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学生時代の謎の寝取られ事件とその黒幕の話
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644 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 14:14 ID:0JWSC5kJ
山本は黙って車に乗り込みエンジンをかけた。

「英子ちゃん、乗りなよ」

「・・・うん・・・」

英子は俺たちのことをちらりと見たが、やはり怒りはとけてないらしくすぐに山本の車に乗り込んだ。

俺は、運転席のドアに手をついて、山本に訴えた。

「お、おい、頼むよ、話を聞いてくれ!」

しかし、山本は俺のことを見ようともしない。




645 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 14:16 ID:0JWSC5kJ
ギアをバックに入れると助手席に手を回して後方に顔を回して物凄い勢いでバックしていった。

「頼む、話だけでも聞いてくれ!」

俺は、パルサーを追いかけながら叫んだ。

しかし、山本はアクセルを緩める事もなく、別荘地の区画を出ると、直ぐに方向転換して国道へ出る道を登っていった・・・




647 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 14:43 ID:0JWSC5kJ
「ねぇ、英子ちゃん、このあとどこか行こうか?」

山本はハンドルを握りながら言った。

「いいよ、そんな気分じゃない」

英子はショックのあまりそれどころではなかった。

まさか、秀樹が・・・村上さんの事は鶏がらとか言って嫌っていたのに・・・




648 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 14:51 ID:0JWSC5kJ
「あいつの別荘なんて周りに何にもないとこだったけど大洗海岸にでも行ってみない?」

「あそこは海水浴場だから人もいっぱいいるしいろいろあるから面白いよ」

「メロンとかすきじゃない?メロン狩りとかあるよ、ぶどう狩りもできるけどまだじきじゃないかな」

「水戸にでも行こうか?偕楽園とかもあるし、徳川の博物館とか、それに買い物もできるよ」

「県北に行く?温泉とかもあるよ、英子ちゃんと一緒に温泉に入れたら幸せだな、ははは」

山本はしつこくいろいろと英子を誘ってきた。

英子は土地鑑もなく山本が言っている全てのものにも興味はわかなかった。

英子はただ自分の部屋に帰りたいだけだった。




650 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 14:56 ID:0JWSC5kJ
「帰りたい・・・」

英子はつぶやいた。

山本は何も言わずにドライブを続けた。

英子はこのまま山本が自宅まで送ってくれるものと思い込んでいた。

始めてきた土地のため方向も碌に分からない。山本がどこに向かっているのかも分からない。

「何か音楽でも聴く?ドリカムとか好きでしょ?行きのときそう言っていたよね」

「それともグレイとか聞く?リクエストがあったら言ってよ」

「英子ちゃん、カセット何か持ってないの?ごめんね、古い車だからCDとかMDとか聞けなくてね」

山本はいろいろと英子の気を惹こうとしているようだったが今の英子の耳には全く入らなかった。




651 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:02 ID:0JWSC5kJ
その後、山本は英子の事をいろいろと連れまわした。

「ここが水戸市だよ、で、ここが有名な偕楽園、春は梅で有名なところなんだ」

「水戸黄門って知ってる?あの人はね、本当にいたんだよ。でも全国を漫遊したってのは作り話なんだけどもね」

「どうする?メロン食べたくない?メロンの試食ができるところがあるから行こうか?」

その後も、山本は英子のことを連れまわした。

「ねぇ、お腹減らない?ファミレスにでも行こうか?」

「何食べたい?ガストとか好き?あそこはドリンクバーがあっていいよね」

「僕は、ディニーズとか好きなんだよね。パスタがおいしいよね」




652 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:05 ID:0JWSC5kJ
山本は英子の気を惹くためかいろいろと英子を連れまわしたが英子の印象には何も残っていなかった。

ただ時間がいたずらに過ぎ去るのみであった。

「ねぇ、自分の彼女と親友が寝ていたのになんで平気なの!」

ついに英子は切れて怒鳴った。

「えぇ・・・ぜ、全然平気じゃないよ・・・すげーむかつくよ・・・」

「だから、秀樹の奴ぶん殴ってやったよ」

「いい気味だったよな。いつも人のこと利用しやがって、いい気味だ」

「抵抗しないから何発もぶん殴ってやったよ、鼻血だしてたよね」




654 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:07 ID:0JWSC5kJ
「あいつ、ろくな奴じゃないよ、いつも人のこと利用してさ、自己中だよね」

「それに、僕の彼女を寝取るなんてとんでもない奴だ。しかも、なかだしだなんて、絶対に許せないよね」

「そうだ、あいつ、英子ちゃんの事も酷いこといってたよ」

「えっ?」はじめて英子は山本の言葉に反応を示した。




656 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:11 ID:0JWSC5kJ
「私の事酷く言っていたの?」

「えっ・・・あっ、ああ、うん、酷く言っていたよ」

「なんて言っていたの?」

英子の顔は青ざめていた。酔っ払ってやってしまったことは腹ただしいけれどもまだ許せるかもしれない。

自分の中で整理がついたらもう一度秀樹との事を考え直そう。秀樹も反省しているかもしれない。

そう考え始めた矢先のことだったため我が耳を疑った。




657 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:17 ID:0JWSC5kJ
「ひ、秀樹、私のことなんて言ったの?!」

英子の口調は強くなっていた。

「あっ?うん、悪く言っていたよ・・・」

「何て言ったの?」

「うん、とにかく酷い内容だった」

「聞かせてよ、何て言ったの?」

山本がじれったかったため英子の怒りは次第に大きくなっていった。

秀樹に対する怒りなのか、山本に対する怒りなのか英子の中ではごちゃごちゃになっていた。




658 :えっちな21禁さん:03/02/13 15:24 ID:BsR1Lm9z
わくわく


659 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:24 ID:0JWSC5kJ
「何で、黙っているの?村上さん取られちゃったんでしょ!もう友達でも何でもないんでしょ」

「何でかばっているのよ!」

英子はハンドルを握る山本の腕を引っ張った。

「あっ、危ないよ・・・運転中だよ」

「山本君が秀樹の事かばうからでしょ!」

「あっ、危ないって・・・」

英子は山本の腕を放さなかった。




660 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:29 ID:0JWSC5kJ
「話すよ、話すから、腕、放して」

山本はふらつく車を立て直しつつ言った。

「分かった」

英子は腕を放した。

「何て言っていたの?」

「うん、あー、その、なんだ・・・」

山本はしどろもどろになっていた。

「そんなに言いにくい事なの?」

英子は悲しげに言った。

「う、うん、とにかく酷かった・・・うん」

「たくさん言っていたの?」

「うん、そ、そうだよ。たくさん言っていた」

山本は手の甲で仕切り無しに額の汗を拭っていた。

「一つだけでもいいから聞かせて・・・」

英子は次第にうつむき加減になっていった。





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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:修羅場・人間関係, 寝取られ,
 


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