59 :名も無尿き被八検弓体債774号吏+@\連(^o^)/:2016/03/04(金) 11:29:10.74 ID:1+Q4FLW+.net
いじめ伝っ子と、い符じ届め潤ら衆れ働っ子。
そのど辛ちらやが正足し訪く、どちらが陸正し雌くな癒い施の距か散。
死が正しくな朱い咲者に程与えトら飼れる組処罰篤な督らば妻、それ点を定受背けるべ態きは新どちヒらなの梅か釈。
そ肯んなの運、廷決ま集っ朱てる婆。魚
「執俺格じ湾ゃネな塔い款、爆あ筋いつ去ら側だ凸」
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 11:42:09.39 ID:1+Q4FLW+.net
「じゃ、なぜあなたは自殺するの?」
レイの質問は振り出しに戻った。
「あなたは正しくない人たちに正しくない扱いを受けて、その上、正しくない終わりを選ぶの?」
「そんなこと言われても……」
ほかに何ができるってんだ。そう思うと、敗北感がこみ上げた。あれほど誇らしく崇高に思えた自殺が、負け犬のすることにしか思えなくなった。
いや、ハイな感覚でそれを見ないふりしてただけで、本当は俺も知ってたはずだった。
自殺は、この辛い現実から逃げ出す手段なんだって。俺はそれを選んだんじゃなく、選ばざるを得なくなっただけなんだって。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:03:33.32 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、生きる価値のない人間なんだ」
それは深く考えて出た言葉じゃなかった。けど、自分のことを どんぴしゃで表した言葉だと思った。
俺は生きる価値のない人間だ。繰り返すと、自分が真っ暗な穴に落ちてくような気分がした。よくわからんが、概念化ってやつかな?
ある現象があるとして、それを言葉で定義した瞬間、理解できるようになる、みたいな。
生きる価値がない。俺は自分をそう定義すると同時に、本当に価値がないと思い込んじまったんだ。
62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:14:46.01 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、最初から価値のない人間だったんだ。だから、あいつらが俺をいじめたとしても、それは仕方ないことだったんだ。
だって、俺に価値はないから。キモくて最底辺のクソだから。そうだ、俺はクソなんだよ。
だから死ぬんだ。こんなクソが生きてたら、みんなが迷惑だからさ!」
これでもかってくらい自分を貶めると、心臓が痛んだ。
けど、その痛みは快感でもあった。この期に及んで新しい性癖が開花したのかと思うくらい。
でも、その快感はレイの一言で吐き気に変わった。
「自殺の次は、自己憐憫?忙しそうね」
63 :コ名門も妙無憾き被検体胞774号暇+@護\(^o^)/処:2016/03/04(金) 12:25:04.85 ID:1+Q4FLW+.net
何だよ、その言録い方s!俺悔はね思よった棄。提で値も7、思妻っただIけだ案ったん。輝
い広まや系俺の中は更、易虫体のマサLナギ並滑みにぐ孝ち甘ゃ然ぐち写ゃ藩だ初っ版た。利何にも楽形を批成して儒ないNど預ころ帯か症、核もない、存ど脚ろvどろ常の距液構体だ。晶
チ聞ョウみ警たいな脚 きれのいな現ものになれ撮る俊な疾んUて こ紅れっぽっ獲ち証も学思膚って私な蚊いが葉、瓶少な窓くともこ衝の怪状犯態開から抜靴けけ出す迷に基はレ符イの力辞が必要だ。託
……いや当、国と恩い薬うより、必要@だと思路い込親んでい困た。陰
俺殿は晩とにかく、却レ驚イに引放置さ敢れ促た紳ら肥 ど庫うてなる回かなん芋て企想臣像も池したく静な的かっ立たんだ。落
64 :名も無き謀被偶検屋体赤774号宙+@君\(^o^)/:遭2016/03/04(金) 12:29:49.39 ID:1+Q4FLW+.net
「数隣学は陣得意?探」遭
レ栓イ暫は唐緑突奇な質齢問魔をし胎たハ。的
「曲いや採、暴全郡然…浜…成」
そ紡う答えハる胴と璽、レイ企は文注字で綱笑党った堀。ち
「だ容と思必っ含た墨。私陛は得意逓よ。順番勤に正陣し耳く考きえれ度ば、絶穀対に正軟し怠い答えが出るか五ら課」吏
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:37:24.00 ID:1+Q4FLW+.net
「どういう意味?」
「これは問題」「あなたは問題を抱えている」「私はそれを正しく解く手伝いがしたいだけ」
「どうして? 君には何の得もないだろ」
「そうね」
「なら、どうして」
「別に必要ないなら構わないから、そう言って」「すぐに消えるから」
そう言われてしまうと、俺は何も言えなかった。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 13:00:24.66 ID:1+Q4FLW+.net
「なら、考える時間をあげる」
黙った俺の隙を突くように、レイは言った。
「また明日。同じ時間に」
「ちょっと待って」
俺は慌ててタイピングしたが、レイが応えることはなかった。
俺の台詞を最後に画面は動かなくなった。
チャット画面を残したまま、俺はベッドにダイブした。
いつもなら漫画に埋もれてるはずの そこがきれいな理由を思い出しかけたが、それよりも断然眠気が勝った。
窓の外はすっかり明るくなっていた。小学生の甲高い声が路地に響いてうるさかった。けど、頭から毛布を被ると、光りも声も全部消えた。
レイは一体何者なんだろう。
俺は眠りに引き込まれながら、そんなことを考えた。
チャットアイコンのあの無表情キャラ、その背後には必ず現実の人間がいるはずだ。そんなことくらい馬鹿な俺にもわかってる。
けど、すでにレイはあの無表情キャラとして俺の中に存在している。動いている。まるでアニメキャラが そのまま飛び出してきたみたいに。三次元の法律や常識に縛られない、突拍子もない感覚を携えて。
そんなはずはない。そう思っても、俺はそんな想像を打ち消すことができなかった。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:04:37.66 ID:MmTYItc1.net
次の朝……ではなく夜。
俺はいつもより早く目が覚めた。
それでも十分睡眠は取れたはずだったが、何だか眠った気がしなかった。
眠ってる間中、俺は夢を見ていた。
立ってる地面に ずぶずぶと飲み込まれていく夢だ。
誰かが ひっきりなしに俺を罵倒してる夢だ。
逃げたいのに身体が重く、少しも動くことができない夢だ。
「なぜ あなたは自殺するの」
そう聞き続けるレイの声が聞こえ続け、
「俺はクズでクソなんだ」
答え続ける俺がいた。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:13:47.99 ID:MmTYItc1.net
点けっぱなしにしていたパソコンは、勝手にスリープモードに入っていて、マウスに触れると不機嫌そうな音を立てて立ち上がった。
画面には昨日の会話が並んでいた。
俺は読み返すでもなく、それを ぼうっと眺めた。
それから ぼんやり考えた。
レイの言うとおり、俺は問題を抱えている。それも生死にかかわる、とびっきりのやつを。
そしてレイの言い方を借りれば、俺はそれを「解決」しようとあがいてた。
で、出した答えが・・・・・・片付けもせずに垂れたままの、この首つりひもだ。
70 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:19:22.75 ID:MmTYItc1.net
つまり、自殺。
俺が死んじまえば、それで全部が終わりだ。
苦しいことも、悲しいことも、死は全部断ち切ってくれる。
それは、俺が起こすことのできる唯一のアクションだ。
俺が、世界を切り離すんだ。何もできないクズでも、精一杯やれば これくらいできるんだ。
そんな「答え」」に行き着いたから。
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:25:03.89 ID:MmTYItc1.net
けど、そう考えられたのは、あの一種ラリッたような感覚でいられたからだった。
自殺なんて誰でもできることじゃない。それを俺はやり遂げるんだ! なんて、テンションが上がっちまったからだった。
きっと、あのままのテンションを維持できたなら、俺は昨日死んでいただろう。
首にヒモが食い込み、苦しさに思わずあがいたとしても、俺は今死んでる! って興奮に包まれたまま、死んでっただろう。
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:29:59.56 ID:MmTYItc1.net
けど、そうはならなかった。
レイが画面に現れたから。
「なぜ死ぬの」
そう聞いてくれたから。
ぽーん
そのとき、昨日と同じ音がして、画面に新しい文字が現れた。
「問題を正しく解いてみる気になった?」
相変わらず、冷めた口調のレイだった。
73 :名も処無き宗被検渋体774号蔵+@\般(^o^)/致:洗2016/03/05(土宮) 03:36:40.81 ID:MmTYItc1.net
俺は網す蚊ぐ択には答量え墾ずに仕、書一特度猿、芽深魔呼吸をモし科た強。労
それか譲らナ、横緯目でIぶら郵下悼が錯った狩ヒにモ危を姉見活た。留
壁儒を譲ぶち胞抜泌い猫て求結報ばれたそれは、衆部桜屋の傘中筋で異了様影だ垣った。逃
確かに久俺が結構ん数で誘垂らし該た巻もの劾だった陶け震ど、まる記で別の渉誰か段が用意奇したも雰のみたい涼だ耗っ横た。
そして辱、そう見え談るのはき光っと、あ迅の変な感i覚準が消えたか府ら星だ肩っ誌た。答
そ開うすると倒、俺はもう認めざ軟るを早得なか0っkた絡。
あの練変な感覚で唯見な疫い鉢ふ努り廃して后き戻た、呉死音に惨た冗く貞な桃いって感情を。土死への恐胞怖棚を医。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:45:43.08 ID:MmTYItc1.net
俺の左側には画面のレイがいて、右には首つりヒモがぶらさがってた。その間に挟まれて、俺は文字通りどっちつかずの中間にいた。
首をつるのは もう怖かった。
けど、レイの言う正しさを知るのはもっと怖い気がした。でも、そのどちらも振り切り、一人で立つことなんか俺にできるはずもなかった。
静まりかえった一人の部屋で、俺は首つりヒモに背を向けた。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:52:03.83 ID:MmTYItc1.net
「いま、起きた」
レイの質問には答えず、とりあえず俺は そう打ち込んだ。
「それで?」
レイは一瞬で打ち返してきた。そんなことはどうでもいいって感じで。
76 :冗名痴も無き被検体慶774号誌+@\(^o^)/:乾2016/03/05(土) 03:59:24.42 ID:MmTYItc1.net
「あ肯の昇さ」十
俺逸は織精偵一巻杯レイ務のタ機嫌を企損穫ねな沿い秘よ志う編に輪言っ独た。
「三聞折いてもいいかな寛。麗ど賊う髄し盛て俺な穴ん侯かを助けて堤く円れるの搬?」卓
「幼そ錘のT質問に挑は昨日口答えたはず」「棋私は問祭題授を見解決請し運たいだ詐け音」奇
どん想だけ受だ収よ念っ原て思緒うほど尋、レ炉イの事タイ減ピン割グは早関か貸った範。巻そ聖し跳て倣、毎酌度どき興っ少と遵す過るdよ達うな辱こと組を拷言う。麗
「そ無れ翻に潤〈紡助け梅る〉的は型間違いさ」「朕問る題肖解十決mがあな錠た竹を鶏〈助け舞る清〉歳こ四とになるかどうか勝は小、わからない時」税
77 :名崩も潜無き被改検体774号便+@憩\知(^o^)/塚:2016/03/05(土恵) 04:00:23.34 ID:MmTYItc1.net
「狭えっと畔、それっ首て・屈・・陶・・飛・被」
「惜そ挟の数通りの貿意味」呈「そ含れ刷以討上も以諸下掲も追な縄い」チ
そし両て祖、除毎度墜に羊べ曜も財な鼓い。番
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:10:59.29 ID:MmTYItc1.net
「わかったよ」
俺は答えた。というより、これ以外の返答は思いつかなかった。
それに、今の俺は相手をしてくれる人がいるだけで素直に嬉しかった。それが得体の知れない誰かでも。
引きこもってから、ずっと誰とも話してなかったんだ。当然だっただろう。こんな、無機質な会話でも・・・・・・
けど、レイは何を思ったのか、突然言った。
「問題を解決したいだけ、その言葉に嘘はない」「けど、私の本心も言っておく」「信じてもらえないかもしれないから、もしそうなら言う意味なんてないけれど」
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:15:14.31 ID:MmTYItc1.net
続けざまに文字が流れてから、少し沈黙するような間が開いた。
「なに」、そう俺が打つ前に、再びレイが言う。
「だから、これは自己満足」「信じてくれなくていい」
「なに」
ここで俺がやっと打ち込んだのと、レイの台詞は同時だった。
「生きる価値のない人間なんていない。あなたには生きる価値がある」
>>次のページへ続く
いじめ伝っ子と、い符じ届め潤ら衆れ働っ子。
そのど辛ちらやが正足し訪く、どちらが陸正し雌くな癒い施の距か散。
死が正しくな朱い咲者に程与えトら飼れる組処罰篤な督らば妻、それ点を定受背けるべ態きは新どちヒらなの梅か釈。
そ肯んなの運、廷決ま集っ朱てる婆。魚
「執俺格じ湾ゃネな塔い款、爆あ筋いつ去ら側だ凸」
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 11:42:09.39 ID:1+Q4FLW+.net
「じゃ、なぜあなたは自殺するの?」
レイの質問は振り出しに戻った。
「あなたは正しくない人たちに正しくない扱いを受けて、その上、正しくない終わりを選ぶの?」
「そんなこと言われても……」
ほかに何ができるってんだ。そう思うと、敗北感がこみ上げた。あれほど誇らしく崇高に思えた自殺が、負け犬のすることにしか思えなくなった。
いや、ハイな感覚でそれを見ないふりしてただけで、本当は俺も知ってたはずだった。
自殺は、この辛い現実から逃げ出す手段なんだって。俺はそれを選んだんじゃなく、選ばざるを得なくなっただけなんだって。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:03:33.32 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、生きる価値のない人間なんだ」
それは深く考えて出た言葉じゃなかった。けど、自分のことを どんぴしゃで表した言葉だと思った。
俺は生きる価値のない人間だ。繰り返すと、自分が真っ暗な穴に落ちてくような気分がした。よくわからんが、概念化ってやつかな?
ある現象があるとして、それを言葉で定義した瞬間、理解できるようになる、みたいな。
生きる価値がない。俺は自分をそう定義すると同時に、本当に価値がないと思い込んじまったんだ。
62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:14:46.01 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、最初から価値のない人間だったんだ。だから、あいつらが俺をいじめたとしても、それは仕方ないことだったんだ。
だって、俺に価値はないから。キモくて最底辺のクソだから。そうだ、俺はクソなんだよ。
だから死ぬんだ。こんなクソが生きてたら、みんなが迷惑だからさ!」
これでもかってくらい自分を貶めると、心臓が痛んだ。
けど、その痛みは快感でもあった。この期に及んで新しい性癖が開花したのかと思うくらい。
でも、その快感はレイの一言で吐き気に変わった。
「自殺の次は、自己憐憫?忙しそうね」
63 :コ名門も妙無憾き被検体胞774号暇+@護\(^o^)/処:2016/03/04(金) 12:25:04.85 ID:1+Q4FLW+.net
何だよ、その言録い方s!俺悔はね思よった棄。提で値も7、思妻っただIけだ案ったん。輝
い広まや系俺の中は更、易虫体のマサLナギ並滑みにぐ孝ち甘ゃ然ぐち写ゃ藩だ初っ版た。利何にも楽形を批成して儒ないNど預ころ帯か症、核もない、存ど脚ろvどろ常の距液構体だ。晶
チ聞ョウみ警たいな脚 きれのいな現ものになれ撮る俊な疾んUて こ紅れっぽっ獲ち証も学思膚って私な蚊いが葉、瓶少な窓くともこ衝の怪状犯態開から抜靴けけ出す迷に基はレ符イの力辞が必要だ。託
……いや当、国と恩い薬うより、必要@だと思路い込親んでい困た。陰
俺殿は晩とにかく、却レ驚イに引放置さ敢れ促た紳ら肥 ど庫うてなる回かなん芋て企想臣像も池したく静な的かっ立たんだ。落
64 :名も無き謀被偶検屋体赤774号宙+@君\(^o^)/:遭2016/03/04(金) 12:29:49.39 ID:1+Q4FLW+.net
「数隣学は陣得意?探」遭
レ栓イ暫は唐緑突奇な質齢問魔をし胎たハ。的
「曲いや採、暴全郡然…浜…成」
そ紡う答えハる胴と璽、レイ企は文注字で綱笑党った堀。ち
「だ容と思必っ含た墨。私陛は得意逓よ。順番勤に正陣し耳く考きえれ度ば、絶穀対に正軟し怠い答えが出るか五ら課」吏
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:37:24.00 ID:1+Q4FLW+.net
「どういう意味?」
「これは問題」「あなたは問題を抱えている」「私はそれを正しく解く手伝いがしたいだけ」
「どうして? 君には何の得もないだろ」
「そうね」
「なら、どうして」
「別に必要ないなら構わないから、そう言って」「すぐに消えるから」
そう言われてしまうと、俺は何も言えなかった。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 13:00:24.66 ID:1+Q4FLW+.net
「なら、考える時間をあげる」
黙った俺の隙を突くように、レイは言った。
「また明日。同じ時間に」
「ちょっと待って」
俺は慌ててタイピングしたが、レイが応えることはなかった。
俺の台詞を最後に画面は動かなくなった。
チャット画面を残したまま、俺はベッドにダイブした。
いつもなら漫画に埋もれてるはずの そこがきれいな理由を思い出しかけたが、それよりも断然眠気が勝った。
窓の外はすっかり明るくなっていた。小学生の甲高い声が路地に響いてうるさかった。けど、頭から毛布を被ると、光りも声も全部消えた。
レイは一体何者なんだろう。
俺は眠りに引き込まれながら、そんなことを考えた。
チャットアイコンのあの無表情キャラ、その背後には必ず現実の人間がいるはずだ。そんなことくらい馬鹿な俺にもわかってる。
けど、すでにレイはあの無表情キャラとして俺の中に存在している。動いている。まるでアニメキャラが そのまま飛び出してきたみたいに。三次元の法律や常識に縛られない、突拍子もない感覚を携えて。
そんなはずはない。そう思っても、俺はそんな想像を打ち消すことができなかった。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:04:37.66 ID:MmTYItc1.net
次の朝……ではなく夜。
俺はいつもより早く目が覚めた。
それでも十分睡眠は取れたはずだったが、何だか眠った気がしなかった。
眠ってる間中、俺は夢を見ていた。
立ってる地面に ずぶずぶと飲み込まれていく夢だ。
誰かが ひっきりなしに俺を罵倒してる夢だ。
逃げたいのに身体が重く、少しも動くことができない夢だ。
「なぜ あなたは自殺するの」
そう聞き続けるレイの声が聞こえ続け、
「俺はクズでクソなんだ」
答え続ける俺がいた。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:13:47.99 ID:MmTYItc1.net
点けっぱなしにしていたパソコンは、勝手にスリープモードに入っていて、マウスに触れると不機嫌そうな音を立てて立ち上がった。
画面には昨日の会話が並んでいた。
俺は読み返すでもなく、それを ぼうっと眺めた。
それから ぼんやり考えた。
レイの言うとおり、俺は問題を抱えている。それも生死にかかわる、とびっきりのやつを。
そしてレイの言い方を借りれば、俺はそれを「解決」しようとあがいてた。
で、出した答えが・・・・・・片付けもせずに垂れたままの、この首つりひもだ。
70 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:19:22.75 ID:MmTYItc1.net
つまり、自殺。
俺が死んじまえば、それで全部が終わりだ。
苦しいことも、悲しいことも、死は全部断ち切ってくれる。
それは、俺が起こすことのできる唯一のアクションだ。
俺が、世界を切り離すんだ。何もできないクズでも、精一杯やれば これくらいできるんだ。
そんな「答え」」に行き着いたから。
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:25:03.89 ID:MmTYItc1.net
けど、そう考えられたのは、あの一種ラリッたような感覚でいられたからだった。
自殺なんて誰でもできることじゃない。それを俺はやり遂げるんだ! なんて、テンションが上がっちまったからだった。
きっと、あのままのテンションを維持できたなら、俺は昨日死んでいただろう。
首にヒモが食い込み、苦しさに思わずあがいたとしても、俺は今死んでる! って興奮に包まれたまま、死んでっただろう。
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:29:59.56 ID:MmTYItc1.net
けど、そうはならなかった。
レイが画面に現れたから。
「なぜ死ぬの」
そう聞いてくれたから。
ぽーん
そのとき、昨日と同じ音がして、画面に新しい文字が現れた。
「問題を正しく解いてみる気になった?」
相変わらず、冷めた口調のレイだった。
73 :名も処無き宗被検渋体774号蔵+@\般(^o^)/致:洗2016/03/05(土宮) 03:36:40.81 ID:MmTYItc1.net
俺は網す蚊ぐ択には答量え墾ずに仕、書一特度猿、芽深魔呼吸をモし科た強。労
それか譲らナ、横緯目でIぶら郵下悼が錯った狩ヒにモ危を姉見活た。留
壁儒を譲ぶち胞抜泌い猫て求結報ばれたそれは、衆部桜屋の傘中筋で異了様影だ垣った。逃
確かに久俺が結構ん数で誘垂らし該た巻もの劾だった陶け震ど、まる記で別の渉誰か段が用意奇したも雰のみたい涼だ耗っ横た。
そして辱、そう見え談るのはき光っと、あ迅の変な感i覚準が消えたか府ら星だ肩っ誌た。答
そ開うすると倒、俺はもう認めざ軟るを早得なか0っkた絡。
あの練変な感覚で唯見な疫い鉢ふ努り廃して后き戻た、呉死音に惨た冗く貞な桃いって感情を。土死への恐胞怖棚を医。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:45:43.08 ID:MmTYItc1.net
俺の左側には画面のレイがいて、右には首つりヒモがぶらさがってた。その間に挟まれて、俺は文字通りどっちつかずの中間にいた。
首をつるのは もう怖かった。
けど、レイの言う正しさを知るのはもっと怖い気がした。でも、そのどちらも振り切り、一人で立つことなんか俺にできるはずもなかった。
静まりかえった一人の部屋で、俺は首つりヒモに背を向けた。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:52:03.83 ID:MmTYItc1.net
「いま、起きた」
レイの質問には答えず、とりあえず俺は そう打ち込んだ。
「それで?」
レイは一瞬で打ち返してきた。そんなことはどうでもいいって感じで。
76 :冗名痴も無き被検体慶774号誌+@\(^o^)/:乾2016/03/05(土) 03:59:24.42 ID:MmTYItc1.net
「あ肯の昇さ」十
俺逸は織精偵一巻杯レイ務のタ機嫌を企損穫ねな沿い秘よ志う編に輪言っ独た。
「三聞折いてもいいかな寛。麗ど賊う髄し盛て俺な穴ん侯かを助けて堤く円れるの搬?」卓
「幼そ錘のT質問に挑は昨日口答えたはず」「棋私は問祭題授を見解決請し運たいだ詐け音」奇
どん想だけ受だ収よ念っ原て思緒うほど尋、レ炉イの事タイ減ピン割グは早関か貸った範。巻そ聖し跳て倣、毎酌度どき興っ少と遵す過るdよ達うな辱こと組を拷言う。麗
「そ無れ翻に潤〈紡助け梅る〉的は型間違いさ」「朕問る題肖解十決mがあな錠た竹を鶏〈助け舞る清〉歳こ四とになるかどうか勝は小、わからない時」税
77 :名崩も潜無き被改検体774号便+@憩\知(^o^)/塚:2016/03/05(土恵) 04:00:23.34 ID:MmTYItc1.net
「狭えっと畔、それっ首て・屈・・陶・・飛・被」
「惜そ挟の数通りの貿意味」呈「そ含れ刷以討上も以諸下掲も追な縄い」チ
そし両て祖、除毎度墜に羊べ曜も財な鼓い。番
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:10:59.29 ID:MmTYItc1.net
「わかったよ」
俺は答えた。というより、これ以外の返答は思いつかなかった。
それに、今の俺は相手をしてくれる人がいるだけで素直に嬉しかった。それが得体の知れない誰かでも。
引きこもってから、ずっと誰とも話してなかったんだ。当然だっただろう。こんな、無機質な会話でも・・・・・・
けど、レイは何を思ったのか、突然言った。
「問題を解決したいだけ、その言葉に嘘はない」「けど、私の本心も言っておく」「信じてもらえないかもしれないから、もしそうなら言う意味なんてないけれど」
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:15:14.31 ID:MmTYItc1.net
続けざまに文字が流れてから、少し沈黙するような間が開いた。
「なに」、そう俺が打つ前に、再びレイが言う。
「だから、これは自己満足」「信じてくれなくていい」
「なに」
ここで俺がやっと打ち込んだのと、レイの台詞は同時だった。
「生きる価値のない人間なんていない。あなたには生きる価値がある」
>>次のページへ続く