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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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15 :サボテン:2005/06/22(水) 23:21:42 ID:jrTHGIjp
上り下りを何度か繰り返して、家に帰った。

直美ちゃんは着替えに行ったから まだいなかった。

台所のテーブルに腰掛けて、麦茶を飲んでいると姉が目の前に座った。

「ねぇ、直美ちゃんと仲良さそうだけど、つき合ってるの?」

姉はへらへらと笑いながら聞いてきた。

「久しぶりに帰ってきたんだから、何か他に喋ることあるだろ」

その時、自分の顔が熱くなっていくのに気付いた。

姉は笑いながら席を立ち、また夕食の支度に戻った。


シャワーから出て、テレビを見ているとチャイムがなった。

玄関を開けると、直美ちゃんが立っていた。

「これ差し入れだよ」と、酒屋の袋を俺に差し出した。それを受け取り、家の中に通した。

夕飯の準備がまだだったので、直美ちゃんは姉に色々と手伝っていた。


俺はぼーっとお茶を飲みながら、ソファで横になっていると、「お風呂洗ってきて」と頼まれた。

仕方なく風呂を洗おうとソファから立つと、直美ちゃんがエプロンをして、みそ汁のダシをっていた。

それを見たときとても可愛く思った。こんなエプロン姿がいつも見れればなと、ほくそ笑みながら風呂掃除向かった。


まさか帰ってきて早々風呂掃除をさせられるとは思ってもいなかった。

直美ちゃんがいなけれな、姉に憎まれ口をたたいて、断っていたはずだ。

しかし、直美ちゃんに少しでもいいとこを見せたいと思い、快く引き受けた。

つづく



16 :サボテン:2005/06/22(水) 23:22:03 ID:jrTHGIjp
風呂掃除を手早く終わらせると、今度は廊下のモップがけをさせられた。

一応快く引き受けたが、長旅のせいで疲れが出てきていた。

ダラダラと片手でやっていると、直美ちゃんが来て、「ちゃんと両手で力入れて!お姉ちゃんに言うよ!」と怒られた。

疲れた顔に、必死に笑顔を作って頷いておいた。


夕飯の支度が終わったので、テーブルに着いた。上座に座るんだろうなと思ったが上座には何故か、姉が座っていた。

「じゃ、取りあえず乾杯しよ」と姉が、俺のコップにビールを注いでくれた。

そして、乾杯で俺の帰国を祝った。


しばらくすると、姉と直美ちゃんは完全に酔いが回ったらしく、異常に高い笑い声をたてていた。

俺はそれをハハと笑いながら見ていたが、女性同士の会話らしく間に入っていけなかった。

そのうち、二人は酔いつぶれてしまった。

姉はイスの背もたれに乗っかり、口を大きく開き天井を向いて寝ていた。

直美ちゃんは、テーブルに突っ伏したまま、何かブツブツ言っていた。

一人だけ、酔えずにつまらなかったから、二人をソファまで運び、後かたづけを始めた。

つづく




17 :サボテン:2005/06/22(水) 23:22:42 ID:jrTHGIjp
テーブルの上はまさに惨状だった。シャリだけが残った寿司や、焼酎やらビールが混ざったわけの分からない混合物が垂れていた。

黙って片づけていると、直美ちゃんがソファ越しに俺をじっと見ていた。

「寿司まだあるよ、イクラもあるから食べる?」と聞くと、小走りにテーブルの方にやってきた。

「食べるたべる!何でもたべる!」と言っていたわりには、テーブルに座って10分くらいでまた寝てしまった。

仕方なくまたソファまで運んだ。


片づけが終わった頃には、姉も直美ちゃんも目が覚めていた。

風呂にはいるように促すと、二人一緒に風呂に入っていった。

「覗かないでよ!!」と直美ちゃんが俺に言った。

正直覗いてみたかったが、姉もいるので無理だ。


二人が風呂に入っている間に、日記を書いていた。日本で書く日記は久しぶりで、なんだか新鮮だった。

風呂の方からは歌声のような二人の声が聞こえてきていた。


二人が風呂から出たので、自分も風呂に入ることにした。湯船に浸かると、体から力が抜けた。

久しぶりに入る、風呂は最高だった。

いつしかウトウトし始めて寝てしまった。

気が付いて目を開けると、姉が目の前にいた。

「お風呂で寝ないの!」と叱られたがとても気持が良かった。

つづく



18 :サボテン:2005/06/22(水) 23:23:36 ID:jrTHGIjp
居間に戻ると、直美ちゃんと姉がオセロをしていた。

直美ちゃんの隣に座ると、ほのかにシャンプーの香りが漂ってきた。

オセロに没頭しているらしく、となりに座っているのに直美ちゃんは気付いていないようだった。

そのまま、ソファに身を任せていると眠くなり、また寝てしまった。


誰かに肩を揺すられている。目を開けると、今度は直美ちゃんがそこにいた。

「お姉ちゃん寝てしまったよ」そう言われて姉を見ると、気持ちよさそうに寝ていた。

「部屋に運ぶよ」と言い、姉をおんぶして部屋まで運んだ。

ベッドに寝かせると、直美ちゃんが姉に布団を掛けてくれた。

「気持ちよさそうに寝てるね〜」と直美ちゃんは、小さな声で、姉を見て言った。

自分も寝ようかと思ったが、せっかく直美ちゃんが来ていたので、そのまま下に降りた。


「何か飲む?」直美ちゃんに聞いた。

「じゃ、麦茶でももらおうかな」と、言いながらソファに腰掛けた。

麦茶を差し出し、自分もソファに腰掛けた。

「今日どうする?泊まってく?」

別にやましい気持があってそう言ったわけでは無い。

「なんか変なこと考えてる?」と直美ちゃんは、意地悪な笑顔で俺に詰め寄ってきた。

つづく



19 :サボテン:2005/06/22(水) 23:23:54 ID:jrTHGIjp
本当に変なことは考えていなかった。

「大丈夫、歩いて帰るから」直美ちゃんはそう言ったが、女の子を一人で歩いて帰らせるのは抵抗があった。

「夜道は危ないから、泊まってったほうがいいよ。空き部屋あるから」と言うと、直美ちゃんは最初は拒んでいたが、泊まっていくことにした。

「オセロやろうか、おせろ」

そう言われて、オセロを始めた。オセロはからっきしなので、全敗で終わった。


直美ちゃんは、眠そうにあくびをしているので「そろそろ寝る?」と聞いた。

目をこすりながら、直美ちゃんは頷いた。

空き部屋に案内した。

「ねえ?あんたの部屋で寝ちゃだめ?」

そう言われてドキッとした。まさか、そんなことを言われるとは思っていなかったのでほんとにびっくりした。

「あ、いいよ。じゃ、布団運ぶから」と、普通に答えたが、内心ドキドキしていた。


直美ちゃんを部屋に入れた。

「前と全然変ってないね〜」そう言いながら、直美ちゃんはキョロキョロと部屋を見回していた。

「じゃ、俺は下で寝るからベッド使って」と直美ちゃんの布団をベッドに敷いた。

「あ、いいよ。私が下で寝るから」と直美ちゃんは遠慮した。

「久しぶりに下で寝たいからいいよ、使って」というと、直美ちゃんはベッドに座った。

そして、直美ちゃんはすぐに寝てしまった。自分も、日記を書いて布団に入った。


外からは、無視やカエルの鳴き声が聞こえていた。帰ってきたんだな、と思いながら目を閉じる。

けど、眠れない。興奮しているのか眠れなかった。

隣では直美ちゃんが、スースーと気持ちよさそうな寝息が聞こえてくる。

一時間しても眠れなかった。


直美ちゃんが突然唸りだしてびっくりした。声をかけると、目をパッと開いた。

「え?どうしたの?」と本人は気付いていなかった。

「眠れなくて起きてたら、突然声聞こえたから」と言うと、直美ちゃんは布団に倒れ込んだ。

「眠れないの?」眠そうな声で直美ちゃんが聞いてきた。

「なんで眠れないんだろうね〜」と、話しをしているとかなりの時間がたっていた。

「イギリスの時みたいに、一緒に寝ようよ。一緒に」と、直美ちゃんはそう言いながら、俺の布団に入ってきた。

一緒の布団で眠れるのは良かったが、そのせいで結局朝まで眠れなかった。

つづく




20 :サボテン:2005/06/22(水) 23:24:16 ID:jrTHGIjp
朝起きると、直美ちゃんはまだ寝ていた。

自分のすぐ隣で、好きな子の寝顔が見られるのはとても幸せだなと思った。

3人で朝食を食べた。

直美ちゃんは眠そうにしながら、帰っていった。



これからゆっくりと寝ようと思い、ベッドに入ると姉が入ってきた。

「高志君から電話だよ」

一気に眠気が覚めた。

そして背中が冷えた。恐る恐る電話に出る。

「おー、帰ってきたか!」意外に明るい声に、構えた自分は拍子抜けした。

「帰ってきて早々だけど、今日の夜ちょっと走りに行くか?向こうでは乗ってなかったんだろ?」お誘いだった。

快く返事をして、また眠った。

眠る前に、高志のことを少し考えた。

新しい彼女が出来たはずだが、うまくやってるんだろうか?俺と直美ちゃんのことは どう思ってるんだろうか?考えては見たものの答えは当然導き出すことはできなかった。


昼過ぎに起きてバイクを総点検した。

姉はどんな乗り方をしたのか、かなりの痛みがあった。それを治して、時計を見ると約束の時間の7時になっていた。

急ぎ、着替えていつもの場所に向かう。


いつもの場所に着くと、高志は一人柵に腰掛けて煙草を吸っていた。

「おう来たか。久振りだな。元気だった?」

高志は、変わりない笑顔で俺を迎えてくれた。

「おう、元気だったよ。手紙有り難うな」

俺も、笑顔で高志の肩をボンと叩いて喜んだ。

「よし、とりあえず走るか。最初はゆっくりな。車も通るから」

そう言って、高志はセルを回して先に走りだした。


ゆっくりな、と言う割には結構飛ばしていた。

後ろから高志を見ると、すごく綺麗な走り方をしていた。

「腕あげたな」と、思いながら自分も追いつこうと必死になっていた。

結局、だいぶ離されてしまった。

上りも離されたままで、少し落ち込んだ。


いつもの場所に行くと、高志は誰かに電話をしていた。

高志は慌てて電話を切ると、俺の方にやってきた。

「久しぶりに乗ったんだから、あまり無理するなよ」と慰めてくれた。

しばらく話し込んでいると、バイクのエンジン音が聞こえてくる。

聞き覚えのあるエンジン音は直美ちゃんだった。

つづく



21 :サボテン:2005/06/22(水) 23:25:02 ID:jrTHGIjp
高志は、道路の方に目をむけて言った。

「呼んでみた。別になんでもないから」と笑顔で言っていたが、心配だった。

直美ちゃんがやってきた。

「こんばんわ〜」と、手を挙げてこっちに歩いてきた。

心臓は破裂しそうになっていた。

取りあえず不穏な空気は流れず、前のように普通に3人で話し始めた。


少し話しをしていると、高志が突然話を切った。

「俺は、直美と別れて・・で直美はお前と今つき合ってるんだろうけど・・・」

と、いきなり話し始めた。

高志は笑いながら話していたが、少しだけ翳りがあるように見えた。

「直美もお前も。俺のこと気にしないでな。なんか、俺がこんなこと言うのは変だけど、今こんなことで仲間割れしたくはないから。前みたいにみんな仲良くやろう」

高志の意外な話に、俺と直美ちゃんは なんと話せば迷った。


「俺の彼女こ今度連れ来たいけどいいか?」

高志は心配そうな面持ちで聞いてきた。

もちろんOKだった。

「いいよ!また仲間が増えるね!!」

直美ちゃんは、本当に嬉しそうに笑った。


「それと、お前に改めて謝る。お前に言ったあの言葉は、お前をかなり傷つけたと思う。誰だって自分の仕事には誇りあるんだよな。俺はそれを傷つけたんだから・・・」

高志は、俺の前で頭を下げた。

最初何のことだったか思い出せなかったが、やっと思い出した。

「いや、そんな昔のことはどうでもいいって」と、本心から言えた。

「なんか、これで前のみんなに戻れたね」

直美ちゃんが笑顔でそう言った。

俺も高志も笑顔で頷いた。

つづk






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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, すっきりした話,
 

 
 
 
 

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