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妹とSEXしてしまいました
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710 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:26
【5月19日 はれ】

姉貴は、顔をひきつらせたてけど、すぐもとの笑顔に戻った。

無理やり戻したという感じだった。

「あっ、あ、あ、ゴメンね!」って言いながら、バタンと玄関のドアをこじ開け、姉貴は出てってしまった。

早紀と二人で、まだ呆然としてた。


「どうしよう・・・」

早紀が俺に向かってつぶやく。

俺は何も言えない。とりあえず服を着せて、自分も着る。

「お姉さんに・・・見られた・・・」

「・・・大丈夫だって、姉貴なら、ああいうキャラだし、大丈夫だろ。」

俺は なんていっていいかわからなかった。

けど言葉を濁して、早紀と自分に言い聞かせた。

時計を見たら、もう11時だった。



深夜1時。

姉貴はまだ帰ってこない。

早紀と俺は、まだ心配して起きている。

「ちょっとそのあたり見てくる・・・・」と俺が言うと「私も。」って早紀もついてこようとする。

「早紀は、、カギかけてもう寝てな。心配いらないから。」

「私も行く。」

「明日だって大学あるだろ。大丈夫だから・・・」

「やだ!行く!」

「・・・わかった。行こう。」

早紀の気迫に押されて、俺は早紀と二人で家を出た。



715 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:29
【5月19日 はれ】

とりあえず、近所の公園や、コンビニや、ファミレスや、喫茶店や、マンガ喫茶や、、、、

明るいところをとにかく探した。


普段の姉貴なら、帰ってこないくらいでは、まったくもって心配なんかしたりしない。

でも、さっきの姉貴は、、、

玄関のドアへ振り返る瞬間の、姉貴の顔は、、、あの表情は、、、

明らかに、俺の知っている、いつもの姉貴ではなかった。



深夜3時。

早紀にいったん帰るように言おうとした時、俺の携帯がなった。

姉貴からだった。


「ヤッホー!」

「姉貴・・・こんな時間まで・・・どこにいるだよ・・・」

「あ、心配いらないから! 友達の所で飲んでるから! このまま飲み明かすから!じゃ〜ね〜!」

「ちょっとまっ」

それだけ言うと、姉貴は電話を切ってしまった。

声の感じは、普段の姉貴に戻っていた。


「お姉さん、どうしたんだろう、、やっぱり、私達があんなことしてたから・・・」

「・・大丈夫だって、電話の調子だったら、まったく平気だから。」


早紀は ぎゅっと腕にしがみついたまま、寒さで震えてる。

だから、その日は そこで家へ帰って、眠った。



716 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:31
【5月20日 はれ】

俺と早紀は、学校も会社も休んだ。ふたりともすごいクマだった。

姉貴は相変わらず帰ってこない。

何度も何度も電話をかけた。

繋がらない、、、その度に、俺と早紀は不安になる。

早紀は俺にしがみついて、少しは不安を取り除こうとしてた。

俺も早紀を抱きしめて、少しは落ち着きを取り戻そうとしてた。



夕方、俺の携帯がなった。

いつもの姉貴の声が聞こえた。

「今ねぇ〜、友達の家にいる! ほとぼりが冷めたら帰るよ!今帰っても、なんか、気まずいじゃん?あはは!」

とか言ってる。

声は元気だった。

早紀には、変な心配をかけさせたくなかったから、早紀とも姉貴と話をさせて、大丈夫だということを確認させた。

俺の思い過ごしだったかな、、、、


早紀も俺も少しは元気になれた気がする。

いつもの姉貴の声を聞けたから。



718 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:32
【6月2日 はれ】

その日、英子さんから、電話があった。

早紀と二人で会いたいって。


早紀に聞くと、

「・・・会いたくない。」

ってうつむく。

「でも、もう1ヶ月くらい、会っていないんだよ?」

「・・・でも」

「早紀と、どうしても話したいことがあるって。」

「・・・」

俺は、喫茶店での、英子さんの涙を思い出した。

「英子さん、とっても寂しそうにしてたよ。」

「・・・」

「・・」

「・・・」

「・・・じゃあ、俺も一緒についてってあげるから。ね。」

「・・・うん。」


早紀はうなずいてくれた。

頭をなでてやった。



721 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:36
【6月4日 はれ】

英子さんと待ち合わせの、駅前広場。

早紀は俺の手をギュッと握って、おどおどしてた。

「不安?」

「・・・うん。」

「大丈夫だから。安心しろって。」

「・・・うん。」

人ごみの中から、英子さんが見えた。

英子さんは俺たちを見つけると、遠くから手を振って迎えた。

英子さんが駆け寄る。

ちょっと息を切らしながら、英子さんは早紀に微笑んだ。

「久しぶり、早紀ちゃん。」

「・・・うん。」

まだ、早紀は、少し俺を微妙に盾にしてる感じ。

「早紀、ほら・・・」

俺が早紀を前へと軽く押し出す。

早紀は下を向いたまま。


英子さんは ちょっと困った表情をして、またすぐ笑顔になって言った。

「早紀、これから ちょっと遊びに行かない? ね、雄一さんもいっしょに。」

「いいっすね、行こうよ、早紀。」

「・・うん。」


そして、その日は3人で、いろんな所へ行った。

英子さんも、年甲斐もなく、ハイになってた。

早紀は最初は、おどおどしっぱなしだったけど、だんだん英子さんにも自然に接するようになってくる。


反対に、俺の中で、そんな早紀をみて悲しくなってくるのが感じた。

英子さんと楽しく話せば、それだけ、早紀が、遠くへ行ってしまうということ。

英子さんに微笑みかければ、それだけ、早紀が、、、、


そうして、早紀を真ん中に、3人で手を繋いで歩いていった。





>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, 純愛, すっきりした話, 胸キュン,
 


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