あまりにも恋多き女だった彼女の話
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745 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:12:04 ID:U5uKTYdi0
○日
雅人に来てって電話した。
再来週に来てくれるって。嬉しいよ。
でもヒデのこと訊かれて苦しかった。
まだヒデのことも好きなのかな。
雅人だけ好きになりたい。自分が嫌い。
○日
ヒデに求められた。したけど、全然気持ちよくない。もう止めて欲しい。
ヒデにごめんって言っても、分かってくれない。
エッチが怖いよ。
○日
もうすぐ雅人が来る。早く来ないかな。
ヒデは最近学校が忙しいのかな。来ない。
でも来ないとなんか安心する。
ヒデの顔を見るのが怖い。
○日
ヒデが来た。でも帰ってって言った。
ヒデはなんでって訊いたけど、答えられなかった。
雅人、ごめんなさい。ヒデ、ごめんなさい。
ヒデは帰ってくれた。ほっとした。
748 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:19:02 ID:U5uKTYdi0
読んでてだんだん吐き気を感じてきた。
やっぱり真理がヒデに抱かれてる事実を知るのはつらい。馬鹿なことをしたと思う。
無性に自分に腹が立って、酒でも飲まないとやってられなくなった。浴びるように飲む。
もともと下戸の俺は、すぐに気持ち悪くなった。薬も飲んでるというのに、酒なんて。
目が回る。吐くなと思う寸前で、なんとかトイレに這い出して吐きまくった。
這ったまま部屋へ戻る。目が回ってどうしようもない。
ドアが開くような音がしたけど、そこから先は覚えてない。
めまいが少し楽になった。真理の膝枕で寝ていたようだ。
真理が泣いたまま俺を見てる。
「雅人・・・なんで?・・・ごめん・・・」
真理は俺が見てしまったのを分かったようだ。
俺もうまいことやればいいのになw
○日
雅人に来てって電話した。
再来週に来てくれるって。嬉しいよ。
でもヒデのこと訊かれて苦しかった。
まだヒデのことも好きなのかな。
雅人だけ好きになりたい。自分が嫌い。
○日
ヒデに求められた。したけど、全然気持ちよくない。もう止めて欲しい。
ヒデにごめんって言っても、分かってくれない。
エッチが怖いよ。
○日
もうすぐ雅人が来る。早く来ないかな。
ヒデは最近学校が忙しいのかな。来ない。
でも来ないとなんか安心する。
ヒデの顔を見るのが怖い。
○日
ヒデが来た。でも帰ってって言った。
ヒデはなんでって訊いたけど、答えられなかった。
雅人、ごめんなさい。ヒデ、ごめんなさい。
ヒデは帰ってくれた。ほっとした。
748 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:19:02 ID:U5uKTYdi0
読んでてだんだん吐き気を感じてきた。
やっぱり真理がヒデに抱かれてる事実を知るのはつらい。馬鹿なことをしたと思う。
無性に自分に腹が立って、酒でも飲まないとやってられなくなった。浴びるように飲む。
もともと下戸の俺は、すぐに気持ち悪くなった。薬も飲んでるというのに、酒なんて。
目が回る。吐くなと思う寸前で、なんとかトイレに這い出して吐きまくった。
這ったまま部屋へ戻る。目が回ってどうしようもない。
ドアが開くような音がしたけど、そこから先は覚えてない。
めまいが少し楽になった。真理の膝枕で寝ていたようだ。
真理が泣いたまま俺を見てる。
「雅人・・・なんで?・・・ごめん・・・」
真理は俺が見てしまったのを分かったようだ。
俺もうまいことやればいいのになw
751 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:27:11 ID:U5uKTYdi0
真「電話する!今、電話する・・・」
真理が言う。
俺「動けないし、俺・・・もちっと待ってよ・・・」
ヘタレだ、俺。夜になるまで二人でゆっくり眠る。
夜。
いつもの公衆電話に行く。
ちょっとフラフラだけど、ここが正念場だ。
真理が番号をプッシュする。しばらくの間。
真「あ・・・ヒデ・・・明?」
真理の表情がこわばる。
真「あの・・・ね・・・。もう、やめよ?・・・もう、来ないで・・・」
受話器の向こうで困惑してるヒデの様子が理解できる。俺もそうだったからな。
真「ごめん・・・なさい・・・秀明とおつき合い、できない・・・雅人がいい・・・」
真理が俺に助けを求める目をしてる。頭を切り換えて、受話器を受け取る。
俺「もしもし、雅人です・・・分かるよな?」
秀「はい・・・分かります・・・」
753 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:33:34 ID:U5uKTYdi0
俺「なんで、手を出した?」
秀「・・・好きになったから・・・」
俺「俺がいるのを知ってて?」
「はい」
「・・・ひでぇ男だな・・・」
「あなただって!」
電話は長くなった。詳細を書いても仕方ないので書かない。要は「もう来んな。この間男」と決着つけただけ。
でも話をしてヒデも俺と似て毒男だよな、とは思った。なんつか、今のご時世じゃなんでもありって感じだけど、昔だし田舎だし、まだウブってのが残ってたんだな。
約束通り、ヒデはもう真理のところへ来なくなった。真理の実家にも顔を出さなくなったらしい。
結局、俺と真理は元サヤになったというわけ。でも気持ちは元通りというわけにはいかなかったな。
754 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:37:10 ID:U5uKTYdi0
一応ヒデとの話はおしまいなんだけど、ちょっとだけ続くんだ。
一度寝取られた女ってのは、繰りかえすってのはホント。
真理はこの後、俺のアパートの隣人と付き合ったり(をぃ)、オフ会のメンバーと寝たり(をぃをぃ)、そんなこともあった。流されやすい女だよなw
でも結局戻ってくる。
それを受け入れる俺もどうしようもないやつだわな。
でも、終わりは突然だった。
755 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:42:07 ID:U5uKTYdi0
ヒデと別れて1年。
俺はなんとか就職して社会人になった。
そんなとき、真理に「もう会うのやめよう・・・」って言われた。
俺「へ?また男か?」
「違うの・・・でも、もう雅人と会いたくない」
「男なんだろ?」
「違う!」
そんなやりとり信じられるはずがない。でも真理は違うと言い張る。
高速バスで真理が帰るとき俺が「愛してる」と言ったとき、真理は「愛してた」と。
なんだそれは?
しばらくして真理のアパートへ押し掛けたら、ものの見事に引っ越していた。
真理の居場所は分からない。
真理のクラスメートに訊いても教えてくれない。なんなんだよ。
疲れた足取りで家に帰った。
それから真理の声を聞いてない。
聞いてないってのはちょっと嘘だけど。
757 :590 ◆g4hs4hZbtQ :2005/08/26(金) 14:46:33 ID:U5uKTYdi0
半年。
真理と不本意な別れをして半年して、電話が鳴った。
俺「はい」
声「はじめまして・・・真理の・・・母です・・・」
俺「は?・・・あ!・・・はじめまして・・・真理さんにはいろいろお世話になって」
声「いえ・・・こちらこそごめんなさい。実は・・・真理が・・・亡くなりまして・・・」
俺「え・・・ちょっと・・・」
声「雅人さんに告別式に来ていただきたいんですが・・・」
ちょっと待て。どっきり?・・・それにしてはひどいいたずらだ。
声「場所は・・・」
俺「すいません!・・・メモを・・・」
俺、思考が停止してる。手はメモを取ってるのに。なんなんだろう、この現実味のなさ。
>>次のページへ続く
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