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俺がまんまと買わされたセールストークを書いていく
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29 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:17:26.99 ID:E6/URtQ10
はよはよ


30 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:18:18.18 ID:952Q3eEJ0
準備のいい(と思い込んでいる)俺は、事前に良さそうな物件を数件見つけ

不動産屋に「こういうのがいい」と住宅情報サイトを通して送っていた

ここで俺の住宅選びの絶対条件として、「実家から連れてくるウサギが飼えること」が挙げられる

事前に見つけた物件はペット可否が分からないものが多く、不動産屋で直接聞くことになっていた

いざあらかじめ連絡しておいた不動産屋に行くと、出迎えたのは引越し業者以上に腰の低い店員

この人で大丈夫かと言うほど情けない感じの店員だが、例のごとく後で一本食らわされることになる



31 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:19:46.11 ID:OzMiVFgX0
>>1は「セールスマンに騙されないための心得」

みたいな題名の本は馬鹿にするのに、

「セールスマンが利用する営業の心理学」

みたいな題名の本があったら、同じネタ利用してんのに、うっかり読んじゃうタイプだろ


32 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:20:30.62 ID:952Q3eEJ0
「あのですね…大変申し訳ないんですが…」

席について早速店員が腰を低くして謝った

「お客様が事前にご連絡くださった物件は…ペット不可でした」

「そうですか…」

事前の下調べは ここでチャラになる

「ですがお客様、こちらでお客様のご希望に沿いそうな物件をいくつかピックアップしておきましたので…」



33 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:26:01.74 ID:952Q3eEJ0
店員が持ってきたのは二枚の物件情報だった


物件A アパート 7,5畳 ユニットバス 4万円 管理費無し

物件B マンション 14畳 オール電化  5万円 管理費4千円

「あー…これは…」

「どうでしょうか…」

「ちょっと考えてみます」

ちなみに1ヶ月の家賃の予算は5万円まで まさにどっちもどっちだった





34 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:30:42.11 ID:952Q3eEJ0
値段抜きで考えれば圧倒的に物件Bがいい

しかし毎月+4千円の予算オーバーはキツい

かといって物件Aはアパートな上にユニットバス、部屋も狭い

「あの、他に無いんですかね」

「ペット可でなければ…他にもあるにはあるんですが…」

「そうですか…」

その後店員が一つ見つけてくるも二駅離れた物件

物件AかBのどちらかを選ばなければならない



36 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:34:12.08 ID:952Q3eEJ0
AとBのいいとこどりをした物件があれば…

かなり本気で迷っていると、店員が遠くで「あ!お客様!」と声を上げた

「こちらの物件はいかがでしょう」

「いいじゃないですか!」

店員が持ってきた物件Cは

マンション 10畳 オール電化 家賃4万9千円管理費込み

まさに願ったり叶ったりの物件がきた



38 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:38:39.71 ID:952Q3eEJ0
「お客様、それでは物件を見に行きましょう!」

「え、今から見に行くんですか?」

店員の車に乗り物件をめぐることに

まずは物件Aへ

「築年数どうなってるんですか…」

「やっぱり壁の染みが気になります?」

次に物件B

「階段めちゃくちゃ狭いですけど…引越しどうしたらいいんですか?」

「うーん…一旦バラして組み立てますかねぇ」



39 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:41:44.62 ID:952Q3eEJ0
想像以上にがっかりな物件ABを見た後物件Cへ

「こちらがそのお部屋となっております!」

「ここにします!」

厳しい現実を見た後の夢のような物件C

玄関の段差もそれほど好みじゃないデザインも気にならない

「ありがとうございます!それでは すぐにお店に戻って契約を!」



40 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:44:30.94 ID:952Q3eEJ0
あれよあれよと店に戻り、契約書が目の前に並べられる

ここでふと我に返った

(こんな良い物件があったんだから、他の不動産屋にはもっといいのがあるんじゃ…?)

(他の店と見比べてからでも遅くないよな…)

そうとなると善は急げ、向かいに座る店員に声をかけた

「あのー、契約の前に他のお店を見てきても…」

「は?」



41 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:47:08.75 ID:952Q3eEJ0
「いやね?こちらも本気でやってますし。物件のご案内までさせて頂きましたし」

腰の低い店員の態度が一変、高圧的になってきた

「あ、ですよね、ここにします」

そして俺は前にも言ったとおり圧力に屈し、物件Cとの契約が完了した


不動産屋編終了




45 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:52:14.59 ID:952Q3eEJ0
そしてラスト、紳士服編

最近よくCMをやっている大手洋服店にスーツを揃えに行ってきた

出迎えてくれたのはスーツを上品に着こなした店員
店内に他に客は無く、早速スーツのジャケット売り場に案内された



47 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:55:36.22 ID:952Q3eEJ0
まずは店員が持ってきたシャツを試着し、スーツを探す

「どんなスーツがいいですかね」

「こちらなどいかがでしょう」

なかなかよさそうなジャケットを店員に着せてもらい、ボタンを留めているうちに 店員がすばやく姿見を持ってくる

「あー」

「お似合いですよ」



49 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:59:06.34 ID:952Q3eEJ0
「他のデザインも見てみたいです」

「お持ちしますね」

新しく店員がジャケットを持ってくる

ちらっと値札が見えた

「さ、三万円…」

「やっぱりこれくらいはねぇ…」

「い、いいですこれは…」





50 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 22:59:33.89 ID:UR5zuNVG0
この>>1はかわいくてたまらんな

その業者はずれっぽいけど良い部屋決まったんならよかった


52 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:01:58.93 ID:952Q3eEJ0
店員はとっかえひっかえジャケットを持ってくるが値札が気になって仕方が無い

かといって おおっぴらに値段がどうこう言うのも気が引けるので 結局初めに試着した一番安いスーツに決定し、そろいのズボンも買う

ネクタイと靴も揃え、一通り必要なものは揃ったあたりで店員が提案した

「どうでしょう、この機会にコートも揃えてみては…」



53 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:05:35.75 ID:952Q3eEJ0
スーツにコートが必要なのは初耳だが、プロが言うんだから聞いておく

「コートもあったほうがいいんですか?」

「やはり就活になりますと、季節は冬ですし、スーツだけじゃ冷えるんですよ。それに企業の方から見ても、スーツ一枚で震えているよりコートを羽織っておくと…」

「なるほど、それじゃあ着てみます」

このコートが、驚くほど着膨れしない

体つきがしゅっとして、スマートに見えてくる



54 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:09:01.99 ID:OzMiVFgX0
就活の時期的にコートは必要

でも会社に入る前に脱ぐから そんなこだわる必要はない


55 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:09:14.13 ID:952Q3eEJ0
「いかがでしょう。今なら普通に購入するよりもかなりお得ですよ」

「いざ就活の時期になって慌てて探し回るのも情けないですしねぇ。どうですかこのご機会に」

「皆さんスーツと合わせてご購入になられるんですよ」

店員の凄まじい言葉攻めで、コートの裾からチラチラ見える値札が気にならなくなってくる

ジャケットのときに見た3万円で完全に金銭感覚が麻痺しかけていた

「じゃあ、買います!」



56 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:11:38.23 ID:952Q3eEJ0
「では、もう一着フォーマルな場でのスーツはいかがでしょう」

「え、さっきのじゃ駄目なんですか?」

「皆さんこの機会に結婚式などフォーマルな場で使えるスーツもあわせてご購入されるんですよ」

皆さん……

皆さん……

「じゃあ、それも!」



57 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:13:45.14 ID:952Q3eEJ0
そして会計のときに見えた10万円近い金額に驚愕し

慌てて俺は コートやフォーマルスーツなど いらなさそうなものをキャンセルした

数センチも差はないのに店員に乗せられて頼んだ裾や袖のお直しは なんだかんだでキャンセルするのを忘れた

これで紳士服編も終わりです



58 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:17:38.32 ID:952Q3eEJ0
最後に、知らない間にセールストークに乗せられまくっていたことに気付くきっかけになった話を書いて終わりにする

つい最近、2〜3歳上の又従姉との会話の中でだった



59 :名も無き被検体774号+:2013/02/22(金) 23:21:10.49 ID:952Q3eEJ0
又従姉は遠くの大学の法学部に通い、お年寄りや若者を騙す詐欺師の手口や話術なんかの勉強をしているらしい

「お年寄りもだけどさぁ、俺君もそろそろ一人暮らしでしょ?マルチとか宗教勧誘とかマジ気をつけなよ」

「いやいや、俺絶対そういうの引っかからないから」

「そういうタイプほど意外とあっさり引っかかったりするんだよねー」







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