>>1のような青春がしたかった…
年明けからセンター試験までは すみれに会わなかった代わりに小学校からの友人が俺の家に入り浸っていたので毎日会っていた
高校受験で俺と同じ高校を受け、俺が落ちた(解答欄ミスで)その高校に受かったそいつなら勉強しなくても大丈夫なんだろと思い遊ばせていた
俺も遊ばなかったわけじゃないけど すみれのためと思うとなんか勉強しようと思えた
センターは数Ⅱと生物がクソ難しかった
1月にも何度か手芸屋には行ったが会えず、2月に入る
ランクを落としたので2次試験は対策要らずで すみれに会っては長話して笑った
すみれは たまに心配そうにしていたが かなり余裕こいて笑って見せた
実は この時 併願校がすべて落ちていて あまり笑える感じではなかったが現実は見ないことにしていた
受験の前の日にお守りを貰った
忘れかけていたが流石は手芸が趣味 手作りでふわふわしていた
誰にもらったお守りよりも勇気づけられた気がして勇んで受験会場に向かった
・・・本当マメな子だったなぁ
受験を終え国立は結果発表前に卒業式がある
大抵の高校は卒業式が同じ日だ
感動の卒業式かと思ったがクラスの半分くらい寝てた 話が長すぎる
ちなみに俺も寝ていた マイクラはつい徹夜しちゃうな
翌週の木曜日 手芸屋に金髪の子はいなかった
すみれは髪を黒く染め直していた
似合っているよと言ったが ずっと眩しいくらいの金髪を見慣れたせいで どうしても金髪のイメージが付きまとう
これはこれで かわいいのだが・・・
「実は受験の時一回黒染めしたんですよ?」とはにかむように笑った
似合ってないと思っているのがバレてたのかもしれない
ただ何故か黒髪には金髪の時より笑顔が似合っていて、きっと苦笑いは似合わないなって思う
俺は大学では染めようかな・・・なんて言うと似合わないよと笑われた
染めるならコンタクトに変えろーとかもっと笑えーとか小突かれた
地方大学が決まった俺は引っ越しが迫っていた