2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg
 
 

おすすめ記事

 
 
 

おすすめ記事(短め)

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 

 

三十路の喪女に彼氏ができたときのお話
(9ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


118 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:41:37.90 ID:LZSY7jKs.net
「Mさんは、存在価値ナシってレッテルが張られた自分に、存在価値を見出してるはずですよ。

本当に自分に存在価値がないと思ってたら、人はなかなか生きていけませんから」


「え…どういうことですか…?」


「Mさんは、子どものころから親に半ば捨てられていて、ずーっと"お前に存在価値はないよ"というメッセージを受け続けてきたわけです。

言い換えれば、Mさんにとっては自分には存在価値がないんだと認識することだけが親と共有できる唯一のものであり、接点でもあったわけです。

要は、親にとっての"いらない子"であり続けることだけが彼にとっては"自分の両親の子"であり続ける、唯一の方法なんです。

だからそのレッテルを無理に剥がしたりしたら、絶対に駄目だと思います」



119 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:42:03.07 ID:LZSY7jKs.net
「え…っと、意味がよくわからないです…。

M君は、自分から親に見切りをつけたわけだし、もうそういうこだわりがなくなったから、縁を切ったんじゃ…」

「子どもはみんな、無条件に自分を認めて受け入れてくれる、親という後ろ盾があるからこそ、安心して社会へ出て行けるんです。

親から認めてもらえなかった子どもは、いつまでも親を卒業できないまま親に認めてもらうためだけの人生を送ることになります。

人生は、ステージをすっ飛ばしてクリアすることはできないんです。

今でもMさんは、親から認めてもらうことだけを生きる目的にしてると思いますよ」





120 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:42:27.89 ID:LZSY7jKs.net
「でも……親に認めてもらいたいなら、絶縁なんてしないんじゃないでしょうか?

M君が どんな生活をしていようと、両親はもう、M君のことを見ていないんですよ?」


「でもMさん、自分から絶縁することで、親の望みを叶えてあげてますよね。

いらない子である自分を親元から排除したし、なおかつ、自ら家を出ることで、世間体を気にする両親の名誉も守った」


「えっ、そんな………こと、しますかね……??それは単なる偶然というか…」

こじつけでは?という言葉が、喉まで出かかっていた。

「私がMさんのこと言い切っちゃマズイでしょうけど、少なくとも私はしました、そんなことを。

父の暴力に耐えている母に、自分も暴力を受けることで認めてもらおうとしてたんです。

殴られた跡をさりげなく母に見せたり、いろいろしました。思ったような反応はありませんでしたけど」


「そんな…」



121 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:42:54.95 ID:LZSY7jKs.net
「まあ、そういうことをやるのは無意識なんです。親に認めてもらおう!なんて意識しながらやってるわけじゃない。

私の場合、カウンセリングで そういう構造がわかってなんとか離脱しましたけど自覚がなければ、そこから離脱することはまずできないと思います。

だって自分の無意識が、好きこのんでやってることですから。

表面的には、どうして私ばっかりこんな目に遭うの?って思ってたんです。

それなのに、別れられないんですよねー。

やっぱり好きだから別れられない、なんて思ってましたけど。

でも ほんとは違って、私にとってカレは親に認めてもらうための道具でしかなかったんです。

親に認めてもらう前に、道具を手放すわけにいかなかったんですよねー。

一方的に私ばかり殴られて、はたから見れば被害者です。

でも、私はそうやってカレを利用して、むしろカレに私を殴らせていたんです。

カレが改心なんかして、殴ってくれなくなったら困るんです。

だから、絶対に反省や更生のチャンスなんて与えずに、ただ耐える。

カレはカレで、私を殴ることで何かしら得ていたんでしょうね。

共依存とはそういう関係です。

お互いを、自分が生きるための道具としか見ていない人間関係です」


122 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:43:19.46 ID:LZSY7jKs.net
正直に言います。

私、このときSさんに ちょっとイラっとしてました。

どうしてこの人は自分の話ばっかりするんだろう。

私に知識をひけらかしたいの?

M君と重ねて、自分に同情でもしてほしいの?

だとしたら、とんだお門違いだ。私はM君の話をしにきたんだから。

そんな気持ちが態度に出てたと思う。

このときの私は、たぶんものすごい感じ悪かった。


123 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:43:44.17 ID:LZSY7jKs.net
「すみません、共依存のことはわかったんですけど… それはM君と、どう関係するんでしょうか?」


「Mさんが私と同じように、親から認めてもらいたいと思っているなら それが無意識であればあるほど、彼は人を道具にし続けるだろうなってことです。

現実の行動として、彼は絶縁までしてますし表面上は、自分は親から完全に自立したと思っているでしょうね」


「それは………M君が共依存だってことですか?私はそうは思いませんし、もし無意識がそうであっても、そんなに問題にすることでもないように思えるんですけど。

別にそれで困ったことが起きてるわけでも、何でもないですし」


「喪子さん、矛盾している」

Sさんにバシッと言われた。


「Mさんについて困ったことが起きてるから、今日はうちに来たんですよね?」

「そ、そうですけど…」




124 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:44:11.70 ID:LZSY7jKs.net
そうだけど、そうじゃないんだ。

私はその話をしに来たんだけど、その話がしたいわけじゃない。

話だけなら、Sさんの話はまるで池上彰のように、丁寧でわかりやすかった。

それなのに、なんとも言葉にできないモヤモヤに支配されてSさんに対するイライラばかりが募っていく。

「私はM君の生い立ちとかが知りたかっただけで…その確認がとれたから、別にそれでいいかなって。

誰かにM君の評価をしてほしいわけじゃない…。

それは、私自身がM君と付き合って見極めることだと思うから」


「生い立ちの確認とれればいいってことはMさんがネグレクトされてたのがわかってよかったー、ってことですか?」


「何ですかそれ!?そんなんじゃないですよ!!」


「じゃあ、何です?」

何です?と問われて、たじろいだ。だって自分でも一瞬、「じゃあ何なんだ?」ってなったから。


125 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:44:36.98 ID:LZSY7jKs.net
「…O君の話で、それが確認できたから…これからはM君を支えてあげられるかな、って」

「どうして喪子さんがMさんを支えてあげなきゃならないんですか?Mさん、これまで喪子さんいなくても、やってこれてるじゃないですか」


「でも!M君の生活がおかしいから、心配なんですよ!」


「その生活を好きこのんで送ってるのは、他ならぬMさんですよね。彼は もういい大人で、親から強制されてるわけでもないんですよ?」


「O君の話でわかりました、M君は普通の生活を知らないんです。

だから ちょっとお節介だけど、私がフォローしてあげれば そのうち、ちゃんとした生活に戻れるかもしれないし…」


「ちゃんとした生活って、誰にとってちゃんとした生活なんですか?喪子さんにとって、ですか?」


「違いますよ!一般的にってことで!」



126 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:45:00.46 ID:LZSY7jKs.net
「Mさんはそれを望んでいるんですか?

もし彼に、今の生活を改善する気がないなら、喪子さんがやろうとしていることは 知人夫婦や両親がMさんにやった"押し付け"と一緒じゃないですか?」


「はい…!?」

たたみかけてくるSさんに、どんどん混乱していく。

自分で何が言いたいのか、何がしたいのか、頭の中が白くなる。


「私は、別に、そうじゃなくて…

……M君がもっと、自分を大事にしてくれればいいなって思ってるんです。

確かにそれは、私が勝手に望んでることです。でも、付き合ってるのに心配もしちゃいけないの?

私は男の人とのお付き合いは、確かに初めてだけど… 相手のためを思って行動することは、そんなに責められることなんでしょうか?

生活能力が低い彼氏の世話を焼いてあげたいって思うのは彼女として、そんなにおかしい行動ですか?」


「全然おかしくないです。当たり前のことだと思います」


「………じゃあなんで!」


127 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:45:27.92 ID:LZSY7jKs.net
「あの、ちょっと待った」

私の不穏な空気を察したのか、O君が口を挟んだ。

「あのさ、Mの友達としてではなくて、喪子の友達として言わせて」

「………なに?」

「あのー、余計なお世話かもわからんのだけど……Mはちょっと、癖があるっつーか……女癖悪いんだよ」


ものすごく言いにくそうにするO君。

考えてみれば、このときのO君は、私とM君の間に立たされて、ついでに私とSさんの間にも立たされて、わりと可哀想なクッション役を果たしてくれていた。

「ああ…知ってるよ。告白したとき、M君が自分から話してくれた」

「え、そうなの?」




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 相手の過去, メンタル, メンタル,
 


\ シェアする /


関連記事

 
































easterEgg記事特集ページ

 

新着記事

 

 
 
 

殿堂入りのおすすめ記事

 
 
続きを見る
 
 

こちらもどうぞ

 

 

おすすめ記事1

 

 
 

おすすめ記事2

 


 

おすすめ記事3

 


 

人気記事(7days)

 

 

新着記事