幼なじみとの馴れ初め
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「香織ねぇ・・・昨日から具合が悪いんだって・・・」
そう言うと2階の、香織の部屋の窓に目をやった。
「困った子よね〜・・・」
そう言うと俺の方を見た。
「そうですか・・・」
俺はそう言って頭を下げると、駅に向って歩いた。
香織がいない道は、とても寂しかった。
その日の夕方、俺は香織の家の前にいた。
ケーキ屋で買った、ショートケーキが入った包みを持って。
相変わらず、呼び鈴を押すのは躊躇した。
躊躇はしたが、でも思い切って呼び鈴を押す。
出て来たのは、おばさんだった。
「香織ちゃん・・・いますか?」
おばさんに尋ねると、「いるけど・・・お部屋から出て来ないのよね・・・」と、困った顔をした。
「そうですか・・・そしたらこれ、香織ちゃんに。僕が来たって、伝えて下さい。」
そう言って頭を下げ、立ち去ろうとした俺を、おばさんが呼び止めた。
「俊ちゃんの顔を見たら・・・元気になるかもね・・・」
俺は おばさんに続いて、狭い階段を上った。
5年生の時に上って以来。
でも、懐かしさに浸る余裕なんてなかった。
おばさんがノックしても、中からは何も反応がない。
「俊ちゃんが来てるわよ。開けるわよ!」
そう言っておばさんがドアを開けたのと同時に、「えっ?」と驚いた声が聞こえた。
完全にドアが開き、布団から顔だけだした香織と目が合う。
「ちょっと待ってよ〜!」
香織はそう言って布団にもぐるが、おばさんはお構いなし。
「さぁ、入って、入って。」
そう言って俺の背中を押すと、「ごゆっくり〜」と言ってドアを閉めた。
ただ立ち尽くす俺。
香織も布団を被ったまま、顔を出そうとしない。
そしてドアをノックする音。
おばさんがジュースとグラスをトレーに乗せて、部屋に入ってきた。
「あら俊ちゃん、立たされてるの?」と笑ってる。
「はい・・・そんなとこです・・・」
「香織に遠慮しないで、座っていいのよ。」
そう言うとおばさんは、クッションに目をやった。
「はい・・・」
俺は返事をすると、クッションの側に腰を下ろした。
「香織ちゃん!いい加減にしなさいよ!」
おばさんは布団の中の香織に、厳しい口調で言った。
「俊ちゃん、香織が出てこなかったらそのケーキ、おばさんに頂戴ね。」
そう言うとおばさんは、部屋から出て行った。
「ケーキとか・・・買って来てくれたの?」
おばさんが出て行くと布団の中から、香織が聞いてきた。
「あぁ」俺はそれだけ返した。
「ケーキ、食べたいけど・・・恥ずかしいよ〜」
布団から顔だけ出して、香織がそう言った。
「じゃ俺・・・帰るから。ケーキ食べて元気出して。」
俺が立ち上がろうとすると香織は、「待って!」と言って布団から出て来た。
でも次の瞬間、「キャッ」と言うと、ピンクのパジャマの胸元を隠し、前かがみにになった。
「帰るよ」
俺は立ち上がり、ドアノブに手をかけた所で、香織に腕を掴まれた。
「待って!一緒に・・・ケーキ食べよ・・・」
「ノーブラだから・・・あまり見ないでね。」
俺の正面に座った香織は、襟元を左手で抑えながら、俺にそう言った。
「上に・・・何か着たら」
そう言われて照れた俺は、そう言うのがやっとだった。
「そだね・・・」
香織は立ち上がると、薄いピンクのカーデガンを出し、それを上にまとった。
でもそれで無防備になった香織。
ケーキが入った箱を覗き込んだり、食べようと前屈みになった時に、チラリと胸元が覗く。
その都度俺は、目のやり場に困って、香織から視線を逸らした。
人の気も知らずに香織は、「おいしい」と嬉しそうな顔をした。
「昨日ね〜子供の頃の写真を見てたんだ〜」
ケーキを食べ終えると、香織はそう話した。
「ふ〜ん・・・」
「そしたらね〜俊ちゃんが水溜りで転んで、ベソかいてる写真が出てきたの〜」
「そんな事、あったっけ?」
「覚えてな〜い?3年生の時だったかな・・・ウチの庭で転んでさ〜」
「そうだっけ・・・」
「お母さんに服脱がされて、素っ裸なの!」
「嘘だ〜!」
「嘘じゃないよ!写真あるもん!」
そう言うと香織は、押し入れから古いアルバムを取り出し、俺の横に座った。
「ほら〜っ!これだよ〜」
確かに俺、素っ裸になってベソかいてる。
「ほらね。」
勝ち誇ったような香織の顔。
「こんな写真、いつまでも持ってんなよ」
「だって俊ちゃん、ベソかいて可愛いんだもん」
香織はそう言うと、その写真をまじまじと見た。
「香織ちゃんだって、面白い写真、隠してんじゃないの?」
「見たい?」
香織はそう言うと、尚も俺に近付き、肩を並べるようにして、アルバムのページをめくった。
「俊ちゃんって小さい頃、ホント小さかったのに、今は背が高くなったよね〜」
時々写ってる俺の写真を見ながら、香織はそう言った。
「今も・・・男にしては高くはないよ・・・」
「でもこの頃って、あたしより頭一個分小さいんだよ」
「だね・・・」
いつしか香織と俺の肩は、ぴったりとくっついていた。
でも俺は、あえて気付かない振りをした。気にしてしまうと、恥ずかしさに耐えれそうになかったから。
香織は気付いてたんだろうか?
肩がくっついてる事に。俺のそんな思いに。
「こっから先は、見せてあげない」
そう言って香織は、アルバムを閉じた。
「乙女の秘密があるもんね〜」
「あっ!ズルイ!」
そう言って香織の方を見た時、すぐ側に香織の顔があって驚いた。
慌てて目を伏せた俺。
「ねぇ俊ちゃん・・・」
香織の呼び掛けに、再び顔を上げた俺。
目の前に香織の顔。
「あたしの事・・・キライかな?」
「キライな訳・・・ないじゃん・・・」
「ホントに?」
「あぁ・・・」
「じゃ何であの時、あんなに大声出して否定したかなぁ?」
「だって・・・俺なんかと・・・香織ちゃんが嫌かと・・・」
目を伏せて呟いた俺の唇に、温かくて柔らかい感触が急に。
「あたしの・・・ファーストキスだかんね」
目の前の香織が笑った。勿論俺もそうだったけど。
「ケーキの・・・味がしたよ」
そう言って笑う香織。
「俊ちゃん・・・ケーキの味、分かった?」
「いや・・・」
「え〜っ!?マジで?」
「うん・・・」
「じゃ俊ちゃん・・・今度は俊ちゃんが・・・ねっ?」
目を閉じた香織の唇に、俺はそっと唇を重ねた。
確かに香織の言うように、イチゴのケーキの味がした。
でもイチゴのケーキよりも、今この瞬間、香織と唇を重ねあってる事のほうが、俺にとっては嬉しい事だった。
「2回もしちゃったね」
そう言って笑う香織。
「あぁ・・・」
「俊ちゃん、何であたしの顔見ないの?」
「だって・・・」
「何よ?」
「恥ずかしいのと・・・」
「何?」
「胸が・・・見えてる・・・」
前屈みになった香織の襟元から、しっかりと谷間が見えていた為、俺は香織の方を見れないでいた。
「えっちぃ〜」香織はそう言い、一瞬だけ体勢を変えたが、また前屈みに戻った。
「ホントは見たいくせに」
きっと香織、俺を見て笑ってる。だから尚更、俺は香織を見れないでいた。
左手をふいに、香織に取られた。
香織は両手で俺の手を掴むと、それを自分の胸に持っていった。
初めて触れる、柔らかい感触。
「あたしも・・・恥ずかしいよ・・・」
その言葉に香織を見ると、香織も赤い顔をしていた。
「直接・・・触っていいかな?」
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