少したって、幼馴染は「あ〜もう」って言って自分の手で顔を覆った
怒ってるかとおもった
そしたらゆっくり話し出した
「俺、お前が俺のこと好きって知っとったよ、ずっと。高校生にもなって好きじゃない男の部屋に毎日来るようなやつって普通おらんし、学校で会ったら嬉しそうに喋りかけてくるし」
「俺もお前のことずっと好きやった
だからお前が部屋に遊びに来て、何か変な気分になってもずっと耐えてた」
「やけど、やっぱり耐えきれんくなってああいうことしてしまったんよ」
「で、そういうこと続けていくうちに普通に好きって言えんくなった。それと、俺負けず嫌いやけん、俺から好きって言うのもくやしかった」
「キスも、ちゃんとお互いの気持ちを知ってからしたかった。俺もずっとまずいことになったなーって思いよったんよ、これただのセフレやん、って」
って言ってきた
キターーーー
ふぅ
ふぅ
ふぅ
最初、「俺のこと好きって知ってた」って、何自惚れてんだって思ったけど、私よく友達に「1は自分の気持ちめっちゃ態度に出るよね」って言われるから納得した
文章で書くと幼馴染の言い訳みたいに聞こえるけど、実際聞くと真剣味が伝わるというか、すごい愛おしくなった
まあそう思ってたなら手出すのやめろって感じだけどw
そこはあえて何も言わなかった、私が簡単に部屋に行ってたのが悪いって自分に言い聞かせたw
どう返事していいか分かんないで、また沈黙。
そしたら幼馴染が、「やけん、好きって言って」って言ってきた
私は泣きそうになったけど、我慢した
後から聞くと涙目でこうふry
「うん、好き」ってめっちゃ小さい声で言った
幼馴染が、手で私の目覆って、一瞬口にキスしてきた
しばらく手離してくれないで、
「ちょっと離してよw」って言ったら
「いかん、無理、恥ずかしい」っつってきてめっちゃ可愛かったw
くぅぅぅ
胸がきゅんってした
その後しばらく手離してくれないで、離したと思ったらすぐに後ろ向いて、「もう帰る、ばいばい」っつって帰ってった
耳超真っ赤できゅんってした
そんなこんなで、高2の秋ごろにやっと幼馴染と付き合うようになった
長いっつーの
多分泣いてたんだな
男泣きってやつよ
青春だねぇ
後から聞いた話だけど、その日の夜に久しぶりにお父さんとちゃんと会話をしたらしい
「何で?」って聞いたら、「この日は何でもできる気がしたけん」って言っててうけたw
幼馴染は結局高校やめた。
どっちにしろ出席日数やばかったらしいしそれで単位制の学校に編入
学校の廊下で会ったりすることはなくなるんだなーって悲しくなった
けど、またちゃんと学校に通い始めたのが嬉しかった