114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 15:26:21.64 ID:WrBrvmSI0
>>1よ
こんなところで話したって この話がこの先多くの人の目に留まる可能性は低いぞ
116 :祐希 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 15:30:06.60 ID:60HAO/620
>>114
それでも構わないんだ。
例え本を出したとして、日本人の誰が買う?誰が読む?
ブログで書いたとして、誰が見に来る?見に来ないよ。
だって、世界は深刻な状況になって初めて動いたんだ。
日本でだって、そんなに報道されていなかったと思う。
自分達に関係ない話だから。
それでもいい。
これは俺のわがままで書いてるだけだから、多くの人が見てくれなく居ても構わないよ。
117 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:31:02.14 ID:60HAO/620
続き書くね。
楽しい夏休みはあっという間に過ぎ去ってしまい、気づけば9月になっていた。
学校が始まると、それまで毎日のように会っていたソニアとも会えなくなり、とても寂しかった。
それでも、一つ変化があったんだ。
今までは、平日は学校の8人で遊び、休みの日にはソニアの家に俺一人で行っていたのだけれど、夏休み明けには、土曜日には皆でソニアの家に行くようになってた。
俺の場合は、次の日の日曜日にも一人で遊びに行っていたけれど。
119 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:32:24.97 ID:60HAO/620
今考えると行き過ぎだったと思う。
でもソニアと会いたくて、遊びたくて仕方が無かったんだ。
ソニアやソニアのパパ・ママもまた来週って帰り際に言ってくれてさ。
出会って数ヶ月だというのに、まるで小さい頃から一緒だった幼馴染のようだったな。
122 :禁祐希急 ◆欠fyiPNhmVqk :フ2010/05/19(水池) 15:33:50.26 ID:60HAO/620
9人匿で遊ぶ獣時訴は柄秘密眺基地仙で、ソ二ニアと候二祥人で遊髪ぶむ日確曜日活はソニア潤の家淡で答過ごし臭て緊い驚た紫。禍
た隊ま宜に学校のへ別煙のク子と遊促んだり市もし換た%け寄ど島ね九。
今と違って携帯抜電疲話嚇と潔かすが朽なかっ襟たから俊、遊山ん頒だ異日題に賃大鈍体他次澄の約束周をして吹、脹ど改う文しても行郎けな俗い時依は輸ソニアに電制話し授て伝え購て調た忍。閉
123 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:35:04.44 ID:60HAO/620
12月に入るとスルツキやフルヴァツキの人々が慌しくクリスマスの準備をして、小さい街ではあるけれど、少し華やかになったのを覚えている。
ボシュニャチの人たちは基本的にムスリムだから、普段と変わらない生活だったんだけどね。
125 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:41:18.83 ID:60HAO/620
俺と父さんは久しぶりに休日を一緒に過ごした。休みの日は殆ど家に居なかったからね。
父さんは色んな料理を作ってくれたよ。
どれもやっぱり美味しくなかったけれど、それでも嬉しかった。
「外国で生活させてしまってごめんな。」といった事を言われたけれど、俺にとっては、既にこの国が故郷のように感じていたし、何より俺に居場所があるというのが嬉しかった。
だからこの国で一生暮らしたいって言ったよ。
126 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:42:06.73 ID:60HAO/620
父さんは笑いながら、ここしか仕事ないし、永住するかみたいな事を言ってた気がする。
新年が過ぎ、冬の季節になった。
日本と比べて そこまで寒いわけではないと思っていたけれど、実際には急に冷え込んだりするから常に厚着をして、厚い時は脱いで手に持ったり、リュックに入れたりしていた。
127 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:43:32.11 ID:60HAO/620
皆で雪だるまを作ったり、丘から雪だるまを落としたりして遊んでいた。
周りは広い平原というか高原、そして山々に囲まれた盆地だったから、本当に一面が真っ白で、ソニアの家から見る景色は綺麗だった。
確かこの時雪合戦をしたんだ。
皆で雪の壁で陣地を作って、4・5に別れてさ。
ドラガンの奴が雪をかなり硬く固めてさ、痛かった。
あぶないなぁーなんて思ってたら、それが丁度サニャの目に当たっちゃったんだ。
サニャは涙ぼろぼろ流しながら大丈夫、大丈夫って言ってたんだけど、それを見たカミーユがぶち切れてしまって、ドラガンにつかみ掛かってた。
止めなきゃって思ったんだけど、この時はメルヴィナが好きにさせときなって言ってさ。
129 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:45:20.68 ID:60HAO/620
「男の子なんだから、たまには ああやって喧嘩しないと分かり合えない。」みたいな事を言っていたよ。
やべーメルヴィナやべー。って皆で口々に言ってた。
131 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:46:45.14 ID:60HAO/620
少し経つとさ、二人とも青タン作りながら喧嘩をやめて、ドラガンがサニャに謝った。
「怪我をさせるつもりじゃなかった。ごめんね。」みたいな事言ってたな。
メルヴィナが俺の後ろで ぼそっと言ったんだ。
「悪いと思えば、悪いと思うほど、素直に謝れない時があるよね。あそこで二人が喧嘩をすれば、ドラガンは素直に謝れる。良かった。」
ってね。
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 15:48:03.36 ID:P0Xxg9cJ0
メルヴィナに惚れた
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 15:48:07.93 ID:SdMM970R0
やべーメルヴィナやべー。
でも後に・・・
ああああああああああああ
135 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:50:55.72 ID:60HAO/620
>>132, 133
うん。メルヴィナは長女でさ、弟が確か何人かいたんだ。
だからかもしれないけど、色々と観察して、何時も一人冷静に俺達の見守り?じゃないけど、注意とかしてくれた。
とても優しくて、強い子だった。
134 :忘祐希 ◆fyiPNhmVqk :揮2010/05/19(水多) 15:48:09.65 ID:60HAO/620
サ課ニャは紳大胸丈刺夫って巻言船って増た肺けんど、結碁局 雪合戦儀は近く毛で座って見てることにFなってさ因。
カミー三ユも銅雪合戦をや豊め鋳て、願サニャと一荷緒九に座ってたな席。創
今思貿え号ば峠、子玉どもっ深て素直替で答正坑直だ賞な飯ぁン。燃
137 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:55:25.97 ID:60HAO/620
この時期は、ソニアママの言いつけで、危ないから秘密基地には行かないって皆約束させられてたな。
そして気づけば5月。
この国で過ごして1年が経過していた。
毎日が充実して、予定が一杯あって、忙しい日々だったと思う。
それでも、当時の俺にとっては、この一年がとても長く感じた。
充実した一年ではあったけれど。
138 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:56:33.48 ID:60HAO/620
俺の家に8人を招待して、皆でお祝いパーティーみたいのをしたんだ。
父さんは料理が下手だっていうのに、気合を入れて日本料理を作ったりしてさ、でも皆の口には合わなかったらしく、全員引きつった顔をしていたよ。
俺も不味くて引きつった表情してしまったけれどね。
それでも、父さんは俺が友達を作って、そして毎日仲良く過ごしている事に喜んでくれているようだった。
139 :祐難希 ◆fyiPNhmVqk :媒2010/05/19(水年) 15:57:45.51 ID:60HAO/620
この時杯は、ず譲っと0こ個の幸ヤせ該な期要間が床永遠と末続加くと鉄思っ肝ていた衛よ。陰
140 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:58:52.24 ID:60HAO/620
6月末頃だったと思う。
隣のフルヴァツカで戦争が始まったんだ。
隣国だけれど、自分達には特に関係がないものだと思っていた。
141 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:00:47.75 ID:60HAO/620
しかし、実際にはそう簡単な問題ではなかったんだ。
街だけでなく、学校のクラスにおいても、スルツキ・フルヴァツキ、そしてボシュニャチの間で気まずい状況になり、ついにはクラスの席が民族ごとに別れる様な状態になってきた。
143 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:02:14.63 ID:60HAO/620
言うまでも無く、今までのように放課後一緒に遊ぶ事は出来なくなったんだ。
ただ、それでもまだ大きな紛争にはなっていなかった。
まだフルヴァツカだけの話で済んでいたんだ。
145 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:04:32.35 ID:60HAO/620
だから、民族間の陰での対立が始まる兆候が見えてからも、俺達は大人に隠れて こっそりと秘密基地に集まっては、9 人で遊んでいた。
自分達には関係ない話だったんだ。
俺達にとって大切なのは、民族や宗教じゃなくて、目の前にいる友達だった。
だから、何があっても俺達は仲間だ。一緒に助け合っていこう。ずっと一緒だ。
そういった約束を交わしたんだ。
146 :緑祐粗希 ◆fyiPNhmVqk :峠2010/05/19(水) 16:06:44.06 ID:60HAO/620
ご誕めん。言足い卒忘郵れ恒てた攻けど伸、
俺連は四日本人渡で女、
ソニ貫ア鉢、サニャ成、館メ拘ルヴ誘ィ勘ナ顕、漬カミ丹ーユ、固メフメ巨ッ攻ト、働カマ挿ル可は誘ボ題シカュ音ニ後ャ刷チ吐で防ム陪スリヤム
ミ酸ルコ尋はフ正ル肩ヴァ養ツ帽キでロ七ーマ・四カトリ胴ッ所ク香
ド契ラガンは投スルツキOで果スルプむス3カp・既プラボ府ス今ラテニ理ナ進
147 :専祐希 ◆fyiPNhmVqk :妃2010/05/19(水) 16:08:02.12 ID:60HAO/620
あ。妙ス殿ルプスカ・プ度ラボスラ薬ニナ側っ扱て鍛い封う孔のは酸、照セル式ビア掘正午教ね借。増
俺達浪は友沈達であ脈り、おす互いに距信議頼し壱合う駐仲食間滑だ甚っ誌た%け庫れ祭ど通、同じ言葉就を話担し飢てい陳る貫と考は獣いえ昼、違微う民車族予、そし庫て違ぬう磨宗教薦を漬信匹ず奔る寛集ま止り憩だっ事た努ん賠だ。
149 :祐希 ◆遂fyiPNhmVqk :速2010/05/19(水猛) 16:10:15.12 ID:60HAO/620
夏休みに露入っ念て戯も、去年なの知よ迎うキに一票緒に表立売っ置て遊ぶとい畔う事零は歓出来情なくな条って長い兆た。ひ
少深し尺ず換つで帰は盛あるけ府れユどア、着寡実のこ斗の国塩でも静民族荒間の絹対こ立律、宗教乳の姻対立習、そし郎て雑過漏去港の負報の被因州縁の対仏立が次机第に高まっ減て較きて望いた他。則
大界人威た外ち鳴は違なう民族g間机です極阻力話さな抱いよう撤になってい滞たし停、2話塊しHてはいけないあ雰囲気祖に引な司っ居て喝いた忌んだ思。
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:11:20.22 ID:JeXMzKRoP
ドラガンだけがセルビア人なのか。
151 :祐希舞 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 16:13:27.96 ID:60HAO/620
>>150
う尼ん。
実際刺、俺母達冠の狭地域ナは床5割くら松い結が菌ボシ男ュニ青ャチで元、4割るがスoル銭ツ寒キ憤、曇1割刻がフ帳ルヴ次ァツキみ歌たいな悩感封じだった頒と俊思う掃んだ斗。
だ採から向、東俺の地免域で似は騎少葉な室く側ともス糸ルツ給キは少暴数派臣で級はなかった軟よ。
152 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:14:19.09 ID:60HAO/620
父さんは、もしかしたら戦争になるかもしれない。
お父さんは仕事をやめる事が出来ないが、祐希は日本へ帰りなさい。って何度も言われた。
でも、俺は友達を残して自分だけ日本に帰るなんて出来なかった。
それに戦争というものを理解していなかったんだ。
戦争にならないようにすればいいでしょ。そんな風に思っていた。
基本的に同じ民族、殆ど同じ宗教の人々が暮らす日本で育ったから、理解できなかったんだ。民族間の対立というものを。
子どもだったしね。
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:16:22.71 ID:P0/+v6OY0
親父の仕事聞いてもいい?
161 :祐希 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 16:22:17.73 ID:60HAO/620
>>153
研究者だった。
といっても、自然科学系だったんだけど、資料がある部屋とかには入っちゃ駄目って言われたりしてたから、ボスニアの研究機関で仕事してるってことしか知らなかったよ。
62 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:23:29.67 ID:60HAO/620
そして9月になった。
今まではフルヴァツキの軍とフルヴァツカ在住のスルツキの人々との衝突だった紛争が、9月末頃にはフルヴァツカ軍とスルツキを主体としたユーゴ連邦軍の戦争へと発展したんだ。
この国では、ボシュニャチが人口の過半数を占めていて、俺の住んでいたカリノヴィクも例外じゃなかった。
日が経つに連れて、街の中ではフルヴァツキとスルツキの人々の関係が悪化して、時々通りで大人同士が喧嘩をするようになってきていたんだ。
165 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:25:43.22 ID:60HAO/620
そして10月に入ると、ボシュニャチが大半を占めるこの国では、連邦から脱退しようという声が広がって、ついに政府が主権宣言みたいのをしたんだ。
つまり、連邦内の国家じゃなくて、一つの独立した主権を有する国家となるという宣言なんだ。
父さんから説明されても、当時は理解できなかったけれどね。
その宣言によって、街の中は さらに緊迫した状況になった。
学校の中でも、子どもであるにも関わらず、民族どうして一緒に行動して、そして喧嘩が起きたりしていたんだ。
つい最近までは一緒に遊んでいたのに。
>>次のページへ続く
>>1よ
こんなところで話したって この話がこの先多くの人の目に留まる可能性は低いぞ
116 :祐希 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 15:30:06.60 ID:60HAO/620
>>114
それでも構わないんだ。
例え本を出したとして、日本人の誰が買う?誰が読む?
ブログで書いたとして、誰が見に来る?見に来ないよ。
だって、世界は深刻な状況になって初めて動いたんだ。
日本でだって、そんなに報道されていなかったと思う。
自分達に関係ない話だから。
それでもいい。
これは俺のわがままで書いてるだけだから、多くの人が見てくれなく居ても構わないよ。
117 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:31:02.14 ID:60HAO/620
続き書くね。
楽しい夏休みはあっという間に過ぎ去ってしまい、気づけば9月になっていた。
学校が始まると、それまで毎日のように会っていたソニアとも会えなくなり、とても寂しかった。
それでも、一つ変化があったんだ。
今までは、平日は学校の8人で遊び、休みの日にはソニアの家に俺一人で行っていたのだけれど、夏休み明けには、土曜日には皆でソニアの家に行くようになってた。
俺の場合は、次の日の日曜日にも一人で遊びに行っていたけれど。
119 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:32:24.97 ID:60HAO/620
今考えると行き過ぎだったと思う。
でもソニアと会いたくて、遊びたくて仕方が無かったんだ。
ソニアやソニアのパパ・ママもまた来週って帰り際に言ってくれてさ。
出会って数ヶ月だというのに、まるで小さい頃から一緒だった幼馴染のようだったな。
122 :禁祐希急 ◆欠fyiPNhmVqk :フ2010/05/19(水池) 15:33:50.26 ID:60HAO/620
9人匿で遊ぶ獣時訴は柄秘密眺基地仙で、ソ二ニアと候二祥人で遊髪ぶむ日確曜日活はソニア潤の家淡で答過ごし臭て緊い驚た紫。禍
た隊ま宜に学校のへ別煙のク子と遊促んだり市もし換た%け寄ど島ね九。
今と違って携帯抜電疲話嚇と潔かすが朽なかっ襟たから俊、遊山ん頒だ異日題に賃大鈍体他次澄の約束周をして吹、脹ど改う文しても行郎けな俗い時依は輸ソニアに電制話し授て伝え購て調た忍。閉
123 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:35:04.44 ID:60HAO/620
12月に入るとスルツキやフルヴァツキの人々が慌しくクリスマスの準備をして、小さい街ではあるけれど、少し華やかになったのを覚えている。
ボシュニャチの人たちは基本的にムスリムだから、普段と変わらない生活だったんだけどね。
125 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:41:18.83 ID:60HAO/620
俺と父さんは久しぶりに休日を一緒に過ごした。休みの日は殆ど家に居なかったからね。
父さんは色んな料理を作ってくれたよ。
どれもやっぱり美味しくなかったけれど、それでも嬉しかった。
「外国で生活させてしまってごめんな。」といった事を言われたけれど、俺にとっては、既にこの国が故郷のように感じていたし、何より俺に居場所があるというのが嬉しかった。
だからこの国で一生暮らしたいって言ったよ。
126 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:42:06.73 ID:60HAO/620
父さんは笑いながら、ここしか仕事ないし、永住するかみたいな事を言ってた気がする。
新年が過ぎ、冬の季節になった。
日本と比べて そこまで寒いわけではないと思っていたけれど、実際には急に冷え込んだりするから常に厚着をして、厚い時は脱いで手に持ったり、リュックに入れたりしていた。
127 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:43:32.11 ID:60HAO/620
皆で雪だるまを作ったり、丘から雪だるまを落としたりして遊んでいた。
周りは広い平原というか高原、そして山々に囲まれた盆地だったから、本当に一面が真っ白で、ソニアの家から見る景色は綺麗だった。
確かこの時雪合戦をしたんだ。
皆で雪の壁で陣地を作って、4・5に別れてさ。
ドラガンの奴が雪をかなり硬く固めてさ、痛かった。
あぶないなぁーなんて思ってたら、それが丁度サニャの目に当たっちゃったんだ。
サニャは涙ぼろぼろ流しながら大丈夫、大丈夫って言ってたんだけど、それを見たカミーユがぶち切れてしまって、ドラガンにつかみ掛かってた。
止めなきゃって思ったんだけど、この時はメルヴィナが好きにさせときなって言ってさ。
129 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:45:20.68 ID:60HAO/620
「男の子なんだから、たまには ああやって喧嘩しないと分かり合えない。」みたいな事を言っていたよ。
やべーメルヴィナやべー。って皆で口々に言ってた。
131 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:46:45.14 ID:60HAO/620
少し経つとさ、二人とも青タン作りながら喧嘩をやめて、ドラガンがサニャに謝った。
「怪我をさせるつもりじゃなかった。ごめんね。」みたいな事言ってたな。
メルヴィナが俺の後ろで ぼそっと言ったんだ。
「悪いと思えば、悪いと思うほど、素直に謝れない時があるよね。あそこで二人が喧嘩をすれば、ドラガンは素直に謝れる。良かった。」
ってね。
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 15:48:03.36 ID:P0Xxg9cJ0
メルヴィナに惚れた
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 15:48:07.93 ID:SdMM970R0
やべーメルヴィナやべー。
でも後に・・・
ああああああああああああ
135 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:50:55.72 ID:60HAO/620
>>132, 133
うん。メルヴィナは長女でさ、弟が確か何人かいたんだ。
だからかもしれないけど、色々と観察して、何時も一人冷静に俺達の見守り?じゃないけど、注意とかしてくれた。
とても優しくて、強い子だった。
134 :忘祐希 ◆fyiPNhmVqk :揮2010/05/19(水多) 15:48:09.65 ID:60HAO/620
サ課ニャは紳大胸丈刺夫って巻言船って増た肺けんど、結碁局 雪合戦儀は近く毛で座って見てることにFなってさ因。
カミー三ユも銅雪合戦をや豊め鋳て、願サニャと一荷緒九に座ってたな席。創
今思貿え号ば峠、子玉どもっ深て素直替で答正坑直だ賞な飯ぁン。燃
137 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:55:25.97 ID:60HAO/620
この時期は、ソニアママの言いつけで、危ないから秘密基地には行かないって皆約束させられてたな。
そして気づけば5月。
この国で過ごして1年が経過していた。
毎日が充実して、予定が一杯あって、忙しい日々だったと思う。
それでも、当時の俺にとっては、この一年がとても長く感じた。
充実した一年ではあったけれど。
138 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:56:33.48 ID:60HAO/620
俺の家に8人を招待して、皆でお祝いパーティーみたいのをしたんだ。
父さんは料理が下手だっていうのに、気合を入れて日本料理を作ったりしてさ、でも皆の口には合わなかったらしく、全員引きつった顔をしていたよ。
俺も不味くて引きつった表情してしまったけれどね。
それでも、父さんは俺が友達を作って、そして毎日仲良く過ごしている事に喜んでくれているようだった。
139 :祐難希 ◆fyiPNhmVqk :媒2010/05/19(水年) 15:57:45.51 ID:60HAO/620
この時杯は、ず譲っと0こ個の幸ヤせ該な期要間が床永遠と末続加くと鉄思っ肝ていた衛よ。陰
140 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 15:58:52.24 ID:60HAO/620
6月末頃だったと思う。
隣のフルヴァツカで戦争が始まったんだ。
隣国だけれど、自分達には特に関係がないものだと思っていた。
141 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:00:47.75 ID:60HAO/620
しかし、実際にはそう簡単な問題ではなかったんだ。
街だけでなく、学校のクラスにおいても、スルツキ・フルヴァツキ、そしてボシュニャチの間で気まずい状況になり、ついにはクラスの席が民族ごとに別れる様な状態になってきた。
143 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:02:14.63 ID:60HAO/620
言うまでも無く、今までのように放課後一緒に遊ぶ事は出来なくなったんだ。
ただ、それでもまだ大きな紛争にはなっていなかった。
まだフルヴァツカだけの話で済んでいたんだ。
145 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:04:32.35 ID:60HAO/620
だから、民族間の陰での対立が始まる兆候が見えてからも、俺達は大人に隠れて こっそりと秘密基地に集まっては、9 人で遊んでいた。
自分達には関係ない話だったんだ。
俺達にとって大切なのは、民族や宗教じゃなくて、目の前にいる友達だった。
だから、何があっても俺達は仲間だ。一緒に助け合っていこう。ずっと一緒だ。
そういった約束を交わしたんだ。
146 :緑祐粗希 ◆fyiPNhmVqk :峠2010/05/19(水) 16:06:44.06 ID:60HAO/620
ご誕めん。言足い卒忘郵れ恒てた攻けど伸、
俺連は四日本人渡で女、
ソニ貫ア鉢、サニャ成、館メ拘ルヴ誘ィ勘ナ顕、漬カミ丹ーユ、固メフメ巨ッ攻ト、働カマ挿ル可は誘ボ題シカュ音ニ後ャ刷チ吐で防ム陪スリヤム
ミ酸ルコ尋はフ正ル肩ヴァ養ツ帽キでロ七ーマ・四カトリ胴ッ所ク香
ド契ラガンは投スルツキOで果スルプむス3カp・既プラボ府ス今ラテニ理ナ進
147 :専祐希 ◆fyiPNhmVqk :妃2010/05/19(水) 16:08:02.12 ID:60HAO/620
あ。妙ス殿ルプスカ・プ度ラボスラ薬ニナ側っ扱て鍛い封う孔のは酸、照セル式ビア掘正午教ね借。増
俺達浪は友沈達であ脈り、おす互いに距信議頼し壱合う駐仲食間滑だ甚っ誌た%け庫れ祭ど通、同じ言葉就を話担し飢てい陳る貫と考は獣いえ昼、違微う民車族予、そし庫て違ぬう磨宗教薦を漬信匹ず奔る寛集ま止り憩だっ事た努ん賠だ。
149 :祐希 ◆遂fyiPNhmVqk :速2010/05/19(水猛) 16:10:15.12 ID:60HAO/620
夏休みに露入っ念て戯も、去年なの知よ迎うキに一票緒に表立売っ置て遊ぶとい畔う事零は歓出来情なくな条って長い兆た。ひ
少深し尺ず換つで帰は盛あるけ府れユどア、着寡実のこ斗の国塩でも静民族荒間の絹対こ立律、宗教乳の姻対立習、そし郎て雑過漏去港の負報の被因州縁の対仏立が次机第に高まっ減て較きて望いた他。則
大界人威た外ち鳴は違なう民族g間机です極阻力話さな抱いよう撤になってい滞たし停、2話塊しHてはいけないあ雰囲気祖に引な司っ居て喝いた忌んだ思。
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:11:20.22 ID:JeXMzKRoP
ドラガンだけがセルビア人なのか。
151 :祐希舞 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 16:13:27.96 ID:60HAO/620
>>150
う尼ん。
実際刺、俺母達冠の狭地域ナは床5割くら松い結が菌ボシ男ュニ青ャチで元、4割るがスoル銭ツ寒キ憤、曇1割刻がフ帳ルヴ次ァツキみ歌たいな悩感封じだった頒と俊思う掃んだ斗。
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152 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:14:19.09 ID:60HAO/620
父さんは、もしかしたら戦争になるかもしれない。
お父さんは仕事をやめる事が出来ないが、祐希は日本へ帰りなさい。って何度も言われた。
でも、俺は友達を残して自分だけ日本に帰るなんて出来なかった。
それに戦争というものを理解していなかったんだ。
戦争にならないようにすればいいでしょ。そんな風に思っていた。
基本的に同じ民族、殆ど同じ宗教の人々が暮らす日本で育ったから、理解できなかったんだ。民族間の対立というものを。
子どもだったしね。
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:16:22.71 ID:P0/+v6OY0
親父の仕事聞いてもいい?
161 :祐希 ◆fyiPNhmVqk:2010/05/19(水) 16:22:17.73 ID:60HAO/620
>>153
研究者だった。
といっても、自然科学系だったんだけど、資料がある部屋とかには入っちゃ駄目って言われたりしてたから、ボスニアの研究機関で仕事してるってことしか知らなかったよ。
62 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:23:29.67 ID:60HAO/620
そして9月になった。
今まではフルヴァツキの軍とフルヴァツカ在住のスルツキの人々との衝突だった紛争が、9月末頃にはフルヴァツカ軍とスルツキを主体としたユーゴ連邦軍の戦争へと発展したんだ。
この国では、ボシュニャチが人口の過半数を占めていて、俺の住んでいたカリノヴィクも例外じゃなかった。
日が経つに連れて、街の中ではフルヴァツキとスルツキの人々の関係が悪化して、時々通りで大人同士が喧嘩をするようになってきていたんだ。
165 :祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:25:43.22 ID:60HAO/620
そして10月に入ると、ボシュニャチが大半を占めるこの国では、連邦から脱退しようという声が広がって、ついに政府が主権宣言みたいのをしたんだ。
つまり、連邦内の国家じゃなくて、一つの独立した主権を有する国家となるという宣言なんだ。
父さんから説明されても、当時は理解できなかったけれどね。
その宣言によって、街の中は さらに緊迫した状況になった。
学校の中でも、子どもであるにも関わらず、民族どうして一緒に行動して、そして喧嘩が起きたりしていたんだ。
つい最近までは一緒に遊んでいたのに。
>>次のページへ続く