学生時代の謎の寝取られ事件とその黒幕の話
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847 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:21 ID:ejddac7p
英子はバッグの中から巾着袋を取り出すとトイレの中に入っていった。
英子は特に気にもとめていなかったが、山本はなにやら嬉々として飲み物を作っていた。
848 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:24 ID:ejddac7p
しばらくして英子が体にバスタオルを巻いてトイレから出てきた。
「あっ、え、英子ちゃん」
山本はびっくりしたような顔をしていた。
「これからお風呂はいるけれども絶対に見ないでよね」
「あ、あぁ、うん、だだいじょうぶ、見ない、見ないよ」
「それじゃ」
英子はそれだけ言うと風呂場へと向かった・・・
849 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:27 ID:ejddac7p
英子は山本の様子をうかがってみた、どうやら向こうを見ているようだが何気に顔を傾けてこちらをちらりちらりと見ているような様子だった。
やっぱりな・・・英子は心の中で思った。
見ないとか言っても気になるのは仕方がない。
こっそり盗み見ようとしているのがよく分かる。
やっぱり山本君も男だからね・・・
英子はそう思いながらもバスタオルをはらりとはずした・・・
英子はバッグの中から巾着袋を取り出すとトイレの中に入っていった。
英子は特に気にもとめていなかったが、山本はなにやら嬉々として飲み物を作っていた。
848 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:24 ID:ejddac7p
しばらくして英子が体にバスタオルを巻いてトイレから出てきた。
「あっ、え、英子ちゃん」
山本はびっくりしたような顔をしていた。
「これからお風呂はいるけれども絶対に見ないでよね」
「あ、あぁ、うん、だだいじょうぶ、見ない、見ないよ」
「それじゃ」
英子はそれだけ言うと風呂場へと向かった・・・
849 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:27 ID:ejddac7p
英子は山本の様子をうかがってみた、どうやら向こうを見ているようだが何気に顔を傾けてこちらをちらりちらりと見ているような様子だった。
やっぱりな・・・英子は心の中で思った。
見ないとか言っても気になるのは仕方がない。
こっそり盗み見ようとしているのがよく分かる。
やっぱり山本君も男だからね・・・
英子はそう思いながらもバスタオルをはらりとはずした・・・
850 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:29 ID:ejddac7p
「あっ!」
思わず山本は声をあげてしまった。
「えっ?どうしたの?」
英子は風呂場から山本に声をかけた。
「なっ、なんでもないよ・・・」
「ふーん・・・」
英子はそう言うとシャワーを浴び始めた。
851 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:33 ID:ejddac7p
英子のバスタオルの下は別荘で着ていた水着だった。淡いピンク色と白色の生地を織り込んだビキニだった。
英子は見ないと言っている山本を信用しないわけではなかったが水着を着て入浴する事にしたのだった。
英子はシャワーを浴びると泡立った浴槽につかった。
「ん・・・気持ちいい・・・」
852 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:36 ID:ejddac7p
ふと山本のほうを見てみると明らかに肩を落としてがっくりとしているようだった。
やっぱりな、水着を着ておいてよかった。
山本君には悪いけれどもやはり裸を見られるのはイヤだった。
853 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:39 ID:ejddac7p
しゅわしゅわと音を立てる泡・・・ほのかなバラの香り・・・
英子は眼をつぶって泡の感触と香りを楽しんだ。
しかし、気持ちはそれらとは裏腹に沈みこんでいった。
お風呂は英子をリラックスさせるどころかさらに悲しくさせた。
無性に孤独感を強めるだけだった。
英子の頬を涙がつたう・・・ダメだ・・・
あの時の光景がまたも脳裏に浮かぶ・・・
854 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:41 ID:ejddac7p
しだいに英子の涙の量は増えていく。
それに伴い喉もなりはじめる。
息遣いも荒くなる。
悲しい、つらい、くやしい・・・
「うっ、うっ、うっ」
英子の口から嗚咽が漏れる・・・
855 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:44 ID:ejddac7p
浴室は音がよく響く。
英子の嗚咽も反響をしていた。
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに山本が声をかけてきた。
「うっうっうっ・・・」
英子はそれには答えず泣くのをこらえているようだった。
856 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:46 ID:ejddac7p
「ホントに大丈夫なの?」
山本はしつこく聞いてきた。
英子は無視するように黙って涙をこらえていた。
「え、英子ちゃん、水着着ているから俺も一緒に入ってもいいでしょ?」
山本は調子に乗ってそんな事を言ってきた。
「ダメだよ!」
英子はようやくのことで声を出した。
858 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 10:59 ID:ejddac7p
「お願いだから独りにさせて・・・」
英子は泣きながら答えた。英子の涙はもう止まらなかった。なりふりかまわず泣き叫びたかった。
たとえ浮気をするにしても、現場を見せ付けられるだなんて・・・
とても人のすることではないと思った。
鬼だ、悪魔だと・・・
868 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 17:23 ID:ejddac7p
いつしか、英子は落ち着きを取り戻していた。
入浴の効果が多少はあったのかもしれない。
また、思い切り泣く事により冷静さを取り戻す事ができたのかもしれない。
今、英子はラブホテルの浴槽につかっている。
そしてそこには、秀樹の親友だった山本がいる。
英子は特に山本と関係をもつつもりは全くない。
しかし、秀樹はその親友である山本の彼女である村上と寝たのである。
しかも英子はその現場を目撃してしまった。
おそらく、山本も英子と同じ心境のはずである。
その山本が私の事を気遣ってくれている。
山本君も傷ついているはずなのに・・・
869 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 17:29 ID:ejddac7p
山本君はいい人だし、今日くらいは・・・
英子の心の中でまるで悪魔がささやいているようだった。
秀樹に踏みにじられたからだ。
秀樹に傷つけられたこころ。
もう、秀樹なんてどうでもいい。死んでしまえばいいんだ!
英子は心の中でそう叫んでいた。
死んじゃえ!もう、秀樹なんか知らない。どうにでもなってしまえばいいんだ・・・
870 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/14 17:31 ID:ejddac7p
秀樹に復讐してやりたい・・・
英子の脳裏には「復讐」の二文字が浮かんだ。
どうやって復讐したらいいのだろうか?
まさか本当に命を奪うわけにはいかない。
殺したい、それくらい憎しみを抱いてはみたものの英子には殺人などとても無理な話だった。
>>次のページへ続く
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