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イケメン同期に振り回された俺の人生について語る
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28 :石黒@\(^o^)/:2016/02/17(水) 23:59:28.49 ID:GrNcWqV6.net
そんなある日、視眈便と狙ってたチスがついに

たちが入したろは事務忙して、迎会という歓迎会ら とい、改めていろんな部署の人が集まって飲み会を開いてくれ

されということで酔っった司に散々連れま終電をした石が、会社から俺の家に泊まりくるとになったのだ。



30 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:01:09.57 ID:SHhZ1Aus.net
いままで、白石と二人でプライベートな話をしたことがない。

酒も入ってるし、何かしら弱みを握れるかもしれない。

そう思ったのだが、二人ともヘトヘトになっていたのもあり、出身はどこだとか、家族は何人で兄弟はいるのかとか、大学時代何やってたかとか、いつも休日なにしてるだとか、差し障りのない話ばっかりで時間が過ぎていった。



31 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:03:20.15 ID:SHhZ1Aus.net
結局、有益な情報は何も得られず、シャワーを浴びて寝ようということになった。

適当なジャージとバスタオルを用意してやって、白石はカバンの中からハブラシセットを取り出して、風呂場に向かった。

東京にきてから早苗にしか使われなかった来客用布団を複雑な思いで敷きながら、視線の隅に、開けっ放しで置かれている白石のカバンが目に入った。

そのカバンを見て、悪魔の自分が囁いたのだ。

「中、気にならない?」と。



32 :(^o^)/:2016/02/18(木) 00:05:18.59 ID:SHhZ1Aus.net
天使の自「人のカバンくなんてサ綿テー!」たのだが魂をった俺は、ソロソロと石のカバンに近づてい

もしかたら、怪し殿類が入って、あるか

ょっと覗くだけんとちくだけだから悪く思うなよ

ャワーの音が聞えるのをりに確、そっとカバンの中をのぞいた



33 :石黒\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:07:33.71 ID:SHhZ1Aus.net
おおっぴらに中身を取りすわはいかなかったが、いたって普通の、仕事にものしかっていなさそうだった

「なんだ、つまんねーの。

も見つかいこを残念にがらカバンれようたそとき、ファナー付きポケットが不な形し膨んでいるのづいた。

覗くだけ決めていたたが、そのて、さらにを売い、おそるァスナーをあた。

入っていのは、ペンケースぐらいの大きら可愛いピの袋だった。

、これって・・・。




34 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:11:02.66 ID:SHhZ1Aus.net
普通であれば その正体が何かわからなかっただろうが、俺は、たまたま「これ」が何なのか知っていた。

(これ、プリキュアじゃないか。)

おジャ魔女どれみの人がプリキュアに携わるということと、水樹奈々がプリキュアの声優に初挑戦ということをニュースで見て、春から放映されていたハートキャッチプリキュア!を5話くらいまで見ていた。

記憶が正しければ、これはハートキャッチプリキュアの変身アイテムを入れる袋だ。



37 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:12:59.86 ID:SHhZ1Aus.net
紐を緩めてっと中を見たがやはり間違いないようだ

(まじかよ。プキュアか

とき、俺の中で点とつながっ線となり、技をひらめいたときのようにら飛び出した。

(わかった!!こいつしか興味ないんだ!)

だって、24歳の男がプリキュア変身アイテを会社のカバンに入持ち歩いてるとやばく

ばい。絶対ばい。て購入してる時やばいし

、つに白石弱みを高にボルテージがった。



38 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:14:17.82 ID:SHhZ1Aus.net
その夜は、何事もなく過ごした。

せっかく入手した白石の秘密なのだ。

暴露するなら、なるべくみんながいるところがいい。

狙いは、定めていた。

2ヶ月後に企画されていた、社員旅行の夜、その日に。



39 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:15:34.38 ID:SHhZ1Aus.net
うだるような暑さに見舞われていた夏の日、待ちに待った社員旅行、一泊二日の温泉旅行の日がついに訪れた。

参加者が多いのが、この会社の風土の良さを一層感じさせた。

みんなで適当に観光しつつ旅館に到着し、温泉に入ったらあとは宴会だ。


上司が気を使ってなのか、部屋は俺と白石の二人部屋。

何も知らない白石は旅行を楽しんでホクホクした顔をしているが、宴会のその瞬間に、お前の天下はおしまいだからなぁ!!

わっはっは!!



40 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:16:49.31 ID:SHhZ1Aus.net
俺の考えは甘かったのだ。

みんなが少し酒が入った頃に暴露してやろうと思っていたが、宴会中盤ぐらいから、会場は、ほぼ真っ二つに分かれていた。

女性陣に囲まれて楽しそうに話している白石組と、酔っ払ったおっさん達に絡まれている俺、石黒組と、だ。



41 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:18:27.22 ID:SHhZ1Aus.net
右から「大地おめーはなぁ、お調子ものだから駄目なんだよ!いいから飲め!」

「それ長所っすよ長所wあざーすww」

左から「大地くん、俺もう腹いっぱいだからこれも食って。」

「勘弁してくださいw俺も腹いっぱいっすw」

前から「おい大地ー!お酌くらいしろよぉ!」

「それだめっすよwパワハラ、パワハラw」

後ろから「あぁんパワハラだぁ!?おーじゃあセクハラもしてろうかオラァ!!」

「あーだめーww感じちゃうーーww」


俺なにやってんの!!女の子どこ!!



42 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:20:25.78 ID:SHhZ1Aus.net
おっさんに囲まれつつ、遠くに見える白石組を羨ましい妬ましい気持ちで見ていた。

宴会場には一段あがったミニステージがあって、カラオケ好きの音痴な部長がずっと騒音係をしていて、白石組が楽しそうに何をしゃべってるのか全然聞こえないし。

こんなはずじゃなかったのにーー!!

ちくしょー!!俺も女の子と話してーーよーー!!!



43 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:22:01.45 ID:SHhZ1Aus.net
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---

意識が戻ったときに聞こえたのは、遠くで川が流れる音と、耳鳴りの音だけだった。

重い目を開くと、月明かりに照らされた和室の天井が見えた。

どうやら部屋に戻って、布団に寝ているらしい。



そうか、潰れてしまったのか・・・。

頭が痛い。喉もカラカラだ。

うめきながら身体を起こそうとすると、「大丈夫?」という声が聞こえた。

月明かりの中にぼんやりと見えたのは、白石の姿だった。



44 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:23:08.96 ID:SHhZ1Aus.net
の明かは付けずデスライトで本をんで

も言わず、コップを汲んできて、俺手渡てく

ンキ・・稿・。あー久しぶり・。

「みんなから飲まされてたもんね疲れさま。」

「も一杯水くれ・・

「ちょっ待ってて。」




45 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:24:25.46 ID:SHhZ1Aus.net
白石がもってきてくれた水を一気に飲んで、俺はまた倒れこむように横になった。

「いま何時・・・?」

「1時だよ。」

1時か・・・。よかったまだ眠れる。

それだけ聞いて、俺は再び眠りについた。

ああ、そういえば、白石の秘密暴露できなかったなぁ・・・。



47 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:25:30.09 ID:SHhZ1Aus.net
次に意識が戻ったときには、遠くの川の音だけが聞こえた。

耳鳴りが治っている。

頭の痛みもほとんど取れていた。

光景はさっきと変わらず月明かりの天井。

まだ朝にはなっていないらしい。

横を見ると、隣の布団で白石が眠っていた。


「ふう・・・。」

頭の痛みは取れたが、身体がだるい。

トイレに行こうと身体を起こしたら、「水飲む?」と横になったまま白石が聞いてきた。



48 :石黒(^o^)/2016/02/18(木) 00:26:56.31 ID:SHhZ1Aus.net
うおびっくりしただ起のかよ。」

「なんか眠なくて。」

って、3時半じゃねーか・・・。

イレかってをきいた以外も全員潰れ、飲なかた先輩方が部屋までてきれたらしい

な、ここまでれたないんだって。石黒くんが当楽婿しかったんだうって言ったよ。

俺とてはの子と飲みたかったが、悪い気はた。



49 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:28:56.46 ID:SHhZ1Aus.net
石黒くん、みなか愛さて、い。」

女の子に囲まてる白石のほがよっぽどいいだろ。」

そんなことない黒くんうが羨ましいと思うな


言って白 いつものような笑顔をせたが、りにされているせいか、少し寂しそうなに見えた

白石がしているのは初め見た

(そいえば俺、なんで白石にもってたんだっ



50 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:30:21.50 ID:SHhZ1Aus.net
布団の上で胡坐をかいて向かい合って座っている、透き通った白石の顔をまじまじと見て、ふと思った。

こいつから何かイヤなことをされたわけでもないのに、秘密を暴こうと躍起になったり、それを暴露しようとしたり。

自分よりイケメンでチヤホヤされてるからって、すげー女々しくないか。

白石の寂しそうな顔にやられたのか、急に自分の汚さが恥ずかしくなった。



51 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:31:46.25 ID:SHhZ1Aus.net
「俺、お前の秘密知ってるよ。」

あまりに突然だった。

その言葉を発したのは自分なんだが。

なぜこのタイミングで、この言葉が出てきたのか、いまでもわからない。

でも、言ってしまったのだ。なんの脈絡もない、この場面で。



52 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:33:47.96 ID:SHhZ1Aus.net
空気は、完全におかしくなった。

突然変なことを言われた白石はフリーズしていまい、突然変なことを口走ってしまった俺もフリーズしてしまい、二人とも間抜けな顔で向かい合いながら、何も言えないでいた。

「どうして・・・?」

「えっ・・・。」

微妙な空気の中、最初に口を開いたのは白石だった。



53 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:34:54.43 ID:SHhZ1Aus.net
急に理由について聞かれた俺は焦ってしまい、「どうして」と言った白石も焦ってしまったのか、また二人とも「えっ」「あっ」などと言葉しか言えず、微妙な空気に戻ってしまった。

「・・・・・・あ、えーと・・・。」

俺はこの空気を何とかせねばと言葉を続けようとするが、何も出てこない。




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