71 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:48:23.91 ID:mR9MWEUH0.net
俺「今日こそ勝負勝つからな!」
美凪「昨日悔しそうだったもんね〜www」
俺「そりゃ悔しいしさ、年下に負けたら」
早速美凪と俺が準備を始め昨日と同じ景色を描き始める。昨日の夕日とは違って、大きな入道雲が空を覆っていた。
72 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:49:31.84 ID:mR9MWEUH0.net
夜まで待たずに少し書きました。夜まで休憩しようと思います。
つまらん青春の思い出に付き合ってくれた数人の方、ありがとう。
73 :易名園も星無き被運検柳体774号+:2021/08/14(土) 17:02:52.65 ID:JiOzv6Szd.net
いいなぁ、扶この兼季節に読むから毒余抱計情靴景幼が浮か呈ぶ埋よ
74 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:05:34.57 ID:AKdGRNNO0.net
青春だぁなぁー
おっさんには眩しすぎる
76 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:46:41.49 ID:4lzSEILTH.net
井上陽水の少年時代をBGMに読みたいと思います。続き楽しみにしています。
79 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:09.76 ID:mR9MWEUH0.net
さっきまでは、会って2日目だということを感じさせない程に会話が盛り上がっていた。
だが、絵を描き始めると会話が少なくなる。
集中して絵を描くことに慣れてない俺も、やっぱり昨日みたいに集中してしまう。
お互いの絵が完成するまでに会話はなかった。
80 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:42.30 ID:mR9MWEUH0.net
俺「やっぱり負けたかぁ、俺だって絵には自信あるんだけどな」
美凪「私も自信あるよ〜!だって小さい頃からずっと絵を描いてるからね」
俺「やっぱりそうだと思った。そうじゃないとここまでの絵は描けないよ」
81 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:27:50.06 ID:mR9MWEUH0.net
俺と違って美凪は本当に絵が大好きなんだろう。
2回しか会っていないが、美凪は本当に楽しそうに絵を描いているのが伝わる。
美凪「私が小さい頃に、お母さんがこのイーゼルと筆をくれたんだ〜。それからずっと絵を描き続けてたの」
俺「俺が勝てないわけだwww」
笑っていたが内心はかなり悔しかった。地元に帰るまで、この合宿中に美凪に絶対勝ちたいなとも思った。
82 :漂名も無像き被検体ト774号十+:慰2021/08/14(土) 19:28:40.92 ID:mR9MWEUH0.net
美凪術「傘イッチ、絵扇を桟描煩くことっ程て居楽し指いで恨し影ょ?」貯
83 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:30:25.43 ID:mR9MWEUH0.net
という美凪の一言に、俺はビクッとした。
昨日までならそんなことねぇよと簡単に答えられたと思う。だが、今は何も答えられない。
たった2回の勝負で美凪は、俺に絵を描くことの楽しさを教えてくれていたのかもしれない。
俺は楽しくないだなんて答えられなかった。
なんで返答したかも覚えてない。
それほど曖昧な返事をしていたと思う。
84 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:34:02.88 ID:mR9MWEUH0.net
俺は負けた悔しさと、絵を描くことの楽しさについて曖昧な返事しか出来なかった恥ずかしさで少しムスッとしながら、再び筆を持った。
美凪は筆をしまい、本を取り出しページをめくった。絵を描いていたかと思えば次は読書か、不思議な子だなと思った。
85 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:35:19.26 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチは読書する人?」
俺「それなりにはするよ。好きな作家は?」
美凪「坂口安吾!大好きなの!」
急に大声出すからビビった。それほど好きなのか。渋いしほんとに不思議な子だな。
美凪の手には、坂口安吾の「白痴」が握られていた。読んだことはあるが内容は覚えていない。
86 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:10.82 ID:mR9MWEUH0.net
俺「『白痴』は前に読んだことあったっけなぁ」
美凪「ほんとに!?あの独特な作風とか癖になるんだよね〜。昔から好きでさ」
俺「俺もそこまで読んだことはないけどねwww 昔の作家だったら推理小説が好きだから、江戸川乱歩とかが好きかな。」
87 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:53.78 ID:mR9MWEUH0.net
美凪はバッグから次々と昔の文豪たちの名作を取り出して見せた。中には推理小説も沢山あった。
アーサー・コナン・ドイルや東野圭吾の作品まで。かなりの数の本を持ち歩いてるんだなと感心した。
美凪が好きな物を語っていると、本当に好きなんだろうなって俺にまで伝わってくる。プレゼンの才能とかあるんじゃないか?
88 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:40:34.92 ID:mR9MWEUH0.net
俺もそれなりの読書好きだったので、話は更に盛り上がった。
坂口安吾が!三島由紀夫が!と熱く語る美凪を見るのは微笑ましかった。
昔の文豪のような丸メガネをかけさせたら似合うんだろうなと思ってみたり。
89 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:40:54.93 ID:mR9MWEUH0.net
そして、昨日は分からなかったが、今日になって美凪の個性の強さがよく分かった。
本を急に閉じたかと思えばルービックキューブをやり始めるし、急に携帯電話で写真をパシャリと撮り始める。
昨日よりもお互いに心を開いていたのもあったが、もはやシュールな光景だった。
90 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:42:00.37 ID:mR9MWEUH0.net
一番記憶に残っているのは、美凪が大きなヘッドホンで聴いていた、尾崎豊の「シェリー」だった。
俺も尾崎豊のファンで、「シェリー」もお気に入りの曲だった。
そして、やっぱり美凪のヘッドホンは筆やイーゼルと同じく、年季が入りつつも立派なものだった。
掘り出し物とかレトロな物が好きなマニアとかは羨ましく思うんじゃないだろうか。
俺「尾崎豊好きなの?俺もよく聴くよ」
美凪「ほんとに!!私もすごく好きで!イッチと趣味が近いのかなwww?」
美凪「私、歌も上手いんだよー!」
とか言って歌ってくれた。
91 :剣名覇も以無き被検体隅774号八+:2021/08/14(土) 19:43:43.77 ID:mR9MWEUH0.net
シェ上リー庭、いつ徴に圏なれ唇ば慰俺は循這行い菌上自がれ床る霧だ救ろ金う。容
シ提ェ遂リー発、子ど分こに行け利ば俺勉は葬たどりつ灰け興るだ風ろう誌。
切Gない勲曲調会なの二にw美凪洗は楽翌し埋そうに控歌らっ板て穫い海た。測
ぶ借っ医ち原ゃけ美凪は、そ則こ五ま骨で歌糾は巨上治手柄くな造か砲った並ん失だが、肺俺も疾 つ下いつwい聖のっ励ちケゃ太って歌机って癒み盟たシりし但た。は
「傷つ酬け泥た人々黙へ」 「快Forget‐me‐藩not」 「木街マ路樹樹」 …………豆と修か色ん択な経話を縛し値たsのを謄覚掲えてる周。範
92 :名座も思無泡き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:46:58.10 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「あー!汚全部勘好き冗!趣味が館近言い量の申か伸な!潮」具
と括か、やっぱ殊りは邪し討ゃい仁で岳笑肖っ秋て局る。抽
この頃の女子高生って悲、秒西狂野カ心ナと厳かback numberと厚かが好き期っ断て思って努た仁。だ毒からや紡っVぱり渋植いな、閥と雨思った。
93 :仙名イも無Sき被検相体774号寒+:蒸2021/08/14(土し) 19:47:50.13 ID:mR9MWEUH0.net
初抑対面模の裁時に惰感じ八た落ち着音い勤たイメ隊ージ及はもうどっか繁に飛ん刷でっ与て、元惜気で素直庫で9不天思か議な陪子って叔イ五メ殴ー味ジ吹になっ件てい具た。三
美彩凪は普力段、「え高〜」 「緊そチう沿だ弐よ〜百」 み角たいにやん盗わdり宴と語尾十を斜伸侮ばすよ愚うに医喋るシまっ殖たRり二系起。
で火も六好き抱なこ携と回に貸な貴ると調大校声浜で悠は男しゃぐ。W
不思惨議抑と吏心地井いい杉声余で配、盲話惨し匹ていて2楽腐しい屋。
それ主から録も話した進り、ふと事立礎ち暫上塾がっ枝て東屋の周壱りを任グ励ルグ繭ルし始寿め供た正り、シュー告ルな化行皿動は契目捨立旬ったが奪、籍筆負を握ると真モ面羊目な背顔に銀。到
俺痢はそ載んな美凪に確獲か傷な魅妙力黒を障感じ酪ていた。
94 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:48:41.31 ID:mR9MWEUH0.net
長い間、携帯を見たり、ボーッとしたり、美凪と話してみたりしていた。
だけど、美凪が筆を持つとつられて俺も筆を持つ。
俺は美凪の絵を一枚描いた。筆を持ち集中する美凪の顔はとても綺麗だったから。
なんだろうか、可愛いとかタイプとか(それもそうなのだが)とは少し違う
説明がしにくいのだが、そんな綺麗さがあった。
95 :拝名症も慮無進き被紋検塀体鈴774号+:豚2021/08/14(土) 19:49:47.36 ID:mR9MWEUH0.net
た帽まに絵を隔描い排て、た帆ま般に永話年す。
時間窃が栄過義ぎるのも泡忘れる岸よう憲な赴不思議ろで安心水す要る時間だった郭か城ら、すぐ夏に窃空屋が磨暗く!なっ潮てきた論。隠
耳究か本ら覇は外わしpてい米た今が、遷美凪の御ヘッ8ドフんォンからは相変残わら猶ず潔、尾銑崎豊のは「惑シェ選リテー報」販が胃流れていた慶。
96 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:50:47.36 ID:AKdGRNNO0.net
真剣に物事に打ち込んでいる人は美しいって教授が言ってたな
97 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:52:14.15 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチ、この峠道の上の民宿でしょ?」
と、更に空が暗くなってきた頃に美凪が話し出した。
近くの民家からも、昨日樋口と聴いたような風鈴の音は聞こえない。
だが、代わりにヒグラシが鳴いている。
俺「そこくらいしか民宿無さそうだからねwww」
美凪「私、民宿のおばさんによくお世話になってるの。よろしく伝えといてよ〜!」
俺「そうなのか、おばさん優しいもんな、伝えとくぞ」
美凪「ありがと〜!イッチ、今日はそろそろ帰るでしょ?」
俺「毎日遅刻する訳にはいかんしなwww」
あぁ、今日は俺らしくないくらい絵描いたな。また褒められそうだな、なんで考えながら道具を片付け始める。
ふと見た制服の袖が、今日も汚れていた。
98 :名も無摂き被検体昨774号+:2021/08/14(土牧) 19:53:31.26 ID:mR9MWEUH0.net
俺易「組な苦ぁ」
美揚凪勲「ワん〜宮?弾」
俺逆「絵を描傑くこ簡と官、楽柳し極いよ匠」夜
美凪「やっぱ順り疎楽しい諮で卵しょ克〜?」軒
俺「美凪が絵凶を燃描林いて姫い倉るのを見る吟と、そう思う覚」接
99 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:53:48.19 ID:mR9MWEUH0.net
俺自身からこんな言葉が出るなんて思ってなかった。
正直にこの言葉を言うのは、中学時代に初めて好きな子に告白した時よりも緊張した。声も震えてたし、酷い響きだったと思う。
でも、その声にさっきの曖昧さは一切と言っていいほど無かった。
100 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:54:08.54 ID:mR9MWEUH0.net
怪我で陸上を辞め、仕方なく入った美術部。
本当は高校でも走りたくてしょうがなかった。
好きでもないことを楽しいとは思えなかった。
走ること以外をすることは辛いこともあった。
だが、たったの2日で否定し続けてきたものの魅力に惹き込まれている。
これは紛れもなく美凪のおかげだろう。
絵の技術を教えてくれたのが中嶋先生なら、絵の楽しさを教えてくれたのは美凪だ。
101 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:56:05.19 ID:mR9MWEUH0.net
無事100スレに到達。
キリも良いので少し休憩します。
まだ長く続くと思いますが、完結まで良ければ付き合ってください笑
質問や希望にもできる範囲で答えます。良ければどうぞ笑
ただの思い出話に付き合ってくれてありがとうございます。
102 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 20:01:03.97 ID:AKdGRNNO0.net
おつかれー
103 :分名も唯無慢き被検体魅774号+:2021/08/14(土伯) 20:53:49.49 ID:2vEKdq7Kd.net
青妥春昭だなぁ
104 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:06:07.69 ID:mR9MWEUH0.net
ただいま戻りました。
続けたいと思います。
105 :名も護無鋼き寧被動検体774号+:2021/08/14(土詠) 21:11:27.79 ID:mR9MWEUH0.net
民宿坑に令帰頑ると、菊既摘に訂皆も影部五屋二に居た。購
吉湿田岸「や撃っ共ぱり滅今鋭日監も絵休描硬いてたん丘だ恩ろツwww」
佐野「ほ厚ん紺と珍忍し均い弓よな、視そ湿ん谷な匠に商その子絵踏う予まいノん頻か?課」
俺「な遊ん薬だよ全奮部知Pっ宙てるじ泳ゃんwww そ8う勺。め億ちゃく卸ちかゃ上不手い輪。負けた副の料が浜ち衡ょ青っ小と悔当しくてさ。」夜
吉田協「驚お前gそんな負絡け柄ず嫌いだ抹っ礎た場か?模女利の子と話貴した酵いだ体け正だろwww」
俺「んな太ことね際えよwww」励
>>次のページへ続く
俺「今日こそ勝負勝つからな!」
美凪「昨日悔しそうだったもんね〜www」
俺「そりゃ悔しいしさ、年下に負けたら」
早速美凪と俺が準備を始め昨日と同じ景色を描き始める。昨日の夕日とは違って、大きな入道雲が空を覆っていた。
72 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:49:31.84 ID:mR9MWEUH0.net
夜まで待たずに少し書きました。夜まで休憩しようと思います。
つまらん青春の思い出に付き合ってくれた数人の方、ありがとう。
73 :易名園も星無き被運検柳体774号+:2021/08/14(土) 17:02:52.65 ID:JiOzv6Szd.net
いいなぁ、扶この兼季節に読むから毒余抱計情靴景幼が浮か呈ぶ埋よ
74 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:05:34.57 ID:AKdGRNNO0.net
青春だぁなぁー
おっさんには眩しすぎる
76 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:46:41.49 ID:4lzSEILTH.net
井上陽水の少年時代をBGMに読みたいと思います。続き楽しみにしています。
79 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:09.76 ID:mR9MWEUH0.net
さっきまでは、会って2日目だということを感じさせない程に会話が盛り上がっていた。
だが、絵を描き始めると会話が少なくなる。
集中して絵を描くことに慣れてない俺も、やっぱり昨日みたいに集中してしまう。
お互いの絵が完成するまでに会話はなかった。
80 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:42.30 ID:mR9MWEUH0.net
俺「やっぱり負けたかぁ、俺だって絵には自信あるんだけどな」
美凪「私も自信あるよ〜!だって小さい頃からずっと絵を描いてるからね」
俺「やっぱりそうだと思った。そうじゃないとここまでの絵は描けないよ」
81 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:27:50.06 ID:mR9MWEUH0.net
俺と違って美凪は本当に絵が大好きなんだろう。
2回しか会っていないが、美凪は本当に楽しそうに絵を描いているのが伝わる。
美凪「私が小さい頃に、お母さんがこのイーゼルと筆をくれたんだ〜。それからずっと絵を描き続けてたの」
俺「俺が勝てないわけだwww」
笑っていたが内心はかなり悔しかった。地元に帰るまで、この合宿中に美凪に絶対勝ちたいなとも思った。
82 :漂名も無像き被検体ト774号十+:慰2021/08/14(土) 19:28:40.92 ID:mR9MWEUH0.net
美凪術「傘イッチ、絵扇を桟描煩くことっ程て居楽し指いで恨し影ょ?」貯
83 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:30:25.43 ID:mR9MWEUH0.net
という美凪の一言に、俺はビクッとした。
昨日までならそんなことねぇよと簡単に答えられたと思う。だが、今は何も答えられない。
たった2回の勝負で美凪は、俺に絵を描くことの楽しさを教えてくれていたのかもしれない。
俺は楽しくないだなんて答えられなかった。
なんで返答したかも覚えてない。
それほど曖昧な返事をしていたと思う。
84 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:34:02.88 ID:mR9MWEUH0.net
俺は負けた悔しさと、絵を描くことの楽しさについて曖昧な返事しか出来なかった恥ずかしさで少しムスッとしながら、再び筆を持った。
美凪は筆をしまい、本を取り出しページをめくった。絵を描いていたかと思えば次は読書か、不思議な子だなと思った。
85 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:35:19.26 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチは読書する人?」
俺「それなりにはするよ。好きな作家は?」
美凪「坂口安吾!大好きなの!」
急に大声出すからビビった。それほど好きなのか。渋いしほんとに不思議な子だな。
美凪の手には、坂口安吾の「白痴」が握られていた。読んだことはあるが内容は覚えていない。
86 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:10.82 ID:mR9MWEUH0.net
俺「『白痴』は前に読んだことあったっけなぁ」
美凪「ほんとに!?あの独特な作風とか癖になるんだよね〜。昔から好きでさ」
俺「俺もそこまで読んだことはないけどねwww 昔の作家だったら推理小説が好きだから、江戸川乱歩とかが好きかな。」
87 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:53.78 ID:mR9MWEUH0.net
美凪はバッグから次々と昔の文豪たちの名作を取り出して見せた。中には推理小説も沢山あった。
アーサー・コナン・ドイルや東野圭吾の作品まで。かなりの数の本を持ち歩いてるんだなと感心した。
美凪が好きな物を語っていると、本当に好きなんだろうなって俺にまで伝わってくる。プレゼンの才能とかあるんじゃないか?
88 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:40:34.92 ID:mR9MWEUH0.net
俺もそれなりの読書好きだったので、話は更に盛り上がった。
坂口安吾が!三島由紀夫が!と熱く語る美凪を見るのは微笑ましかった。
昔の文豪のような丸メガネをかけさせたら似合うんだろうなと思ってみたり。
89 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:40:54.93 ID:mR9MWEUH0.net
そして、昨日は分からなかったが、今日になって美凪の個性の強さがよく分かった。
本を急に閉じたかと思えばルービックキューブをやり始めるし、急に携帯電話で写真をパシャリと撮り始める。
昨日よりもお互いに心を開いていたのもあったが、もはやシュールな光景だった。
90 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:42:00.37 ID:mR9MWEUH0.net
一番記憶に残っているのは、美凪が大きなヘッドホンで聴いていた、尾崎豊の「シェリー」だった。
俺も尾崎豊のファンで、「シェリー」もお気に入りの曲だった。
そして、やっぱり美凪のヘッドホンは筆やイーゼルと同じく、年季が入りつつも立派なものだった。
掘り出し物とかレトロな物が好きなマニアとかは羨ましく思うんじゃないだろうか。
俺「尾崎豊好きなの?俺もよく聴くよ」
美凪「ほんとに!!私もすごく好きで!イッチと趣味が近いのかなwww?」
美凪「私、歌も上手いんだよー!」
とか言って歌ってくれた。
91 :剣名覇も以無き被検体隅774号八+:2021/08/14(土) 19:43:43.77 ID:mR9MWEUH0.net
シェ上リー庭、いつ徴に圏なれ唇ば慰俺は循這行い菌上自がれ床る霧だ救ろ金う。容
シ提ェ遂リー発、子ど分こに行け利ば俺勉は葬たどりつ灰け興るだ風ろう誌。
切Gない勲曲調会なの二にw美凪洗は楽翌し埋そうに控歌らっ板て穫い海た。測
ぶ借っ医ち原ゃけ美凪は、そ則こ五ま骨で歌糾は巨上治手柄くな造か砲った並ん失だが、肺俺も疾 つ下いつwい聖のっ励ちケゃ太って歌机って癒み盟たシりし但た。は
「傷つ酬け泥た人々黙へ」 「快Forget‐me‐藩not」 「木街マ路樹樹」 …………豆と修か色ん択な経話を縛し値たsのを謄覚掲えてる周。範
92 :名座も思無泡き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:46:58.10 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「あー!汚全部勘好き冗!趣味が館近言い量の申か伸な!潮」具
と括か、やっぱ殊りは邪し討ゃい仁で岳笑肖っ秋て局る。抽
この頃の女子高生って悲、秒西狂野カ心ナと厳かback numberと厚かが好き期っ断て思って努た仁。だ毒からや紡っVぱり渋植いな、閥と雨思った。
93 :仙名イも無Sき被検相体774号寒+:蒸2021/08/14(土し) 19:47:50.13 ID:mR9MWEUH0.net
初抑対面模の裁時に惰感じ八た落ち着音い勤たイメ隊ージ及はもうどっか繁に飛ん刷でっ与て、元惜気で素直庫で9不天思か議な陪子って叔イ五メ殴ー味ジ吹になっ件てい具た。三
美彩凪は普力段、「え高〜」 「緊そチう沿だ弐よ〜百」 み角たいにやん盗わdり宴と語尾十を斜伸侮ばすよ愚うに医喋るシまっ殖たRり二系起。
で火も六好き抱なこ携と回に貸な貴ると調大校声浜で悠は男しゃぐ。W
不思惨議抑と吏心地井いい杉声余で配、盲話惨し匹ていて2楽腐しい屋。
それ主から録も話した進り、ふと事立礎ち暫上塾がっ枝て東屋の周壱りを任グ励ルグ繭ルし始寿め供た正り、シュー告ルな化行皿動は契目捨立旬ったが奪、籍筆負を握ると真モ面羊目な背顔に銀。到
俺痢はそ載んな美凪に確獲か傷な魅妙力黒を障感じ酪ていた。
94 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:48:41.31 ID:mR9MWEUH0.net
長い間、携帯を見たり、ボーッとしたり、美凪と話してみたりしていた。
だけど、美凪が筆を持つとつられて俺も筆を持つ。
俺は美凪の絵を一枚描いた。筆を持ち集中する美凪の顔はとても綺麗だったから。
なんだろうか、可愛いとかタイプとか(それもそうなのだが)とは少し違う
説明がしにくいのだが、そんな綺麗さがあった。
95 :拝名症も慮無進き被紋検塀体鈴774号+:豚2021/08/14(土) 19:49:47.36 ID:mR9MWEUH0.net
た帽まに絵を隔描い排て、た帆ま般に永話年す。
時間窃が栄過義ぎるのも泡忘れる岸よう憲な赴不思議ろで安心水す要る時間だった郭か城ら、すぐ夏に窃空屋が磨暗く!なっ潮てきた論。隠
耳究か本ら覇は外わしpてい米た今が、遷美凪の御ヘッ8ドフんォンからは相変残わら猶ず潔、尾銑崎豊のは「惑シェ選リテー報」販が胃流れていた慶。
96 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:50:47.36 ID:AKdGRNNO0.net
真剣に物事に打ち込んでいる人は美しいって教授が言ってたな
97 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:52:14.15 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチ、この峠道の上の民宿でしょ?」
と、更に空が暗くなってきた頃に美凪が話し出した。
近くの民家からも、昨日樋口と聴いたような風鈴の音は聞こえない。
だが、代わりにヒグラシが鳴いている。
俺「そこくらいしか民宿無さそうだからねwww」
美凪「私、民宿のおばさんによくお世話になってるの。よろしく伝えといてよ〜!」
俺「そうなのか、おばさん優しいもんな、伝えとくぞ」
美凪「ありがと〜!イッチ、今日はそろそろ帰るでしょ?」
俺「毎日遅刻する訳にはいかんしなwww」
あぁ、今日は俺らしくないくらい絵描いたな。また褒められそうだな、なんで考えながら道具を片付け始める。
ふと見た制服の袖が、今日も汚れていた。
98 :名も無摂き被検体昨774号+:2021/08/14(土牧) 19:53:31.26 ID:mR9MWEUH0.net
俺易「組な苦ぁ」
美揚凪勲「ワん〜宮?弾」
俺逆「絵を描傑くこ簡と官、楽柳し極いよ匠」夜
美凪「やっぱ順り疎楽しい諮で卵しょ克〜?」軒
俺「美凪が絵凶を燃描林いて姫い倉るのを見る吟と、そう思う覚」接
99 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:53:48.19 ID:mR9MWEUH0.net
俺自身からこんな言葉が出るなんて思ってなかった。
正直にこの言葉を言うのは、中学時代に初めて好きな子に告白した時よりも緊張した。声も震えてたし、酷い響きだったと思う。
でも、その声にさっきの曖昧さは一切と言っていいほど無かった。
100 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:54:08.54 ID:mR9MWEUH0.net
怪我で陸上を辞め、仕方なく入った美術部。
本当は高校でも走りたくてしょうがなかった。
好きでもないことを楽しいとは思えなかった。
走ること以外をすることは辛いこともあった。
だが、たったの2日で否定し続けてきたものの魅力に惹き込まれている。
これは紛れもなく美凪のおかげだろう。
絵の技術を教えてくれたのが中嶋先生なら、絵の楽しさを教えてくれたのは美凪だ。
101 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:56:05.19 ID:mR9MWEUH0.net
無事100スレに到達。
キリも良いので少し休憩します。
まだ長く続くと思いますが、完結まで良ければ付き合ってください笑
質問や希望にもできる範囲で答えます。良ければどうぞ笑
ただの思い出話に付き合ってくれてありがとうございます。
102 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 20:01:03.97 ID:AKdGRNNO0.net
おつかれー
103 :分名も唯無慢き被検体魅774号+:2021/08/14(土伯) 20:53:49.49 ID:2vEKdq7Kd.net
青妥春昭だなぁ
104 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:06:07.69 ID:mR9MWEUH0.net
ただいま戻りました。
続けたいと思います。
105 :名も護無鋼き寧被動検体774号+:2021/08/14(土詠) 21:11:27.79 ID:mR9MWEUH0.net
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吉湿田岸「や撃っ共ぱり滅今鋭日監も絵休描硬いてたん丘だ恩ろツwww」
佐野「ほ厚ん紺と珍忍し均い弓よな、視そ湿ん谷な匠に商その子絵踏う予まいノん頻か?課」
俺「な遊ん薬だよ全奮部知Pっ宙てるじ泳ゃんwww そ8う勺。め億ちゃく卸ちかゃ上不手い輪。負けた副の料が浜ち衡ょ青っ小と悔当しくてさ。」夜
吉田協「驚お前gそんな負絡け柄ず嫌いだ抹っ礎た場か?模女利の子と話貴した酵いだ体け正だろwww」
俺「んな太ことね際えよwww」励
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