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ギフテッドの彼女と付き合ってた話
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34 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:01:38 ID:MXx0ba1si
彼女は21の大学三年だけど、大学に籍だけ残して行ってない状態らしい。

店の近くの研究所に派遣されて もう研究を手伝っているとのこと。


その頃 俺は経済学部の二年目で、バリバリの文系だったのが数学をやらされていた。

だいたい一年やると出来るようになるが、俺はてんでダメだった。

そのことを話した時

「俺、数学全然わかんなくて単位ヤバイんだよね…」

「そっかー…でも、大学の数学って簡単じゃない?」

「え?難しいよ?www」

「そうかなぁ…」

「じゃあ今度教えてよ!」

「いいよー たぶん、分かると思うから」

こんな感じで、数学を急遽教えてもらうことになった。


翌週、彼女はいつも通りやってきて、俺は数学の問題を見せた。

自分の学歴に ちょっと自信があったので、心のどこかで自分よりは頭良くないだろうとか思い込んでいたのかもしれない。

だが彼女は問題をみるや

「これがわかんないの?」

と言った。

タメ口で話すようになってもおとなしく、お淑やかな感じの話し方だったので 嫌味言いやがったwww と意外だった。

でも、顔を見ると、本気で不思議そうな顔だった。

本気で、こんなのが分からないなんてありえるの?と思っているようだった。



35 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:02:58 ID:MXx0ba1si
結果、彼女はその問題をあっさり解いて、その後出した問題もなんなく解いた。

「すごっ!」

「すごくないよ? 普通だよ?」

「これめっちゃムズイじゃん!」

「数学ってパターンだから、私はこのパターンを知ってるってだけだよ」

普通、問題を見ても そのパターンがどれか分からないのに…

このころから ただものじゃないと思い始める。

と同時に好きになりはじめていた。


七月くらいになると すっかり仲良くなって、メアドもケータイ番号も交換した。

彼女が俺にちょくちょく数学を教えたり、俺が彼女に映画を勧めたりする関係が続いた。

彼女は映画を ほとんど見たことがなくて、人生の半分を損していると思い、俺は お気に入りのやつを片っ端から勧めまくった。

時々 勧めたのに見ない奴とかいるだろ?でも、彼女は全部見てくれた。それが嬉しかった。

木曜日に喫茶店で彼女の映画の感想を聞くのが楽しみで仕方なかった。


相変わらず俺が数学の質問をすると凄いバカにしたように(彼女は素)教えてきたけど。

ある日、店長が冗談で

「お前ら さっさと付き合え。見ていて こっちじれったいわ!」

って言ったら彼女に

「え、え、でも、付き合うとか、そういうのって、 おかしいっていうか、そういうのじゃないんで!」

って言われた。

アニメみたいに すごい焦ってて可愛かったけど、やっぱり彼女はそういうふうには思ってないんだ…とがっかりした。





37 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:04:23 ID:MXx0ba1si
八月。

店長は沖縄に住む息子の家に一夏でかけるので、店は臨時休業になった。

給料的にもキツかったけど、彼女と会う公式的な理由がなくなったのが なにより辛かった。

15日くらいまでは大学で申し込んだボランティアがあってよかったんだが、それからは暇。

居酒屋も家庭教師も人が余ってあんま入れなくて週二三だったから、週の内4日はなにもないのだ。


俺は、悩んだあげく、彼女をデートに誘うことにした。

メールで『よかったら映画見に行かない? 初映画館行こうよ!』と送った。

その日 返信はこず、一日たってもこなかった。

馴れ馴れしかったかなぁ…結構仲良くなれたと思ったのに…と凹んでいた二日後、『行きたいです!』とだけ返信がきた(なぜかメールだと敬語)


時間と場所は彼女が決めて、結局八月の終わりくらいに2人で映画を見に行った。

いつも地味な服を着ている彼女が、その日は女の子っぽい格好をしてきた。

「あれ?今日はジーパンじゃないんだね。」

「うん、お母さんが男の人と映画館に行くならジーパンじゃ入れないっていうから」

「え?wwwwwそんなことはないけど?wwwwww」

「でもお母さんが言ってたから」

「あーそういう映画館もあるね(?)」



38 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:05:37 ID:MXx0ba1si
はじめてデートしてみて分かったんだけど、彼女は異常なほどに世間知らずだった。

アイドルも知らない、バンドも知らない。

映画館とかゲームセンターに行ったことないってのはパニック症だから分かるとしても、テレビすら見ないというから驚いた。

「でもさ、学校とかでテレビの話とかする時 困らない?」

「私 先生としか話さなかったからなぁ… 研究室の人とは仲良くないし あんまり」

「気になってたんだけどさ、…友達いる?」

「君はカウントする?」

「友達だと思うならカウントしてください」

「じゃあ2人」

つまり、俺が含められたとして、他に1人しか友達がいないことになる。

喫茶店で話をしてる時は基本映画か数学の話だったので、プライベートの話は避けてたわけじゃないけど全然してこなかった。

俺は面白くて たくさん聞いた。

「出身は?」

「生まれたのは東京だけど育ったのはイギリス」

「お父さんとお母さんは何してるの?」

「どっちも研究者」

「は?」

このあたりから 俺は今話してるこの人は もしかして、天才なんじゃないか?と思いはじめた。



39 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:06:57 ID:MXx0ba1si
映画はあんま面白くなかったから割愛。何見たのかも覚えてない。

彼女はチケットカウンターの人とか売店の人とかと話すのも緊張するらしく、人と接する時は「貴方に一任します」って言って離れて行った。

道端でティッシュを配られてもキョドるし、あげくのはてには路上で

「桃がこれだけで1000円!安いよー!」

とか言ってる奴に対して

「あの人、もしかして私に言ってるのかな?私は無視してたことになるの?」

とか言い始める。

映画が終わってから、夕食に誘って一緒に居酒屋に行った。

家庭のこととか、プライベートのことを聞くとあまり答えたがらなかったけれど、俺は もっと彼女のことを知りたかった。

そのためにも、酔わせる必要があると思ったんだ。

「酒、飲んだことある?」

「お父さんとなら」

「そとで飲むのは?」

「お父さんとなら」

「飲みに行かない? やっぱり、酒飲みながら話した方が楽しいよ?」



40 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:07:56 ID:ug2olLIZw
wkwkしてきた




41 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:08:21 ID:MXx0ba1si
居酒屋に入って、しばらく飲むと、彼女はいい感じに酔いはじめた。

俺は聞きたいことを片っ端から聞いた。


「イギリスの頃の学校の友達とかいないの?」

「いない。その学校は普通の授業がなくて、先生と個別にお話するだけ」

「それって学校じゃなくない?」

「頭のいい人だけが行く塾って言った方が近いかも。」

「へー。じゃあ頭いいんだ?」

「周りはそう言う。自分ではそうは思わないけど。私、ギフテッドらしいんだ。」

「へ? 何?」

「ギフテッド」

「何それ?」


酔わせていたと思ったのに、彼女は「ギフテッド」と言った瞬間にシラフに戻ったかのようだった。

まるで、禁句を言ってしまったかのように。


「…私が質問する番ね!」

「いいですよ」

「どうやったら、人と話せるの?」

「…難しい質問だね 逆に、なんで上手く話せないの?」

「だって、何考えているか分からないじゃない?」

「人って他人について あんま考えてないから、気にしなくていいと思うよ。というわけで、酒注文しといて!トイレいって来る!」


「…え…何頼めばいいの?」

「あなたに一任します」



42 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:11:03 ID:MXx0ba1si
結局 頼んでなかったけど。

店を出たのは2:00くらいで終電は当然ないので一緒にタクシーに乗って彼女を自宅まで送り、それから家に帰った。


俺は翌日、ギフテッドについて調べた。

wikiにも載ってるし、知ってる人もいると思うけど一応説明。

ギフテッドは先天的にIQの高い人のことで、いわゆる天才ってこと。


自分の興味のある分野については とことん調べ、学び、理解するが、興味のないことはまったく知ろうとしない。

これがギフテッドっていう明確な定義はないんだけど、IQテストとかで分かるらしい。

俺が天才だと思っていた人は文字通り、天才だったわけ。


それからしばらくたって、夏の終わりくらいに彼女からメールが来た。

親が会いたいと言っているから、夕飯を食べにウチに来ないか という誘いだった。


酔わせたことを怒られるのか…

でも、確かに仕方ないよな…俺が悪いし。

俺は土産を持って彼女の家に行った。



43 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:12:30 ID:MXx0ba1si
最寄駅で待ち合わせて、彼女の自宅に行く。

「ただいまー」

「お邪魔します…」


ドタドタドタ

「君か!君か!上がって上がって!何これ お土産!?ありがとうね!わざわざ!さ、さ、上がりなよ!」

伊東四朗似のおっさんがハイテンションで迎えてくれた。

彼女が自宅に友達を連れてくるのは史上初らしく、豪勢な夕食が用意されていて、ほんとに友達いないんだなぁ と思った。


お母さんは竹内結子がめちゃくちゃ太ったみたいな感じの人で、お父さんは ぽちゃってしてるだろ? って言ってたけど どうみてもデブでした。

でもすごい気さくで、「本当にありがとうね。このまま友達でいてやってね」って何度も言ってた。


夕食を食べ終わって、彼女とお母さんが片付けをしている時に俺はお父さんに別室に呼ばれた。







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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 青春, 胸キュン,
 

 
 
 
 

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