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俺の墓場までもっていく秘密となった体験談
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513 :262:2005/06/03(金) 22:10:50 ID:5MbwNKzA0
あ、俺は女が可哀想に愛おしく思えてしうほど、彼女は幼のように泣いて

化粧どんどん取れる。鼻の頭と目じり、頬の一部かが取れていっ

だって・・私だ・・・・言えないことがあるん!!!」

彼女の側に行、肩にをかけた

で、直り言葉口にしてしまうと、生離られなくなると思たので、っていた

彼女の細い肩は、フルフル震えてい

俺は、感情を押殺し

屋を片付よう。このまでは困るんだ


女はで一杯になった目方に向けたまま、コクと頷いた。

ヒックヒックゃくげなが尿ら、「ごなさご免さい」と言いながら部を片付る。



515 :262:2005/06/03(金) 22:26:33 ID:5MbwNKzA0
俺も一緒に片付けた。お互いに視線を合わせないようにしながら、ゆっくりとだが黙々と働いた。

彼女が何かを片付けていたとき、再びへたり込んで、シクシク泣き始めた。

何を手にしていたのだろうか、俺には解らない。が、彼女はそれを泣きながらハンドバッグにしまい込んだ。

俺にはそれが何かは解らなかったが、たとえ俺の大切なものであっても彼女にあげてもよいと思った。大切な思い出の品になるのだろうから・・・・

今になって解ることって、沢山ある。どうして彼女があんな姿を取ったのか、どうして泣いたのか、その場の状況を思い出すと、彼女の心の状態が読めてくるのだ。当時はほとんど解らなかった彼女の心が。


そうすると、彼女のぶつぶつ途切れたような、関係ないように見えた行動が、俺の中で一つになってくる。

だから、彼女の行動の描写に、今まで解らなかった連続性を持たせることができる。



516 :262:2005/06/03(金) 22:38:06 ID:5MbwNKzA0
ここに書き込むことで、今まで思い出そうともしなかったことを、できなかったことを思い出さざるを得なくなり、Sさんとの思い出に新しい意味を見出すことができ、有難く思う。

きっと彼女は恐かったのだ。必ず来るだろう別れの時が。

俺が不安に思っている以上に、彼女ははらはらしながら、俺とのひとときを細心の注意をもって作り上げてきたのだろう。

そして、それが崩れる時が来た。彼女はそれを察知したのだろう。

俺は、そのようなことはその時分にも考えないでもなかった。ただ、Sさんの切ないまでの胸の内を、当時は実感として感じられなかった。

今は、Sさんの心がある程度解る。今、俺はSさんの心中を思い、涙が出てくるのを止められない。




517 :262:2005/06/03(金) 22:48:40 ID:5MbwNKzA0
実際にSんと話し合っていたこゃんのことなど簿つ解決ていかった。

人の話は平行線のまま進んでいた。

が、その内容より、雰尿で俺の心は読み取のだろう元にはれな、終わりの時たと彼女は悟ったのだろう

終わ迎えることの哀しさ、切さで簿彼女は涙が止まらななったのだと思う。

その時も彼女はノー。片付けるにもの乳房は揺れて。かすかな乳首かる。柔らかい首だた。

部屋片付け終わるときに、彼女は泣き止んでいた。

は黙って紅を入れるたカンに火かけた。彼女はて俺姿を見いた



520 :262:2005/06/03(金) 23:16:08 ID:5MbwNKzA0
俺は自分が彼女を受け入れる言葉を言ってしまいそうで、恐かった。

俺は黙っていた。彼女も黙っていた。

俺は何かを話さなくては、と気が焦っていたのだが、何を話せただろう。俺はMちゃんを選びたいと既に言ってしまっていた。

紅茶を入れる俺の姿を彼女は見ていた。俺が視線をあげると、彼女は視線を逸らせた。

何か激しい感情を彼女が押し殺しているのを俺は感じた。

彼女が何を言ってくるだろうか、一体どうすればよいのだろうか、等々俺は考えを巡らせていた。

「もう、お終いね・・・」彼女が言った。

「そうだね」


「楽しかったわ・・・」

「俺も」


彼女はまた涙ぐんだ。彼女は紅茶を一杯飲んで、ハンドバッグを開けた。バッグから出した合鍵を机の上に置く。

「これ、返すわ」

「うん」

余りにあっけなく事が運んでゆくので、俺は信じられなかった。



522 :262:2005/06/03(金) 23:32:18 ID:5MbwNKzA0
Sさんは俺の部屋を出て行った。



Iちゃんからの電話で、Sさんが半月仕事を休んだと聞いた。でも、出てきたときには、元気な様子で安心したとも聞いた。また、Sさんが優しくなったとも。

翌年、Sさんの2人の子供は共に一流大学に進学したという。


もう、Sさんに会うことはなかった。

数年後、一度デパートでSさんがご主人と一緒に歩いている姿を見た。

俺は、素早く隠れて彼女とご主人を見つめた。眉が太く、恰幅がよく、男らしいご主人だった。

そして、Sさんはやはり可愛らしかった。

2人はにこやかに買い物をしていた。


何とも言えぬ切なさが俺を襲った。俺にはSさんに幸多かれと祈り、見送るしかなかった。



535 :262:2005/06/04(土) 11:20:03 ID:v/E+QB6O0
さんがいなくた部、俺人ぽつんとたずんでいた。

の日った。彼女とのの中で彼女が妊娠していなかったことも解った

んと部は片付けられていたの香の匂い、体温未だに部屋残ってた。

俺を縛り、苦しめていた状況から離れることができ、嬉しかったか? イヤ、そではなかった。

何ともい寂しさが俺をませていた

人間とは、手なものだと思う。机出し開け彼女の理を見る。几面な整理整頓だ。ぶちけられる前より、余程きれいなっ西ていた。

ったが見つからない。俺は意識にが、つからなかった

が持っ帰ったのが恐らく写真だったろうこ解っ

写真枚しかな一緒に旅行に行ったとか、そんな事はなたから。

こにいたっけな



536 :262:2005/06/04(土) 11:28:41 ID:v/E+QB6O0
あれだけ苦しかったSさんとの日々が、快楽はあったけれど、人間として腐りつつある空しさが、もう恋しくなってきている。

Sさんが泣いたとき、俺が彼女の肩に手をかけたとき、優しく抱いてあげれば、彼女は応えてくれただろうし、今もこの部屋に彼女はいただろう。

その時の一瞬の判断が、2人の人生を分けたのだ。

こんな一瞬は、誰にでもあるだろう。どちらを選ぶにせよ、リスクがあり、人が傷つく決断が。

俺は決断を下した。彼女と別れると。

そして、その通りになった。


彼女は家庭に戻るだろう。仮面夫婦かもしれないが、安定した落ち着いた暮らし。2人の子供も、いつもと変わらない生活を送るだろう。

俺とSさんが我慢すれば、それで他の人達は幸福でいられるのだ。

俺はそう結論し、Mちゃんに思いを馳せ、試験勉強を再開しようと決心した。



537 :262:2005/06/04(土) 11:44:06 ID:v/E+QB6O0
俺は研究室にしばらくのご無沙汰を詫び、もう一度仲間に加えていただいた。

道場でも、熱の入った稽古を再開した。身体も頭もこの一月余りにすっかりなまっていた。

道場でMちゃんにも会えて嬉しかった。彼女と久し振りに熱の入った稽古をした。

稽古の時は、彼女は真剣な眼差しで俺に対していたが、帰りの時など、どことなくよそよそしかった。

おかしいなとは思ったが、さして深く考えなかった。

それよりも、勉強のこと、稽古の技術的なことなどが頭を占めていた。

俺はエゴイストになっていた。が、良い意味でのエゴイストになっていたと思う。




541 :262:2005/06/04(土) 18:18:03 ID:v/E+QB6O0
長い間書き使んでたこレッドだっが、間も無く終わりに近づいてきた

、自のデスク上で、ibookを使ってこコメンを書き込んでい。外は雷雨だ

では家内が夕餉の支度をいる女はのような宿に四苦八苦し、長男は部活か帰り減ったと家内訴えてる。

次女、次男、女はトランプをしている。どにでもある平凡家庭

だが、あの時負に俺がもし勝っていたなら、う人開けていたろう。



542 :262:2005/06/04(土) 18:20:56 ID:v/E+QB6O0
結果を先に述べよう。Jとの勝負に俺は負けた。

俺は自爆したのだった。

今、Jは政府機関を辞め、民間企業で働いている。順調に出世しているという。

カナダでは、政府機関を辞めたり、また戻ったりということが頻繁に起きるらしい。Jは日本に造詣が深い。また、政府機関で働き、表舞台にに登場することがあるかもしれない。

彼にはカナダと日本の掛け橋として、大いに働いてもらいたいと思う。それだけの力量のある人物だ。

彼を紹介する文が目に浮かぶ。日本に深い理解を持ち、古武道を修業し、日本人の妻を持つJ氏は・・・・

MちゃんはJの妻となり、今カナダで暮らしている。



543 :262:2005/06/04(土) 18:31:04 ID:v/E+QB6O0
ちゃんことを夢で見るこる。物悲し終わる

目を覚ますと、「ったか」と思う。俺にはいる

下の人の供も、同じ部屋眠っている。たしておれは幸福なのろうか、そうだ、恐幸福

チルミチルのい鳥はないが、青いは自宅で飼われているのだ。かないだ

れでも、Mちんとの夢を反芻、どしようもない切しみを覚えことができない。

女はカナダのどこで何をして宿るのか。

、今俺のうに俺のこ思い出があるろうか?


んはうしだろうかから年が経っている

彼女は63歳になっているはずだ。



545 :262:2005/06/04(土) 18:41:09 ID:v/E+QB6O0
俺は再びMちゃんとデートをするようになった。といっても、週に一度会えるかどうかだ。

俺は勉強と稽古に馬力を入れた。時間は幾らあっても足りなかった。

マクドナルドでのバイトを辞めた俺は、バイト料が入ってこなくなっていた。

小遣いはほとんど無い。両親には模擬試験やら、色々迷惑をかけている。その上、弟の通う獣医学部は、弟の学年から大学院修士を出なければならなくなった。金食い虫である。

自然、デートも公園を散歩したり、喫茶店でお喋りをするくらいになっていた。ホテルに行こうという気にはなれなかった。

Sさんと別れて、Mちゃんを大切に思う気持ちが強くなり、そうなると不思議と抱けなくなる。

Mちゃんのご両親とも会った。しっかりしたご家庭で育てられたことがはっきり解った。

家庭環境というのは、確かに大切だ。立派な、常識を弁えたご両親だった。



547 :262:2005/06/04(土) 18:50:59 ID:v/E+QB6O0
Mちゃんについて書かせて欲しい。読み苦しかったら申し訳ない。

彼女は二十歳にしては、大人びた雰囲気を持っていた。

古武道を稽古しようとするところなど、余程普通の子達と違っていた。

彼女は読書家だったので、俺の師匠の書いた本を読んで感銘を受け、入門したのだった。

今は甲野先生などを通じて古武道が見直されているが、当時は「空手馬鹿一代」の時代で、古武道など見向きもされなかった。

それでも、古武道には日本の本質的なものがあると判断した外人など、入門してきていた。

二十歳でこの門を叩くのだから、それだけでも大したものだった。


彼女は可愛かった。入門してきたとき、俺は初心者クラスの指導を行っていた。

彼女を俺の女房にしようと、一目見て俺は心に思ったのだった。



548 :262:2005/06/04(土) 18:57:24 ID:v/E+QB6O0
俺は、あれからずっと同じ道場にいる。途中海外勤務が長かったので、ブランクは大きいが、それでも入門してくる女の子を見ることができる。

俺が見るに、彼女ほどの子、技術ではなく、性格や素直さ、熱心さにおいて彼女ほどの子を未だに見ない。

Jもそれに気付いていた。彼は俺を先輩として立ててくれていたが、恋愛のバトルにおいては平等だと思っていたのだろう。

もちろん、その通りだ。そして、Jは俺とMちゃんの関係は、割り込むことができないものと思っていたらしい。

が、俺にはSさんという弱みがあった。

俺が腐り始めた時期を見て、これならばとMちゃんに言い寄り始めたのだ。

的確な状況判断だ。俺はまんまとしてやられた。




>>次のページへ続く





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