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不思議な友人と暮らしたひと夏の想い出をぽつぽつ語る
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81 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 18:14:25.56 ID:5hJQxhYCp.net
――1ってさ、どこまでしたら満足するの?


まだツチノコがこちらに越してくる前、カラオケで一夜明かした後にメールでそんな話をした。

彼は精神的に満足したらそれで満たされる派のようだけど、わたしは可能なら触れて欲しいのが本音。

なんでそんなことを聞くかって、彼の性格なんだと思う。あの人はひどく傷付けはするけど、誰よりも優しい。後からわかったけど、わたしにすることは大方自分で試してるらしい。

首を絞めるのも、噛むのも、爪を立てるのも、叩くのも。どの力加減でどう触れてやると、相手にどう伝わるか。必ず自分で体験してる。

それだけ相手に対しての思いというか、気遣いが丁寧なのはプレイ中でもよくわかる。


「やるからには満足して欲しいじゃん。俺だけ満足させて貰ってんのもアレだし。」


「うー、ん。そりゃ…欲情はするんで、イきたいっていうか。うん、最後はね。」


「やっぱそうだよな、なんとなく気付いてたけど。どうしたらイけんの?お前。」


「いやいや、そこはノーマルだから普通の人と同じだよwww」


「あ、ああそっか。そうだよな。よし、次会ったら楽しみにしとけよ。」


「結構です。」


「お前ほんとそういうとこなwww」


――――――唐突に思い出した会話。

そんなこと言ってたっけ。あれ、よく覚えてたなこの人。ちょっと、なんか、逃げたくなってきた。


この夜わたしは、初めて彼に抱かれた。



82 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 19:11:53.76 ID:PiwXnGCU0.net
面白い
続けて


84 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 19:35:40.57 ID:5hJQxhYCp.net
>>82
ありがとう(`・ω・´)

ちまちまぽつぽつがんばります!



83 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 19:34:17.57 ID:5hJQxhYCp.net
思い出してて照れ臭いから、少し間接的に。


そういう目的でその場所に触れる彼の手は、優しかった。痛覚を与える手と、快楽を与える手と。ずいぶんと器用に使い分けるものだと。

わたしのことも、よくわかってる。


「えっ、ま…違う、ちがうんだって、普段はこんな早く…な…。」


「…だろうね。コレ、欲しかったんだよな?」


髪を乱暴に引かれて、露わになった首の根元に噛み付かれる。全身に毒が回るような感覚。

その手に奥まで暴かれて、あっけなく何度も何度も。面白いくらいに果てた。彼も余裕ない姿を見るのが好きらしい。一向に手は緩めてくれなかった。

痛みがある行為が、こんなにイイとは知らず。と言うか、彼のしたい事とわたしの望むことがぴったりハマる。


わたしも、彼に触れた。

体に触られるのは好きじゃないはずなのに、許してくれたその事が嬉しくて、とびきり優しく。触れられる事があんまりないから恥ずかしいって照れる姿が可愛いくて。


たとえ彼の中身は男でも、体は女同士。

行為に終わりがない。


何度でもいつまでも、この幸せな時間の中に、閉じ込めていて欲しかった。






85 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:02:19.08 ID:5hJQxhYCp.net
仕事が始まったドラ子(ツチノコ)と、たまに電話をする日々が戻って来た。

彼は彼なりに忙しいらしい。


「恋人とか作らないの?」

「え?あー、俺すぐ泣かせるからさ。面倒な事になるならいらねーなって。関係に名前なんてつけなくたって、大切なやつは大切なんだし。縛られるの嫌いなんだよ。」


「あーすごいわかる。わたしも仕事忙しくて何人泣かせて来たことやら。あと女の子の恋人はもういいかな、好き過ぎて辛いし。ちゃんと結婚して子供も欲しいし…。」


「そういう現実的なところ1らしいよね。お前となら恋人になりたいとか変な意味で好きとかならなそうだから、すげー楽だわ」


「言えてる。まずありえないだろうね。」


「お互い飽き性だからねー(なー)」


そんななんでもない会話をして、疲れて寝てしまうような日が数日おきに続いた。



86 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:34:38.34 ID:5hJQxhYCp.net
そう経たないうちに、いつの間にか わたしはドラ子の家に居着いていた。

初めて訪れた時のことを正直覚えてない。大事なところかもしれないけど、わたしの記憶にあんまりないんだよね。


でも、いつから入り浸るようになったかはよく覚えてる。

彼女の家に上がるようになって何度目かな。

その時点でわたしは彼女の家にSwitchを持ち込んでプレイしていた。もはや自宅である。

「白ワインあるけど、開ける?」


「お、いーねーいーねー。飲もうよ。」


画面でちょろちょろ動くイカのキャラクターを目で追いながら返事をする。

二人で交代でわーわーとゲームをしながら酒を煽ること小一時間。



87 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:35:23.00 ID:5hJQxhYCp.net
ゲームのカメラワークのせいなのか、酒の度数が強かったのか。何が悪かったのか。

見事にわたしだけが悪酔いしていたwwwwww


本当は翌日仕事もあるからと自宅に帰るつもりだったのに、これじゃ全く動けない。気持ち悪さと動悸とでぐるぐると回る視界に耐えかねてベットに倒れこんだ。


「あーあー、もう、大丈夫かよ?今日はもう泊まっていきなさい。ほら、水飲んで。」


「うーんー…うー…。」

もう指一本も動かせない。完全にグロッキーである。

と、不意に目の前にツチノコの顔が現れた。


????(´・ω・`)?????


キス、されてる?…いや、違う。口の中に水が流れ込んでくる。起き上がれないわたしを見かねて、口移しの手段に出たらしい。

本当にやる人がいるとは知らなかった。


わたしはキスが好きじゃない。気持ち悪いと感じてしまうから、極力避けて通って来た。

今、それ以上のことをされてるはずなのに。不思議と嫌だとは思わなくて。ただ、唇がやわらかいなと、そんなことをぼんやり考えてた。


何回かに分けて水を与えたあと、唇を優しく何度も触れあわせて離れていった。

顔にかかる髪と細めた瞳が変に色っぽくて、綺麗だったなぁ。


その後の記憶はありません。特に何もせずに寝たんだと思う。

この日、わたしが酔い潰れたせいで、理由もなく彼らの家に帰る癖がついてしまったのだ。



88 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:36:06.05 ID:5hJQxhYCp.net
よし、ちょっとおやすみ。

和風パスタ食べる(´・ω・`)



89 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:41:13.23 ID:jt4pML7Rd.net
お疲れ様

楽しく読ませて貰ってる


91 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:51:53.23 ID:5hJQxhYCp.net
>>89
ありがとうありがとう(´・ω・`)

わたしも楽しく書いてる。

読んでくれて嬉しい。



90 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:49:44.40 ID:AQT89onOd.net
いいよーいいよー待ってるよー!




92 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:52:25.87 ID:5hJQxhYCp.net
>>90
いえーい、待っててよー。

読者特典に食べかけ和風パスタあげるね(´・ω・`)



93 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:57:50.41 ID:j05MPMfb0.net
まさかのswitch

わりと最近の話だったんだねw

続き待ってる〜


94 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:00:37.37 ID:5hJQxhYCp.net
>>93
遠い昔の夏みたいな書き出しにしたけど

最近です(´・ω・`)

ついつい素直にゲーム好き出ちまったぜ。



95 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:33:36.00 ID:5hJQxhYCp.net
第2章の本題、″彼ら″との毎日。

ここからは一人一人クローズアップして話してみようかな。わかりやすいように少し時系列はいじってるからご了承ください。


ドラ子。


基本人格の方言で話す女の子。とは言え、彼女も時々「俺」って言ったり少しツチノコに寄った喋り方をする。

彼女に言わせると、ツチノコと自分は似てるらしい。よく人格が混ざってしまって自分が誰だかわならなくなるって言ってた。


そもそも わたしは彼女の頭の中を見たことがないからわならないんだけど、イメージでいうと人格それぞれに個室があてられてるらしい。

メインルームみたいなところに出て来た人が体の主になるシステム。

中にはモニターがあって、自分に主導権がなくても映画を見てるみたいに他の人格の体験を見ることもできるとか。


気配がする、しない。元気がない。嬉しそう。そんな事もお互い感じ取れるみたい。


「1ちゃんはツチノコとか皆と話せてええなぁ。わたしも一度、彼らと正面から向き合って話してみたかった。わたしには声は聞こえるけど、姿が見えないやろ。」

そう話す寂しそうな彼女の顔がなんとなく印象的だった。



96 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:34:32.96 ID:iqREE3xAH.net
彼らの家とは

ツチノコとドラ子の家ってこと?


98 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:36:15.65 ID:5hJQxhYCp.net
>>96
そうそう。

それぞれの人格との思い出があるから。

彼、彼女。なんて呼んだらいいかわからなくて、彼らってしました。



97 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:34:47.36 ID:5hJQxhYCp.net
日中仕事をするのはドラ子だから、大体朝はドラ子から始まる。隣で寝ていたにこにこと人懐っこい笑顔に起こされる。

「おはよう1ちゃん、寝坊やでー?」


「え?え?え?なんで起こしてくれないの……!?」


ドタバタと焦ってベッドを出たせいで盛大にコケる。


「ごめんー気持ちよさそうに寝とったけん、起こせんかった(´・ω・`)」


そんな朝が日常茶飯事です。お互いに朝が弱いからベッドから出られずに うんうん唸ってることが多い。でも彼女と寝るようになってから、起きると褒めてもらえるのでついつい嬉しくなる。


「起きてえらいなぁーよーしよし。」


って頭を撫でてくれるのがとてつもなく可愛い。

帰って来てご飯を作ってくれるのも大体彼女。ああ、飯作って待っててくれる人がいるってこんな気持ちか…ってじーんとくるものがあった。







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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛, メンタル,
 

 
 
 
 

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