女だけどバイクの免許とったら人生が変わった話する
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744 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 19:01:42 ID:KP3IK3mW
とうとう、聞いてしまった。。
電話の向こうが一瞬静かになった。
春樹「......。いや、いないよ。」
いないよ...と言う前にあった「間」。。
後から思えば私は春樹さんのことを何も知らなかった。。
私「...そうなんですか〜。」
(ヤッ...タ〜!!!)
春樹「冬子ちゃんはいないの?彼氏。」
聞いて欲しかった質問キターー!!。ドキドキ...
私「い、いません。彼氏...。」
春樹さんの次の答えを待つ。しかし。。
春樹「そっかぁ。...うん。まだオレよりずっと若いもんなあ...。きっとまだまだいい人が現れるよ...。」
私「(えっ...!!)あ、ウン、そうですよねー。でもいい人いなくってアハハ...」
その後もしばらく話した。でも何を話したのか覚えてない。声を立てて笑った記憶はあるのに内容が思い出せない。
電話を切ってからも「まだまだいい人現れるよ。」という言葉がリフレインしていた。
好きな女の子に向かってそんな言葉をかけるひとはいない。。
メールいっぱいくれたし、励ましてくれたし、あの日名刺をくれたから...もしかしたら...なんて甘いことを考えていた気持ちがパチンと弾けた。
続
745 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 19:04:25 ID:KP3IK3mW
12月。私は中古の400ccのバイクを買った。春樹さんと同じカワサキということも選んだ理由だったかもしれない。
新しいメットを被りバイクにまたがると嬉しいというより、身が引き締まる思いがした。
初めて走った朝のことは一生忘れない。朝の冷たい空気に響くエンジンの音。興奮して12月の風の冷たさも感じなかった。
走り出せば狭い教習所とは全く違っていた景色がそこには広がった。
バイクに乗るということはどういう感じ(´・ω・`)?。ずーっと知りたかったその思い。
実際に乗ることでしか得られない答え。その答えにやっとたどり着いた。。
しかし そこまで導いてくれた人に告白出来ないままに気持ちは空中分解し、行き場を無くしたまま、また時間が止まった。
読んでくれてありがとうございます〜今日はここまでです。
--------------------
779 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 13:40:16 ID:YHVMN5om
|ω・`)ごめんくださいすぐに失礼しますので。。支援(水)色々ありがとうございます。ゴチです。
つ(続き)
>>745から↓
12月の日曜日の夕方。一人でスーパーで買い物していたら近所のおしゃべりで有名なオバサンと目が合った。(あ、嫌な予感。。)
オバサン「ねぇー、聞いたんだけど、冬子ちゃんが婚約してダメになったあの男のコ、先月結婚したらしいわよ。それがねぇ...」
私はオバサンの言葉を遮った。
私「もう、私とは関係ないんです。(笑顔)」
オバサンはハッとしたように、気まずそうに笑いながら逃げるように去って行った。
私はスーパーの中をカートを押して移動し、商品を手に取ったりした。でも心は別の事を考えていた。
婚約していた元カレとは高三の時から付き合った。制服で自転車で二人乗りして帰ったこと。初めて手をつないだこと。彼が免許を取って中古の車でドライブしたこと。バレンタインにトリュフを作ってあげたこと。。
可愛い小さな思い出が浮かんでは消えた。二人だけの思い出。一緒に思い出して笑い合う人はいない。。
スーパーを出ると駐車場のライトに照らされたバイクが私を待っていた。(キレイだな。。)
馬鹿みたいだが本気で自分のバイクに見とれた。たまらなくバイクが愛おしく感じる。
エンジンをかけて走り出す。どこも行くアテがないけど帰りたくない。。
私はアキオのバイト先のレンタルビデオ店を目指して走り始めた。
続
とうとう、聞いてしまった。。
電話の向こうが一瞬静かになった。
春樹「......。いや、いないよ。」
いないよ...と言う前にあった「間」。。
後から思えば私は春樹さんのことを何も知らなかった。。
私「...そうなんですか〜。」
(ヤッ...タ〜!!!)
春樹「冬子ちゃんはいないの?彼氏。」
聞いて欲しかった質問キターー!!。ドキドキ...
私「い、いません。彼氏...。」
春樹さんの次の答えを待つ。しかし。。
春樹「そっかぁ。...うん。まだオレよりずっと若いもんなあ...。きっとまだまだいい人が現れるよ...。」
私「(えっ...!!)あ、ウン、そうですよねー。でもいい人いなくってアハハ...」
その後もしばらく話した。でも何を話したのか覚えてない。声を立てて笑った記憶はあるのに内容が思い出せない。
電話を切ってからも「まだまだいい人現れるよ。」という言葉がリフレインしていた。
好きな女の子に向かってそんな言葉をかけるひとはいない。。
メールいっぱいくれたし、励ましてくれたし、あの日名刺をくれたから...もしかしたら...なんて甘いことを考えていた気持ちがパチンと弾けた。
続
745 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/13(月) 19:04:25 ID:KP3IK3mW
12月。私は中古の400ccのバイクを買った。春樹さんと同じカワサキということも選んだ理由だったかもしれない。
新しいメットを被りバイクにまたがると嬉しいというより、身が引き締まる思いがした。
初めて走った朝のことは一生忘れない。朝の冷たい空気に響くエンジンの音。興奮して12月の風の冷たさも感じなかった。
走り出せば狭い教習所とは全く違っていた景色がそこには広がった。
バイクに乗るということはどういう感じ(´・ω・`)?。ずーっと知りたかったその思い。
実際に乗ることでしか得られない答え。その答えにやっとたどり着いた。。
しかし そこまで導いてくれた人に告白出来ないままに気持ちは空中分解し、行き場を無くしたまま、また時間が止まった。
読んでくれてありがとうございます〜今日はここまでです。
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779 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 13:40:16 ID:YHVMN5om
|ω・`)ごめんくださいすぐに失礼しますので。。支援(水)色々ありがとうございます。ゴチです。
つ(続き)
>>745から↓
12月の日曜日の夕方。一人でスーパーで買い物していたら近所のおしゃべりで有名なオバサンと目が合った。(あ、嫌な予感。。)
オバサン「ねぇー、聞いたんだけど、冬子ちゃんが婚約してダメになったあの男のコ、先月結婚したらしいわよ。それがねぇ...」
私はオバサンの言葉を遮った。
私「もう、私とは関係ないんです。(笑顔)」
オバサンはハッとしたように、気まずそうに笑いながら逃げるように去って行った。
私はスーパーの中をカートを押して移動し、商品を手に取ったりした。でも心は別の事を考えていた。
婚約していた元カレとは高三の時から付き合った。制服で自転車で二人乗りして帰ったこと。初めて手をつないだこと。彼が免許を取って中古の車でドライブしたこと。バレンタインにトリュフを作ってあげたこと。。
可愛い小さな思い出が浮かんでは消えた。二人だけの思い出。一緒に思い出して笑い合う人はいない。。
スーパーを出ると駐車場のライトに照らされたバイクが私を待っていた。(キレイだな。。)
馬鹿みたいだが本気で自分のバイクに見とれた。たまらなくバイクが愛おしく感じる。
エンジンをかけて走り出す。どこも行くアテがないけど帰りたくない。。
私はアキオのバイト先のレンタルビデオ店を目指して走り始めた。
続
780 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 13:50:41 ID:YHVMN5om
続き↓
ビデオ屋の駐輪場にアキオの赤い原付があった。
厚着してもやはり12月は寒い。バイクを停めて震えながら店に入る。新作のコーナーにアキオの姿をみつけた。
私「アキオ〜」
アキオ「オゥ!いらっしゃいませ。あ、アダルトはあちらですw」
私「アハハ。バカでしょw」
アキオと話していると私は いつのまにか笑っている。。
私「気分がパっと明るくなるような笑えるビデオないかな?」
アキオ「どした?なんかあった?」
私「...まあ。色々ありますわなあw」
アキオはしばらく顔を見つめていたが、どこかに行き、すぐにバタバタと走って戻ってきた。
アキオ「これ。オレのイチ押し!オレ、眠れなかった時、いつもビデオばっかり借りて見てたんだ。何でも聞いてよ♪」
私「へぇー『サボテンブラザーズ』...面白いの?」
アキオ「つまんなかったら金返すってw!...来週飲みに行くか?ホラ、免許取ったし。お祝い。」
私「うん。。そうだね。」
私は来た道よりもずっと温かい気持ちでバイクを走らせて家に向かった。
アキオが優しいのは大人になってもちっとも変わらないないなあと思いながら。。
とりあえずここまでです。今晩時間が出来たらまた来ますデス。。m(_ _)m
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795 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 21:27:45 ID:YHVMN5om
つ(続き)
>>780から↓
クリスマスソングが街中に流れ出す頃。ナッツの散歩中にアキオの姿を見かけた。
私「アキオー!」
アキオ「おぉ!」
アキオとは前の週に飲み会で会っていた。免許を取ったら二人で飲みに行く約束は、アキオの提案で飲み会になった。
近所の同じ小学校からの仲間やアキオの妹や妹の彼氏など10人ほどが居酒屋に集まった。プチ同窓会のようで懐かしくて楽しかった。。
私「この前盛り上がったね〜アキオは最後かなり酔っ払ってたけど覚えてる?w」
ア「...おぼろげにw。」
二人でホットの缶コーヒー片手に池の回りを歩きながら、色々な話しをした。話はいつしか恋愛の話になっていった。。
私はずっと心にひっかかっていたことをアキオに聞いてみた。
私「誰かと付き合ったとして、いつかその人の気持ちが変わってしまうんじゃないかとか、アキオは不安になったりとか、ある?」
アキオ「んー確かに絶対に変わらないとは、言い切れないよね...。けどさー先のこと心配してもしょうがないんじゃない。」
アキオの言い方がいつもと違ってそっけない感じがした。
私「アキオは東京で彼女いたの?」
ア「...いない。仕事しか頭になかったから。けど...大阪にいた時はいたよ。」
続
797 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 21:34:58 ID:YHVMN5om
続き↓
私「もしかして、遠距離になったから別れたとか?」
私の言葉に、アキオの動きが止まった。
アキオ「別れたんじゃなくて.....事故で死んだ。オレの彼女。」
私はハッとして固まった。
私「...ごめんね。知らなくて...。」
アキオ「...違う。謝るなよ。オレ...」
私「無理して言わなくていい。余計なこと聞いてごめん...。」
私は自分に腹を立てていた。婚約が破談になった時、好奇心で話を聞きたがる人がいた。好奇心や下手な同情ほど人を傷つけるものはないと痛いほど知っていた。
だけど今、自分は同じような事をしてアキオを傷つけたのではないだろうか...。
アキオ「いや、冬子姉ちゃんに聞いてほしい。東京では誰にも言えなかったから...。」
ポツリポツリとアキオは語り出した。
アキオが大阪にいた頃付き合っていた年上の彼女は、仕事の帰りに車にはねられて亡くなった。ほとんど即死状態だったそうだ。
アキオ「オレ、自分も死ぬかと思ったよ。苦しくて、苦しくて、苦しすぎて...。それで変な話しだけど、なんか自分の中でオレは一回死んだように感じてる。。」
アキオは彼女を亡くしてしばらくは大阪で自暴自棄の生活を送り、大阪を離れ東京に就職したのだった。
私はアキオが車の免許を取らなかった本当の理由をこの時に初めて知った。。
続
798 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 21:39:53 ID:YHVMN5om
続き↓
アキオ「こっちに帰ってきて やっと彼女のことを落ち着いて思い出せるようになったんだ。それまでは思い出すのもつらかったよ。。」
アキオの言葉を聞きながら私は先週の飲み会を思い出していた。
二次会でアキオは、ふざけた曲ばかりカラオケで歌って場を盛り上げた。なのに一曲だけマジメな顔でブルーハーツの「ラブレター」を歌った。
その顔がいつもと違っていて印象に残っていた。。(あの時アキオの目が赤かったのはお酒のせいだけではなかったんだな。。)
アキオの話を聞くうちに私は押し込めていた感情の蓋が開いた気がした。
私はアキオに自分のことを話し始めた。婚約していたこと、ずっと虚しい気持ちだったこと。バイクに乗り始めたきっかけの春樹さんの話。告白出来なくてモヤモヤした気持ちも。。
アキオは頷きながらじっと聞いてくれた。
アキオ「オレ、最近思うんだけどさ。好きだって気持ちをぶつける相手がいるってスゲー幸せなことなんだと思う。。
好きな人がいたりフツーに付き合ったりとか。誰もありがたがったりしないし、オレも彼女が死んで自分の前から消えて思うようになったんだけどさ。。
気持ちが変わることは人間だから、しかたないかもしれないけど。
大事なことは、今を後悔しないように大切にすることなんだと思う。。
オレ、ずっと免許取ることも彼女を思い出すことも逃げてたけど...。もう逃げんのは、やめたよ。。」
続
799 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/15(水) 21:43:51 ID:YHVMN5om
続き↓
私はアキオと話しているうちに涙が止まらなくなり、被っていたニットの帽子を鼻のあたりまで思い切り引っ張った。
しゃがみこむとナッツが心配そうに私に寄ってくる。私はナッツに顔を埋めてまた泣いた。
アキオ「泣くな!ナッツに鼻水がつくだろーがw」
私が泣きながら、えへへと笑うといつもどうりの空気が戻ってきた。
アキオ「オレさー...いや、やめとこw」
私「ナニナニ?言ってよ〜。(鼻声)。」
アキオ「や、、、オレの初恋、冬子姉ちゃんだからな。」
私「!...嘘デショ?」
アキオ「(謎の微笑)」
アキオは片手をポケットに突っ込んで手を振って見送ってくれた。
その姿に小さい時のアキオが重なって見えた。
アキオ、昔は泣き虫だったのに、いつのまにか立場が逆転してる。。
「好きだって気持ちをぶつける相手がいるってスゲー幸せなことなんだと思う。。。」
アキオの言葉が私の頭の中でグルグル回る。
ふられてもいい。ふられてもいいから春樹さんにちゃんと言おう。じゃなきゃ前に一歩も進めない。。
一時停止していた時計がまた動き出そうとしていた。。
今日はここまでです。続きは明日...かも。読んでくれてありがとうございます。。
--------------------
844 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/17(金) 13:52:27 ID:o12cmyub
つ(続き)
>>799続き
とうとう春樹さんに、電話することにした。告白する、決心で。。
私は溜め息を何度もついてようやく携帯の発信ボタンを押した。もう後戻りはできない。。
私「こんばんは。」
春樹「あー久しぶり。冬子ちゃん元気だった?」
私「はい。今、話しても大丈夫ですか?」
春樹「いいよー。今、帰ってきてちょうど晩メシ食ったところ。コンビニ弁当だけどw」
私「お疲れさまですね。忙しいんですか?」
春樹「そうでもないよ...。バイクの調子どう?」
しばらくは他愛のない話しを続けた。ひとくぎりついたところで私は話しを切りだした。
今日を逃したらもう言えない気がする。
私「話しが、あるんです。」
春樹「...なに?」
目を閉じて覚悟を決めた。
私「あの。一回しか会ってないのに、こんなこと言うとびっくり、するかもしれないけど...。
私、初めて会って名刺を貰った日からずっと春樹さんの事を考えてて、バイクに乗れるようになったのも春樹さんのおかげだしホントすごい感謝してて...何て言ったらいいのか...
うまく言えないんだけど、春樹さんのことが...好きなんです。」
続
845 :774RR:2005/06/17(金) 13:57:38 ID:MQ0O3aos
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
846 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/17(金) 14:02:40 ID:o12cmyub
>>845 あ、アリガトデス!
続き↓
しばらく静寂が続いた。その数秒がとても長く感じる。。
春樹「...気持ちは嬉しい。嬉しいけど...冬子ちゃんとは付き合えない...。」
私「...遠いからですか?」
私はそれだけ言うのがやっとだった。
春樹「いや違う...。言わなきゃいけないことがある。」
春樹さんは、あきらめたように溜め息をついた。
春樹「言わなきゃいけないと思ってたんだけど...。オレ、結婚してるんだ。」
私「......。」
春樹「騙すつもりじゃなかったんだ。なかったけど、いや、やっぱり嘘ついたし騙したんだな、オレ。。」
私「お盆にひとりでバイクで帰えるって聞いたから独身だとばっかり思いこんでた...。」
隠していた春樹さんに対する怒りよりも、結婚してると思いもしなかった自分を情けなく思った。
私は春樹さんのことを何も知らなかった。私にとっての春樹さんはバイクに乗った年上の優しい人。それしかなかった。
春樹「俺がうちに帰ってくるのが遅いのは仕事が忙しいのもあるけど、違う理由がある...。」
続
>>次のページへ続く
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