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女だけどバイクの免許とったら人生が変わった話する
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637 :774RR:2005/06/07(火) 16:16:33 ID:0cdGe2bj
お疲れさま〜

つ(茶)

続きをワクテカして待ってますが、自分のペースでどうぞ〜


638 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/07(火) 16:29:11 ID:Ff35PZTo
ありがとう...

ドキドキしながら書き始めましたが温かくて親切だったので嬉しいです。

ごちそうさま m(_ _)m



641 :774RR:2005/06/07(火) 18:31:12 ID:dUJKVFLq
>「ちょっと〜☆?」とか「キャー♪!」とか枕に顔をうずめて奇声?をあげながら足をバタバタ

(・∀・)つ(萌)





674 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/08(水) 14:03:50 ID:CDhzbAxh
>>636 から続き↓

11月になると仕事が急激に忙しくなり、教習所に通うのが難しくなってきた。

やっとつかんだコツを忘れそうで焦りを感じた。

毎日イメージトレーニングをして、頭の中では教習車のホンダCBに死ぬほど乗りまくり、会社の昼休みにコッソリ会議室に こもってコースを覚えたりしながら、合間をみては教習所に通った。


トロくて人より長く時間がかかったが、ようやくバイクに乗るのが楽しく、面白いと思うようになった。

教習所に通うようになって変わったのは、それまでは不眠気味だったのに、まるで電池が切れるようにぐっすり眠るようになったことだ。

春樹さんと出会った夏から季節は秋になり、空は抜けるように遠くなった。

誰かを好きになると見慣れた風景もフィルターを通したように綺麗に見えたり、胸にせまるように目に映る。

私は会社のビルの窓から毎日見ていた夕焼けも、特別にきれいだと感じるようになった。


夜、布団に入り目を閉じている時、お風呂で湯舟に浸かっている時、バイクのエンジン音が遠ざかっていく時、、、春樹さんのことを想った。。。



今日はここまでですm(_ _)m



689 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/09(木) 20:58:59 ID:wdHi/NC3
>>674から
つ(続き)


11月の終わり。ついに卒験。

前の晩、春樹さんに電話した。電話で話すのはこれで二度目だった。

電話をするのはドキドキしたが、卒検の前に春樹さんの声がどうしても聞きたかったのだ。

ライン取りが甘くコーナーで膨らみやすい。スラロームのタイムぎりぎり。

...心配はいくらでもあった。春樹さんはひとつひとつアドバイスをくれながら優しく励ましてくれた。


私「春樹さんお父さんみたい...。」

ハルキ「オレ?ひどいな〜。せめてお兄さんにしといてよw」

私「スミマセンお兄さんでしたw!...お兄さん。試験に受かったら、一緒に走りに行ってくれますか?」

...どさくさ紛れにふざけた言い方ではあったが、ほんとは真剣も真剣。

ハルキ「ん!もちろん!ルート考えるのは任せて。明日、落ち着いてやれば絶対受かるから頑張りなよ?」

私「...春樹さん、お正月は...四国に帰ってくるんですか?」

ハルキ「正月ねー、友達に旅行に誘われてて迷ってるんだよね。...だからもし正月に帰らないとしたら、そっちに帰るのはゴールデンウイークか夏休みになるかなー?」

私「......。(明るく)そうなんですか〜。..明日の事考えると今からお腹痛いです。とにかく、頑張ります。。」

(ゴールデンウィーク...と、遠いな(T-T)..)





691 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/09(木) 21:16:06 ID:wdHi/NC3
試験当日は平日だったので会社を休んだ。

朝から体は緊張でガチガチ。自転車に乗って教習所に向かいながらイメトレをした。気がついたらクネクネ蛇行運転をしていて信号待ちの背広のおじさんに変な目で見られていた。



...ポケットで携帯が震える。。春樹さんからだ...

【おはよう!ニーグリップ忘れないでね!リラックスしてガンバレ(^-^)v春樹】

う、嬉しい...けど緊張でお腹が痛くなってきた。。(あー試験が終われば...試験さえ、終われば...)


私の試験の順番は最後から二番目。人が試験を受けている様子を見ていると緊張するので見ないでコースを繰り返しイメトレした。


とうとう私の番になり試験が始まった。が、頭が真っ白で試験中のことは ほとんど記憶になし。

あるのは途中で一回ふらついて足を付いてしまい危ない!と焦った事だけ。

私は冷や汗を流しながらも無事に完走した。



短い注意説明の後、淡々と告げられる。

「はい、合格です。」

その日は全員合格だった。



私はフーッ息を吐いた。

早く知らせなくちゃ...春樹さんに。。。頭の中でZZRに乗った背中を想い、追い掛けていた。


次回は少し日にちをあけます...m(__)m



743 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 18:59:29 ID:KP3IK3mW
こんばんは。支援アリガトウゴザイマス!!(´・ω・`)

最後まであと3回か4回投下で終わりそうなペースです。

>>691より続き
合格を春樹さんに電話で知らせようとしだが、今日が平日の午前中だということを思い出してメールを打った。もどかしかった。


【合格しました(T-T)!春樹さんのおかげです。春樹さんがいてくれたので頑張ってこれました。ありがとうございました!また詳しく電話で話しますネ(^-^)冬子】


春樹さんは やはり仕事中らしくメールは返ってこない。私は携帯が気になりソワソワしながら待ち続けた。夜、待ち切れなくて携帯に電話をした。


春樹「もしもし。冬子ちゃん?合格おめでとう!今電話しようかと思ってたところ。受かってよかったね!。今日オレも朝から落ち着かなかったよw。」


私「ありがとう。。もう嬉しくて!嬉しくて!ほんと春樹さんのおかげです。バイク買うから一緒にツーリング行って下さいね。」


春樹「頑張ったもんね。うん、冬子ちゃんよく頑張ったよー。バイク買ったらツーリング行こうね。」


それから しばらくは試験の話や免許の写真などの話で盛り上がった。そして。。


私「そういえば....」

春樹「ん?」

私「...春樹さんって彼女いるんですか?」


私は免許を取ったら聞こうと決めていたことをついに口にした。顔がカァっと熱く、脈が早くなった。






744 :四国冬子z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 19:01:42 ID:KP3IK3mW
いてした。

電話の向こう瞬静にな


春樹「......。いや、いよ。


ないよ...と言にあった「間」。。

後から思ば私は春のことを何知らなかった。。


私「...そうなんですか〜。」

ヤッ...タ!!


樹「ちゃんはいないの彼氏。


聞いてかった質問キターー!!。ドキドキ...


私「、いまん。彼氏...。」


春樹さんの次のえを。しかし


樹「。...うん。まだオレよりずっと若いもんなあ...。きっまだまだいい人現れるよ...。」

私「(えっ...!!あ、、そですー。でもいてア...」


その後もしばく話した。でも何を話したのえててて笑った記のに内容が思い出せない。

電話切ってからも「まだまだいい人れる西う言葉がリフレインし

好きな女のに向かっ言葉かけひとはいな。。


メーいっいくれたし、ましくれたし日名刺をくれたから...もしかしたら...なことを考えていた気持がパチンけた





745 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 19:04:25 ID:KP3IK3mW
12月。私は中古の400ccのバイクを買った。春樹さんと同じカワサキということも選んだ理由だったかもしれない。

新しいメットを被りバイクにまたがると嬉しいというより、身が引き締まる思いがした。

初めて走った朝のことは一生忘れない。朝の冷たい空気に響くエンジンの音。興奮して12月の風の冷たさも感じなかった。

走り出せば狭い教習所とは全く違っていた景色がそこには広がった。

バイクに乗るということはどういう感じ(´・ω・`)?。ずーっと知りたかったその思い。

実際に乗ることでしか得られない答え。その答えにやっとたどり着いた。。


しかし そこまで導いてくれた人に告白出来ないままに気持ちは空中分解し、行き場を無くしたまま、また時間が止まった。


読んでくれてありがとうございます〜今日はここまでです。


--------------------


779 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 13:40:16 ID:YHVMN5om
|ω・`)ごめんくださいすぐに失礼しますので。。支援(水)色々ありがとうございます。ゴチです。

つ(続き)
>>745から↓

12月の日曜日の夕方。一人でスーパーで買い物していたら近所のおしゃべりで有名なオバサンと目が合った。(あ、嫌な予感。。)

オバサン「ねぇー、聞いたんだけど、冬子ちゃんが婚約してダメになったあの男のコ、先月結婚したらしいわよ。それがねぇ...」


私はオバサンの言葉を遮った。


私「もう、私とは関係ないんです。(笑顔)」


オバサンはハッとしたように、気まずそうに笑いながら逃げるように去って行った。

私はスーパーの中をカートを押して移動し、商品を手に取ったりした。でも心は別の事を考えていた。

婚約していた元カレとは高三の時から付き合った。制服で自転車で二人乗りして帰ったこと。初めて手をつないだこと。彼が免許を取って中古の車でドライブしたこと。バレンタインにトリュフを作ってあげたこと。。

可愛い小さな思い出が浮かんでは消えた。二人だけの思い出。一緒に思い出して笑い合う人はいない。。

スーパーを出ると駐車場のライトに照らされたバイクが私を待っていた。(キレイだな。。)

馬鹿みたいだが本気で自分のバイクに見とれた。たまらなくバイクが愛おしく感じる。

エンジンをかけて走り出す。どこも行くアテがないけど帰りたくない。。

私はアキオのバイト先のレンタルビデオ店を目指して走り始めた。





780 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 13:50:41 ID:YHVMN5om
続き↓

ビデオ屋の駐輪場にアキオの赤い原付があった。

厚着してもやはり12月は寒い。バイクを停めて震えながら店に入る。新作のコーナーにアキオの姿をみつけた。

私「アキオ〜」

アキオ「オゥ!いらっしゃいませ。あ、アダルトはあちらですw」

私「アハハ。バカでしょw」

アキオと話していると私は いつのまにか笑っている。。


私「気分がパっと明るくなるような笑えるビデオないかな?」

アキオ「どした?なんかあった?」

私「...まあ。色々ありますわなあw」


アキオはしばらく顔を見つめていたが、どこかに行き、すぐにバタバタと走って戻ってきた。

アキオ「これ。オレのイチ押し!オレ、眠れなかった時、いつもビデオばっかり借りて見てたんだ。何でも聞いてよ♪」

私「へぇー『サボテンブラザーズ』...面白いの?」

アキオ「つまんなかったら金返すってw!...来週飲みに行くか?ホラ、免許取ったし。お祝い。」

私「うん。。そうだね。」


私は来た道よりもずっと温かい気持ちでバイクを走らせて家に向かった。

アキオが優しいのは大人になってもちっとも変わらないないなあと思いながら。。


とりあえずここまでです。今晩時間が出来たらまた来ますデス。。m(_ _)m


--------------------


>>次のページへ続く



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