オッサンの俺が嫁との馴れ初めを語る
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48 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:19:36.03 ID:1ixa6HIs0
嫁とそんな関係のまま、6年の間に俺は出世していた。
底辺がいつの間にか出世頭ですw俺頑張りましたww
嫁は自分の才能を活かせる仕事を見つけて楽しそうだった。
俺の女関係は寂しい物になっていた。家に女を入れるのが面倒になっていたんだ。
嫁は付き合って2年の男がいた。
49 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:20:21.35 ID:1ixa6HIs0
俺や嫁の職業なら、とっくに結婚していなきゃいけない歳だった。
特に俺は妻帯か否かで見る目が変わる業界だ。上司から早く結婚しろと頻繁に言われる日々。
どうでもいいがAはこの頃、18歳年上の未亡人と付き合っていた。
大人になっていた俺は理解に努めたが、無駄な努力だった。
51 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:21:07.07 ID:1ixa6HIs0
2月、嫁が一緒に飲んでる時に
「結婚するかも」と言った。
あっそう、って思った。
お高いホテルのレストランで酒も料理も美味いはずなんだがね。全く味がしなかったね。
シェフ変わったのかしらぁんって思っておいた。
53 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:22:39.57 ID:1ixa6HIs0
その夜は朝まで一緒にいた。
指一本触れなかったがな。
コンビニでホットのおーいお茶買って、公園でぶるぶる震えながら、どうでも良い話ばかりしていた。
いい歳して楽しかった。
楽しい振りをしなきゃいけないと思ってたんだな。
「あっそう」以外の事を考えたくなかったんだよ。
始発で帰った。
タクシーに乗ればいいのにわざと二人で電車に乗った。
俺は風邪を引いて上司に呆れられた。
嫁は引かなかった。解せぬ。
54 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:23:36.03 ID:1ixa6HIs0
それからはまた、相変わらずだった。
結婚の続報はなかったから、何も分からなかった。
55 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:26:10.06 ID:1ixa6HIs0
ここからなんだが、1に書いた通り、震災の話が入ってくる。
無理な人は読むのをやめて欲しい。
んじゃ再開します。
56 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:27:15.14 ID:1ixa6HIs0
あの日、都内の職場で本震を食らった。
俺の仕事は災害にも対応しなければならず、数時間後には現地に向かう事は明白だった。
家に帰る暇も家族に連絡する暇もない。
情報待ちの間にSkypeを立ち上げたら嫁がオンラインだった。
嫁とそんな関係のまま、6年の間に俺は出世していた。
底辺がいつの間にか出世頭ですw俺頑張りましたww
嫁は自分の才能を活かせる仕事を見つけて楽しそうだった。
俺の女関係は寂しい物になっていた。家に女を入れるのが面倒になっていたんだ。
嫁は付き合って2年の男がいた。
49 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:20:21.35 ID:1ixa6HIs0
俺や嫁の職業なら、とっくに結婚していなきゃいけない歳だった。
特に俺は妻帯か否かで見る目が変わる業界だ。上司から早く結婚しろと頻繁に言われる日々。
どうでもいいがAはこの頃、18歳年上の未亡人と付き合っていた。
大人になっていた俺は理解に努めたが、無駄な努力だった。
51 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:21:07.07 ID:1ixa6HIs0
2月、嫁が一緒に飲んでる時に
「結婚するかも」と言った。
あっそう、って思った。
お高いホテルのレストランで酒も料理も美味いはずなんだがね。全く味がしなかったね。
シェフ変わったのかしらぁんって思っておいた。
53 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:22:39.57 ID:1ixa6HIs0
その夜は朝まで一緒にいた。
指一本触れなかったがな。
コンビニでホットのおーいお茶買って、公園でぶるぶる震えながら、どうでも良い話ばかりしていた。
いい歳して楽しかった。
楽しい振りをしなきゃいけないと思ってたんだな。
「あっそう」以外の事を考えたくなかったんだよ。
始発で帰った。
タクシーに乗ればいいのにわざと二人で電車に乗った。
俺は風邪を引いて上司に呆れられた。
嫁は引かなかった。解せぬ。
54 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:23:36.03 ID:1ixa6HIs0
それからはまた、相変わらずだった。
結婚の続報はなかったから、何も分からなかった。
55 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:26:10.06 ID:1ixa6HIs0
ここからなんだが、1に書いた通り、震災の話が入ってくる。
無理な人は読むのをやめて欲しい。
んじゃ再開します。
56 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:27:15.14 ID:1ixa6HIs0
あの日、都内の職場で本震を食らった。
俺の仕事は災害にも対応しなければならず、数時間後には現地に向かう事は明白だった。
家に帰る暇も家族に連絡する暇もない。
情報待ちの間にSkypeを立ち上げたら嫁がオンラインだった。
58 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:00.46 ID:1ixa6HIs0
職場で私用のSkypeを使うのはご法度だが、この時は構っていられなかった。他の同僚たちもやっていた。
俺も嫁も怪我はなかった。
俺「これから現地に行くから暫く連絡が取れない。帰って来たら連絡する」
嫁「行ってらっしゃい。立派に任務を果たして帰って来てね」
60 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:48.87 ID:1ixa6HIs0
こんな事を咄嗟に言える女は他に知らない。
この時に俺は決めたね。
俺、帰って来たらこの女と結婚するんだ…って。
フラグへし折ってやるってね。
当日夜、俺は現地に入った。
詳細は省く。
62 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:31:37.87 ID:1ixa6HIs0
取り敢えずの通信関連が確保され、俺が私用の携帯を使えるようになったのは半月後だった。
忙しすぎて携帯を触る暇もなかったとも言う。
で、予想されているとは思うが、実家の親よりも誰よりも先に嫁にメールした。
「やっと一息」と送ったら、すぐ返信があった。
「寝ろよ(笑)」と、嫁の近所の猫の写メだった。
癒された。猫可愛い。
現地を出るまでに数通、メールをやり取りした。
俺はほとんど返せなかったんだ。
嫁は毎日一通、俺が返信しなくても他愛ないメールをくれた。
64 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:33:43.50 ID:1ixa6HIs0
どうでもよくないがこの時、Aがメールをくれた。
震災から暫くして、嫁が彼氏と別れたとの事だった。
嫁からのメールには一切、書いていなかった。
65 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:34:56.40 ID:1ixa6HIs0
被災地の事は端折るね。
暫くして、俺は一度都内へ戻った。
職場へ報告をしてすぐに家に帰って休んで良いと言われた。
職場規定です。
66 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:36:13.73 ID:1ixa6HIs0
前日に嫁にメールを送っておいた。
「待ってるね」って返信があった。
滅茶苦茶顔が見たかった。
家に帰ったらすぐ電話しようと思った。
68 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:37:33.12 ID:1ixa6HIs0
この時の俺は、災害派遣者の中ではかなり優遇されている方だった。
俺よりずっと現地で頑張ってる人たちがいるのは充分知っている。
そういう人たちがこれを読んだら、気分を害するかもしれない。もし害されたら心からお詫びする。申し訳ない。
69 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:39:28.72 ID:1ixa6HIs0
タクシーで我が家へ帰る。
震度5強の地域だったが、築35年の賃貸マンションは無傷だったらしい。
日本の建築物って本当に凄いよな。
70 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:41:53.07 ID:1ixa6HIs0
続き。
俺の部屋の前に嫁がいた。
びっくりしたよ。夢かと思ったね。
俺まだ電話してねーよ?ってアホな事思った。
嫁が凄い勢いで抱き着いて来て、転ぶかと思った。
俺はもう頭が真っ白になってさ。
力一杯抱き締めてた。
6年振りに触れるにしてはやり過ぎ感。
でも止められなかったんだよな。
嫁は冷え切っていた。
71 :名も無き被検体774号+:2013/12/06(金) 00:43:18.73 ID:nq1EDewA0
何か凄い純愛って感じがするな
74 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:48:01.84 ID:1ixa6HIs0
>>71
その間に付き合った人々にゴメンナサイだからな…
純愛と言うには心が痛い
73 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:44:42.98 ID:1ixa6HIs0
待ってるねって部屋の前で待ってるのかよ。
俺が連絡するまで家にいりゃいいだろって。
ってか仕事どうしたのって。
休み取って朝から待ってたんだと。
馬鹿か。今18時だぞ。
ってかメールなり電話なりすれば良かったんじゃ。
近所の人に変な目で見られたって。
通報されなくて良かったな。
お互い普段はそんなに早口じゃないんだが、この時は一気に喋った。
しかも書いてるほど整然と喋ってなかった。
え、え、え、何、え?って、半ばパニックで、噛んだりどもったり酷かったね。
74 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:48:01.84 ID:1ixa6HIs0
部屋の中は本震の日のままだった。
そりゃそうだ、あの日以来初めて帰って来たんだからな。
シューズボックス崩壊、本棚は雪崩が起きていて、食器棚もえらい事になっていた。
冷蔵庫なんて怖くて開けられない。
そんなものに構っていられなかった。片付けようとも思わなかったね。
もうベッド直行。
寝室に物置かないタチで良かった。目覚ましが床に落ちてぶっ壊れてたけど無視した。
6年分抱いた。
何これ吊橋効果ってやつ?
構うかよ。
75 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:49:54.97 ID:1ixa6HIs0
6年も経てばお互いの身体は歳を取っている。
色々違うよな。
でもなぜか、嫁の身体だって分かるんだよ。
愛しいんだよ。すげえ愛しい。涙出た。
昔はろくに言わなかったのに、愛してる愛してるってアホみたいに何回も言った。
78 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:52:23.73 ID:1ixa6HIs0
嫁もずっと泣いてた。
相変わらず「ごめんなさい」って言うんだよな。意味不明だよ。
だから俺も言ったね。
ああもう良いよ、ごめんなさいで良いよ。
お前が自分の事を駄目で価値がない奴だって思ってるなら良いよ。
そんな女、他の誰も相手にしないから、もう諦めて俺にしろよ。
噛んだりどもったりしてたのは三次元のお約束だ。
80 :名も無き被検体774号+:2013/12/06(金) 00:53:07.84 ID:Re4hMi8m0
嫁思い出して涙出てきた。
>>1には、幸せになってほしい。
84 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:58:12.30 ID:1ixa6HIs0
>>79、>>80
俺も書きながら思い出してやべぇわ
82 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:54:19.44 ID:1ixa6HIs0
二人して裸で涙と鼻水垂らしながら何言ってんだって絵面だろうな。
理想を植え付ける恋愛映画は害悪だね。
嫁も泣きながら言うんだな。
諦めた、もう諦めた、あんたでいいってね。
失礼な奴だ。
84 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:58:12.30 ID:1ixa6HIs0
それからは片付けるという口実で、なし崩しに嫁が俺の部屋に住み付いた。
俺は被災地と都内を行ったり来たりだったが、夏前には落ち着いた。
俺が現地で出来る事は もうあまり無い。
呼ばれればいつでも行くがね。
85 :名も無き被検体774号+:2013/12/06(金) 00:58:57.68 ID:7Llxd2CA0
相手を愛しいって思うって凄く良いことなんだなって思わせてくれるスレだわ
89 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 01:02:26.03 ID:1ixa6HIs0
>>85
相手が愛しいと自分の事も愛しくなる不思議
86 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:59:48.29 ID:1ixa6HIs0
嫁の実家に挨拶に行った。
また反対されたら無視して籍を入れるつもりだったが、今度は大歓迎だった。
6年前と比べて、俺の職位や経歴がグレードアップしていたかららしい。拍子抜けしたね。
89 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 01:02:26.03 ID:1ixa6HIs0
Aが後で言っていたが、
「お前が嫁の本来の階級を理解できる様になったからだ」
だそうだ。
確かに6年前の俺は理解できていなかった。
嫁の育ちの良さ(社会的マナーや立ち居振る舞い)の理由や、上流ならではの空気とか。
そりゃ彼らの世界の基本が分かってない野蛮人に、娘くれてやる訳にはいかんよな。
6年前は反対されて当たり前だったんだ。
90 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 01:03:41.21 ID:1ixa6HIs0
今も性に合う訳ではないが、理解はできる様になった。
それっぽく振舞えるようになったね。中身は田舎の貧乏人のままだがなw
その年の夏の終わりに入籍した。
Aの飲み会から実に11年。長かった。
>>次のページへ続く
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