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67 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:43:14.93 ID:mR9MWEUH0.net
民家の縁側の方からは、まだ風鈴がチリンチリンと鳴っていた。

いつもあの場所で絵を描いているとは言っていたが、この時間帯に美凪が公園に居るとは限らない。

だが、また美凪と勝負をしたい一心で峠道を歩いた。



68 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:44:21.86 ID:mR9MWEUH0.net
とはいえ去年の合宿でも、民宿までの峠道をこんな昼間に歩いたことなんてなかったと思う。

毎日夕方まではしゃぎ回り暗くなった頃に帰路につく。これが定番だった。

だから当然体力のない俺は、夕方よりも激しい日差しにバテていた。中学時代は学年全体で比べても体力には自信があったのに。



69 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:45:25.42 ID:mR9MWEUH0.net
俺が仕方なく美術部に入った理由にも繋がるのだが、俺は中学時代は陸上部だった。

当時は走ることが大好きだとまで思うほど熱心に部活に励んでいた。

最後の大会の前に靭帯を怪我してからは運動とは程遠い生活を送っていたから、今は体力なんて微塵も残っていない。

残っているのは、無駄に負けず嫌いな性格だけ。



70 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:47:25.79 ID:mR9MWEUH0.net
もし怪我がなければ高校でも走ってたのかなぁと考えてるうちに、東屋に座る美凪が見えてきた。

日差しから逃げるように東屋に逃げ込む。


美凪「イッチ、今日は早いね〜」

俺「昨日は時間足りたかったしね」

美凪が俺を待っててくれたような感じがして少し嬉しかった。やっぱり早めに来て良かったな。



71 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:48:23.91 ID:mR9MWEUH0.net
俺「今日こそ勝負勝つからな!」

美凪「昨日悔しそうだったもんね〜www」

俺「そりゃ悔しいしさ、年下に負けたら」

早速美凪と俺が準備を始め昨日と同じ景色を描き始める。昨日の夕日とは違って、大きな入道雲が空を覆っていた。



72 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:49:31.84 ID:mR9MWEUH0.net
夜まで待たずに少し書きました。夜まで休憩しようと思います。

つまらん青春の思い出に付き合ってくれた数人の方、ありがとう。






73 :名も無き774号+:2021/08/14(土) 17:02:52.65 ID:JiOzv6Szd.net
いいな、この季に読む計情景が浮かぶよ


74 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 18:05:34.57 ID:AKdGRNNO0.net
青春だぁなぁー

おっさんには眩しすぎる


76 :名き被体774号+:2021/08/14(土) 18:46:41.49 ID:4lzSEILTH.net
井上水の少年時代をBGMにみたいと思います楽しみにしています


79 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:09.76 ID:mR9MWEUH0.net
さっきまでは、会って2日目だということを感じさせない程に会話が盛り上がっていた。

だが、絵を描き始めると会話が少なくなる。

集中して絵を描くことに慣れてない俺も、やっぱり昨日みたいに集中してしまう。

お互いの絵が完成するまでに会話はなかった。



80 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:26:42.30 ID:mR9MWEUH0.net
俺「やっぱり負けた、俺だって絵自信あだけどな

私も自信あるよだって小ずっと絵を描いてるからね」

俺「やっりそうだと思った。じゃまでの絵けないよ



81 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:27:50.06 ID:mR9MWEUH0.net
俺と違って美凪当に絵が大なんろう。

2回しか会ていないが、美凪は本当に楽しそう描いいるの伝わ

凪「私が湿い頃にお母さんがこのゼルと筆くれたんだ〜それからずっと描きの」

俺「俺が勝けだwww」


笑っいたが内はかなり悔しかった。地に帰るまでの合宿中に美に絶対たいなとた。



82 :名も退被検体774号+:2021/08/14(土) 19:28:40.92 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチを描くことて楽しょ?」



83 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:30:25.43 ID:mR9MWEUH0.net
という美凪の一言に、俺はビクッとした。

昨日までならそんなことねぇよと簡単に答えられたと思う。だが、今は何も答えられない。

たった2回の勝負で美凪は、俺に絵を描くことの楽しさを教えてくれていたのかもしれない。

俺は楽しくないだなんて答えられなかった。

なんで返答したかも覚えてない。

それほど曖昧な返事をしていたと思う。



84 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:34:02.88 ID:mR9MWEUH0.net
俺は負けた悔しさと、絵を描くことの楽しさについて曖昧な返事しか出来なかった恥ずかしさで少しムスッとしながら、再び筆を持った。

美凪は筆をしまい、本を取り出しページをめくった。絵を描いていたかと思えば次は読書か、不思議な子だなと思った。



85 :検体774号+:2021/08/14(土) 19:35:19.26 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチはする

俺「それなりにはするよ。好きな作家は?」

美凪坂口安吾!きなの!」

急に大声出すからビった。それほなのか。渋いしほんとに議な

美凪手に痴」が握らいた読んだことはあるが内は覚えい。



86 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:10.82 ID:mR9MWEUH0.net
俺「『白痴』は前に読んだことあったっけなぁ」

美凪「ほんとに!?あの独特な作風とか癖になるんだよね〜。昔から好きでさ」

俺「俺もそこまで読んだことはないけどねwww 昔の作家だったら推理小説が好きだから、江戸川乱歩とかが好きかな。」



87 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:39:53.78 ID:mR9MWEUH0.net
美凪はバッグから次々と昔の文豪たちの名作を取り出して見せた。中には推理小説も沢山あった。

アーサー・コナン・ドイルや東野圭吾の作品まで。かなりの数の本を持ち歩いてるんだなと感心した。

美凪が好きな物を語っていると、本当に好きなんだろうなって俺にまで伝わってくる。プレゼンの才能とかあるんじゃないか?






88 :名も無き被体774号+:2021/08/14(土) 19:40:34.92 ID:mR9MWEUH0.net
俺もれなりの読きだったので話は更に盛りた。

坂口安吾が!三夫が!と熱く語美凪を見るの微笑ましった。

昔ののような丸をかけさせた似合うんだろうなと思ってみたり。



89 :名も無774号+:2021/08/14(土) 19:40:54.93 ID:mR9MWEUH0.net
そし昨日は分かなかったが、今日に美凪の個性の強さがよく分か

閉じたか思えばルービキュ婿やり始めるし貿に携話で写真をパシ綿ャリとり始める。

昨日もお互に心をていたあったが、もはやールな光調った



90 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:42:00.37 ID:mR9MWEUH0.net
一番記憶に残っているのは、美凪が大きなヘッドホンで聴いていた、尾崎豊の「シェリー」だった。

俺も尾崎豊のファンで、「シェリー」もお気に入りの曲だった。

そして、やっぱり美凪のヘッドホンは筆やイーゼルと同じく、年季が入りつつも立派なものだった。

掘り出し物とかレトロな物が好きなマニアとかは羨ましく思うんじゃないだろうか。

俺「尾崎豊好きなの?俺もよく聴くよ」

美凪「ほんとに!!私もすごく好きで!イッチと趣味が近いのかなwww?」

美凪「私、歌も上手いんだよー!」

とか言って歌ってくれた。



91 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:43:43.77 ID:mR9MWEUH0.net
シェリー、いつになれば俺は這い上がれるだろう。

シェリー、どこに行けば俺はたどりつけるだろう。

切ない曲調なのに美凪は楽しそうに歌っていた。

ぶっちゃけ美凪は、そこまで歌は上手くなかったんだが、俺も ついついのっちゃって歌ってみたりした。

「傷つけた人々へ」 「Forget‐me‐not」 「街路樹」 …………とか色んな話をしたのを覚えてる。



92 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:46:58.10 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「あー!全部好き!趣味が近いのかな!」

とか、やっぱりはしゃいで笑ってる。

この頃の女子高生って、西野カナとかback numberとかが好きって思ってた。だからやっぱり渋いな、と思った。



93 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:47:50.13 ID:mR9MWEUH0.net
初対面の時に感じた落ち着いたイメージはもうどっかに飛んでって、元気で素直で不思議な子ってイメージになっていた。

美凪は普段、「え〜」 「そうだよ〜」 みたいにやんわりと語尾を伸ばすように喋るまったり系。

でも好きなことになると大声ではしゃぐ。

不思議と心地いい声で、話していて楽しい。


それからも話したり、ふと立ち上がって東屋の周りをグルグルし始めたり、シュールな行動は目立ったが、筆を握ると真面目な顔に。

俺はそんな美凪に確かな魅力を感じていた。



94 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:48:41.31 ID:mR9MWEUH0.net
長い間、携帯を見たり、ボーッとしたり、美凪と話してみたりしていた。

だけど、美凪が筆を持つとつられて俺も筆を持つ。

俺は美凪の絵を一枚描いた。筆を持ち集中する美凪の顔はとても綺麗だったから。

なんだろうか、可愛いとかタイプとか(それもそうなのだが)とは少し違う

説明がしにくいのだが、そんな綺麗さがあった。



95 :774号+:2021/08/14(土) 19:49:47.36 ID:mR9MWEUH0.net
たまに絵描いて、た

時間が過ぎるのも忘れるような不思議で心す時間だったから、すぐに空が暗ってた。

耳からは外たが、美凪のヘッドフォンらは変わらず、尾「シェリが流れていた



96 :名も無き被774号+:2021/08/14(土) 19:50:47.36 ID:AKdGRNNO0.net
剣に物事に打ち込んいる人は美して教授ってたな


97 :名も774号+:2021/08/14(土) 19:52:14.15 ID:mR9MWEUH0.net
美凪「イッチ、この峠道の上の宿ょ?

、更が暗くってきた頃に美凪が話し出した

近く民家から聴いたような風鈴の音はこえな

にヒグが鳴いる。

くらいしか宿無だからwww」

美凪「私、民宿おばさんによくお世話になってるの。よしく伝てよ〜

俺「そうなのか、おばん優しいもん、伝えとくぞ」

美凪「稿りが殿と〜!ッチ、今日はそろそろ帰ょ?」

俺「毎日遅する訳にはいかんしなwww」

あぁ日は俺らしくないくら絵描いたなめられそうだな、なんえながら道具片付け始る。

ふと見服の袖が今日れて



98 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:53:31.26 ID:mR9MWEUH0.net
俺「なぁ」

美凪「ん〜?」

俺「絵を描くこと、楽しいよ」

美凪「やっぱり楽しいでしょ〜?」

俺「美凪が絵を描いているのを見ると、そう思う」





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