :2012/12/18(火)02:21:58 ID:N84aBGZRx
その帰りみち、俺としょうこは ひょんなことから口論になった。
話は やったやらないの水掛け論で埒が明かず、一緒にいた友人も まぁまぁと制止しようとした。
ところが しょうこは突如として俺に手を出し始めた。
殴り、爪で引っ掻きまくり、痣と血が出るほどの爪痕になり、さすがにキレた俺は「もうお前ひとりで帰れ!」とその場で別れてしまった。
43 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:15 ID:N84aBGZRx
俺は友人宅に泊まることにしたのだが、時間をおいて冷静になると先ほどのしょうこの豹変ぶりと夜道にひとり帰してしまったことを後悔し、しょうこを探しに駅前まで探した。
しょうこは基本方向音痴である。
たださすがに付き合いが長くなっていたので、しょうこの行動原則はある程度把握していた。
44 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:37 ID:N84aBGZRx
思ったよりも早く、駅前でしょうこを見つけ、「帰ろう」と腕をひくと頑なに逆方向へ歩き始めた。
「わたしはモテるのよ!」
「今だっておっさんに5000円もらった!ホテル行くとこだったのに!」
「もう放してftgyふじこlp」
しょうこは散々喚き散らしたあと大人しくなり、渋々自転車の後ろに乗り友人宅に泊まった。
45 :名無しさん :2012/12/18(火)02:22:53 ID:N84aBGZRx
次の日の朝、俺が一番に起きると、昨夜の寝ていた配置とちょっと変わっている事に気付いた。
俺としょうこが布団で寝て、友人がベッドで寝ていたはずが、なぜかしょうこがベッドで寝ていた。
46 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:11 ID:N84aBGZRx
次に起きた友人に話を聞くと、友人は、
「いやさ、昨日の夜お前が寝た後に しょうこちゃんが いきなり風呂入りたいって言いだして、俺いるのに目の前で服脱ぎ始めたんだよ」
どうやらそれを友人が止めてくれたらしい。お前は男だ。
47 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:29 ID:N84aBGZRx
パンツとブラになったしょうこに とにかく服を着させ、寝かしてくれたらしい。
だからベッドを奪われ寝てる場所が替わってんだよ、と。
48 :名無しさん :2012/12/18(火)02:23:50 ID:N84aBGZRx
一応断っておくが、俺には親友が二人いて、この二人のことは天地がひっくり返っても信用している。
なので その件に関しては それ以上はなにも いかがわしいことはないのだなと思った。
むしろ泊めてもらってんのに迷惑かけてすまん!という話である。
49 :名無しさん :2012/12/18(火)02:24:21 ID:N84aBGZRx
そして当の本人はというと、昨日酒を飲んだこと自体は覚えているものの、俺に暴力を振るったことや一人で駅前でぶらぶらしていたこと、夜中にパンツ姿になって友人に止められるなどの醜態は全く覚えていないという。
50 :名無しさん :2012/12/18(火)02:24:46 ID:N84aBGZRx
そこで初めて俺は「あ、この子は酒乱だ」ってことに気付いた。
酒を飲むと何もかも忘れる。タガが外れる。
だから あのとき浮気したんだ、と。
51 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:07 ID:N84aBGZRx
でも そのあとは酒での失敗は思い返すほど大きなものはなく、高校時代の友達と女子会にいくであるとか以外には お母さん同伴などだったので特に心配することもなく それまでのように仲良く過ごしていた。
52 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:23 ID:N84aBGZRx
暖かい日は公園に出かけたり、中免も持っていたのでバイクに乗って遠出したり。
互いの相性は抜群で、互いに好きな本や漫画、音楽、映画その他は狙ったように互いのツボにはまった。
それがきっと長く続いてきた理由なのかもしれない。
53 :名無しさん :2012/12/18(火)02:25:46 ID:N84aBGZRx
2012年に入り、3月にしょうこは大学を卒業した。
成人式に晴れ着を着ることはなかったが、馬子にも衣装とはよく言ったもので卒業式に着たドレスはとても似合っていた。
俺たちは付き合い始めて4年と3ヵ月になっていた。
54 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:01 ID:N84aBGZRx
しょうこには言えなかったが俺は薄々と『結婚』というものを意識していた。
これから俺も卒業して、無事就職して、仕事も落ち着いてきたらその時は…ちゃんと申し込もう。
高校3年の時には気恥ずかしくて、もじもじして目線も合わせられないまま告白したけれど。
しっかり目を見て「好きだ。俺と結婚してほしい」と。
55 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:15 ID:N84aBGZRx
しょうこはと言えば、大学を卒業したものの学生時代から続けているアルバイトを惰性で続け、立派なフリーターとなっていた。
俺は将来を意識し始めてから しょうこのフリーターというぬるま湯生活に少しずつ苛立つようになった。
56 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:36 ID:N84aBGZRx
「そのままバイトでやっていけると思う?」
「実家から離れて一人暮らしして、自立してみたらどう」
俺は そういう小言をぽつぽつと言うようになり、またしょうこ自身も このままではまずいとは思っていたらしい。
そのことでケンカになり、「やりたいこと探すとか、仕事探すとかしたら!?俺は先々そんな寄生されるのは嫌だよ!?」と言ってしまった。
57 :名無しさん :2012/12/18(火)02:26:59 ID:N84aBGZRx
俺は「じゃあ もうはっきりしよう。一人暮らしするか、仕事見つけるか。どっちか自分で決めて。
フリーターで だらだらこのまま なんてダメだよ できないなら俺が一緒にいるといつも甘やかしちゃって あなたのためにならないから別れよう。決まったら連絡して。」
58 :名無しさん :2012/12/18(火)02:27:20 ID:N84aBGZRx
そう言って俺は しょうこに発破をかけた。
つもりだった。
59 :名無しさん :2012/12/18(火)02:27:43 ID:N84aBGZRx
2週間後、しょうこから連絡があった。
「ごめんね。別れよう。私いまは どうしてもがんばれない。」
60 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:02 ID:N84aBGZRx
納得がいかなかった俺は しょうこに会いに行った。
するとしょうこは、
「いまは何もやる気が起きない。何かしなきゃいけないのは わかってるけど踏み出せない。」
これの一点張りだった。
61 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:24 ID:N84aBGZRx
何度聞いても似たような返答しか返ってはこなかった。
俺は このとき胸の奥の奥で何かに気付いた。
ただそれは、しまっておいた。
62 :名無しさん :2012/12/18(火)02:28:43 ID:N84aBGZRx
そして
「じゃあ、一人暮らしして身の回りのことできるようになってほしい。俺が働いたら、その時は結婚してほしい。」
今度は真っすぐ言うことができた。
63 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:08 ID:N84aBGZRx
しょうこは一瞬とても輝いた表情をしてから、
「今は はっきりお願いします…って言えない。ごめんね。」
と俯いて小さく言った。
出会ってから丸5年が経っていた。
64 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:22 ID:N84aBGZRx
「最近Hしてないね。久しぶりにする?」としょうこは おどけて言ったけれど、いや、しないよ、と俺は小さく首を振りながら断った。
俺としょうこはその日、お別れをした。
65 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:40 ID:N84aBGZRx
それから1カ月して、俺には新しく彼女ができた。
小学校の同級生で、初恋の人だ。
佳子様に似ているので仮名佳子と呼ぶ。
期間をあまり空けないまま他の人と付き合うのは憚られたけれど、一人ではとてもいられなかった。
それだけではなく、佳子のことは人間的にも女性的にも非常に尊敬し、しょうことは正反対のストイックなその性格にとても魅力を感じた。
66 :名無しさん :2012/12/18(火)02:29:58 ID:N84aBGZRx
佳子は同級生だけれど現役で卒業し建設会社に就職、毎日多忙な毎日だった。
しょうこは かまってちゃんだったけれど 佳子は「疲れた」や「忙しい」は言い訳だし、それを連呼するような人は嫌いというほどの働きマンで、俺はむしろ心配になり少し休んでほしいと思うくらいだった。
67 :名無しさん :2012/12/18(火)02:30:19 ID:N84aBGZRx
俺は そんな佳子と付き合い始めた。
無論しょうこのことは引きずってはいない。
将来の話をして駄目だと言われたのだから、未練はない。
ただ、亡くなったしょうこの祖父のマフラーをいただいていたりしていたので、これは返すべきだと思うものを まとめてしょうこに渡しに行った。
68 :名無しさん :2012/12/18(火)02:30:44 ID:N84aBGZRx
佳子にはちゃんと理由を説明し 了承を得て、一月半ぶりに会った
しょうこは特に変わった様子もなく、飄々と「元気?」と言った。
返すものを渡した後、じゃあと帰ろうとすると「私も少し話があるの。ここじゃ何だから歩きながら話さない?」と二人でしょうこの家の近所を歩くことにした。
69 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:06 ID:N84aBGZRx
「彼女できた?」
「できたよ。しっかりしたひと」
「マジで!?なんか想像つかないなぁ。他の人と付き合ってるとか。」
「いつまでも引きずってられないよ」
70 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:28 ID:N84aBGZRx
実際できることは全てした。
全力でぶつかり、ちゃんと飲みこんで前に進もうと決めた。だから もう未練はない。
71 :名無しさん :2012/12/18(火)02:31:59 ID:N84aBGZRx
「それで話ってなに?」
「私ね…浮気してたの。」
「あっ…あぁーやっぱりそうか!そうじゃなきゃ納得いかないもんね。」
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