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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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334 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:29:57.77 ID:NvS4gIBG.net
白石と会ってから数日経った。

考えすぎて ぐちゃぐちゃになった脳みそを辛うじて稼働させ仕事をこなしていたんじゃ当然残業位するだろう。

一度休憩を兼ねて一服しに席を立つと休憩所にたまたま戸田さんの顔があった。

「ねぇ小島君疲れてる?」

ドキッとした。彼女というのは相手の事をよく見るのだろうか。

本当のことなど言えず少し口ごもりながら応える。

「どうでしょう?少し残業続きですし…ってどうしたんですか?深刻な顔して?」

「顔色悪いよ?早めに帰ったら?」

「いや、まだ大丈夫ですってww」

「だめ、上司命令。」

「…分かりました。」



336 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:33:37.07 ID:NvS4gIBG.net
何となく不服な感じもしながら缶コーヒーを飲み干して席に戻ろうとする。

「後で看病しに行くけど必要なものある?」

「いいですってwwホントに大丈夫ですからww」

「ダメ!」

「また上司命令ですか?」

「今回は恋人として許可しませんww」


全く他意が見えない笑顔で戸田さんは俺にそう言う。

そして こんな顔をされて拒否が出来ない俺も俺だと思う。

白石の事もあるというのに、ガラスに映る自分の顔がいつもよりずっと嫌いになった。



335 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:30:47.82 ID:z3gjlh+H.net
なんというか、恵まれた人生だな


339 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:47:46.37 ID:NvS4gIBG.net
>>335
確かにそうだな。

ジャムさんみたいな人とか伊達みたいな友達とか戸田さんとか白石とか人には恵まれてると思う。

恵まれすぎてると思う。



338 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:44:31.57 ID:9y9jekjA.net
すれ違いと疑心暗鬼って人としての本音から どんどん遠ざかるよね。

他人の人生生きてるみたいな状態になっちまう。いろいろ読んでて胸が痛い。。。


339 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:47:46.37 ID:NvS4gIBG.net
>>338
だね・・・
難しいよね・・・

「小島君は寝てて!私適当に何か作るから!食欲ある?おかゆでいい?」

俺が帰宅してから そう時間が経たずに戸田さんは家に来て忙しなく動き始めた。

俺はと言えば何か知らんがベッドから動くなと言われて背こうものなら厳しい目線で「動かない!」と訴えられる。

そんなもので睨まれては むやみに動くことも出来ず、仕方なしに天井と にらめっこを始めた。

ここ最近は時間があれば どうするべきかを考える。

白石のこと、戸田さんの事。

あんまり長く待たせるのも白石に悪い。

かといって戸田さんに好意がないわけじゃない。

見極めなければ、より大事な人を。

「小島君?聞いてる?」

「うぇ!?」

見つめる相手が急に戸田さんにシフトする。

間近で俺の顔を覗き込んだ形だ。

「悩みでもあるの?顔色もだけど最近ぼーっとしてる事多いよね?」

よく見ている。本当によく見ている。



340 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:49:35.98 ID:NvS4gIBG.net
「別に、何もありませんてww どうしました?食器の位置とか分かんなかったですか?」

「んーん。おかゆ出来たから声かけたんだけど…ホントに聞いてなかった?大丈夫?」

「あ、ああ。すみません。ありがとうございます…」

わざわざ持ってきてくれたようだ。

「おいしいかは分からないけれど…」

そうはいったものの器をこちらに渡す気配のない戸田さん。

「あの?」

「いいから!一回やってみたかったんだよねーwwはい、あーんww」

食わない訳にはいくまい。せっかく作ってくれたのだ。羞恥を覚えながら戸田さんの料理を平らげる。

「そういえば計ってなかったけど熱はある?」

「あんまりそんな気はしませんけど…体温計どこにいったかな…」

「あ、いいよ。ちょっとごめんね…」

不意に戸田さんの手が額に近づく。

今でも思う。何故俺はこの手を払ったのだろうか。

考えるより先に体が動いていた。



343 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:52:28.18 ID:NvS4gIBG.net
「ッ!」
「あ、す、すみません!」

たぶん戸田さんよりも俺の方が慌てていたと思う。自分でも原因不明のまま いきなり手を払いのけたのだから。

「あ、ご、ごめんね!嫌だったよね!ベタベタして!」

「あ、違!」

「私、隣の部屋にいるから、何かあったら言ってね。」

「あ…」

弁明する間もなく戸田さんは寝室の扉を閉じて居間に行ってしまった。

「…何やってんだ俺…」

声に出さずにいられなかった。情けなさとか不甲斐なさとか、そんな感情がないまぜになる。俺のために尽くしてくれてるっていうのに。自分勝手だ。

明確な原因も分からないまま自分にいら立って一時間くらいは眠ることが出来なかった。

それでも疲れていたのは本当らしくいつの間にか眠りに落ちていた。



344 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:55:14.63 ID:NvS4gIBG.net
朝日が差し始めて眩しさで目覚める。

「朝か…」

誰ともなしに呟いて体を起こす。

出社の準備しなくちゃ…のそのそと起き上がりながら時計を見る。

朝十一時過ぎ。完全に寝坊だ。

「ウッソだろオイ!!!」

居間の方に行くと戸田さんの姿が無かった。

どうやら時計がずれたとかではないらしい。

働かない頭で急いで連絡を入れようとしてスマホを見てみるとメールの着信が一件だけ。

送り主は戸田さん。

『小島君体調悪そうだから今日は休みって伝えておくので ゆっくり休んでください。』

とりあえず無断欠勤には変わりないので上司に直電する。出ないものかと思ったが意外にも一回目の数コール目ですんなり出た。ちょっと早めの昼休みでも取っていたのだろうか。



346 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 00:57:30.07 ID:NvS4gIBG.net
「あ、お疲れ様です!上司さん!小島です!」

『おお!小島!大丈夫か!?』

緊張しながら上司に掛けると上司の方が驚いたような声を上げた。

「申し訳ありません!無断欠勤なんて…」

『いや、それより身体は大丈夫か?戸田君からは残業中に青い顔してたから流石に帰したと聞いていたが…』

字面だと思いのほか体調が酷いように見える。確かに事実なのだが。

「あ、はい!お陰様で!すみません!今からでも出社しま…」

『あー!やめろやめろ!今日は良いからゆっくり休め!明日も休みだろ?体壊されたら元も子もない!』

「しかし資料がまだ…」

『最低限あるからいい!お前には私だけじゃなくて部長とかも期待してるんだから無理するな。分かったな?』

「は、はい…」

相変わらず過大な評価である。

もう一度念入りに『来るな』と『早く治せ』を言われて電話が切られる。

平日に唐突に休みをもらうなんて思っていなくて少し驚いたが もう一つしなければならないことを思いつく。

戸田さんに連絡せねば。

しかし戸田さんは昼休みにも就業後にも掴まらず、仕方なしにメールだけで済ませた。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, すっきりした話, 純愛,
 


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