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ボーイッシュな嫁との馴れ初め
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155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 23:36:32.92
妻と初めてした会話 9言目
から誘導?されてきた。
381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 21:19:52.82
嫁「……宜しくお願いします」
俺「いやそんな神妙に言われても困るんだけど。楽にして」
嫁「もう俺さんしか頼れる人がいないんですっ!」
男っぽすぎる外見をどうにかしたいとか言われた。
土下座までされた。知らんがな。
嫁さんから正式に許可もらったんで書いていく。
156 :155:2011/07/22(金) 23:38:18.57
>>2を読まずに途中まで推敲してた。
とりあえず乗っけてって、途中から書きながら投下で良いんかな。
俺の友人に真性のレズビアンカップルがいる。
今でも一緒にメシ食いにいったり愚痴はきあったりする仲で、とてもお似合いの2人。
そんな2人(仮にAとBとする)から、ある日大学生の女の子(嫁)を紹介された。
なんでもレズビアンの「恋人募集!」みたいなサイト?で知り合ったらしい。
が、嫁はレズじゃないという。じゃあ何なのかっていうと、男みたいな外見で悩んでて周囲から色々とからかわれ続けてたらしく、
「もしかしたら本当に女性と付き合った方が良いかもしれない」とサイトに登録したんだそうな。
んで、近所に住んでいたAとBに行き着いたと。メールで悩み相談してあげたらしい。
嫁は長身で貧乳でショートヘア、ハスキーボイス。小中高とバスケ部に所属。
子供の頃から女子たちに黄色い声援と熱い視線を浴び続け、それが嫉妬を呼んだのか男たちから軽いイジメ? というかイジリ?にあっていたらしい。
「お前ホントは男だろ?」
「うわっ男子のくせに女子トイレに入ってるー!」みたいな。
ふざけて言ってることは理解していたが どうにも悔しい。
んで化粧してみたり女の子っぽい服装を心がけたり髪を伸ばしてみたり色々とチャレンジしたのだが、どうにも似合わない。
女子陣からは宝塚男優のようなポジションに遇されていたらしく、
「お願いだから嫁ちゃんは今のままでいて!」と説かれる始末。
そのせいか彼氏なぞ できたこともなく、むしろ男友達から恋愛相談をたびたび受け、何年もずーっと「男っぽい」と言われ続けてきたせいで半ば洗脳されていたらしい。
そんな悩みを受け、レズビアン2人は嫁の改造を決意。
可愛らしく、かつ似合う服装や仕草、言葉遣いなどを次々と嫁に仕込んでいった。
嫁は洗脳の余韻がまだ少し残っていたらしく「恥ずかしい」「似合わない」と連呼。
なら実際に男性の意見を聞こうということで、唯一の男友達である俺にお鉢が回ってきたのだった。
そして冒頭に続く。
157 :155:2011/07/22(金) 23:39:49.24
嫁の劇的ビフォア・アフターを検分させられる事になった俺は、どうにも困り果てた。
AとBが実にレズビアンらしく自分達の好みを反映させた結果、嫁は「お姉様」と呼ぶに相応しい姿になっていた。
そういう女性が好きな男性諸氏が彼女に出会ったら、踏んでくださいと懇願していたに違いない。
だが俺にそっちの趣味は無かった。
嫁
「……やっぱり駄目ですかね」
俺
「いやいやいや、そんな事ないよ。すごく綺麗だよ。 大学の男みんな寄ってくるよ!」
3回目か4回目の顔合わせ&品評会の時、嫁は見るからに凹んでいた。
初回から俺の反応がいまいち悪いと感じていたらしい。女性の観察眼は実に鋭い。
同席していたAとBも同様に感じていたらしく、俺は3人から疑いの視線を受けて脂汗をかいていた。
A「正直に言って。嫁ちゃんもその方がスッキリするから」
B「俺さん、いつもズバッと言うじゃないですか。なんで黙るんですか」
嫁「……今までご迷惑おかけしてすみません(帰り支度してた)」
よし解った。もうこうなったら全てを暴露してくれる。
結果AやB、嫁から白い眼で見られようとも俺は俺自身の尊厳の為に戦おう!
PC電源ON!
デスクトップから「画像」フォルダをクリッククリック!貴様らこれを見て納得するが良い! これが俺の生き様じゃあ!!
俺
「今まで黙っててごめん! 実は俺、変わる前の嫁さんの方が好 みだったんだ!」
そして俺は3人に、今まで集めに集めたボーイッシュな女性の画像フォルダを曝け出した。(但しエロは除く)
女性陣は硬直した。
158 :155:2011/07/22(金) 23:40:53.55
俺からマウスを渡されたBが代表として画像を次々とクリックしていく。
その後ろで嫁とAが「おお…」とか「わ…」とか言葉にならない声を発していた。
画像に夢中になる3人に、俺は自分の女性観と好みを滔々と語った。
ハスキーボイスが好きである事。
長身の女性に萌える事。
クールな口調の女性は素晴らしいという事。
髪型はショートこそ至高である事。
スレンダーな体型が好みである事。
そして服装は今まで嫁が来ていたような、スポーティなものorラフなものが大好物だという事。
ストライクゾーンど真ん中すぎる天使が現れたのは良いが、レズビアン2人の改造計画で徐々に俺の好みからズレていく様を見るたびに複雑だったという事。
全てを語り終えた時、嫁が振り返った。
嫁「あの。この画像まだありませんか?」
聞いちゃいなかった。
俺は黙って2次元フォルダを解放した。
それから俺と嫁はぎこちないながらも一緒に遊ぶようになった。
この日の事は互いに語らず、それが暗黙の了解になっていた。お互い恥ずかしかったんだと思う。
特に俺はあの日の事を白昼夢だと思い込みたかった。
だって目の前に現れた天使に自分の好みと性癖を赤裸々に暴露しまくった上に、今まで収集してきた画像フォルダを無言でガン見されたのだから。
嫁は、Tシャツにジーンズというラフな格好に戻っていた。
160 :155:2011/07/22(金) 23:55:44.81
嫁に乞われるまま色々なところに遊びに行った。
手を繋ぐこともキスをすることも無かった。告白もしてないのだから当然だった。
12月24日。祖母の営む小料理屋から「アンコウが入荷した。鍋するから来い!」との連絡を受けた。
アンコウ大好きな俺は「雑炊の用意を忘れるな!」と告げて自転車で爆走した。
良い感じに煮込まれた鍋に箸をつけようとした瞬間、携帯が鳴った。嫁からだった。
嫁「今どこですか」
俺「小料理屋でアンコウ鍋食ってる。暇だったらおいでよ」
暫くしてから来た嫁と一緒に鍋を食った。
雑炊も食った。熱燗を2人で2、3本ほど開けた。
俺はべろべろに酔っぱらっていたが、嫁は平気な顔をしていた。
嫁
「クリスマスイブにアンコウ鍋ってのも不思議ですね」
俺
「だねー。でもカップルに嫉妬の視線を投げかけるのもアレだし、こういうのも良いんじゃない?」
嫁「ですねー」
そして無言。
俺は酔いすぎて眠かった。そろそろ帰ろうかなーと思って財布を出すと、嫁がそれを制した。
嫁
「俺さん。もう少しボクと話しませんか?」
俺
「んー、まあ良いけど。……ていうかボクって何よ」
嫁
「いや、あの。この前ほら、俺さんのパソコン見たときに、そういう子が居たんで」
俺
「あーあーあー。いや、でもアレはそういうキャラクターだから。嫁ちゃんはダメだよ、それやっちゃ」
嫁「ダメなんですか?」
酔っぱらっていた俺は嫁にボクっ娘はあくまで二次元だからこそ萌えるという事。
かといって「オレ」も一人称としては宜しくない事。
個人的な好みとしては「私(わたし)」または「ウチ」こそが究極であるという事。
これらを力強く語った。
嫁は納得したらしく、いつも通りの「私」に戻してくれた。
>>次のページへ続く
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