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高校の部活の後輩の娘との出来事
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84 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:46 ID:X+XTkPrR
高校時代、俺はブラスバンド部だった。
やはり音楽系の部ということで男子より女子の方が多かったけど、みんな仲の良い友達のような感じで、恋愛にはあまり発展しないでいた。
中には付き合ってる奴らもいたけど、うちの部は、というか、ブラバンは「運動系文化部」と言われるほどハードで、練習時間が長くてデートする時間が取れなかったり、周りにいる別の異性に余計な嫉妬をしてしまったりして、なかなか続かないカップルが多いみたいだった。
85 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:47 ID:X+XTkPrR
うちの部では、毎年6月に定期演奏会があって、そこで3年生は引退になる。
俺らは最後の演奏会に向けて、部活に打ち込んでいた。
4月。
高校生活最後の1年が始まり、卒業した先輩たちに代わって新1年生が入部してきた。
普通、思春期の野郎が集まれば、「誰々がかわいい」だの、「胸が大きい」だの、そういう話も出るんだろうけど、
その頃、俺らは最後の定期演奏会のことで頭がいっぱいで、そんな余裕は無かったように思う。
そして、その新入生の中に、彼女はいた。
(仮にサナとしておきます)
86 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:47 ID:X+XTkPrR
サナは童顔で、まだ あどけなさの残るかわいらしい感じのコだった。
小さい顔に不釣合いの大きなフレームのメガネをしていた。(イメージ的には名探偵コナン(w)
新入生のパートが決まり、サナは俺と同じパートに入ってきた。
サナ「よろしくお願いしますっ!」
俺「よろしくね。前から楽器やってたの?」
サナ「いえ、やったことないんです。」
俺「そっか、じゃ、吹けるようになるまで大変だけど、がんばってね。」
サナ「はいっ!」
最初は こんなやりとりだったと思う。
ただ その日からなんとなく、少しずつ、俺の視界の中に、サナは入ってくるようになった。
87 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:48 ID:X+XTkPrR
「センパイ、こんにちはっ!」とか「今日も終わるの遅いんですか?」とか、(遅くなるので1年生は先に帰してた)他愛ないやりとりなんだけど、なんだかやたらと元気がよくて。
普段の練習のほかに、当然、授業もあって、本番が近づくにつれてバテバテになっていたけれど、いつからか、サナのあいさつに元気付けられるようになっていた。
でも表向きは照れもあり、素っ気無い態度をずっととっていた。
あっという間に、定期演奏会当日。
大きなトラブルもなく無事にコンサートは終了し、僕らは引退。
その日の打ち上げで、パートの後輩から花束を受け取った。
サナは後ろの方で、笑顔を見せていた。
88 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:48 ID:X+XTkPrR
次の日、演奏会で使った楽器などを片づけに部室へ。
他のみんなも来ていて、同じ3年生の奴らと、「終わっっちゃったねぇ」などと、感慨にふけりながら、今後、後輩へ受け継がれる楽器を、念入りに手入れした。
することがなくなった後も、みんな名残惜しそうに帰ろうとしなかったが、なんとなく手持ちぶさたになったので、俺は先に帰ることにした。
90 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:49 ID:X+XTkPrR
休日で ひっそりとした廊下を通り、靴箱のところで靴を履いて、校舎を出ようとした瞬間、後ろから声がした。
「先輩っ!」
振り返ると、サナが走ってきた。
「私も帰るところなんですけど」
「・・・、そっか。」
俺は相変わらず素っ気無い返事をして、校門に向かった。
サナは後からついてきた。
91 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:49 ID:X+XTkPrR
二人とも無言のまま、校門へ。
「先輩?」
サナが立ち止まった。
「昨日は お疲れさまでした。」
「あ、うん。ありがと。」
「ソロ上手くいってよかったですね♪」
「うん、そうだね。緊張したよ〜。」
最初は お互いぎこちないやりとりだったが、だんだんと二人とも笑顔になった。
それから、いつものように、他愛ない話が続いた。
「でも部活終わっちゃったな〜」
「そうですねー、もう音楽室には来ないんですか?」
「そうだね、あんまり来れなくなるね。」
92 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:50 ID:X+XTkPrR
「そうですか・・・。」
それまで笑顔だったサナの表情が、急に沈んでいく。俺も戸惑って、言葉が出なかった。
しばらくの沈黙の後。
「私、先輩とこうやって話したりしてると、なんだか、ドキドキして・・」
「・・・」
「なんだろう、こういう気持ちって・・。」
サナの言葉に、何も言えない俺。
こうやって女の子から告白されたのは初めてだったので、何も考えられなくなってた。
心臓だけが口から飛び出そうな勢いで高鳴っていた。
95 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:51 ID:X+XTkPrR
それでも精一杯冷静を装って、口を開いた。
「途中まで一緒に帰ろっか。」
「はいっ!」
サナは再び笑顔になった。
そして俺の左手を、サナはそっと握った。
97 :えっちな21禁さん:03/08/21 23:51 ID:X+XTkPrR
帰り道、何を話したかは覚えてない。ただ、左手のぬくもりだけが残っている。
別れ際、俺の方から改めて告白した。
いつからか、気になっていたと。
サナは嬉しそうに聞いていた。
100 : ◆hjeX5VxSgg :03/08/21 23:52 ID:X+XTkPrR
それから俺らは、時々一緒に帰るようになった。
同期の奴らは気づいていなかったが、部の後輩たちは わかっていたようだ。
しばらくして、演奏会の反省会で、再び俺は部室へ顔を出した。
いつもの顔が並ぶ中、反省会は終わり、完全に部から引退した。
その日の帰り道。
「先輩、あの、今から私の家に、来ませんか?」
「え?」
「今日、家に誰もいないから」
「そ、そうなんだ。でもさ・・・」
「ダメですか?」
俺は ひどく動揺していたが、サナの下から覗き込むような視線に、断れるハズも無く。
101 :えっちな21禁さん:03/08/21 23:53 ID:X+XTkPrR
家に着くとサナは2階の自分の部屋に案内した。
小奇麗に整理され、カーぺットやベッドのシーツが暖色系でまとめられた女の子らしい部屋だった。
「ちょっと待っててくださいね」サナはそう言うと1階に降りていった。
俺はドキドキしながらキョロキョロと部屋を見回す。
と、机の上に写真立てがあった。
そこには飾られていたのは、演奏会の打ち上げの時にパートの後輩たちと撮った写真。
2年生を差し置いて、前列でしゃがむ俺のすぐ後ろをさりげなくキープしていた(笑)。
しばらくするとサナが飲み物を持って戻ってきた。
別の部屋で着替えたらしく、長袖シャツに短パンというラフな格好になっていた。
俺は ますますドキドキしたが努めて冷静を装い、いつものように他愛ない話を始めた。
>>次のページへ続く
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