すみれにカルピスソーダを俺はマックスコーヒーを買った
クソほど甘かった なんか死にたくなった
ジュースを交換して間接キスした
残念すぎるほどに俺の気分はこれで9割位回復していた クズなのかもしれない
12月になる
数Ⅲのテストで赤点を取るという理系にあるまじき行為をして先生の恩赦で単位を頂いた
・・・ということを すみれに話すと真剣な顔で「○○進路どうするの・・・」と聞かれた
笑えない状況というか苦笑えないレベルだったからな
大丈夫 対策済みさ〜 なんて軽く言うと
「お邪魔になるなら もう会わない方がいいかな?」と意地の悪いことを言われた
本音で言ってたのか冗談で言ってたのかは分からないが頑張るから また会ってくれという他無かった
一度会わなくなったら二度と会えない気がしたからだ
そもそも12月に進路が決まってないあたりで大分ヤバいのだが これをきっかけに決めた
数Ⅲのいらない学科を探してそこを受けることにした
地方国立で家を出る必要があったが家族とは隔たりがあったので むしろいい機会だと思った
塾の冬季講習に通いながら手芸屋に行った
すみれの冬服は総じて薄めだった 暑がりらしい 冬もきれいな脚が見れてうれしかった
このころの話題は もっぱらお悩み相談室になっていた
俺はまぁ進路のこととか家族のこととかで悩みは尽きなかった
すみれは進路決まってるし そんなに悩みはないと思っていたのだが どうもそうではないらしい
曰く「乗り越えるべきものが無い時の方がいろいろ悩んじゃうんですよ」とのことで
色々な話を聞いた
親同士が仲悪くて兄弟姉妹もいなくて家に居場所がないとか
母は短大じゃなく大学に行ってほしかったんだとか
苦笑いだった
俺もまぁまぁ家庭事情がひどかったので
父に虐待まがいのことをされたとか
両親が知らないうちに離婚してたとか
不幸自慢をした
何の慰めにもならないのに