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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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719 :サボテン:2005/06/11(土) 01:17:32 ID:64GPaWu9
飛行機に乗ってしばらく外を眺めていた。直美ちゃんのいる日本に向かってるんだなぁ。

そう思うと、元気が少し出てきた。

バッグから、銀河鉄道の夜を取り出して読み始めた。何度も読んだが、この話はとても好きだった。


食事の時、いくらかウィスキーを飲んだせいか、ぽーっと顔がほてっているような気がした。

何か音楽でも、と思い備え付けのヘッドフォンをしてチャンネルを回してみるが、どれもつまらなかったのでバッグからMDを取り出して聴いた。

いつも聴いている曲だったが、飽きもせず聴いた。

オリヴィア・ニュートン-ジョンのフィジカルが流れてくる。

確か直美ちゃんに聴かせたら、とても気に入った曲だった。この曲を聴くとなんだか、エロい気分になると言っいたのを思い出した。

確か、この曲のPVがそれっぽい作りらしくて、とてもエロチックだと言っていたことを思い出した。

思いだした自分もなんだか、妙な気分になり曲を飛ばした。


ろくな曲も無くヘッドフォンを外したら、隣のイギリス人男性がMDを聴かせて欲しいというので、MDを貸した。

とにかく、やることがない。映画が始まっていたが、これがまたつまらない。せっかく機内上映なんだから、エアポートシリーズとかタービュランスでも、と不謹慎なことを考えていた。


少し寝ていたようで、アテンダントがブラケットを掛けてくれていた。

そのまま寝ようと思ったら、隣のイギリス人男性がMDを返してきた。

お礼にと、ガムと何故かウェットティッシュをくれた。

そのまま、寝ようとしたがイギリス人男性がしきりと話かけて来るので眠れなかった。

そして、彼は勝手に寝てしまった。


高志と最初に会ったら何と言おうか。窓から見える真っ暗な空を見ながら考えた。

また、仲が割れてしまうようなことは絶対に避けたかった。

色々考えたが、結局は高志と会ったときに、状況で判断しようと言うことにした。

直美ちゃんは、俺とつき合うことを快諾してくれたし、高志も手紙では何とも思っていないといった感じで書いてあったが、高志本人を目の前にして話さないと納得できなかった。

結局、色々と考え事をしていて眠れなかった。

そして、日記を書いて取りあえず横になった。

つづく



720 :サボテン:2005/06/11(土) 01:18:16 ID:64GPaWu9
結局 数時間しか眠れないまま成田に到着。午後の3時過ぎでとても暑かった。

色々と面倒な手続きを終えて、国内線ターミナルに向かった。

あと1時間足らずで故郷に帰る。

向こうに着けば、空港では直美ちゃんが待っている。


公衆電話で直美ちゃんに電話することにした。

「もしもし」と、聞き慣れた声が聞こえてくる。この声がとても聞きたかった。

「今、成田に着いたよ。あともう少しで そっちに着くよ。1時間かからないかもしれない」

興奮して、かなり噛んだと思う。とにかく嬉しかった。

「もう、空港で待ってるよ。お姉ちゃんにも電話してあげてね」と言われた。


最近 直美ちゃんのことで頭が一杯で、自分に姉がいることをすっかり忘れていた。

そう言えば、向こうにいるときも手紙を何通か交わして、用があるときだけ数回電話しただけだった。

急ぎ電話した。

姉より直美ちゃん、と思いたかったが唯一の近親者ということを考えると、やはりほっとけなかった。

「今成田着いた」直美ちゃんと電話したとき比べると、素っ気ない自分に気付いた。

「直美ちゃんが迎えに行ってくれるって言ってたから任せちゃった。お寿司とってあるから、直美ちゃんと一緒に家に来て」

と、姉はそれだけ言うとガチャリと電話を切った。

つづく




721 :サボテン:2005/06/11(土) 01:18:39 ID:64GPaWu9
飛行機に揺られ一時間弱。やっと故郷の空港に着いた、懐かしい匂いがするとか、そんな感じはなかったが空から見る、青々とした田んぼや畑を見るとやはり懐かしく思った。

荷物を受け取って、ロビーに向かうと直美ちゃんが待っていた。

あたりをキョロキョロして、俺を探してるようだった。

気付かれないように横から回り込んで、いきなり「ただいま」と声をかけたら、びっくりして こっちを振り向いた。

「驚かさないでよ!もう、お帰り!」元気そのものだった。

明るい笑顔が、以前にも増して明るかったような気がした。


その場で抱き合って再会を喜んだ。

この瞬間をどのれほど待ったか。

会いたくて会いたくて仕方なかった直美ちゃんに、やっと会えた。

そして手を繋ぎ外へと二人は歩き出した。


横では直美ちゃんが笑顔でハンドルを握っていた。

横から見ると、また違った表情が見ることが出来て新鮮だった。

「飛行機は混んでいた?」と直美ちゃんが聞いてきた。

「ヒースロー発は結構混んでたみたいだけど、そんなに ごちゃごちゃ混んでる訳ではなかったよ」

俺は、真っ直ぐ流れる道路を見ながら答えた。

直美ちゃんの顔を見て話したかったが、会ったばかりでちょっと恥ずかしかった。

「いやぁ、でもやっと会えたねぇ〜、本当に会いたかったよ」と直美ちゃんはポツリと答えた。

「俺も会いたくて会いたくて どうしようもなかったよ」

そう答えると、直美ちゃんは左手で俺の肩をポンポンと叩いてニヤっと笑った。

つづく



722 :サボテン:2005/06/11(土) 01:19:21 ID:64GPaWu9
会話に行き詰まってしまい、しばらく沈黙が続いた。

外を見ていると、段々と眠くなってきた。

そして、数十分くらい寝ていた。


はっと目が覚めて「今寝てた!?」と直美ちゃんに聞いた。

「うん、寝てたよ。長旅だったから疲れたでしょ?着くまでゆっくり寝たら?」と言われたが、少しでも話をしていたかったから、無理矢理目をこじ開けていた。

「そう言えば、姉ちゃんが今日寿司とってあるから、一緒に来いって言ってたから、家で晩ご飯食べてかない?」

直美ちゃんはえっ?と言った感じの表情をした。「寿司!?行く行く!」と、寿司に喜んでいた。


自宅に着いた。相変わらず代わり映えのない家だが、日本に帰ってきたんだなと思った。

「ただいま」といつものように玄関から入ると、姉がやってきた。

「おかえり。疲れたでしょ?」と、これまた代わり映えが無くかつ化粧っけのない姉だった。

姉は、少し涙をためていた。

それを見るとなんだか少し複雑な気分になった。

直美ちゃんもつられてなのか、泣き出しそうな顔をしていた。


あまり意味が分からず、取りあえずソファに座り、はーっと息を吐いた。

「直美ちゃん、ご苦労様。今日は晩ご飯食べてって。お酒もあるから」

と姉と、直美ちゃんが話しをしているのよそ目に、パソコンを起動して仕事関係の記録を確かめた。

昨日までの記録を確かめていると、直美ちゃんが後ろからやってきて「帰ってきたばっかりなんだから、仕事は少し落ち着いてからしなさい!」と言われ、苦笑いしながらパソコンから離れた。

つづく



723 :サボテン:2005/06/11(土) 01:19:40 ID:64GPaWu9
バイクがどうなっているか確かめようと、キーを持って車庫に行ってみた。

シャッターを空けると、愛車がそこに鎮座していた。

日本を発つときシートを被せて置いたのだが、シートが取り去られていた。しかも、燃料も半分近く入っていた。


セルを回すと一発で始動した。

吹かしてみたが、いつもの通りのエンジン音だった。

「なんだ、全然回るね。すぐにでも走りに行けそうだね!」と直美ちゃんが、エンジン音に負けない、大声で言った。

不思議に思って、家に入り姉に聞いてみた。

「あ、あんたがいない間 私が借りてたから。整備はちゃんとしてるから すぐに乗れるよ。昨日まで私が乗ってたから大丈夫」と言われた。

そう言えば姉も大型2輪を持っていることを思い出した。

直美ちゃんがニヤニヤしながら言った。

「何度かお姉さんと一緒に走りに行ったよ」と、言った。

なんだか、のけ者にされたようで悔しかった。


改めてバイクを確かめると、カウルが割れていた。

「それは、お姉さんがコケた時のじゃないかな?」と、割れた部分を指して言った。

他にも、タンクに傷が付いていたりと、結構痛んでいた。

「結構走り込んだからねぇ〜」と直美ちゃんは悪そうに言っていた。

「取りあえず動くから、大丈夫だよ。ちょっと走りに行ってみる?」

そう誘ってみると、直美ちゃんはうんうん!と答えて喜んでいた。

つづく




724 :サボテン:2005/06/11(土) 01:21:58 ID:64GPaWu9
さっき、ブレーキパッドを交換して試しに走っていたら雨が降ってきて、マンホールを踏んで思いっきり転んで来ました。皆さんも気をつけて・・・。

今日はここまでです。お休みなさい。


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14 :サボテン:2005/06/22(水) 23:20:50 ID:jrTHGIjp
直美ちゃんが運転する車をバイクで追った。

その間、懐かしい景色を楽しんだ。

何もかも懐かしく感じて、心が弾んだ。

イギリスも良かったが、やはり生まれ育った場所が一番よかった。


直美ちゃんの家の前で、直美ちゃんを待っていた。

数分後、直美ちゃんはツナギを着て出てきた。

「これ買ったんだけど似合う?」

ちょっと照れながら俺に聞いてきた。勿論似合っていた。

「よく似合うよ」そう言うと、直美ちゃんはケラっと笑い俺の腹を叩いた。


そして、いつもの峠に向かった。上りを軽く流してみた、直美ちゃんは軽いどころか限界ギリギリで走っていた。

内心、あー結構派手にやるなぁ、と思いつつ負けじと後を追った。

俺は久しぶりに乗るバイクに慣れようと必死で走った。

段々と感覚を取り戻してきた頃には、いつもの休憩所に着いていた。


直美ちゃんはバイクから降りて、柵に腰掛けていた。暑くて、ツナギのジッパーを開き袖から腕を抜くと、汗がダラダラと流れていた。

「もっと思い切って走ればいいのに〜」と直美ちゃんは、肩をすくめて言った。

俺は苦笑いしながらいいわけした。

「だってイギリスにいる頃はスクーターしか乗ったことなかったから、少し軽めに」と言うと直美ちゃんは、柵から降りてきて俺のそばに来た。

「まぁ、そう言うことにしておこうか?」と笑っていた。

二人で柵に腰掛けながら思い出話をした。

「そういえば ここでおにぎり食べたんだよね〜」と、遠くを見ながら直美ちゃんはしっとりした感じで話し始めた。

「あぁ、おにぎり食べたよね〜。また食べたいな」と俺が言うと、直美ちゃんは俺の方を振り向いて言った

「じゃ、今度おにぎり持ってどこかに行こうか!」と、ニコニコとしていた。


そして、しばらく休んでから下った。

エンジンは快調だが、ブレーキがいまいいちだった。

直美ちゃんが後ろから着いてくるのをミラーで確認しながら、コーナーをゆっくりと回った。

コーナーを回るときの感覚を久しぶりに味わった。最高だった。

直美ちゃんは俺を追い越して先に、下ってしまった。

追い抜くときに俺の方を見て、ニヤッと笑った気がした。

なにを!と思い、更に速度をあげた。前の景色が流れるように見えていた。

あぁ、この感覚だな。と思いながらその快感を噛みしめた。

つづく






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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, すっきりした話,
 

 
 
 
 

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