学生時代の謎の寝取られ事件とその黒幕の話
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661 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:31 ID:0JWSC5kJ
「えー、あの、そのね、うん、酷かった」
「なんで、そんなあいまいな事しか言ってくれないの?」
もともと山本は優柔不断な奴だったが、この時は特にそうだった。山本は予想外の事に出くわすとパニックに陥る傾向があった。
この時もそうであった。
663 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:36 ID:0JWSC5kJ
次第に英子の怒りは激しくなっていった。
「なんなのよー」
英子は突然怒鳴った。
「えっ、あ・・・」
山本は何もいえなかった。
「言いなさいよ」今度は山本の腕だけでなく意髪の毛にも手をかけた。
「あっ、危ないよ、やめてよ」
「なんなのよー、皆で私の事をばかにして」
突然、対向車のヘッドライトが車内を照らす。激しいクラクション。
英子が運転中の山本の腕や髪を引っ張るので対抗車線にはみだしてしまったのだ。
「危ない!!!」
山本は慌ててハンドルを切った。
664 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:40 ID:0JWSC5kJ
車は走行車線に戻りかろうじて対向車をよける事ができた。
「やめてよ、危ないよ」
山本は青ざめた顔で言った。
「いいのよ、もうどうなっても、ぶつかればよかったんだ」
英子は無茶苦茶になっていた。
「山本君も秀樹も死んじゃえばいいんだ」
この時、英子の怒りは優柔不断な山本に向けられるべきものであったが全て俺に向けられていた。
「えー、あの、そのね、うん、酷かった」
「なんで、そんなあいまいな事しか言ってくれないの?」
もともと山本は優柔不断な奴だったが、この時は特にそうだった。山本は予想外の事に出くわすとパニックに陥る傾向があった。
この時もそうであった。
663 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:36 ID:0JWSC5kJ
次第に英子の怒りは激しくなっていった。
「なんなのよー」
英子は突然怒鳴った。
「えっ、あ・・・」
山本は何もいえなかった。
「言いなさいよ」今度は山本の腕だけでなく意髪の毛にも手をかけた。
「あっ、危ないよ、やめてよ」
「なんなのよー、皆で私の事をばかにして」
突然、対向車のヘッドライトが車内を照らす。激しいクラクション。
英子が運転中の山本の腕や髪を引っ張るので対抗車線にはみだしてしまったのだ。
「危ない!!!」
山本は慌ててハンドルを切った。
664 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:40 ID:0JWSC5kJ
車は走行車線に戻りかろうじて対向車をよける事ができた。
「やめてよ、危ないよ」
山本は青ざめた顔で言った。
「いいのよ、もうどうなっても、ぶつかればよかったんだ」
英子は無茶苦茶になっていた。
「山本君も秀樹も死んじゃえばいいんだ」
この時、英子の怒りは優柔不断な山本に向けられるべきものであったが全て俺に向けられていた。
666 :えっちな21禁さん:03/02/13 15:44 ID:BAWKYaaE
わくわく
667 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:44 ID:0JWSC5kJ
「話すよ、話すから、運転の邪魔しないでよ」
いつしか周囲は暗くなってヘッドライトをつけなければあたりは見渡す事もできなくなっていた。
この日、英子と山本は朝早く別荘を出ていたから12時間以上は経っていた。
そんなにもの長い時間、山本は英子の事を連れまわしていたのだ。
英子は地方から上京して大学に通っていたため、都内以外は全くといっていいほど土地鑑がなかった。
だから、山本が連れまわすままにこの時間まで来てしまった。
こんな時間になるまで気がつかなかったのも、俺と村上が寝ていたことに対するショックもあっただろう。
668 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:49 ID:0JWSC5kJ
「運転しながら話すような事柄じゃないよ」
山本はハンドルを握りながら答えた。
「なんていうか、落ち着いたとこでないと話せないよ」
再び山本はおどおどしたようなしぐさを見せ始める。
「俺も運転疲れているし」
「じゃ、どこかファミレスとかないの?」
「それもなんだかな、そんなとこで話すような内容じゃないでしょ」
山本は再び手の甲で額の汗を拭い始めた。
671 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:57 ID:0JWSC5kJ
「もう、いいわよ」
「えっ、いいって何が・・・」
「もういい!」
「ダメだよ、きちんとしておかないと」
再び山本はしどろもどろに答えた。
「何をきちんとするというのよ」
「だから、秀樹が英子を悪く言っていた事を」
「もういい」
672 :(TT||TT):03/02/13 15:57 ID:ZEu26mmb
ドキドキ
673 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 15:59 ID:0JWSC5kJ
「何も聞きたくない」
英子は両手で耳をふさいでしまった。
「ダメだよ」
「あいつ、このままほっとくわけにはいかないよ」
山本は必至に英子の気持ちをつなぎとめようとした。
「もーーーーいい!」
英子は大声で叫んだ。
674 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 16:01 ID:0JWSC5kJ
山本は慌てて車を道路わきに寄せて停めた。
「落ち着いて、あいつのこときちんと話すから」
山本は慌てて言った。
「もういい」
英子は同じ言葉を繰り返すのみだった。
675 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 16:07 ID:0JWSC5kJ
「もういい」は英子の口癖みたいなものだった。
俺とケンカした時もよく口にしていた。
また、プレゼントをおねだりしているときにこちらがはぐらかしていたりすると怒って口にすることもあった。
英子の「もういい」は俺にとっては「もう仲直りしよう」のサインでもあった。
しかし、この時の英子の心境はなんであったのだろうか?
676 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 16:10 ID:0JWSC5kJ
「もう、帰りたい」
英子は涙声になりながら言った。
「えっ、あ、うん」
山本はそういったが車を走らせようとはしなかった。
「もう帰りたいよ」
英子は完全に泣いていた。
「えっ、泣いてるの?泣かないでよ」
「帰りたいよ」
677 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 16:12 ID:0JWSC5kJ
「喉かわいていない?ここにお茶があるから飲まない?」
山本は後ろの自分のかばんから500mlのペットボトルのお茶を出した。
英子は黙って首を振った。
「いいから、飲みなよ、落ち着くからさ」
山本はペットボトルの口を自分であけて英子に手渡そうとした。
679 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/13 16:14 ID:0JWSC5kJ
再び英子は黙って首を振った。
「飲みなよ、落ち着くからさ、さ、さ、早く飲みなよ」
山本は英子の口元にペットボトルを寄せた。
「いらない!」
英子は怒鳴った。
「早く、帰りたい!」
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