ケータイの中だけの恋愛
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286 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 04:10:55 ID:OQPfWkr/
小説でも実話でもどっちでもいい♪
何で番号知ってたのか気になる!!
なんでだなんでだ
んー思い浮かばない
297 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 08:02:42 ID:ZqihJCh5
おはようございます。
出来る限り、今日で全部書き終わりたいと思いますが、風邪の方がまだ治らないので 激しく遅筆だと思います。
今日中に治さないと明日からの仕事に差し支えるので。
楽しみにしてくれている人が多くて びっくりしました。純粋に嬉しいです。
299 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 08:15:19 ID:50kGbQql
>>297
もはよー(・∀・)ノ
早起きしちゃったよ
まぁ自分のペースでうpしてくれりゃいいよ
302 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 08:18:38 ID:DX8I799k
楽しみにしてます。頑張ってください^^
小説でも実話でもどっちでもいい♪
何で番号知ってたのか気になる!!
なんでだなんでだ
んー思い浮かばない
297 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 08:02:42 ID:ZqihJCh5
おはようございます。
出来る限り、今日で全部書き終わりたいと思いますが、風邪の方がまだ治らないので 激しく遅筆だと思います。
今日中に治さないと明日からの仕事に差し支えるので。
楽しみにしてくれている人が多くて びっくりしました。純粋に嬉しいです。
299 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 08:15:19 ID:50kGbQql
>>297
もはよー(・∀・)ノ
早起きしちゃったよ
まぁ自分のペースでうpしてくれりゃいいよ
302 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 08:18:38 ID:DX8I799k
楽しみにしてます。頑張ってください^^
303 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 08:21:49 ID:ZqihJCh5
結局タクシーの中では彼女は静かに眠り続け、車の中で吐くのではないかという俺の心配は杞憂に終わり、30分ほどたって車はアパートの前へと着いた。
運転手に手伝ってもらって、眠ったまま起きない彼女をおんぶ。
アパートの2階にある自分の部屋へと彼女を連れて行った。ベッドの上に彼女を下ろし、声をかける。
「美紀。聞こえる?大丈夫?とりあえず俺の部屋に連れてきたけど、いい?」
そのまま寝かしても良かったのだが、一応 今晩ウチに泊まることについて、了承を得ておきたかった。だって手の早い奴なんて思われたくないでしょ?
美紀は大丈夫、分かる、となんとか返事をし、水が飲みたいと言ってきた。
俺は さっき買ったミネラルウォーターをコップに注ぎ彼女へ渡した。
ぐいぐいと水を喉に流し込む彼女。実物がそこにいるという存在感。目の前にある姿。水を飲む音。そして だんだんと慣れてきたお酒の匂い。
携帯のメールとは圧倒的に違う知覚神経に伝わる情報量の差。
やっと彼女と出会えたことに喜びつつも、俺は彼女とのメールでの2ヶ月間に少しずつ自信をなくしていた。
所詮メールはメール。
今こうしてやっと会えた彼女は、2ヶ月あまりの間メールを重ねたとは言え、やはり初対面も同然なのだ。
306 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 08:28:24 ID:50kGbQql
+∧_∧ +ワクワク
(0゚・∀・) テカテカ
(0゚∪ ∪ +
と _)_)
308 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 08:44:08 ID:ZqihJCh5
水を飲み終わると彼女はトイレに行きたいと言い、よろよろと頼りない歩き方でトイレへと行った。
戻ってきた彼女に俺はベッドで寝るように促し、自分はタオルケットと毛布を床に敷いて寝ることにした。
電気を消すと彼女は あっという間に寝息をたて始め、その音を聞きながら俺はなんだか眠るのがもったいなく感じていた。
ずっと待っていた彼女との時間の共有。同じ部屋で同じ音を聞き、同じ空気を吸う。この素晴らしい時を少しでも長く味わっていたかった。
次の朝、いつものように6時に目覚まし時計が鳴る。
今日は平日。昨日は なんだかんだで眠りについたのは3時過ぎ。さすがに寝不足。それに彼女のこともある。
俺は目覚まし時計を8時半にセットしなおし、もう一度短い睡眠をとった。
再び目覚まし時計が鳴ると、俺は会社に電話をし、体調が悪いと伝え休みを貰った。めったにしないズル休み。
電話の音で彼女が目を覚ます。気分が悪そうなので水を勧める。水を飲み、再びトイレに行く彼女。
戻ってきてから胃薬はないかと聞いてくる。胃薬を飲むと彼女は礼をいい、もう少し休ませて欲しいと言って再びベッドで眠り始めた。
俺の方はと言えば、多少寝不足ではあったのだけど、現在自分が置かれている状況に興奮し 寝ようと思っても眠ることができなかった。
とはいっても別に妙なことをたくらんでいたわけではないよ?女性には紳士的なんです、ボク。
310 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 09:03:22 ID:ZqihJCh5
俺は彼女が起きた時に備えコンビニへ向かった。
だいぶ胃もたれをしているようなので彼女には おかゆのレトルトを購入。自炊は全くしないので、ウチには米の買い置きすらないんです。
俺は朝食のサンドイッチと昼か夜に食べる予定で弁当をひとつ購入。
家に帰り、彼女が起きるまで ひたすら待つ。本を読んだりウトウトしたり。起きたら何を話そうかと考え、なるべく長くこの部屋に居て欲しいと思った。
そして出来れば 今のこの関係を打破したかった。メールだけの関係から一歩前進したかった。
そんな関係になれるかどうか、それは彼女が起きた後にかかっていた。
彼女が起きたのは13時を過ぎた頃。
酔っ払って迷惑をかけたことに罰の悪そうな顔をする彼女。
そんな顔をしないで欲しい。俺は君がこうして来てくれたことが本当に嬉しくてしょうがないんだから。
彼女は もう一度胃薬を飲み、俺は彼女におかゆを勧めた。俺はさっき買った弁当を温める。
初めての彼女との食事。
でもなぜか会話は弾まない。
まだ彼女は二日酔いだから、きっと元気がないのだろうと、なるべく悪い方向には考えないようにした。
それでも俺は この沈黙の時間に耐え切れず、何か話そうと空回りするうちに、昨日から気になっていたことを つい聞いてしまった。
「ねえ、なんで俺の電話番号知ってたの?」
312 :友美 ◆lcEPi5h3eE :2005/10/30(日) 09:08:40 ID:YcBlfr3H
ワクワク+(・∀・)+テカテカ
314 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 09:21:53 ID:ZqihJCh5
彼女は下を向き、長い沈黙が続いた。
そして鈍感な俺はこのとき ようやく気づいたんだ。
彼女は お金をとってメールのやりとりをする今までの行為に罪悪感を感じていたのだと。
そして彼女はゆっくりと話し始めた。尋問された容疑者が自白をするように。
そんなつもりはなかったんだ。感謝こそすれ、問い詰めるつもりなんて全くなかったのに。
彼女が話したのは だいたいこんな内容だった。
自分はフリーターで事情があって少しお金に困っていたこと。アルバイトをしながらお金を稼ぐ方法として、有料のメル友を思いついたこと。
偶然彼女の働く店に俺が来て、ポイントカードを作ったので、そこからメルアドと電話番号を調べたこと。
なんで俺を選んだのかと尋ねると、彼女は自分と同じで寂しそうだったからだと答えた。
彼女の自分を責めるような話し方が悲しかった。俺は何も怒ってはいないし、むしろ感謝しているのに。
俺は一生懸命に彼女に そのことを伝えた。君とのメールのやり取りが、どれだけ楽しかったか。寂しかった心がどれだけ癒されたか。灰色のモノクロームだった毎日が、彼女のおかげで鮮やかに色づいたことを。
彼女はただ「ありがとう」と言い、罰の悪そうな表情は最後まで消えることはなかった。
330 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 09:57:48 ID:ZqihJCh5
気まずい沈黙が続き、彼女は「ごちそうさま」と言った。
そして酔って迷惑をかけたことを改めて詫び、もう帰ると言った。
俺は駅まで送ると申し出て、ふたりでアパートをでて駅へ向かった。
重い沈黙は歩いている間もずっと続き、駅まではあっという間に着いてしまうのだった。通勤の時は毎日あんなに長く感じられるのにね。
駅の改札まで着くと、俺は嫌な予感が抑えられず、彼女に尋ねた。
「ねえ、メールは続けるんだよね?」
彼女はしばらく黙ったままで、「少し考えさせて」と言い切符を買いに行った。
切符を買って戻ってくる彼女。なかなかサヨナラを切り出せない二人。
やがて電車の到着を告げるアナウンスが響き、彼女は「じゃあ行くね」と言った。
黙ってうなずく俺に彼女は そっと近づきキスをした。人目は全く気にならなかった。
「バイバイ」と言って彼女は改札に吸い込まれ、電車は走り去っていった。
俺は嫌な予感に押しつぶされそうになっていて、キスしたことを全く喜べなかった。むしろそのキスが嫌な予感にとどめを刺していて、重い足取りでアパートへと戻った。
「考えさせて」と言われてしまい、メールが出せなくなってしまった俺は、何度も携帯をチェックしながら その日を終えた。
すぐに返事が来るだろうという淡い期待は打ち砕かれ 彼女からのメールは次の日になっても、その次の日になっても中々来ないのであった。
332 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 09:59:20 ID:hCct6XxK
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
333 : ◆qOJOlxW/1U :2005/10/30(日) 09:59:51 ID:ZqihJCh5
ちょっと休憩します。っていうか少し寝ます。
たぶん今日中に書き終わると思います。
風邪のこと、心配してもらってありがとうございます。
334 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 10:00:29 ID:9UUjRR7b
悶え氏にそう…
336 :名無しさんの初恋:2005/10/30(日) 10:01:12 ID:9UUjRR7b
>>1お疲れさまです
337 :猪頭 ◆tOPj/H8YVQ :2005/10/30(日) 10:01:15 ID:cOWyssAv
切ない....
その状態になってしまったら 待つしかない苦しい時間をすごさなくてはならない…
本当にハッピーエンドを希望する…
>>次のページへ続く
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