2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg easterEgg
 
 
 

Pickup

 
 
 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 

不思議な友人と暮らしたひと夏の想い出をぽつぽつ語る
(5ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


99 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:45:46.38 ID:5hJQxhYCp.net
それからドラ子には恋人がいる。1つ年下の女の子。ドラ子自身はバイだけど今の恋人のことは性別に関係なく大好きなのが近くにいて伝わった。

彼女にキスしてもらえたのが嬉しくて、タバコを辞めた過去まで持つ溺愛ぶり。

いつだったか。

彼女と数ヶ月ぶりにデートするって言って幸せそうに出てったのに、夜帰って来たら急に泣き出したことがあったっけ。

何かの拍子に彼女に、「ドラ子がそんなにわたしのこと好きだと思わなかった。」って言われたのがショックだったらしい。

「わたし、こんなに好きなのに何一つ伝わってなかったと?遠距離だったから、仕方ないって、いろんなこと我慢して。そしたら、平気になって来てしまってな。

もう、会えるだけですごく、すごく幸せだったから。ほんとはもっとしたいことたくさんあったのに、なんで、こんな好きなのに伝わっとらんの?」


泣き顔を見られるのが嫌いな彼女に背中を向けて、珍しく泣きじゃくる彼女を見守ってた。…いや、背中向けてるから見られないけど。心で見守った。


仕事もいつも一生懸命で、彼女は真面目過ぎる。毎日遅くまで記録書くだ練習するだ、いつもわたしの方が先に寝ちゃってたっけ。


…伝わりますか、マジでいい子なんですこの子。わたしが言いたいのはこれに尽きる。



100 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:56:45.47 ID:5hJQxhYCp.net
そんな彼女と過ごして数日。帰り道にいつも通りドラ子に連絡を入れる。この頃ドラ子やツチノコはわたしの帰るタイミングで自転車で駅まで迎えに来てくれてた。


≪仕事終わったから帰るよー。≫


≪連絡有難う。帰宅時間の件了解した。いつも仕事御疲れ様、寝過ごさない様に気を付けてな。≫


いつものふわふわしたドラ子とはまったくもって別人のメールが。これは…もしや噂に聞いていたリーダーさん。

ドラ子やツチノコから、中にいる人の事を聞かせて貰う事があるんだけど、その中でレイって人の名前を聞く事があった。

普段は暗い部屋でモニター越しに皆の様子をじっと見ている男の人。皆の取り纏め役。全然喋らないしドラ子いわく感情が欠如してるらしい。

出て来ることは滅多にないし、最近見てないって言ってたけど…まさか鉢合わせる事になるとは。

≪あ、もしかしてレイさん?いつも迎えありがとうね。≫


≪分かるとは驚いた。初めまして宜しく。二人が世話になってるようで、こちらこそ感謝する。≫


≪二人からたまに聞いてたから、こちらこそ初めまして?中々出てこないって聞いてたからびっくり。≫


≪彼等はお喋りだな全く。偶々時間が被ったようで、久々に動いてるよ。≫


そんなこんなで彼もいつもの通り自転車で迎えに来てくれたんだけど…もう、全然違う。歩いてるわたしの姿が見えたら5m手前でストップ。そのまま踵を返して帰宅ルートへ。

ええええ待ってちょっと早い切り返し早い!と心で叫びつつ小走りで駆け寄った。


「えーっと…ありがとうね、お迎え。」

「……ああ。」


……………おもいいいいいい!!!!!

空気が重いいいいいいいいい!!!!!



101 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:59:24.31 ID:5hJQxhYCp.net
戸惑うわたしをちらっと見てから無言で鞄を奪い取って、自転車のカゴへ。

…無愛想でも優しいところは同じなのか。はたまた普段2人がそうしてるのを見て、そうするべきなんだって思ってるのか。目が合わないからうまく汲み取れない。


帰宅してからも戸惑いは続く。

まず足音が違う。歩き方。あ、違う人だって思う。仕草も少し荒いし、平気で物を投げる。あとは綺麗好きなのか、几帳面なのか、2人が散らかしたであろう部屋がスッキリしてる。


何より本当に喋らない。

ドラ子とツチノコってノリが似てたから、違和感感じた事ってあんまりなかったけど、レイさんは雰囲気が全然違う。ああ、ドラ子多重人格だったんだ…と改めて感じさせられた。






102 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:04:34.87 ID:5hJQxhYCp.net
無口なレイさんにちょっと悪戯したくなって、お風呂に入る時にからかってみた。


「今日はお風呂一緒に入らないの?」

「………2人とはいつも入ってるんですか。」

「呼ばなくても入って来るよー、2人は。」


わたしの中ではちょっとしたおふざけではい、これにて会話終了。

の、つもりだったんだけど。急にお風呂のドアがノックされる。

「……俺も入った方が、良いんでしょうか。」

真顔。彼は至って真剣。ちょっと、本当に。面白いって言っちゃいけないけど面白い。すーごく律儀な人なんだなぁ。

「いいよいいよ、冗談だから大丈夫!」

慌てて訂正してからお風呂を1人で済ませた。さすがに。



103 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:07:57.78 ID:5hJQxhYCp.net
上がってしばらくしたら、髪を乾かす時間。

普段ならお風呂に入ってる間にツチノコが出て来て、わたしの髪を乾かしてくれる。というか好きでやってるんだと思うけど。ツチノコ髪の毛大好きだから、人の髪食べるくらい。

でも今日はレイさんだから自分で乾かすか…。

もさもさと自分の長い髪を乾かしてると、風呂から出たレイさんが背後にやってきた。相変わらず「怒ってるのか…」と思うくらいの真顔です。ありがとうございます。

ベッドを背にしてたわたしの真後ろに腰掛けると、奪うようにドライヤーを手に取った。


………そんなまさか、乾かしてくれている。


無言のままわたしの髪をわしゃわしゃと。何となくその表情が見たくて、ぐいっと顔を上に仰け反らせた。ドライヤーのスイッチが切れる。

静寂。

両頬に手が触れて、髪の隙間で視線が絡む。

「…………はは、1だ、1がいる。」

少しの間の後聞こえた声は、ツチノコのものでした。一気に彼の頬が緩んでだらしない笑顔と対面する。いつもみたいにむにむにと頬へ触れながら、

「あれ、なんで俺1の髪乾かしてんだ?つーか俺も髪濡れてんじゃねぇか。」

なんて独り言のように呟いてる。わたしもほっと胸を撫で下ろした。体は同じとは言え初めましての相手は、少しだけ心細かったのかも知れない。

一部始終を説明すると、目を丸くするツチノコ。


「レイが髪を?いーやいや。嘘だろ あいつそんな事すんのか。俺がいつも1にやってっからやらなきゃって思ったんじゃねぇの?笑」

いつものように けらけらと笑うツチノコにつられて、わたしもついつい笑ってしまった。


レイさんはこの後何回出て来ても仏頂面のままだった。

一度オムライスを作ろうとして、「チキンライスになってしまいました。」って真顔で困ってたのは腹抱えて笑った。



104 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:10:00.52 ID:5hJQxhYCp.net
お風呂休憩だよ(´・ω・`)

話が長い…飽きないか…心配…(´・ω・`)



105 :も無被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:18:17.14 ID:5hJQxhYCp.net
そろそろ登場ぐち来た気がす

下手ですまんね・ω・`)



106 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:20:53.74 ID:6hgAYvfUa.net
見てるよ!待ってる


107 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:25:37.74 ID:5hJQxhYCp.net
>>106
(´・ω・`)!

ありがとう、また後でぽつぽつ語るよ。






108 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:44:29.03 ID:iqREE3xAH.net
面白いけど

まだ夏の終わりじゃないよ

もう1回暑くなるらしい


110 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:58:16.23 ID:5hJQxhYCp.net
>>108
ええ…暑いの苦手(´・ω・`)

秋はよ…むり…



109 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:57:29.62 ID:5hJQxhYCp.net
わたしが実際に会って認識してる彼女の人格は、ドラ子、ツチノコ、レイさんの3人。

ただこの頃のドラ子は仕事を始めたばかりで不安定だったのか、得体の知れない人まで召喚してしまうことがあった。


彼らと過ごすようになって、無意識に瞳を見る癖がついた。

今わたしの目の前にいるのが誰なのか、わたしでもたまに不安になる。見極める為には目を見詰めるのが一番早い。瞳の鋭さ、見詰めた時の反応。そんなもので判断してる。


ドラ子は目が合うと首を傾げたり、にこっと可愛らしく笑いかけてくれる。

ツチノコは目を細めて「なんだよ。」って声を掛けてくる事が多いかな。

戸惑いながら視線を逸らしたり、怪訝そうに眉を寄せたらレイさん。


でも、この日はどれも少し違った。

ツチノコと夜ご飯を食べ終わって、ふざけながら二人で寝転がる。彼が目を伏せた数秒後。再び開いた瞳には明らかに別人が滲んでいた。誰だろう…と、暫く瞳を見つめ返す。


1秒、2秒、3秒…

おかしい。なんの反応もない。綺麗な焦げ茶色の瞳がただじっとわたしを見詰めているだけ。


「ん?なあに?」

出方を見ながら話し掛けてみる。やはり反応はない。じっと見つめ合ったり目を伏せたり、何分そうしていたんだろう。

……誰だか、わからない。うーん…たぶん初めましての人なのかな。推察をやめて洗い物をするべくキッチンに立つ。


暫くすると彼女が ひょこひょこと こちらにやってきた。何も言わずに洗うわたしの手元と顔を交互に見詰めている。


「どうしたの?初めましての人?」

顔だけ肩越しに振り返りつつ再び問い掛けてみる。やっぱり返事は返ってこない。困ったなぁ、と首を捻っても答えは出ず。

兎にも角にも家事はしないといけない。

「お風呂、入る?」

駄目元で3度目の声掛け。するとどういうわけか彼女(今更だけど彼かも知れないけど)が反応を見せた。

たどたどしい動作で風呂場に向かうとスポンジを手に取った。どうやら風呂掃除をしてくれるらしい。



111 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 23:01:48.26 ID:5hJQxhYCp.net
それにしても、彼女は目にするもの触れるもの、全て初めてするかのように見える。

シャワーを両手で持ったり、出てくる水に驚いたり。まあ良いか、と彼女を置いてリビングへ。


……10分は経っただろう。

戻って来ない。何かあったんだろうか。


少しの不安を胸に風呂場へ向かうと、すぐにその姿が見えました。いました。風呂場の前。少しもこもこしたピンクのバスマットのそばにしゃがんでいる。

「あ、いた、どうしたの?」

わたしの方へ顔を向けると、彼女は変わらない表情のまま静かに口を開いた。

「きれいだね。」

彼女が口を利いたのはその一言が最初で最後。小さく消え入りそうな声。バスマットを見て綺麗とは。もしかしたら小さい子なのかな。彼女は。

その後はゲームするわたしのそばに座って、じっと画面を眺めてた。何も言わずにじーっと。心底もの珍しそうに。

「ん?あ、あー、あれ。1じゃん。おはよ。」

聞き慣れた声のトーンで人が変わったのを理解した。

「おかえり、寝てたの?ツチノコ。」


「そうみたいだけど…この感じだと睡眠って訳じゃねぇよな、俺。どうも記憶がねぇんだよなぁ。」

「そっか。何か初めましての人にあったみたいなんだけど。あんまり喋らない子で、バスマット見て綺麗って言ってたよ。」

「マジかよ。んー、もしかしたら俺が知らない奴が出てたのかも。」

「そっか。」

どうやら彼等の中にも色々あるようで。会ったことある人、ない人。存在がわかる人、わからない人。今目の前に居るのがツチノコなら、それはそれで良いんだけどね。


こうしてわたしの摩訶不思議な日常は、何事もなかったかのように続いていくのでした。



112 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 23:11:10.65 ID:5hJQxhYCp.net
本日ここまでねむねむ(´・ω・`)

明日あたり第3ステージに入れたら良いなと。





>>次のページへ続く





\ シェアする /


関連記事

 
 
 
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛, メンタル,
 

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 
 

おすすめ記事2

 
 
 

おすすめ記事3

 
 
 

人気記事(7days)

 
 

お世話になっているサイト様