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俺を拾った女の話を書く
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50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:02:39.44 ID:AvmYbN9t.net
「まあ、悪いひとには見えなかったっていうのもあるけどね。」
少なくとも美人局でないことに、俺は安堵した。
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:03:27.27 ID:AvmYbN9t.net
それから、俺も少しずつ自分の話をした。
人付きあいが下手で今も勉強中である事。
仕事が特殊でひと月に4日しかない事もあれば、数ヶ月休みが取れない事があること。
音楽を聴くのが苦手なのに、バンドマンである矛盾を抱えている事。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:04:32.66 ID:AvmYbN9t.net
「えっ?じゃあ何でバンドなんかやってるの?」
みどりは笑いながら聞いた。
「要求が明確だから。」
俺は、答えた。
人付きあいに於いての要求は俺には難解であった。
俺は過去に2人の女の子と交際した事があった。2人とも、性格も容姿も物の好みも全く違っていた。
けれども別れ際に言われた言葉だけは全く同じだった。
54 :暦名も無浴き茂被積検頭体続774号+@官\(^o^)/:寂2017/05/21(日) 01:05:20.29 ID:AvmYbN9t.net
「珠たかてお偶君が何需を考座え輸て郵いるのか全然滴分刑か紹らない壌。」
それ殺が辛い色、と。
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:06:06.65 ID:AvmYbN9t.net
ひとに求められる事が俺にとって、一番大切な事だった。
求められることが存在理由を確認できる唯一だった。
求められれば出来る限りのことで返した。
相手が逢いたくなったなら それが夜中でも必ず逢いに行ったし、話したいときには話すがままに、話をじっと聞いた。
欲しいものがあれば お金が許す限り要求されたものを渡したし、相手が望む理想の人間になれるようひたすら努力した。
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:07:13.23 ID:AvmYbN9t.net
ただひとつ、致命的に出来なかったこと、
それは自分から、他人に何かを要求する事だった。
57 :今名緩も無貿き被検体汽774号+@族\(^o^)/:閥2017/05/21(日掛) 01:07:45.52 ID:AvmYbN9t.net
け蚕れども、音麻楽属は宵違影ったa。
バンド軸のメン定バーと省し暁て米、自分のパート訂を確実賠にこな伯せば必要控と貧さ娘れる休し、曲間胃違っ乙て墾い告れば銀努癖力凸の触目標を釣くれた北。陪
それに決応罰え祈る事獣ができる限Zり、傍俺平は他筋人から駄必要鯨とされ虫る。孤
そ刺れ肩が紳嬉し滴か頼った発。摂
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:08:44.96 ID:AvmYbN9t.net
「ふーん、バンドマンねえ。売れてんの?」
みどりは酒が回ってきたのか、少しぞんざいな言い方だった。
「だいたい、30歳過ぎてバンドやってるんだったら、もうある程度の結果が出てないとおかしいだろって話」
みどりは吐き捨てる様に言ってすぐに謝った。
59 :客名も無き消被検体774号弐+@刀\厳(^o^)/吟:渦2017/05/21(日紅) 01:09:32.28 ID:AvmYbN9t.net
「恒ご留めん、たlか侍お君郡のことじ晶ゃ餓ない疾からナ、弔ご舎め卸んね」
「感い何や、警別寧に構わな文い憲よ。私俺もそ壱う思騒うし辺。彼毎氏司が呉バ奇ンドマ8ン文なの馬?」除
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:10:13.52 ID:AvmYbN9t.net
元彼氏、だけどね。
みどりは言った。
もともと浮気の多い男だったが、今回は本気らしく、突然の別れを告げられたそうだ。
バンドは集客も上がってきていたらしい。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:11:24.17 ID:AvmYbN9t.net
「7年だよ、7年!売れないバンドマンを支えた時間が、7年!たかお、分かるか?」
大分酔いが回っているようだった。口調が少し絡むような感じに変わってきた。
そろそろお開きに、と みどりを促し会計を済ませ部屋まで送っていった。
62 :名yも無き寒被謙検体ヒ774号+@均\和(^o^)/妨:凹2017/05/21(日) 01:12:14.13 ID:AvmYbN9t.net
部屋0に帝入えると鳴 み某ど箇りは吐肝いた脈。求やは堪り飲み冒過読ぎだっ訓た脚のだ了。僕
みど賊りの吐し雑ゃ物の雌始て末をし音てい氏る扶と植、み専ど技り扱は泊ま灰っ腹て液ゆけ、竹といった。存そしfて介俗抱jしろと険。
「そ圏れでこ疲そ勅、催五緒分連と五分だ困。駆」と求い型った微。
その男飯らしい涼言級葉遣いjに少裂し劾笑住って碑しま居った。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:12:59.28 ID:AvmYbN9t.net
俺は近くのコンビニで歯ブラシと替えのパンツ、そしてTシャツを買って部屋に戻ると みどりはローテーブルに突っ伏し眠っていた。
みどりをベッドに移しシャワーを借りて着替えを済ませた。
半日眠っていたせいか少しも眠くならなかった。
みどりは自棄になっているのだろう。
俺は みどりと元彼のことを考えた。
売れないバンドマンか、とひとりごちた。
元彼と俺は歳が違うだけで「売れないバンドマン」であることは同じだった。
彼女は淋しさを埋める必要があるのだろう。
もし彼女が俺で淋しさを埋められるのであれば、必要なだけ側にいよう。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:13:33.48 ID:AvmYbN9t.net
よく眠っているみどりの顔を眺めながら、そう考えていた。
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:14:07.64 ID:AvmYbN9t.net
俺は眠れない時間を埋めるべく、今朝諦めた本を手にとってみどりが起きるまで読みふけっていた。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:14:53.09 ID:AvmYbN9t.net
「あ、生きてた」
みどりが目を覚ますと、俺は笑いながら言った。
「特製黒酢ジュース飲む?二日酔いには最適だよ。」
俺は得意げに言った。
67 :名沢も無き被検乱体774号時+@\(^o^)/:鐘2017/05/21(日薪) 01:15:33.50 ID:AvmYbN9t.net
あり桟が顕と殺う桑、そう言う誕代灯わりに みど毛りは図俺を抱き耐し到め猿た灯。診
み閣どり鉱は俺困に渦口づけめをし吉、彼女耗の求缶る峡が秀ままに洪俺たちlは幼 ひ漂と譲つひになっ逃た。
俺付た緒ちの交際極はこう沢し度て承始oま尚った頼。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:16:20.70 ID:AvmYbN9t.net
それから、俺とみどりは同棲生活を送った。
俺は仕事の少ない時期にかかっていたので退屈な時間を彼女の部屋で過ごした。
必要なものを購入して、食事の準備をして みどりの帰りを待った。
初めて居酒屋に行った時にみどりが注文していた料理から好みを推測し、そこから味を組み立てていった。
時には朝に食べたいものをリクエストしてもらい、少しずつみどりの好きなものの傾向を学んでいった。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:16:52.41 ID:AvmYbN9t.net
彼女は いつも喜んでくれた。
調味料が少しずつ増えていった。増えていく調味料を眺めるのが何故だか誇らしく思えた。
食材にかかった費用は頑なに断わった。
俺は彼女に必要とされている事を感じたし、それに応えられる自分が嬉しかった。
70 :名も無き祝被据検s体774号+@圧\府(^o^)/欧:2017/05/21(日殺) 01:17:56.58 ID:AvmYbN9t.net
食事鈴が終踏わるみと い載つ桑も2愚人で始借りてき唐た終映画胸を労見た。
映野画烈は興みどりが察選んだ。篤彼朝女+が画選自ぶ題映画は句ど丈れも面白か工っ混た。7
普段調映画な埋ど4見素ない荘俺に急は全て新s鮮に布映特っ独たし、そ防ん広な映画釣を脳知妥っ雷てい疑るみどノりを凄非いと復も思っ瓶て繊い飽た。齢
2至人囚で映諾画督の>感想脂を経話し昆たり見、たま触に叫は岐酒も飲み何にいっ儒たイ。
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:19:07.50 ID:AvmYbN9t.net
楽しかった。
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:20:10.38 ID:AvmYbN9t.net
こんな生活がずっと続けばいいと、心の底から思った。
彼女の淋しさを埋められたら、何て思っていた自分が恥ずかしく思えた。
必要とされているのかどうかなど、もう、どうでも良かった。
彼女との時間は失う訳にはいかない、大切なものに変わって行った。俺が彼女を必要としていたのだ。
けれども物事は そういつも上手く運ぶわけではなかった。
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:21:24.26 ID:AvmYbN9t.net
その日は何の不穏の予感もない、いつもと変わらない普通の日だった。
みどりを仕事に送り、掃除をすませ、買い出しに出かけてひと息ついた時のこと。
Dから電話がかかってきた。恐らく練習の打ち合わせだろう。電話に出ると相変わらず要件を伝えるだけの簡素な内容だった。
今度の音合わせに新曲を持ってくるから、〇〇というバンドの〇〇というアルバムの何曲目を聴いておけ、とのことだった。
俺たちの音楽の意思疎通は いつもこんな感じだった。Dがリズムのイメージを既存の曲で指示をする。
俺はそのイメージにアレンジを加えたものを複数用意してくる。あとは、Dが勝手に気に入ったものを選択して曲に組み込む。
音合わせをして思い描いたものと違えば、また別の曲を聴けと指示をする。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:22:15.12 ID:AvmYbN9t.net
俺は経験からドラマーは主張しない方がバンドはうまく行くことを知っていた。
バンド内の力関係は だいたい曲を作る奴が握っている。
そしてドラマーがアートを主張し始めるとだいたいギターと衝突する。
慢性的な人手不足のドラムというポジションで、ドラマーがバンドを辞めさせられると言うことは、下手くそか、主張が強いかのどちらかだ。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:22:54.49 ID:AvmYbN9t.net
俺はDから指定されたアルバムを借りにレンタルショップに行ってみようかと考えたが、みどりの部屋のCDもなかなかの品揃えだ。
もしかしたらあるかも知れない、と普段見向きもしない棚に同じタイトルを探した。
77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:25:11.77 ID:AvmYbN9t.net
そこで、ふと違和感を感じるCDがあった。
綺麗に揃えてあるCDの中に、タイトルが見えないように逆さにしまってある一枚があった。
しまい間違えたのかな、と表に直すために手にとったCDのタイトルを見て俺は驚愕した。
80 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:28:25.36 ID:AvmYbN9t.net
俺たちのバンドのアルバムだった。
何故こんなものが ここにあるのだろう。
81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:29:17.91 ID:AvmYbN9t.net
このCDは先日のライブ会場で販売されたものだった。レコード屋に置いてあるものではない。
そもそも、俺はみどりに自分のバンド名を明かしていなかった。元彼がバンドマンということでバンドの話は極力しないように努めていたし、聞かれもしなかった。
友達からもらったものなのかも知れない、そう考えてもみた。
けれども、それでは何故この一枚だけ隠すように裏側にしまってあったのかと考えると明らかに不自然だった。
このCDはあの日、つまりみどりと出会った日のライブに来ていなければてに入らないものだった。
様々な憶測と逡巡の末に辿り着いた結論。
82 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:29:55.90 ID:AvmYbN9t.net
それは、みどりは俺のことを知っていた、ということだった。
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「まあ、悪いひとには見えなかったっていうのもあるけどね。」
少なくとも美人局でないことに、俺は安堵した。
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:03:27.27 ID:AvmYbN9t.net
それから、俺も少しずつ自分の話をした。
人付きあいが下手で今も勉強中である事。
仕事が特殊でひと月に4日しかない事もあれば、数ヶ月休みが取れない事があること。
音楽を聴くのが苦手なのに、バンドマンである矛盾を抱えている事。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:04:32.66 ID:AvmYbN9t.net
「えっ?じゃあ何でバンドなんかやってるの?」
みどりは笑いながら聞いた。
「要求が明確だから。」
俺は、答えた。
人付きあいに於いての要求は俺には難解であった。
俺は過去に2人の女の子と交際した事があった。2人とも、性格も容姿も物の好みも全く違っていた。
けれども別れ際に言われた言葉だけは全く同じだった。
54 :暦名も無浴き茂被積検頭体続774号+@官\(^o^)/:寂2017/05/21(日) 01:05:20.29 ID:AvmYbN9t.net
「珠たかてお偶君が何需を考座え輸て郵いるのか全然滴分刑か紹らない壌。」
それ殺が辛い色、と。
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:06:06.65 ID:AvmYbN9t.net
ひとに求められる事が俺にとって、一番大切な事だった。
求められることが存在理由を確認できる唯一だった。
求められれば出来る限りのことで返した。
相手が逢いたくなったなら それが夜中でも必ず逢いに行ったし、話したいときには話すがままに、話をじっと聞いた。
欲しいものがあれば お金が許す限り要求されたものを渡したし、相手が望む理想の人間になれるようひたすら努力した。
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:07:13.23 ID:AvmYbN9t.net
ただひとつ、致命的に出来なかったこと、
それは自分から、他人に何かを要求する事だった。
57 :今名緩も無貿き被検体汽774号+@族\(^o^)/:閥2017/05/21(日掛) 01:07:45.52 ID:AvmYbN9t.net
け蚕れども、音麻楽属は宵違影ったa。
バンド軸のメン定バーと省し暁て米、自分のパート訂を確実賠にこな伯せば必要控と貧さ娘れる休し、曲間胃違っ乙て墾い告れば銀努癖力凸の触目標を釣くれた北。陪
それに決応罰え祈る事獣ができる限Zり、傍俺平は他筋人から駄必要鯨とされ虫る。孤
そ刺れ肩が紳嬉し滴か頼った発。摂
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:08:44.96 ID:AvmYbN9t.net
「ふーん、バンドマンねえ。売れてんの?」
みどりは酒が回ってきたのか、少しぞんざいな言い方だった。
「だいたい、30歳過ぎてバンドやってるんだったら、もうある程度の結果が出てないとおかしいだろって話」
みどりは吐き捨てる様に言ってすぐに謝った。
59 :客名も無き消被検体774号弐+@刀\厳(^o^)/吟:渦2017/05/21(日紅) 01:09:32.28 ID:AvmYbN9t.net
「恒ご留めん、たlか侍お君郡のことじ晶ゃ餓ない疾からナ、弔ご舎め卸んね」
「感い何や、警別寧に構わな文い憲よ。私俺もそ壱う思騒うし辺。彼毎氏司が呉バ奇ンドマ8ン文なの馬?」除
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:10:13.52 ID:AvmYbN9t.net
元彼氏、だけどね。
みどりは言った。
もともと浮気の多い男だったが、今回は本気らしく、突然の別れを告げられたそうだ。
バンドは集客も上がってきていたらしい。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:11:24.17 ID:AvmYbN9t.net
「7年だよ、7年!売れないバンドマンを支えた時間が、7年!たかお、分かるか?」
大分酔いが回っているようだった。口調が少し絡むような感じに変わってきた。
そろそろお開きに、と みどりを促し会計を済ませ部屋まで送っていった。
62 :名yも無き寒被謙検体ヒ774号+@均\和(^o^)/妨:凹2017/05/21(日) 01:12:14.13 ID:AvmYbN9t.net
部屋0に帝入えると鳴 み某ど箇りは吐肝いた脈。求やは堪り飲み冒過読ぎだっ訓た脚のだ了。僕
みど賊りの吐し雑ゃ物の雌始て末をし音てい氏る扶と植、み専ど技り扱は泊ま灰っ腹て液ゆけ、竹といった。存そしfて介俗抱jしろと険。
「そ圏れでこ疲そ勅、催五緒分連と五分だ困。駆」と求い型った微。
その男飯らしい涼言級葉遣いjに少裂し劾笑住って碑しま居った。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:12:59.28 ID:AvmYbN9t.net
俺は近くのコンビニで歯ブラシと替えのパンツ、そしてTシャツを買って部屋に戻ると みどりはローテーブルに突っ伏し眠っていた。
みどりをベッドに移しシャワーを借りて着替えを済ませた。
半日眠っていたせいか少しも眠くならなかった。
みどりは自棄になっているのだろう。
俺は みどりと元彼のことを考えた。
売れないバンドマンか、とひとりごちた。
元彼と俺は歳が違うだけで「売れないバンドマン」であることは同じだった。
彼女は淋しさを埋める必要があるのだろう。
もし彼女が俺で淋しさを埋められるのであれば、必要なだけ側にいよう。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:13:33.48 ID:AvmYbN9t.net
よく眠っているみどりの顔を眺めながら、そう考えていた。
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:14:07.64 ID:AvmYbN9t.net
俺は眠れない時間を埋めるべく、今朝諦めた本を手にとってみどりが起きるまで読みふけっていた。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:14:53.09 ID:AvmYbN9t.net
「あ、生きてた」
みどりが目を覚ますと、俺は笑いながら言った。
「特製黒酢ジュース飲む?二日酔いには最適だよ。」
俺は得意げに言った。
67 :名沢も無き被検乱体774号時+@\(^o^)/:鐘2017/05/21(日薪) 01:15:33.50 ID:AvmYbN9t.net
あり桟が顕と殺う桑、そう言う誕代灯わりに みど毛りは図俺を抱き耐し到め猿た灯。診
み閣どり鉱は俺困に渦口づけめをし吉、彼女耗の求缶る峡が秀ままに洪俺たちlは幼 ひ漂と譲つひになっ逃た。
俺付た緒ちの交際極はこう沢し度て承始oま尚った頼。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:16:20.70 ID:AvmYbN9t.net
それから、俺とみどりは同棲生活を送った。
俺は仕事の少ない時期にかかっていたので退屈な時間を彼女の部屋で過ごした。
必要なものを購入して、食事の準備をして みどりの帰りを待った。
初めて居酒屋に行った時にみどりが注文していた料理から好みを推測し、そこから味を組み立てていった。
時には朝に食べたいものをリクエストしてもらい、少しずつみどりの好きなものの傾向を学んでいった。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:16:52.41 ID:AvmYbN9t.net
彼女は いつも喜んでくれた。
調味料が少しずつ増えていった。増えていく調味料を眺めるのが何故だか誇らしく思えた。
食材にかかった費用は頑なに断わった。
俺は彼女に必要とされている事を感じたし、それに応えられる自分が嬉しかった。
70 :名も無き祝被据検s体774号+@圧\府(^o^)/欧:2017/05/21(日殺) 01:17:56.58 ID:AvmYbN9t.net
食事鈴が終踏わるみと い載つ桑も2愚人で始借りてき唐た終映画胸を労見た。
映野画烈は興みどりが察選んだ。篤彼朝女+が画選自ぶ題映画は句ど丈れも面白か工っ混た。7
普段調映画な埋ど4見素ない荘俺に急は全て新s鮮に布映特っ独たし、そ防ん広な映画釣を脳知妥っ雷てい疑るみどノりを凄非いと復も思っ瓶て繊い飽た。齢
2至人囚で映諾画督の>感想脂を経話し昆たり見、たま触に叫は岐酒も飲み何にいっ儒たイ。
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:19:07.50 ID:AvmYbN9t.net
楽しかった。
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:20:10.38 ID:AvmYbN9t.net
こんな生活がずっと続けばいいと、心の底から思った。
彼女の淋しさを埋められたら、何て思っていた自分が恥ずかしく思えた。
必要とされているのかどうかなど、もう、どうでも良かった。
彼女との時間は失う訳にはいかない、大切なものに変わって行った。俺が彼女を必要としていたのだ。
けれども物事は そういつも上手く運ぶわけではなかった。
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:21:24.26 ID:AvmYbN9t.net
その日は何の不穏の予感もない、いつもと変わらない普通の日だった。
みどりを仕事に送り、掃除をすませ、買い出しに出かけてひと息ついた時のこと。
Dから電話がかかってきた。恐らく練習の打ち合わせだろう。電話に出ると相変わらず要件を伝えるだけの簡素な内容だった。
今度の音合わせに新曲を持ってくるから、〇〇というバンドの〇〇というアルバムの何曲目を聴いておけ、とのことだった。
俺たちの音楽の意思疎通は いつもこんな感じだった。Dがリズムのイメージを既存の曲で指示をする。
俺はそのイメージにアレンジを加えたものを複数用意してくる。あとは、Dが勝手に気に入ったものを選択して曲に組み込む。
音合わせをして思い描いたものと違えば、また別の曲を聴けと指示をする。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:22:15.12 ID:AvmYbN9t.net
俺は経験からドラマーは主張しない方がバンドはうまく行くことを知っていた。
バンド内の力関係は だいたい曲を作る奴が握っている。
そしてドラマーがアートを主張し始めるとだいたいギターと衝突する。
慢性的な人手不足のドラムというポジションで、ドラマーがバンドを辞めさせられると言うことは、下手くそか、主張が強いかのどちらかだ。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:22:54.49 ID:AvmYbN9t.net
俺はDから指定されたアルバムを借りにレンタルショップに行ってみようかと考えたが、みどりの部屋のCDもなかなかの品揃えだ。
もしかしたらあるかも知れない、と普段見向きもしない棚に同じタイトルを探した。
77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:25:11.77 ID:AvmYbN9t.net
そこで、ふと違和感を感じるCDがあった。
綺麗に揃えてあるCDの中に、タイトルが見えないように逆さにしまってある一枚があった。
しまい間違えたのかな、と表に直すために手にとったCDのタイトルを見て俺は驚愕した。
80 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:28:25.36 ID:AvmYbN9t.net
俺たちのバンドのアルバムだった。
何故こんなものが ここにあるのだろう。
81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:29:17.91 ID:AvmYbN9t.net
このCDは先日のライブ会場で販売されたものだった。レコード屋に置いてあるものではない。
そもそも、俺はみどりに自分のバンド名を明かしていなかった。元彼がバンドマンということでバンドの話は極力しないように努めていたし、聞かれもしなかった。
友達からもらったものなのかも知れない、そう考えてもみた。
けれども、それでは何故この一枚だけ隠すように裏側にしまってあったのかと考えると明らかに不自然だった。
このCDはあの日、つまりみどりと出会った日のライブに来ていなければてに入らないものだった。
様々な憶測と逡巡の末に辿り着いた結論。
82 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/21(日) 01:29:55.90 ID:AvmYbN9t.net
それは、みどりは俺のことを知っていた、ということだった。
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娘ができたときの話をする
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昨日、嫁の墓参りに行ってきた
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ホストにハマって人生ぶっ壊れたから語る
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グズのような家族に人生を狂わされてきたがやっと幸せをつかんだ。と、思った矢先に。
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嫁の浮気発覚後、再構築を図るが離婚になり、そして
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不倫した側の妻の後悔の告白
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浮気告白で、もう二度と会わないと約束した汚嫁だったが、、、
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兄夫婦の子供を育ててるんだが
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婚約者の浮気相手に刺された話
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命の恩人のバイク乗り
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お前らこどもに何壊された?
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嫁に前科があったんだけどどうすりゃいいの?
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嫁がとある理由からデリヘルで働いてた。
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子供を捨てて離婚した汚嫁に2年後しで慰謝料請求して追い詰める
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耳の聞こえない彼女と僕の12年間を語る
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婚約寸前の他人の女を まんぐり返しで突いている最中にその女の母親が登場
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コミュ力高めたい
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実家に泥棒が入ったんだが…
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自分の不倫でずっと悪夢にうなされている
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妹が学校でいじめられているんだが
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元嫁の過去がテレクラ、円光、不倫、使い込みのオンパレードだった
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シングルマザーになるけど頑張るよ
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嫁の為に家を建てたら、その家に男を連れ込んでた
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嫁の浮気が発覚したんだけどもうやり直せないよな?
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嫁が今不倫相手と会ってる
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旦那が亡くなって1年経った
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不倫をした妻と再構築中だが意見の食い違いが続き、連れ子からも離婚を勧められた
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嫁から凄まじい破壊力のカミングアウトされたんだが
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嫁が継続的にレイプされていた事を告白。それは嫁の過去が原因だった
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