駅でそれぞれの帰る方向のホームに別れる
「またね」「うん、また会おうね」
また来週会うかのようなあいさつで俺たちは逆の方向に歩き出した
俺は耐えられずに「ゴールデンウィークには帰ってくるよ」とだけ振り向いて伝えた
返事の似合っていない苦笑いが最後に見たすみれの顔だ。
振られたんだと思うことにした
自分が最後にろくに話をできなかったことを棚に上げてだ
ゴールデンウィークに帰省して木曜日に手芸屋に行った
一か月ちょっと前と大して変わらない店構え自作ネックレスの棚の前には誰もいなくなっていて
あの時手に取った200円のペンダントは売り切れていた
ホントにマンガかラノベみたいな恋だったなと思って、誰も信じてくれないだろうなと思った
8月に入りこちらの生活にもすっかり慣れた
暑くなり照り付ける日差しが眩しい
脳裏に焼き付いたあの日を思い出す
来週また帰省する。
きっとまた手芸屋に行ってその後チュロスを食べる。
そん時「ポンデリング苺のやつね」って横で言ってくれるあの子がいてくれればいいなと切に願う。
終わりです
なんかすまんかった
さっさとスピーチ書くわ